明治安田生命J2リーグ 第13節
2015.5.9 [SAT] 15:00
正田スタ
群馬
0
-
2
0
前半
1
0
後半
1
大宮
- 16' 横谷 繁
- 90' 泉澤 仁
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 22 北 一真
DF 4 小柳 達司
18'
DF 5 乾 大知
DF 3 青木 良太
DF 33 小林 亮
MF 14 横山 翔平
67'
MF 19 黄 誠秀
MF 30 松下 裕樹
MF 26 江坂 任
FW 36 永井 雄一郎
FW 17 大津 耀誠
75'
控えメンバー
GK 1 鈴木 雄太
DF 16 久富 良輔
18'
MF 8 アクレイソン
MF 15 吉濱 遼平
MF 11 オリベイラ
75'
FW 9 カイケ
67'
FW 18 野崎 桂太
監督
服部 浩紀
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
DF 18 横山 知伸
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
MF 5 カルリーニョス
MF 17 横谷 繁
61'
MF 39 泉澤 仁
FW 41 家長 昭博
85'
FW 11 播戸 竜二
72'
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 2 菊地 光将
DF 27 今井 智基
MF 15 大山 啓輔
MF 10 渡邉 大剛
61'
FW 8 ムルジャ
85'
FW 14 清水 慎太郎
72'
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
7 | シュート | 11 |
---|---|---|
8 | GK | 10 |
7 | CK | 6 |
7 | 直接FK | 8 |
5 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
中村 太
副審
小椋 剛
副審
角田 裕之
第4の審判員
酒井 達矢
入場者数
6,380人
天候
曇時々雨、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
20.1℃/64%
横谷、泉澤がゴール! 3連勝で首位・磐田戦へ
5連戦の最終戦を最高の形で締めくくった。横谷が先制点をたたき込み、泉澤が勝利を決定付ける追加点を奪った。守備は4試合連続となる完封。敵地から勝点3を持ち帰ることができたのは何よりの収穫だ。その陰には大きな力もあった。この群馬戦はアウェイゲームだったが、大挙して押し寄せた大宮のファン・サポーターは、その雰囲気を覆していた。正田醤油スタジアム群馬のアウェイ側のゴール裏はオレンジ一色に染まった。メインやバックスタンドまで含めれば地元の観衆の方が多いとはいえ、監督も選手たちも一様に「ホームのようだった」と、その力強さに感激するほどの存在感を示していた。
試合は、前半を順調に進めたものの、後半は苦しむ展開だった。キックオフから15分まではこう着状態だったが、15分に泉澤のミドルシュートで活気付くと、先制点はすぐさま訪れた。中盤でバックパスを受けたカルリーニョスがワンタッチで左に流すと、和田がクロスを送り、横谷がヘディングシュート。ボールはGKの手を弾いてゴールに飛び込んだ。その後も、ショートパスの組み立てとロングパスの揺さぶりで相手を翻ろう。36分、和田の縦パスを播戸が後ろに流し、相手と競り合いながら泉澤がボールを残すと、播戸の浮き球のパスで家長が左サイドを抜け出した。クロスに渡部が頭から飛び込んだが、惜しくもゴールはならなかった。直後の39分には泉澤が自陣からドリブルで持ち上がり、横谷とワンツー。さらに播戸、家長とワンタッチでテンポ良くパスをつなぎ、抜け出した泉澤がGKと1対1となる決定機まで持ち込んだが、シュートはゴールの枠を外れた。
今後を見据えれば、圧倒した時間帯に追加点を逃したことは課題となる。ばん回可能な点差に留めた相手は息を吹き返すからだ。後半は、不屈の闘志でパワープレーに出てくる相手に押されて苦しんだ。だが河本、横山の高さを誇る4バックと、毎試合のようにビッグセーブを見せる加藤を中心に堅守を持続。終了間際の90分に清水慎がドリブルでカウンターを仕掛けると、同じく途中出場のムルジャ、渡邉が相手を置き去りにして追走。清水慎はかけ上がったムルジャを飛ばすように渡邉へパス。渡邉がドリブルで持ち込むかと思われたが、逆サイドを駆け上がる泉澤の動きを察知し、ワンタッチで相手のプレッシャーを回避。大外から走り込んだ泉澤が右足で追加点を奪い取った。流れるようなカウンターの一撃が勝利を決めた。金澤は「良い内容で勝つことを目指してはいたけど、勝って終わることが一番大事。後半は、状況を考えて勝負に徹したところもあった。少しずつプレスが甘くなって、受け身になることが多かったので内容は褒められない。ただ、後ろはゼロで押さえて追加点をと考えていたので、かなり後にはなったけど、ダメ押しできたことは結果的としては良かった」と試合を総括した。
試合間隔が2日、3日という連戦が続いたが、メンバーを入れ替えながらの総力戦で4勝1分と好成績で乗り切り、首位に立つ磐田との勝点差を5から1へと縮めることに成功した。次戦はホームに磐田を迎え撃つ重要な一戦となる。勢いを保ち、4連勝で上位対決を制したい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
試合は、前半を順調に進めたものの、後半は苦しむ展開だった。キックオフから15分まではこう着状態だったが、15分に泉澤のミドルシュートで活気付くと、先制点はすぐさま訪れた。中盤でバックパスを受けたカルリーニョスがワンタッチで左に流すと、和田がクロスを送り、横谷がヘディングシュート。ボールはGKの手を弾いてゴールに飛び込んだ。その後も、ショートパスの組み立てとロングパスの揺さぶりで相手を翻ろう。36分、和田の縦パスを播戸が後ろに流し、相手と競り合いながら泉澤がボールを残すと、播戸の浮き球のパスで家長が左サイドを抜け出した。クロスに渡部が頭から飛び込んだが、惜しくもゴールはならなかった。直後の39分には泉澤が自陣からドリブルで持ち上がり、横谷とワンツー。さらに播戸、家長とワンタッチでテンポ良くパスをつなぎ、抜け出した泉澤がGKと1対1となる決定機まで持ち込んだが、シュートはゴールの枠を外れた。
今後を見据えれば、圧倒した時間帯に追加点を逃したことは課題となる。ばん回可能な点差に留めた相手は息を吹き返すからだ。後半は、不屈の闘志でパワープレーに出てくる相手に押されて苦しんだ。だが河本、横山の高さを誇る4バックと、毎試合のようにビッグセーブを見せる加藤を中心に堅守を持続。終了間際の90分に清水慎がドリブルでカウンターを仕掛けると、同じく途中出場のムルジャ、渡邉が相手を置き去りにして追走。清水慎はかけ上がったムルジャを飛ばすように渡邉へパス。渡邉がドリブルで持ち込むかと思われたが、逆サイドを駆け上がる泉澤の動きを察知し、ワンタッチで相手のプレッシャーを回避。大外から走り込んだ泉澤が右足で追加点を奪い取った。流れるようなカウンターの一撃が勝利を決めた。金澤は「良い内容で勝つことを目指してはいたけど、勝って終わることが一番大事。後半は、状況を考えて勝負に徹したところもあった。少しずつプレスが甘くなって、受け身になることが多かったので内容は褒められない。ただ、後ろはゼロで押さえて追加点をと考えていたので、かなり後にはなったけど、ダメ押しできたことは結果的としては良かった」と試合を総括した。
試合間隔が2日、3日という連戦が続いたが、メンバーを入れ替えながらの総力戦で4勝1分と好成績で乗り切り、首位に立つ磐田との勝点差を5から1へと縮めることに成功した。次戦はホームに磐田を迎え撃つ重要な一戦となる。勢いを保ち、4連勝で上位対決を制したい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 3 河本 裕之
前半、先制点を良い形で取った後に追加点のチャンスもありましたが、そこで取れなかったので後半に入って少し厳しい試合になりました。無失点が続いていますが、ちょっと危ない場面もあるので、まだまだ突き詰めてやっていく必要があると思います。GWの連戦を良い流れで乗り越えたので、次の磐田に勝てれば波に乗っていけると思います。すごく大事な試合になると思いますので、頑張ります。
MF 22 和田 拓也
後半悪い時間帯もありましたが、しのげる自信はありましたし、しのぎながらカウンターで追加点を取れればと思っていました。90分を通して良い内容を続けられれば理想ですが、勝つためにはこういう戦い方も必要です。今日はアウェイなのに沢山の人が来てくれて、気持ちが入りました。次の磐田戦は首位に立つために大事な一戦になります。4連勝を目指しますので、応援よろしくお願いします。
MF 39 泉澤 仁
群馬まで多くの方が来てくれて、ありがとうございました。前半にもう1、2点取りたかったですが、そこで取れなかったことは反省しないといけないと思っています。(2点目のシーンは)追加点を取りたいという思いを持ちながらプレーをしていたので、点が取れて本当に良かったです。次は磐田との上位決戦になるので絶対に勝ちます。
Q.前半、後ろでボールを回しながら相手を崩せる場面が多く見られましたが、良かった点はどういった部分でしょうか。
群馬さんは前線からハードワークし、守備で主導権を握ろうとするチームでしたので、ボール回しで捕まらないような立ち位置を取ることが非常に重要でした。千葉戦でボールを失ってしまった教訓を生かし、プレッシャーを掛けられたときにどういったポジションを取るかということを積み上げてきたつもりです。試合の流れは最初のワンプレー、ツープレーで決まると思いますが、今日は序盤にパスが引っ掛からなかったことで、相手の選手に『行っても取れない』と思わせることができ、我々がイニシアチブを持ってボールを回すことができました。そして、ダイナミックな展開ができ、クロスから点が入ったことは成果です。しかし、泉澤選手のチャンスなどは決めなければいけませんし、ああいう場面で決めないと上にはいけません。また、ミドルシュートやセットプレーで追加点を取れるチームにならなければいけないと思います。ただ、ボールを回すために選手たちが良い立ち位置を取るためには、後ろの安定感がなくては不可能ですから、そこは手ごたえを感じています。後半は、相手がリスクを追ってプレッシャーを強くしてきた影響や、また5連戦目という影響もあり、後ろの選手たちのプレースピードが落ちてきてしまいましたが、一方で相手のスペースを突くこともできていました。最後、カウンターで追加点を取れて良かったです。
Q.大分戦から6試合で1失点ですが、手ごたえをどう感じていますか。
全員の守備意識が高くなってきたことと、取られた後の切り替えのスピードが速くなってきていることがあると思います。あとは、良い位置での攻撃ができているからこそ、その後で良い守備に移行するイメージもできてきました。最初は自由に攻撃させていた部分も多かったため、取られた後のダメージが非常に大きかったですが、そこが少しずつ改善できていると思います。
Q.群馬で脅威に感じていた部分はどこで、実際に戦ってみていかがだったでしょうか。また、5連戦の最後ということもあり、ホームが多かった分、移動距離の面でアドバンテージはあったのでしょうか。
まずアドバンテージに関しては、我々が意図したものではないですが、実際にあったと思います。さらに勝利を重ねていたこともあり、選手たち自身も意外に感じるほど体が機敏に動いていて、前日練習でもみんながしっかりと戦ってくれていました。やはり勝っていると、自然とやろうと思うのだと感じました。ホームゲームが2試合続いたことも非常に大きなアドバンテージですし、今日の移動も埼玉から群馬ということで、そういった面も影響していると思います。全チームが90分のゲームを戦っているとはいえ、群馬さんは京都、福岡という流れでしたので、福岡戦の入りが良くないように見えたのは移動距離の影響もあったのかと思います。また、最初の質問に関しては、『2度3度、前線からプレスをしてくるから気を付けろ』と伝えていました。我々に対してはどこのチームも同じように戦ってくるため、その対策もトレーニングしています。そういった意味では、今日はうまく戦うことができました。群馬さんも選手が複数代わっていましたから、コンビネーションの部分で違いがあったかもしれません。4-4-2の守備では選手たちが同じ感覚を持ち、常に同じ距離感でプレーする必要がありますが、選手が代わるとプレスのスピードも変わりますので、少しずつズレが生じていたように感じました。我々にとって危険な選手はボランチの松下選手でした。キックの精度やミドルシュートが素晴らしい。アクレイソン選手の一発や、江坂選手のカウンターなども危険だと感じていました。私自身、隙を見せるとやっかいなチームだと思っていましたし、選手たちにも口酸っぱく伝えていましたので、選手たちが最後まで粘り強く戦ってくれてうれしく思います。また、中学生のときに私が指導した野崎選手も出てくるかと思ったのですが、今日はプレーを見る機会がなくて残念でした。しかし、映像を見て頑張っていると感じたのでうれしく思います。