

2009第1節3月8日(日) 13:00キックオフ
| 会場 | NACK | 入場者数 | 14,039人 |
|---|---|---|---|
| 主審 | 東城 穣 | ピッチ状態 | 全面良芝/乾燥 |
| 天候 | 曇のち晴 | 気温/湿度/風 | 10.4℃/46%/弱風 |
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| 大宮アルディージャ | VS | 清水エスパルス | ||||
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前半
後半
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| 19分 藤田 祥史 24分 新井 涼平 |
33分 岩下 敬輔 | |
| 背番号 | 選手名 | ポジション | スタメン | 背番号 | 選手名 | ポジション |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 21 | 江角 浩司 | GK | 21 | 西部 洋平 | GK | |
| 2 | 塚本 泰史 | DF | 25 | 市川 大祐 | DF | |
| 5 | 冨田 大介 | 3 | 青山 直晃 | |||
| 3 | マト | 5 | 岩下 敬輔 | |||
| 4 | 波戸 康広 | 2 | 児玉 新 | |||
| 23 | 金澤 慎 | MF | 13 | 兵働 昭弘 | MF | |
| 33 | 新井 涼平 | 7 | 伊東 輝悦 | |||
| 11 | 藤本 主税 | 17 | 山本 真希 | |||
| 17 | 橋本 早十 | 8 | 枝村 匠馬 | |||
| 13 | 藤田 祥史 | FW | 18 | ヨンセン | FW | |
| 27 | 市川 雅彦 | 23 | 岡崎 慎司 |
| 1 | 高木 貴弘 | GK | サブ | 31 | 武田 洋平 | GK |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 19 | 村山 祐介 | DF | 4 | 太田 宏介 | DF | |
| 6 | 片岡 洋介 | DF | 27 | 廣井 友信 | DF | |
| 15 | 斉藤 雅人 | DF | 15 | 辻尾 真二 | MF | |
| 7 | 内田 智也 | MF | 16 | 本田 拓也 | MF | |
| 16 | ラフリッチ | FW | 14 | 高木 純平 | MF | |
| 30 | 渡部 大輔 | FW | 11 | 原 一樹 | FW |
| OUT | IN | 分 | 選手交代 | 分 | IN | OUT | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 新井 涼平 | → | 片岡 洋介 | 49 | |||||
| 市川 雅彦 | → | 渡部 大輔 | 57 | |||||
| 藤田 祥史 | → | ラフリッチ | 88 | |||||
| 89 | 原 一樹 | ← | 岡崎 慎司 |
張 外龍 監督
ホームでの開幕戦、こんなにスタンドを埋めてくれたサポーターの前で、我々が今年やろうとしているサッカーをある程度表現することができました。選手に感謝の気持ちを送りたいと思います。
J1に初めて出場する選手が4人おり、J1のレベルでどのくらいできるのか私自身も楽しみにしていましたが、それぞれが自分の持っているものを出してくれたと思います。新井にしても、ミスがあることはある程度織り込み済みで、全体的なバランスは崩れていませんでしたから、この先が楽しみですね。後半の早い時間に交代させたのは、前半に警告をもらっていましたし、まだ18歳ということで感情面でのコントロールが難しく、体もついていけてないように感じましたから、無理をして2枚目をもらうようなことにならない前に代えたということです。
引き分けという結果については、我々は下馬評で17位のチームであって、それが上位のチームと引き分けたわけですから、まあ良いのではないですか(笑)。ただしホームゲームでは必ず勝点3を取るというのが、私や選手たちにとっての約束でしたから、それに至らなかったことは残念に思います。
新井 涼平 選手
サテライトの試合でも何度かホームスタジアムらしい雰囲気の中で試合をさせていただいてたのですが、やはり満員の開幕戦というのはいつもと雰囲気が違いますね。最初の10分くらいは緊張していましたが、その後は落ち着いてプレーできました。最終的には楽しんでできたので、全体を通しては良かったと思います。
まず守備からしっかり入ろうという意識で、激しくいきすぎてカードももらってしまいましたが、これからも激しい守備を続けてやっていこうと思います。ミドルシュートも、リズムの悪いときに自分のシュートで良くなればいいと思うので、どんどんねらっていきたいですね。中盤でボールを失う回数が多かったのが、まだまだ自分に足りないところだと思うので、これから改善していきたいと思います。金澤さんとの連携もだいぶ良くなってきたので、シーズンを通して続けていって、終盤にはもっと良い連携が見せられればいいなと思います。
チームとしてはとにかく、点が取れなかったのが残念です。次の相手の広島は今節かなり点を取って勝っているので、守備からしっかり入って勝点3を取りにいきたいと思います。
藤田 祥史 選手
初めてのJ1は楽しかったです。J1のディフェンスはやっぱりマークが厳しかったですが、いろいろ考えながら、楽しんでやれました。
どんどん前からプレスをかけて、しっかり守備をすることから始めようと決めていました。FWは決めるべきところを決めてナンボなので、まだまだ課題があります。(シュートがバーをたたいて真下に落ちた場面は)良いところにこぼれてきて、左足でしたし決めないといけなかった。撃った瞬間には決まったと思ったのですが、まだまだ甘いです。
前半に苦しい時間もありましたが、イチ(市川選手)と2人で前からどんどんプレスをかけていこうと。中盤がセカンドボールを拾えていたので、前半は結構良い形で攻撃できていました。前半は僕も良い動き出しができて、ボールをもらってチャンスになっていたので、それを90分間続けてもっとチャンスの回数を増やしたいです。後半は僕も少しバテてきて、良い動きができなかったので、そこは修正していきたいですね。
NACK5スタジアム大宮での初めてのゲームでしたが、きついときにも声援を送ってくれるので励みになりました。次はアウェーの広島戦ですが、去年サガン鳥栖で対戦したときは向こうの好きなようにボールを回されたので、今度はしっかり前からプレスをかけて高い位置でボールを奪って、こちらが主導権を取れるようにがんばりたいですね。しっかり勝点3を取って大宮に帰ってきたいと思います。
溢れる闘志と意欲! 期待感を抱かせる勝点1だ!
この日が訪れるのを、どれほど待ち望んだことだろう。J1で5年目のシーズンとなる開幕戦である。しかも、我らが聖地NAC K5スタジアム大宮でのオープニングゲームだ。気持ちが昂らないはずがない。
ファン・サポーターの出足は早く、開門と同時にスタジアムがオレンジ色に染まっていく。選手たちがウォーミングアップに登場 すると、それだけでもうスタジム全体がヒートアップする。準備はOKだ。
開幕戦のスタメンには、新たな旅立ちを印象付ける顔ぶれが並んだ。昨年に続いて開幕戦のピッチに立つのは、江角、冨田、波 戸、藤本の4人のみ。下部組織出身のルーキー新井がダブルボランチの一角に入り、新加入の藤田と2年目の市川が2トップのコ ンビを組む。また、7人の控えメンバーには、2年目の渡部が名を連ねた。
ピッチの中央に置かれたボールが、アルディージャのキックオフによって動き出す。2009年3月8日、張外龍新監督のもと でアグレッシブにシフトチェンジしたシーズンが、大いなる期待とともに幕を開けた。
序盤の見どころはメンタル面にあっただろう。すなわち、開幕戦特有の緊張感を、どちらのチームが先に振り払うかである。
5分、右サイドからのクロスをヨンセンが頭で合わせ、清水がこの試合最初の決定機をつかむ。しかし、アルディージャは慌てる ことなく対応し、徐々に自分たちのリズムをつかむ。「守」から「攻」への素早い切り替えから2トップを走らせ、相手ゴールへ 迫っていくのである。
アルディージャのファン・サポーターが、最初に沸いたのは23分だった。藤本のタテパスに反応した藤田が、得意の左足ボレーで ゴールを襲う。シュートはワクを逸れたものの、シンプルでタテに速い攻撃はチームの狙いが読み取れるものだった。
藤本と藤田のホットラインは、32分にもスタジアムを沸かせる。精度の高いタテパスと質の高い動き出しが噛みあい、清水の DF陣を切り崩す。3本連続でシュートを放った藤田の執念はゴールに結びついたかに見えたが、惜しくもバーに嫌われてしまっ た。
6分後、今度は見事なパスワークから決定機が生まれる。新井が右サイドへ展開し、藤本がグラウンダーのクロスを中央へ。市川 がニアサイドでボールの角度を変える。相手DFがかき出すようにクリアしたボールを、新井がゴール正面から左足で叩く。「入 ったと思いましたが……」という新井の一撃は、残念ながら左ポストに弾かれてしまった。39分には塚本のクロスを市川が頭で合 わせるが、シュートはGKの正面を突く。
前半終了時点のシュート数は、清水がアルディージャを1本上回っていた。とはいえ、より得点の予感を抱かせたのはアルディー ジャだっただろう。
後半開始直後の49分、張監督が早くも動く。新井を下げて片岡を投入する。前半のうちに新井が警告を受けていたことを考慮した ものだ。試合後の新井は、「最初の10分くらいは緊張しましたが、それからは馴れて落ち着いてプレーできました」と、自身のプ レーを振り返っている。
代わって出場した片岡は、持ち前の力強いディフェンスでセカンドボールの支配率アップを促す。試合の主導権は、後半も引き続 きアルディージャにあった。
タテへのスピードを意識した攻撃は、単調さと紙一重である。しかし、アルディージャはサイドチェンジを効果的に絡め、そのう えで2列目や3列目の選手が前線に飛び出していくことで、バリエーション豊かな攻撃を実現する。残り15分あたりからやや活動 量が低下したのは、開幕戦ならではの緊張感の影響だっただろう。それでも、攻守にわたるハードワークは、躍動感や爽快さを運 んできた。0-0のスコアレスドローで終わったものの、最後まで相手ゴールをこじ開けようとする闘志や意欲が衰えなかったの も評価できる。
57分でベンチに下がった市川は、「前半あったチャンスで決めないと」と悔しさを滲ませながらも、「楽しんでやれたかな」と 笑顔をこぼした。その市川に代わって出場した渡部は、「自分でもびっくりするくらい動けなかった」と、堅さの残る表情で語っ た。J1デビューの緊張感があったという。しかし、プロとしての大きな一歩を踏み出したことで、次節からは彼本来のプレーが 見られるに違いない。
「思った以上にみんながのびのびとやっていたし、今日試合をやってみて、ホントにいけるなあと感じてます。勝ちたかったけど 、でも、楽しかった。まだまだですけど、これを続けていければ」
藤本の言葉には、確かな手ごたえがこめられていた。「結果は0-0でも、次につながる勝点1でしょう」と、波戸も話して いる。
キャプテンの小林(慶)やデニス マルケス、パク ウォンジェらをケガで欠きながらの引き分けは、シーズンのスタートとし て悪くないだろう。手にした勝点は1でも、張監督も選手も、ファン・サポーターも、試合前よりさらに大きな期待感を抱くこ とができているはずだ。
(総評:戸塚 啓/写真:山田 勉、早草 紀子)