

2008第3節3月30日(日) 13:04 キックオフ
| 会場 | 日本平 | 入場者数 | 13,855人 |
|---|---|---|---|
| 主審 | 東城 穣 | ピッチ状態 | 芝:全面良芝/表面:水含み |
| 天候 | 雨 | 気温/湿度/風 | 11.6℃/57%/無風 |
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| 清水エスパルス | VS | 大宮アルディージャ | ||||
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前半
後半
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| 背番号 | 選手名 | ポジション | スタメン | 背番号 | 選手名 | ポジション |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 21 | 西部 洋平 | GK | 21 | 江角 浩司 | GK | |
| 25 | 市川 大祐 | DF | 19 | 村山 祐介 | DF | |
| 26 | 青山 直晃 | 3 | レアンドロ | |||
| 4 | 高木 和道 | 5 | 冨田 大介 | |||
| 2 | 児玉 新 | 4 | 波戸 康広 | |||
| 7 | 伊東 輝悦 | MF | 8 | 小林 大悟 | MF | |
| 16 | 本田 拓也 | 32 | 小林 慶行 | |||
| 10 | 藤本 淳吾 | 6 | 片岡 洋介 | |||
| 17 | フェルナンジーニョ | 25 | 内田 智也 | |||
| 9 | 矢島 卓郎 | FW | 9 | 吉原 宏太 | FW | |
| 20 | 西澤 明訓 | 13 | ペドロ ジュニオール |
| 29 | 山本 海人 | GK | サブ | 1 | 荒谷 弘樹 | GK |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3 | 山西 尊裕 | DF | 22 | 田中 輝和 | DF | |
| 5 | 岩下 敬輔 | DF | 26 | 丹羽 大輝 | DF | |
| 15 | 辻尾 真二 | DF | 15 | 斉藤 雅人 | MF | |
| 8 | 枝村 匠馬 | MF | 23 | 金澤 慎 | MF | |
| 18 | マルコス アウレリオ | MF | 14 | 森田 浩史 | FW | |
| 23 | 岡崎 慎司 | FW | 28 | 土岐田 洸平 | FW |
| OUT | IN | 分 | 選手交代 | 分 | IN | OUT | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 64 | 土岐田 洸平 | ← | 吉原 宏太 | |||||
| 西澤 明訓 | → | 岡崎 慎司 | 68 | |||||
| 藤本 淳吾 | → | 枝村 匠馬 | 77 | |||||
| 85 | 斉藤 雅人 | ← | 内田 智也 | |||||
| フェルナンジーニョ | → | マルコス アウレリオ | 88 | |||||
| 89 | 金澤 慎 | ← | 小林 大悟 |
樋口 靖洋監督
引き分けで終わってしまい、勝点1しかとれなかったという結果については、少し残念に思います。ただ今日のゲームを見れば、この勝点1はお互いにとって妥当な結果なのかなとも考えています。この試合で、我々はしっかりとボールを保持することが出来ました。ただ、フィニッシュの数はまだ少ないですから、その点については次の試合に向けた課題として取り組んでいきたいと思っています。
エスパルスの2人のセンターバックはヘディングが非常に強いので、単調なクロスを放り込んでも我々はなかなか勝てません。また、エスパルスのこれまでの試合を見たところ、クロスを跳ね返してカウンターを繰り出すシーンがよく見られました。そこで、単調なクロスを放り込むのはやめて、ニアサイドに速いボールを入れるか、サイドを深くえぐった上でマイナス方向の折り返しを入れるように選手たちに指示を出しました。
先発で試合に出た内田は、特に後半において相手のディフェンスラインを突破するランニングを繰り返し、味方からのボールを引き出していました。攻撃面での彼の特長がよく出ていたと思います。また、彼はアプローチのスピードが非常に速いので、守備においても相手のパスの出所にふたをしてくれました。ゴールを決められるチャンスがあったので、決めてほしかったとは思いますが、トータルで考えればよく機能していましたし、彼の持ち味は出ていたと感じます。
最近の3試合の中でも、我々の掲げるコンセプトを最も良く表現できたのが今日の試合でした。非常に力のあるエスパルスを相手に、アウェイで勝点1をとれたことについては納得しなくてはなりません。今日から3連戦が始まったわけですが、まずは非常に良いスタートが切れたのかなと思っています。
江角 浩司 選手
絶対に止められるんだ、と心の中で思いながらPKの場面ではプレーしていました。試合終了の時刻が迫っていましたし、清水と引き分けて大宮に帰るのと、負けて帰るのとでは、3連戦を戦う上での気の持ちようが大きく変わってきます。また、昨シーズンの残留争いを通して、勝点1の重みを実感しましたから、勝点1をとれて良かったです。PKを止められたのは、チームの思いが自分のプレーに乗り移っていたからだと思っています。
後半には僕たちにも何度か決定機がありましたが、そこでしっかりと決めないと試合の流れが変わってしまうことがあります。また、得点をとらないことには、勝点3には手が届きません。次節はホームゲームなので、勝点3を必ずとるのだという気持ちで、大宮の目指すサッカーをピッチの上で表現していきたいと思っています。
内田 智也 選手
ある程度はプラン通りに試合を進められたので、勝点3をとりたかったです。
自分の持ち味である2列目からの飛び出しは、エスパルスに対しても有効だと思ったので、そのようなプレーをすることを心がけていました。
何度か決定的なチャンスがありましたから、そのうちのどれか一つでも入っていれば、勝てたはずです。決定機でしっかりと決め切れる力があれば、勝点3をとれますし、チームも上位にいけると思います。これからは決定的なチャンスでゴールを決めることを課題として、つきつめていきたいと思います。
水曜日に行われる名古屋戦はホームゲームですから、勝点3をとって、ファンやサポーターのみなさんと勝利を分かち合いたいです。
攻守でコンセプトを表現して勝点1を奪う
第3節、2週間ぶりのリーグ戦だ。その間に、アルディージャはナビスコカップで新潟、横浜FMと対戦し、ともに引き分けている。勝点3を逃した新潟戦でミスの恐さを痛感し、無失点に抑えた横浜FM戦で自分たちの堅守を再認識した。課題に気づき、自信を深めた連続ドローを今後につなげるためにも、今日の清水戦では結果が欲しい。
アルディージャは2節を終えて1勝1敗、8位につけている。同じく1勝1敗の清水は得失点差で10位。過去の対戦成績も3勝2分4敗、ほぼ五分の戦績を残している。白星を先行させたい両者の戦いは接戦が予想されるが、白星を譲るわけにはいかない。中2日で開催される名古屋、大分との3連戦の初戦。弾みをつけて過酷な7日間を乗り切るため、アウェイゲームを感じさせないアグレッシブな姿勢が見たい。
満開の桜が出迎えてくれた日本平スタジアム。13時4分、小雨が降る花曇の中、清水のキックオフで試合は始まった。
立ち上がりからしばらくは、両チームともに相手の出方を伺いながら互角の展開となる。清水は中盤こそダイヤモンドだが、アルディージャと同様に4−4−2で確実にブロックを作り、全員が積極的に守備に関与する。最終ラインの4人は高さと強さを兼ね備えており、なかなかつけ入る隙を見せてくれない。対するアルディージャも安定した試合運びを披露。清水の攻撃の要である西澤&矢島に対しては、レアンドロと冨田のコンビが前で勝負する積極的なディフェンスでクサビのパスを許さなかった。攻守の出入りが激しく、ひとつのミスが命取りになる。そんな緊迫感のあるゲームが続いた。
それでも前半に2度、決定的なピンチを作られてしまう。だが、18分の矢島のボレーはGK江角がファインセーブで凌ぎ、ミスから生まれた41分のフェルナンジーニョの一撃はゴール左へ外れてくれた。
アルディージャで流れを創出したのは、リーグ戦初先発の内田だった。スペースを突く献身的なフリーランニングで攻撃にアクセントをつけ、自らも思い切りよくゴール前へと飛び出していく。そうした2列目の運動量と吉原のドリブル、小林(慶)の正確なパスを起点にペドロ ジュニオールが何度かゴールに迫ったが、得点を奪うには至らなかった。
「よく集中していた」(樋口監督)という前半は、ともに無得点で終了した。
両チームの勝ちたい気持ちが出た後半は、前半以上に攻守の入れ替わりが激しくなる。攻めきれずにカウンターを食らうシーン、逆に押し込まれた状態からボールを奪って速攻を仕掛けるシーンが多くなった。ともに前線から最終ラインまでのコンパクトさが薄れ、間延びしたスペースが目立ち始める。中盤の運動量が勝敗を左右するそうした展開の中でチャンスをつかんだのは、「清水が最終ラインの4枚と中盤の3枚でブロックを作る前に、スペースを突くプレーを心掛けた。人の動きを多くすることで相手をかく乱したかった」と振り返った内田である。
75分過ぎには立て続けに2度、決定的なチャンスをつかむ。カウンターから左サイドにボールを運び、波戸のクロスを持ち込んだ内田が左足を強振。このシュートはGK西部に弾かれたものの、こぼれ球を拾った村山のクロスに飛び込んだのは再び内田。だが、「一番欲しいボールが来て、うまく相手の前に出られた」内田が放ったヘディングシュートは、クロスバーに嫌われてしまった。さらに85分のカウンターの場面では、小林(大)からのスルーパスを受けた内田が冷静な切り返しから右足でゴールを狙うが、これはDFに当たりゴールマウスをとらえることができなかった。
3度の決定機を逃し、引き分けの気配が漂い始めた試合終了直前には絶体絶命のピンチが訪れる。ペナルティーエリア内でのマルコス アウレリオへのプレーがファウルと取られ、清水にPKが与えられたのである。だが、ここで江角が躍動する。マルコス アウレリオのキックを渾身のセーブで弾き返し、歓喜の雄叫び。ほどなくタイムアップとなった。
3試合連続で引き分けたアルディージャだが、この日の勝点1には大きな価値があった。「ここ3試合の中では、攻守にやろうとしているコンセプトを一番表現できた試合だった。勝点3を取れなかったのは残念だが、次につながる勝点1だった」
そうコメントした樋口監督の表情には、充実感がみなぎっていた。
(総評:粕川 哲男)