

2010さいたまシティカップ2月13日(土) 13:30キックオフ
| スタジアム | NACK | 入場者数 | 6,053人 |
|---|---|---|---|
| 主審 | 鍋島 將起 | ピッチ状態 | 全面良芝/水含み |
| 天候 | 曇時々雨 | 気温/湿度/風 | 2.4℃/66%/無風 |
![]() |
|
|||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大宮アルディージャ | VS | 水原サムスンブルーウィングス | ||||
|
前半
後半
|
||||||
| 5 |
2
3
|
0
0
|
0 | |||
20分 ラファエル 48分 石原 直樹 54分 石原 直樹 68分 橋本 早十 |
||
|
78分 安 英学 |
81分 ソ ドンヒョン |
|
| 背番号 | 選手名 | ポジション | スタメン | 背番号 | 選手名 | ポジション |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 北野 貴之 | GK | 40 | ハ カンジン | GK | |
| 32 | 杉山 新 | DF | 29 | クァク ヒジュ | DF | |
| 4 | 深谷 友基 | 25 | チェ ソンファン | |||
| 3 | マト | 3 | ジュニーニョ | |||
| 26 | 村上 和弘 | 5 | リ ウェイフォン | |||
| 23 | 金澤 慎 | MF | 12 | イ ヒョンジン | MF | |
| 17 | 橋本 早十 | 6 | チョ ウォンヒ | |||
| 11 | 藤本 主税 | 15 | ホン スンハク | |||
| 7 | 内田 智也 | 17 | オ ジェソク | |||
| 10 | ラファエル | FW | 11 | レイナウド | FW | |
| 9 | 石原 直樹 | 9 | ホセ モタ |
| 21 | 江角 浩司 | GK | サブ | 21 | キム デファン | GK |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 25 | 土岐田 洸平 | DF | 28 | ヤン サンミン | DF | |
| 14 | 坪内 秀介 | DF | 38 | ホ ジェウォン | DF | |
| 5 | 安 英学 | MF | 8 | ソン ジョングッ | MF | |
| 6 | 青木 拓矢 | MF | 23 | ヤン ジュナ | MF | |
| 30 | 渡部 大輔 | FW | 19 | キム デウィ | FW | |
| 13 | 藤田 祥史 | FW | 27 | ソ ドンヒョン | FW |
| OUT | IN | 分 | 選手交代 | 分 | IN | OUT | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 34 | ソン ジョングッ | ← | レイナウド | |||||
| 金澤 慎 | → | 安 英学 | 45 | |||||
| 53 | キム デファン | ← | ハ カンジン | |||||
| 53 | ソ ドンヒョン | ← | オ ジェソク | |||||
| ラファエル | → | 藤田 祥史 | 56 | |||||
| 60 | ホ ジェウォン | ← | チェ ソンファン | |||||
| 60 | ヤン サンミン | ← | リ ウェイフォン | |||||
| 60 | ヤン ジュナ | ← | ホン スンハク | |||||
| 藤本 主税 | → | 渡部 大輔 | 64 | |||||
| 内田 智也 | → | 青木 拓矢 | 64 | |||||
| 北野 貴之 | → | 江角 浩司 | 70 | |||||
| 杉山 新 | → | 土岐田 洸平 | 70 | |||||
| 村上 和弘 | → | 坪内 秀介 | 70 |
張 外龍 監督
シーズン開幕前にこういう試合ができたことは、今年の大宮アルディージャにとって、非常に良いスタートを切ったと言えると思います。本当のことを言えばキャンプが続いて疲れもある中で良くやったと言いたいですね。今日の試合としては、私たちのチームコンセプト、シーズンを通してやるべきこと「コミュニケーション」の部分をチェックをしたかった。この試合ではグラウンド内でのコミュニケーションが非常によく取れていたので、その部分に関しては、一定の評価を与えられる試合であったと思います。
3日前に合流したばかりの安 英学選手は、コンディション面で心配していた部分はありましたけれども、今日の試合でのパフォーマンスを見る限りでは、昨シーズンの我々の課題であった「中盤でのディフェンスへの切り替えのスピード」という部分で強い味方が増えたと言えるのではないかと思います。合流してわずか3日間の調整で、しかも今日初めて本格的に他の選手たちと合わせて、あれだけコミュニケーションをしっかり取ることができているのを見て、今年はボランチのポジションが相当厳しいポジション争いになるのではないかと思いました。
今年の大宮には、サイドを起点にして攻撃をしていくために必要な選手が揃いました。今日は速攻のシーンで両サイドバックが上がって空いたスペースにボランチがちゃんとカバーに入れていたりと、選手たちもうまく機能していたと思います。
GKに関しては、現在、江角と北野を競わせている状況です。今日の北野の先発起用に関しては、北野にまだNACK5スタジアム大宮での経験がなかったこともありますし、新しくなったディフェンスラインと北野を合わせてみたかったというのが理由です。このポジションは開幕戦まで競わせ、どちらが相応しいかを見るつもりです
橋本 早十 選手
2点取ったことに関しては、結果にこだわってプレーしたので、それが良かったんだと思います。最終ラインとの連携では、両サイドバックが非常に積極的に攻撃参加をするので、そこをカバーすることを意識してプレーしました。後半からサイドハーフに回ったんですが、元々のポジションがサイドハーフだったので問題はなかったです。
チャン監督がピッチ内でのコミュニケーションが良く取れているという評価をしたのは、新加入の選手たちがふだんの練習から積極的に盛り上げているのが試合で出たのだと思います。攻めの時も守りの時も、チームメイトを助けるコーチングの声が自然と出るようになったと思います。
今日はチームで5点取りましたけれども、もっと取れるチャンスもあったし、ディフェンスの面でも点を取った後に集中力が欠けて危ない場面もあったので、そういう部分をもっと徹底していけば、もっと良いチームになると思うので、宮崎キャンプではしっかりトレーニングをしてきたいと思います。
石原 直樹 選手
ごっつぁんゴールでしたけれども、グアムではなかなか形にならなかったり、結果が出なかったので、とにかく結果が出てホッとしています。相手は韓国のKリーグのチームということもあって、もっとコンタクトがガツガツ来るかと思っていたんですけれども、そこまでチェックも厳しくなかったんで、良いリズムで出来ました。
リーグ戦ではもっと相手が厳しくなると思うので、これからまた宮崎で良い感じにチームを作っていきたいです。とにかく結果が出たということで気持ちも楽になったので、次はリーグ戦で頑張りたいと思います。
攻守にスキなし!大量5ゴールで水原を粉砕す!
2010年シーズンの国内第一歩は、NACK5スタジアム大宮で踏み出された。2月13日、韓国Kリーグの強豪・水原サムスンブルーウイングスを迎えて『さいたまシティカップ』が行われたのだ。今回で7度目となる今大会を、アルディージャが戦うのは初めてのことになる。
シーズン開幕へ向けた大切な準備となるプレシーズンマッチで、張 外龍監督は以下の11人をスタメンに選んだ。GKに北野が入り、最終ラインは右から杉山、深谷、マト、村上の並びで4バックが形成される。中盤では金澤と橋本が昨シーズン同様にダブルボランチを組み、右サイドに藤本、左サイドに内田が構える。2トップはラファエルと石原だ。昨シーズンのベースを生かしながら新加入選手を加えたメンバーは、期待と興奮を抱かせる。
水原はAFCチャンピオンズリーグの常連だ。今季も出場が決まっている。春季キャンプ(グアム)の成果を発揮するには、これ以上ない相手だろう。NACK5スタジアム大宮は、肌を刺すような寒さに負けない熱気に包まれている。
先制点は14分だった。右ショートコーナーから橋本が入れたクロスが、相手DFの頭をかすめるようにゴールに吸い込まれたのだ。CKの獲得につながった石原の決定機を巻き戻すと、左サイドでの連動したディフェンスに気づく。前線からの追い込みで相手から選択肢を奪い、村上がパスカットに成功したのだ。チーム全体でつかんだ得点だったと言えるだろう。
20分の2点目は、ラファエルの個人技がもたらした。ペナルティエリア左でクロスを受けたラファエルは、相手選手に囲まれながらボールをキープし、一瞬のスキをついて右足を振り抜く。強烈な一撃がゴール右上に突き刺さったのだ。試合の流れがしっかりとスコアに反映されていく。シュート数こそ4対4だが、前半のアルディージャはゲームのイニシアチブを握っていた。
後半開始とともに、金澤に代わって安 英学が登場する。朝鮮民主主義人民共和国代表の欧州遠征に参加し、チームに再合流したのは3日前だったが、さすがは経験豊富なプレーヤーである。古巣相手のゲームで、いきなり強烈な存在感を示した。48分、中盤でパスカットしたボールをラファエルへつなぎ、ショートカウンターの起点となる。「相手の中盤の反応が鈍かったので、こぼれ球を拾ったら一発で前線につなげられると思った」という言葉どおりのプレーだ。ラファエルをフォローした石原がゴールネットを揺らし、アルディージャのリードは3点に拡がった。
54分には石原が自身2点目を叩き出す。右サイド深くでスローインを受けた藤本の動きに呼応して、ニアサイドへ飛び込む。俊敏な動き出しが4点目につながった。チーム最多の5本のシュートは「前の4人は積極的に、どんどんシュートを打っていこうと話していた」という狙いを裏付けるもので、試合後には「ごっつぁんゴールでしたけど、とりあえずホッとしてます」と安堵の表情を浮かべた。
トドメの5点目は68分だ。途中出場でボランチに入った青木が、左サイドへタテパスを通す。フリーで抜け出した石原がドリブルで駆け上がり、マイナスのラストパスを中央へ。後半の選手交代に伴い左サイドハーフにポジションをあげていた橋本が、ワントラップから落ち着いてゴールを決めたのだった。
攻撃陣の爆発のかげでは、ディフェンスの安定感が大勝の下支えとなっていた。「コミュニケーションはまったく問題なかったですよ」と村上が話したように、DF同士はもちろん最終ラインとダブルボランチがいい距離感を保ち、相手攻撃陣の長所を見事に封じていた。「チームメイトを助ける声が出ている」と、橋本もコミュニケーションの深化を成果にあげる。すでに何シーズンも戦っているかのような関係性が築かれていた。
「攻守ともに、スキのないサッカーをしていたと思います。アルディージャにとっては、完璧な試合運びだったのでは」とは、敵将チャ ボングン監督である。相手のコンディションがベストでなかったことに触れた張監督も、「アルディージャにとってはいいスタートになったと思う」と振り返った。また、「今日の結果がすべてではないですけど、開幕に向けていいイメージがつかめました」と、村上も手ごたえを口にしている。
もちろん、チームは慢心や油断とは無縁だ。「リーグ戦はもっと厳しい試合になる。宮崎でまた、いい感じにチームを作っていきたい」と、石原は言葉に力を込めた。Kリーグの強豪相手につかんだ手ごたえは、15日からの宮崎キャンプを充実したものにしていくはずだ。
(総評:戸塚 啓/写真:山田 勉、末吉 雅子)