明治安田生命J2リーグ 第4節
2015.3.29 [SUN] 16:00
NACK
大宮
- 26' 横谷 繁
1
-
1
1
前半
1
0
後半
0
札幌
- 15' ナザリト
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
DF 2 菊地 光将
DF 18 横山 知伸
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
MF 5 カルリーニョス
85'
MF 39 泉澤 仁
MF 17 横谷 繁
81'
FW 9 富山 貴光
78'
FW 14 清水 慎太郎
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 34 片岡 洋介
DF 27 今井 智基
MF 20 大屋 翼
MF 15 大山 啓輔
85'
MF 10 渡邉 大剛
81'
FW 11 播戸 竜二
78'
監督
渋谷 洋樹
スターティングメンバー
GK 1 金山 隼樹
DF 3 パウロン
DF 4 河合 竜二
DF 5 櫛引 一紀
MF 15 古田 寛幸
MF 17 稲本 潤一
77'
MF 31 堀米 悠斗
MF 24 福森 晃斗
FW 10 宮澤 裕樹
FW 13 内村 圭宏
74'
FW 50 ナザリト
90+2'
控えメンバー
GK 21 阿波加 俊太
DF 2 小山内 貴哉
MF 38 前 寛之
90+2'
MF 42 ニウド
74'
MF 20 上里 一将
77'
MF 28 菊岡 拓朗
MF 22 神田 夢実
監督
バルバリッチ
試合詳細
19 | シュート | 10 |
---|---|---|
8 | GK | 19 |
9 | CK | 6 |
17 | 直接FK | 11 |
1 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 1 |
試合データ
主審
岡部 拓人
副審
大西 保
副審
西村 幹也
第4の審判員
手塚 洋
入場者数
10,491人
天候
雨のち曇、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
17.2℃/58%
横谷の直接フリーキックで追いつくも、1-1で引き分け
最低限の勝点1は確保した。しかし言い換えるなら、勝点2を失ったゲームだった。前後半を通じて19本のシュートを放った。数多くのチャンスを得ながらも、奪ったのは1ゴールにとどまった。試合が終わると、GKの加藤が肩を落とすチームメイトに歩み寄って激しく檄を飛ばした。「前を向け!」。まるでそう言って奮い立たせているかのように、激励を込めて何度も自らの手を叩いていた。
第4節の札幌戦。前半の主導権を握ったのは、アルディージャだった。中盤の高い位置でボールを保持すると、サイドのスペースを生かして徐々に攻勢を強めていく。7分にはペナルティエリアの手前で横谷のパスを受けた泉澤がすばやいターンからシュート。11分には、横谷のクロスにゴール前に走り込んだ清水慎がヘディングシュートを放つ。いずれも相手GKに阻まれたが、前線でコンビネーションを構築して、ゴールまであと一歩に迫った。
守備では、コンディション不良の河本に代わってセンターバックに入った横山が安定感を発揮。菊地とともにゴール前で制空権を握り、高さのある札幌の攻撃陣に自由を与えなかった。
しかし16分、セットプレーからまさかの失点を喫する。札幌のコーナーキックの際に、ペナルティエリア内でファウルを犯しPKを献上。これをナザリトに決められて、先制点を許した。
ここから両チームの動きが活発になり、ボールが互いのピッチを激しく行き来する。相手に傾きかけた流れを断ち切ったのは横谷だった。26分、ゴールまで約20メートルの位置からのFK。右足から放たれたシュートが鮮やかな弧を描いて壁を越えると、ゴール右隅に突き刺さった。横谷の加入後初ゴールで、アルディージャが1−1の同点に追いついた。
後半に入ると、両チームの動きはさらに活発になった。アルディージャはツートップの富山、清水慎が豊富な動きで札幌の3バックに揺さぶりをかけた。横谷がバイタルエリアで起点になり、泉澤がサイドのスペースを有効に突いた。50分にはカルリーニョスの鋭いクロスに、清水慎、横谷が続けて飛び込んだがわずかに合わなかった。その3分後には横谷がドリブルで左サイドを突破。ゴールライン深い位置からのクロスに泉澤が合わせたが、シュートはゴールマウスをとらえることができなかった。
61分、試合が大きく動く。前線でインターセプトした清水慎が抜け出すが、相手に後ろから倒される。このプレーでパウロンが退場。数的優位に立ったアルディージャが、ここから一気に攻め込んだ。76分には左からのクロスに合わせた清水慎のヘディングシュートがポストを叩いた。その直後にもコーナーキックからチャンスをつかんだが、菊地のヘディングシュートは枠をそれた。78分に播戸を、81分に渡邉を投入して攻撃の圧力を増した。大山もピッチに送り込んだ。しかし、前線に送り込んだボールは、ゴール前を固めた札幌の守備陣にことごとく跳ね返された。最後まで体を張ってゴールを狙いにいったアルディージャだが、1−1のままタイムアップ。スコアボードの数字を動かすことはできなかった。
「1万人のファン・サポーターの方に勝利を届けられなかったことが悔しい。タフなゲームは見せられたが、勝利できなかったことが残念」
渋谷監督は記者会見で開口一番こう語った。悔しい気持ちは選手も同じだ。「試合を支配している中で得点を入れられず悔しい」と富山。しかし、アウェイで行われる次節の岡山戦まで中2日。下を向いている時間はない。横谷は「気持ちを切り替えて戦いたい」と前を向いた。重要なのは、一歩ずつ前に進み、勝点を積み上げていくことだ。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
第4節の札幌戦。前半の主導権を握ったのは、アルディージャだった。中盤の高い位置でボールを保持すると、サイドのスペースを生かして徐々に攻勢を強めていく。7分にはペナルティエリアの手前で横谷のパスを受けた泉澤がすばやいターンからシュート。11分には、横谷のクロスにゴール前に走り込んだ清水慎がヘディングシュートを放つ。いずれも相手GKに阻まれたが、前線でコンビネーションを構築して、ゴールまであと一歩に迫った。
守備では、コンディション不良の河本に代わってセンターバックに入った横山が安定感を発揮。菊地とともにゴール前で制空権を握り、高さのある札幌の攻撃陣に自由を与えなかった。
しかし16分、セットプレーからまさかの失点を喫する。札幌のコーナーキックの際に、ペナルティエリア内でファウルを犯しPKを献上。これをナザリトに決められて、先制点を許した。
ここから両チームの動きが活発になり、ボールが互いのピッチを激しく行き来する。相手に傾きかけた流れを断ち切ったのは横谷だった。26分、ゴールまで約20メートルの位置からのFK。右足から放たれたシュートが鮮やかな弧を描いて壁を越えると、ゴール右隅に突き刺さった。横谷の加入後初ゴールで、アルディージャが1−1の同点に追いついた。
後半に入ると、両チームの動きはさらに活発になった。アルディージャはツートップの富山、清水慎が豊富な動きで札幌の3バックに揺さぶりをかけた。横谷がバイタルエリアで起点になり、泉澤がサイドのスペースを有効に突いた。50分にはカルリーニョスの鋭いクロスに、清水慎、横谷が続けて飛び込んだがわずかに合わなかった。その3分後には横谷がドリブルで左サイドを突破。ゴールライン深い位置からのクロスに泉澤が合わせたが、シュートはゴールマウスをとらえることができなかった。
61分、試合が大きく動く。前線でインターセプトした清水慎が抜け出すが、相手に後ろから倒される。このプレーでパウロンが退場。数的優位に立ったアルディージャが、ここから一気に攻め込んだ。76分には左からのクロスに合わせた清水慎のヘディングシュートがポストを叩いた。その直後にもコーナーキックからチャンスをつかんだが、菊地のヘディングシュートは枠をそれた。78分に播戸を、81分に渡邉を投入して攻撃の圧力を増した。大山もピッチに送り込んだ。しかし、前線に送り込んだボールは、ゴール前を固めた札幌の守備陣にことごとく跳ね返された。最後まで体を張ってゴールを狙いにいったアルディージャだが、1−1のままタイムアップ。スコアボードの数字を動かすことはできなかった。
「1万人のファン・サポーターの方に勝利を届けられなかったことが悔しい。タフなゲームは見せられたが、勝利できなかったことが残念」
渋谷監督は記者会見で開口一番こう語った。悔しい気持ちは選手も同じだ。「試合を支配している中で得点を入れられず悔しい」と富山。しかし、アウェイで行われる次節の岡山戦まで中2日。下を向いている時間はない。横谷は「気持ちを切り替えて戦いたい」と前を向いた。重要なのは、一歩ずつ前に進み、勝点を積み上げていくことだ。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
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選手コメント
FW 11 播戸 竜二
勝点1を積み上げたことも大事ですが、ホームでサポーターの皆さんと喜びをわかち合いたかったです。自分の役割はゴールを決めてチームを勝利に導くことなので、得点を決めて勝ちたかったです。ただ、すべての試合に勝てるほど甘くないし、今日は相手に退場者が出たことで逆に難しくなった部分もあったと思います。でも、こういう試合だからこそ勝ちきりたかったです。
DF 13 渡部 大輔
前半からすごくいい形ができていたので、そこで点を取れなかったことが最後に響いてしまいました。今日は相手の間でパスを受けるなど、みんなのポジション取りが良かったこともあり、ワンタッチプレーも使ってうまく攻めることができました。そこは次も生かしていきたいと思います。
天候も良くない中で多くのファン・サポーターの皆さんが来てくれた中で、勝点3を取れなかったのは申し訳ないと思っていますが、これからも応援よろしくお願いします。
天候も良くない中で多くのファン・サポーターの皆さんが来てくれた中で、勝点3を取れなかったのは申し訳ないと思っていますが、これからも応援よろしくお願いします。
MF 17 横谷 繁
ホームで連勝したかったので、応援に来てくれた皆さんには本当に申し訳なく思います。(得点となったFKのシーンは)最初、カルリーニョスに蹴らせようとしていたのですが、キーパーの立ち位置を見た彼が、(右足の)僕に蹴れと言ってきたので決められて良かったです。勝点2を失った試合だと思いますが、これが後に響かないように全員で、全力で、これからの試合を頑張っていきたいと思います。
MF 22 和田 拓也
多くのチャンスがあった試合だと思います。決めるところを決めないといけないし、もったいない試合になってしまったと思います。今日のように相手が割り切って引いてしまった場合でも、崩せないといけないですし、最後の局面のアイデアや、サイドと中央の使い分けなどが課題だと思います。来週は連戦ですが、今日も皆さんの声援が力になりましたので、次も応援よろしくお願いします。
Q.決定機が増えた要因は何でしょうか?
選手にイメージを伝え、トレーニングもしていますので、選手がそれを遂行してくれた結果です。また、相手との兼ね合いもあるとは思いますし、今までよりチャンスが増えたことは確かですが、より精度を上げた決定機を作らないと得点には至らないので、そういう場面を多く作りたいと思います。これまでは作る部分(ビルドアップ)に力を入れてきた部分もあるので、あとはクロスの精度やシュートの確実性というところを、もっともっとトレーニングしていきたいと思います。
Q.河本選手の状況を教えてください。
昨日もトレーニングをしていましたが、朝の段階でコンディションが良くなかったため、急きょメンバー外となりました。横山選手は菊地選手がいないときにセンターバックをやってくれていましたので、何の心配もありませんでしたし、河本選手と同じレベルのプレーをしてくれました。河本選手のような得点こそなかったですけど、しっかりとゲームをコントロールしてくれて非常に助かりました。河本選手がいなくても、勝利に結び付けたかったです。京都戦で見せたように、チームとしてタフに戦うことがベースにあります。今日はホームで勝たなければいけないということで、京都戦以上の気持ちで入りましたが、勝つことができずに本当に悔しい一戦です。