今野浩喜の「タダのファン目線記」番組パーソナリティー


突撃インタビューシリーズ 今野浩喜 vs 國領浩子(『アルディージャホットライン』パーソナリティー)

今野さんがタダのファン目線でアルディージャの関係者に逆取材を敢行! 今回は、新型コロナウイルスの感染防止のため窓を全開、テーブルの距離を離し、マスク着用の上でインタビューが行われました。まさかのカミングアウトあり、それでもアルディージャの魅力を実感する瞬間あり、寒さに負けない熱い展開となりました。

慣れるので精いっぱい?

今野「寒いですね。窓を開けてブラインドだけ閉めるってのは……。変わらないか(笑)」

国領「でも、ワガママは言ってられません」

今野「どうも、今野です」

国領「國領です。はじめまして。よろしくお願いします」

今野「換気をしないといけない、距離を置かないといけないということで。とんでもなく討論感がありますね。いつもはもっと近くでしゃべってるんですよ。だから、今日2本取りますけど、1本目のこれはこの場に慣れるのに時間がかかると思うので、國領さんに対して、あまり興味を持てないかと」

国領「ちょっと待ってくださいよー。持ってほしい!」

今野「あははは……。普通の状況なら持てますけど、状況に慣れるのに時間がかかるので。すみません。アイドリングみたいな回になってしまうと思います」

国領「だって、ここに着いて5分以内で始まりましたからね」

今野「お仕事をイチから聞いてもよろしいですか?」

国領「エフエムナックファイブ(79.5MHz)の『アルディージャホットライン(ARDIJA HOT LINE)』という番組で一応、パーソナリティーを」

今野「それは週1回ですか?」

国領「はい。金曜日の夜7時からです」

今野「ホントすみません。言いづらいですけど、聴いたことないです」

国領「ラジコ(無料で聴けるインターネットラジオ)があるので、今日だけでもいいので聴いてみてください。お忙しいとは思いますけど」

今野「忙しさのせいにした方がまだいいと思うんですけど、全然聴く暇はあるんで……。ホント申し訳ないです。逆に、私のこのコラムは知ってました?」

国領「もちろん」

今野「そこは知らないでほしかった」

国領「いやいや」

今野「この話はいつお聞きしたんですか?」

国領「先週くらいですね」

今野「そこからですよね、コラムを読んだのは」

国領「そうです」

今野「いやっ、良かった! セーフだ」


皆さんのおかげです

今野「10分の番組で週1、どういう話をしているんですか?」

国領「基本的に週1回は練習場に取材に来るので、そこで録った選手のインタビューを放送して、試合の振り返りとか週末の試合情報とか、そのあたりを伝える感じです」

今野「じゃ、最近はどうしてるんですか?」

国領「暇です(笑)」

今野「試合情報がないですからね。そのぶん話せる時間ができたんじゃないですか?」

国領「選手の電話インタビューなどを長めにしています」

今野「そうか」

国領「あとはメッセージテーマを設定して、いただいたメッセージを紹介するとか」

今野「ふ〜ん」

国領「だから、リスナーの皆さんに、すごく支えられています」

今野「いやいや、どんな職業もお客さんに支えられていますから。ところで、いつ頃からパーソナリティーをされているんですか?」

国領「2018年の開幕のタイミングです」

今野「2年前か。じゃあ……」

国領「J2になったばっかりの頃ですね」

今野「ここで言うのもアレですけど、不遇の時代しか知らない」

国領「今年こそ今年こそと思いながら」

今野「そもそも大宮アルディージャは知ってたんですか?」

国領「チームは知ってました。もともとサッカーが好きだったので」

今野「どこのご出身ですか?」

国領「東京です」

今野「じゃ、絶対に興味ないですよね」

国領「……確かに、サポーターではなかったですね。でも、もともとサッカーをやってたんです」

今野「はいはい」

国領「半年だけアメリカに住んでいて、アメリカで女子のスポーツって言うと」

今野「サッカーらしいですね」

国領「そうなんですよ。ミネソタ州っていう、スヌーピーが生まれたところにいまして。スヌーピーって屋根の上で寝てるか……」

今野「あの三角屋根の上で、よく横になって寝てますよね」

国領「あの犬小屋、多分、大きいんだと思いますよ」

今野「何にしろ頂点は尖ってると思いますけどね(笑)」

国領「確かに(笑)。上からのカットは見たことないですね」

(※編集部注:分からない方は「スヌーピー 屋根」で画像検索してみてください)


“じゃないほう”が好き

今野「アメリカでサッカーをやっていたと。それで2018年からお仕事を始められて、大宮アルディージャについて、どういう印象を持っていますか?」

国領「早く上がってほしいなって。イメージっていうか、願望ですけど」

今野「J1にいた頃っていうのは、ご存じなんですか?」

国領「かいつまんでは」

今野「私もうっすら、夢だったんじゃないかって(笑)。上がるのって難しいんですね。今年は……上がれると思いますか?」

国領「いけるんじゃないかと思います。プレーオフあるよね、みたいな保険があるよりも」

今野「その保険に甘えそうなチームですもんね(笑)」

国領「……」

今野「ホント、読んでほしいような、読んでほしくないようなコラムなんです」

国領「そうですね(笑)」

今野「嫌われにいってるんじゃないかって」

国領「いや、それが長く見てきた今野さんの正直な気持ちであれば、そうだと思います」

今野「それで嫌いにならないわけですから。ふと思うんですけど、強いチームがよければ強いチームのファンになればいいんですよ」

国領「そうですね」

今野「大宮が好きなのは強いからじゃない。それは確固たる理由ですからね」

国領「あははは……」

今野「だから、J1で優勝しろとか、ACLで優勝しろとか、本気で思っている人もいるとは思いますけど、無理して大宮じゃなくてもいいんじゃないって」

国領「そんな今野さんがファンになったきっかけは、何だったんですか?」

今野「私の場合は2006年かな、浦和が優勝したシーズンですね。あのとき、まずは浦和の試合を見ようと思ったんですけどチケットが取れなくて。それで大宮を見るように」

国領「あははは……。でも、その流れで大宮を好きになった人はいますよね」

今野「絶対にいると思いますよ。力強いのは苦手なので大宮は落ち着くんです。だいたい、オレンジっていいじゃないですか。フワッとしてて」

国領「優しい感じがしますね」

今野「赤は攻撃的だけど、オレンジは優しさを表わしている感じがする」

国領「温かさと、ね」

今野「そうですそうです。だから、ひっくるめて言えば消去法なんですよ」

国領「あははは……」

今野「だいたい、Jリーグの初年度にはなかったチームですから」

国領「そうですよね」

今野「そこから見ている人間としては、大宮を好きになるタイミングは難しい」

国領「確かに」

今野「だから最初、私は強いチーム、鹿島が好きでしたからね」

国領「カミングアウトしていいのかな。私もそうだったんですよ」

今野「あははは……。いいんですよ。今違えば! でも、鹿島は本当に強いですね」

国領「そうですねぇ」

今野「ず〜っと強い。降格する感じがまったくないじゃないですか」

国領「うんうん」

今野「鹿島の方で話が広がってますけど、大丈夫ですか(笑)」

国領「戻しましょう」


J2まではJ1ということで

今野「番組の話なんですけど、負けが込んでいるときは発言に気をつけたりします?」

国領「ほとんど振り返りません」

今野「あははは……」

国領「結果はこうでした。はい、インタビューですって」

今野「J2で負けが込むってことはないですけどね。ただ、J1にいたときは……。この前も話したけど、21戦無敗の後で8連敗、1勝、8連敗とかなると、やりようないですね。あのときは自分でコラムを書いてたんですけど、本当にどうしたらいいんだっていう(笑)」

国領「そうですね」

今野「ここでポジティブなこと書くのは、ファンとしてあまりにも嘘臭すぎると。だからボロクソに書くんですけど、そんなネタも尽きるくらい負けるっていう(笑)。そういうことが訪れますよ、J1に行くと」

国領「どのチームにも悪い時期はありますからね。そうなったらどうなるんだろう、私。途中で怒り調子になったりするのかな」

今野「その方が、熱が電波から伝わってきますよ。情報番組じゃないわけですから」

国領「応援番組とは何か、ってところですね」

今野「だから今後は、ドンドン熱を出した方がいいかもしれないですね」

国領「じゃ、今年どこかのタイミングで」

今野「負けが込む前提で話してますけどね(笑)」

国領「いやいや、もちろん勝ったら喜びますよ」

今野「お前ら勝ちすぎだよって」

国領「いやぁ〜、まいっちゃうなって(笑)」

今野「いいですね」

国領「何にせよ、試合が再開してもらわないと……」

今野「私、一つ考えがあって。飛行機とか新幹線の移動がまずいわけで、今年は東西に分けるわけですよ。それで最後、上位のトーナメントをやるとか」

国領「それ、すごくいいじゃないですか!」

今野「無観客にはなると思いますけどね」

国領「でも、試合がないよりは……」

今野「DAZNもありますしね。今の案、すごくいいですよね」

国領「自分で言って自分で褒める(笑)」

今野「今、思いついたんですけどね(笑)。いいこと言ったなって思いました。だから、J2まではJ1としましょう」

国領「はい(笑)。ポジティブ!」

今野「それを東西に分けて試合をする」

国領「J3大丈夫ですか?」

今野「まぁまぁ。ちょうど真ん中っていうのが難しそうですけどね」

国領「あるいは、いっそのことJリーグ全体、地域ごとにカテゴリー関係なくやるとか」

今野「いいですね。天皇杯のすごいやつみたいな」

国領「プロ版天皇杯」

今野「おぉ、いいですねぇ」

国領「今年だからこそ」

今野「選手も、いったんシャッフルしてもいいかもしれないですね」

国領「めっちゃ楽しそう!」

今野「……そろそろ締めますね。言い残したことはないですか?」

国領「そんな遺言みたいな(笑)。番組宛にメッセージを送ってもらえたらうれしいので、ぜひ、よろしくお願いします!」

今野「はい。今日は朝早くからありがとうございました」


インタビュアー:今野浩喜
構成:粕川哲男


アルディージャホットライン(ARDIJA HOT LINE)
パーソナリティー・國領 浩子さんのもと大宮アルディージャの情報をお届けする応援プログラム。選手・監督へのインタビューを中心に、スタジオ・アルシェから最新情報を発信していきます。

放送局:エフエムナックファイブ(79.5MHz)
放送時間:毎週金曜日19:00〜19:10

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