明治安田生命J2リーグ 第5節
2015.4.1 [WED] 19:00
Cスタ
岡山
0
-
0
0
前半
0
0
後半
0
大宮
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 中林 洋次
DF 3 久木田 紳吾
DF 35 岩政 大樹
DF 6 竹田 忠嗣
MF 21 加地 亮
MF 16 関戸 健二
MF 17 島田 譲
MF 25 田所 諒
85'
FW 11 染矢 一樹
77'
FW 19 片山 瑛一
FW 33 伊藤 大介
54'
控えメンバー
GK 22 椎名 一馬
DF 5 植田 龍仁朗
85'
MF 10 千明 聖典
MF 20 妹尾 隆佑
FW 13 久保 裕一
FW 14 押谷 祐樹
54'
FW 15 三村 真
77'
監督
長澤 徹
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 18 横山 知伸
MF 5 カルリーニョス
MF 10 渡邉 大剛
84'
MF 17 横谷 繁
82'
MF 39 泉澤 仁
65'
FW 14 清水 慎太郎
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 34 片岡 洋介
DF 27 今井 智基
MF 23 金澤 慎
MF 15 大山 啓輔
82'
FW 8 ムルジャ
84'
FW 11 播戸 竜二
65'
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
9 | シュート | 17 |
---|---|---|
9 | GK | 8 |
4 | CK | 9 |
12 | 直接FK | 8 |
2 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 1 |
試合データ
主審
岡 宏道
副審
清水 崇之
副審
西橋 勲
第4の審判員
堀 格郎
入場者数
8,153人
天候
曇、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
14.5℃/69%
攻撃に課題残すも敵地で勝点獲得、ムルジャは戦線復帰
歯がゆさがある。ボールは持てるが、ゴールを奪えない。相手を圧倒するわけでもない。応援する立場から、チームが勝つ姿を強く望むほど、もどかしい気持ちになる。結果から言えば、J2第5節の岡山戦はドローに終わった。ホームでの札幌戦に続く、2試合連続の引分けだ。敵地での勝点獲得は悪くないが、優勢だっただけに勝利を逃した感触は強い。
しかし、ピッチの上での戦いは、スタンドから見えるほど甘くはない。4バックには岡山の3トップがプレッシャーをかけて来る。速攻を狙っても、岡山は元日本代表の岩政を中心とした3バックの守りが堅い。中盤でゲームを作ってじっくりと押し込むのか、相手の3バックの脇を素早く狙うのか、序盤は少しハッキリしなかった。ボールを奪われないように配慮しながら前に進むが、攻撃のテンポが上がらない。札幌戦から中2日で移動も要する連戦のため、疲労もある。渋谷監督は前方へのランニングを欠いた点や、ポジショニングの遅れがあったことを要因に挙げた。それでも横山のスルーパスから渡部がクロスを上げ、期限付き移籍で1年半在籍していた恩返しを誓う清水慎太郎が頭で狙ったシーンは惜しかったし、横山の浮き球のパスに抜け出した清水(慎)が相手GKと接触してPKを得た場面も良かった。しかし、渡邉のPKは防がれ、押し込もうとした横山のヘディングもクロスバーを越えてしまった。
後半は攻めに出たが、逆襲を受ける場面も増えた。相手は、こちらの心理を利用してくる。もう少し攻撃を確実に機能させ、相手に脅威を与え続けて試合を支配したい。トップ下に位置した横谷は「奪った直後に縦パスが入れば、相手を何人も置き去りにできる。(清水)慎太郎の動き出しも良かった。でも、奪った直後に横パス、バックパスが少し多いかなと感じた」と前線から見えた課題を話した。一方、後方では相手の3トップにパスコースを消されていた。和田は「いつもなら自分が中に寄って、前にいる(泉澤)仁を外に置ける。でも、相手が3トップだと(泉澤へのパスコースを消すように)外からプレッシャーをかけてくる。仁は外にいた方が良いけど、中で受けさせるなど、かいくぐり方のところは課題」と組み立てにスムーズさを欠いたことを明かした。中盤では、どうか。横山は「もう少し相手の3バックの脇を使えれば良かったけど、ビルドアップで少しバタついた。自分とカルリーニョスがうまく前を向ければ良かったけど…。ボランチなので守備面で頑張ろうと思ったけど、攻撃で点を取れていれば(勝利に)貢献できたと思うから、申し訳ない気持ち」とリスクマネジメントを優先しながら攻撃を加速させるバランス取りに苦心していた。準備だけでなく、今後は修正力も求められる。
1年でのJ1復帰、J2優勝が目標である以上、難しかったから引分けでも仕方がないとは言えない。しかし、この試合を無失点で終えたように、守備面では数試合を通して安定しており、終盤に菊地や戦線復帰したムルジャが力強いヘディングを見せたセットプレーという武器もハッキリしてきた。この2つを崩すことなく攻撃を少しずつ改善することが重要だ。負傷していたムルジャの復帰も頼もしい。勝ち切れなかったことで下を向くよりも、中3日で迎えるホームの熊本戦で勝利をつかみ、前向きに無敗街道を突き進みたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
しかし、ピッチの上での戦いは、スタンドから見えるほど甘くはない。4バックには岡山の3トップがプレッシャーをかけて来る。速攻を狙っても、岡山は元日本代表の岩政を中心とした3バックの守りが堅い。中盤でゲームを作ってじっくりと押し込むのか、相手の3バックの脇を素早く狙うのか、序盤は少しハッキリしなかった。ボールを奪われないように配慮しながら前に進むが、攻撃のテンポが上がらない。札幌戦から中2日で移動も要する連戦のため、疲労もある。渋谷監督は前方へのランニングを欠いた点や、ポジショニングの遅れがあったことを要因に挙げた。それでも横山のスルーパスから渡部がクロスを上げ、期限付き移籍で1年半在籍していた恩返しを誓う清水慎太郎が頭で狙ったシーンは惜しかったし、横山の浮き球のパスに抜け出した清水(慎)が相手GKと接触してPKを得た場面も良かった。しかし、渡邉のPKは防がれ、押し込もうとした横山のヘディングもクロスバーを越えてしまった。
後半は攻めに出たが、逆襲を受ける場面も増えた。相手は、こちらの心理を利用してくる。もう少し攻撃を確実に機能させ、相手に脅威を与え続けて試合を支配したい。トップ下に位置した横谷は「奪った直後に縦パスが入れば、相手を何人も置き去りにできる。(清水)慎太郎の動き出しも良かった。でも、奪った直後に横パス、バックパスが少し多いかなと感じた」と前線から見えた課題を話した。一方、後方では相手の3トップにパスコースを消されていた。和田は「いつもなら自分が中に寄って、前にいる(泉澤)仁を外に置ける。でも、相手が3トップだと(泉澤へのパスコースを消すように)外からプレッシャーをかけてくる。仁は外にいた方が良いけど、中で受けさせるなど、かいくぐり方のところは課題」と組み立てにスムーズさを欠いたことを明かした。中盤では、どうか。横山は「もう少し相手の3バックの脇を使えれば良かったけど、ビルドアップで少しバタついた。自分とカルリーニョスがうまく前を向ければ良かったけど…。ボランチなので守備面で頑張ろうと思ったけど、攻撃で点を取れていれば(勝利に)貢献できたと思うから、申し訳ない気持ち」とリスクマネジメントを優先しながら攻撃を加速させるバランス取りに苦心していた。準備だけでなく、今後は修正力も求められる。
1年でのJ1復帰、J2優勝が目標である以上、難しかったから引分けでも仕方がないとは言えない。しかし、この試合を無失点で終えたように、守備面では数試合を通して安定しており、終盤に菊地や戦線復帰したムルジャが力強いヘディングを見せたセットプレーという武器もハッキリしてきた。この2つを崩すことなく攻撃を少しずつ改善することが重要だ。負傷していたムルジャの復帰も頼もしい。勝ち切れなかったことで下を向くよりも、中3日で迎えるホームの熊本戦で勝利をつかみ、前向きに無敗街道を突き進みたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
MF 5 カルリーニョス
徐々に連係が良くなり、セットプレーを中心にチャンスも作れていました。プレーしている選手たちはチームの成長を実感しています。あとは得点を取るだけのところまで来ていますので、しっかりと得点を決めることができれば、新たな一歩を踏み出せると思います。次はホームで勝てるように頑張ります!
FW 14 清水 慎太郎
岡山は自分をプロとして成長させてくれた場所なので、メンバー紹介のときに拍手で迎えてくれたことを嬉しく思います。1トップということもあり、得点するのは自分だという意識を強く持っていました。しかし点を取ることができなかったので、優勝するためにも少ないチャンスをモノにしていきたいです。
MF 18 横山 知伸
久しぶりのボランチでの出場だったこともあり、守備はもちろんですが、攻撃で貢献したいと思っていました。ですから、PKの直後の場面と、後半のコーナーキックの場面でヘディングを決め切れなかったことが悔やまれます。次は決められるように良い準備をしたいと思います。日曜日も応援よろしくお願いします。
Q.清水慎太郎選手を1トップに起用し、メンバーも入れ替えた意図は?
清水(慎)選手は、ターゲットにもなれますしランニングもできるので、岡山さんが3バックであることを考えると、そこで生まれるサイドのスペースに流れることも必要になりますし、ポストプレーもしっかりこなしてもらわないといけないので、彼を頂点に起用しました。そこで作った起点から、前向きに飛び出していったりするために、清水(慎)選手の下に横谷選手を置きました。札幌戦から入れ替えた2選手は調子が良かったので起用しました。調子が良い選手を使いながら、これまで出ていた選手を休ませるという両方の面からメンバー変更をしました。
Q.PKのキッカーはあらかじめ決めているのか?ピッチ内で決めているのか?
ピッチ内で決めています。PKを獲得した選手が蹴ることも多いと思いますし、自信がある選手が蹴りたいと思いますし、そういう選手が蹴るのが一番良いと思っています。今のところ、決めてはいません。
Q.前半少し重心が重かったという話がありましたが、チグハグにみえたシーンもありました。具体的に説明してもらえますか?
横谷選手が中にいてほしい場面で外に流れるシーンが多かったところはありました。そうすると泉澤選手が中に入らないといけなくなったりして選手が入れ替わったりしていた部分がありました。自分たちの立ち位置、ポジショニングが良くないところがあったと思います。また、清水(慎)選手と渡部選手には見られましたが、飛び出すプレー、ランニングが少なく相手にとって嫌な位置に入っていくプレーが少なかったと思います。プレーが停滞してしまうのは、少しずつポジション取りが遅く、立ち位置が良くないからで、そういうシーンが多くなると、札幌戦でできたようなワンタッチプレーが使えなくなってしまいます。よって、一度止めてから蹴るシーンが増えてしまいました。ただ、それでもボールを失わないという点では、つなぐ場面で選手は判断を誤ることもなく、しっかりと前にボールを運ぶことはできていたと思います。総じて、少しずつポジション取りが遅く、アタッキングオーガナイズが良くなかったかと。良いポジショニングが取れていた時間は、セカンドボールも拾えていました。逆に、後半は点を取るために慌ててしまい、ポジション取りが崩れることがありました。前半のようなしっかりとしたポジション取りが後半も続けられればよりビッグチャンスが作れたと思います。点を取りたいときは、そうなってしまうのは自然なことですが、慌ててしまってポジショニングが乱れてしまったことと、飛び出すプレー、相手の嫌ところに入っていくことをシビアにやっていかないといけないと思いました。