明治安田生命J2リーグ 第15節
2015.5.24 [SUN] 19:00
長良川
岐阜
0
-
5
0
前半
4
0
後半
1
大宮
- 16' 泉澤 仁
- 31' 菊地 光将
- 37' 横谷 繁
- 44' 播戸 竜二
- 67' ムルジャ
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 21 太田 岳志
DF 4 深谷 友基
46*'
DF 3 高木 和道
DF 20 岡根 直哉
MF 19 益山 司
66'
MF 14 太田 圭輔
MF 8 宮沢 正史
46*'
MF 17 野垣内 俊
MF 6 高地 系治
FW 33 レオミネイロ
FW 7 ロドリゴ
控えメンバー
GK 22 常澤 聡
DF 40 鈴木 潤
66'
MF 23 小野 悠斗
46*'
MF 25 清本 拓己
46*'
MF 28 水野 泰輔
FW 11 遠藤 純輝
FW 24 難波 宏明
監督
ラモス 瑠偉
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
82'
DF 22 和田 拓也
MF 18 横山 知伸
MF 5 カルリーニョス
MF 17 横谷 繁
65'
MF 39 泉澤 仁
FW 41 家長 昭博
FW 11 播戸 竜二
46*'
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 28 福田 俊介
82'
DF 27 今井 智基
MF 15 大山 啓輔
MF 10 渡邉 大剛
65'
FW 14 清水 慎太郎
FW 8 ムルジャ
46*'
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
8 | シュート | 14 |
---|---|---|
4 | GK | 8 |
6 | CK | 4 |
10 | 直接FK | 14 |
4 | 間接FK | 9 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
吉田 寿光
副審
中野 卓
副審
青山 健太
第4の審判員
小曽根 潮
入場者数
6,011人
天候
晴、中風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
22℃/49%
歴代最多タイの5得点で快勝、今季初の首位奪取
クラブの最多得点記録に並ぶ、圧巻のゴールショーだった。大宮アルディージャがリーグ戦で5得点を記録したのは、J2参戦初年度の1999年J2第3節・大分戦、2012年J1第26節・札幌戦に続いて3回目。この日は泉澤、6試合ぶりに先発復帰の菊地、横谷、播戸、ムルジャとバラエティー豊かな5得点による快勝で首位浮上を果たし、J2優勝という目標を実現できる力を証明する試合となった。
先に試合を終えた首位の磐田、2位の千葉が敗れ、3位の金沢が引分けたため、千葉、金沢と同じく首位と1ポイント差の勝点28で4位につけていた大宮は、勝てば首位を奪える状況でキックオフを迎えた。前半は、優勢に試合を進めながらも時折ピンチを招く展開だった。最初のビッグチャンスは岐阜。相手の左サイドからのロングパス1本で決定機を作られたが、辛くも河本のクリアでしのいだ。ヒヤリとさせられた場面だが、この試合では決定力の違いが勝負を分けた。16分、大宮は最初の好機をきっちりと決めた。和田がワンタッチで左の前方に送った浮き球から、泉澤のドリブルを経由して家長がクロス。バーに当たって逆サイドへ抜けたボールを横谷が折り返すと、播戸のスライディングシュートは再びクロスバーに当たったが、最後は泉澤が頭で押し込んだ。左サイドを中心に攻撃を組み立て、逆サイドの横谷が中央へ寄って数的優位を作って打開を図る。時には逆サイドに振って渡部の攻撃参加を生かす形が機能し、攻撃の時間が長く続いた。30分には太田にポストをたたく際どいシュートを放たれたが、直後の31分に追加点。センターサークルを過ぎた辺りで得たFKの場面で、河本や横山がファーサイドに固まり、相手と競り合いながらパスを待ち受けたが、キッカーのカルリーニョスは意表を突いて人数の少ないニアサイドへパス。「ボールを置いた瞬間はセカンドポスト(ファーサイド)を狙おうと考えたけど、ゴール前を見たらキク(菊地)が1対1になっていた。ヘディング勝負なら彼が絶対に勝つと思ってコースを変えた」というイメージ通り、マークを振り切った菊地が落下点に飛び込み、ダイビングヘッドで見事な追加点を挙げた。勢いは止まらず、37分に横谷のミドルシュートが相手に当たりながらもゴールに吸い込まれて3点目。前半終了間際の44分には泉澤のクロスに播戸が飛び込み、前に出て来たGKの鼻先で競り勝って4点目を奪った。
後半には67分、カウンターから泉澤の縦パスで左に流れたムルジャがシュート。「コースを選ぶ余裕はなかったので、早いタイミングで打つしかなかった」という判断が奏功し、ブロックに飛び込んだ相手の足に当たりながらもゴールのニアサイドを射抜いて5点目をマーク。この辺りから、捨て身の攻撃に出て来た岐阜に押し込まれる時間が続いたが、決定的なピンチはGK加藤がいつものように好守。無失点を貫いて、直近5試合で3勝1分け1敗と上り調子だった岐阜に大勝した。8戦無敗で首位に立ったが、ムルジャは「ここからが一番難しい。首位をキープするためには取りこぼすことはできない。ここで気を抜いてはいけない。これまでと同等、あるいはそれ以上に良くなろうとしなくてはいけない」と気を引き締め直した。おごることなく、ホームで迎える次節の福岡戦に勢いをつなげたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
先に試合を終えた首位の磐田、2位の千葉が敗れ、3位の金沢が引分けたため、千葉、金沢と同じく首位と1ポイント差の勝点28で4位につけていた大宮は、勝てば首位を奪える状況でキックオフを迎えた。前半は、優勢に試合を進めながらも時折ピンチを招く展開だった。最初のビッグチャンスは岐阜。相手の左サイドからのロングパス1本で決定機を作られたが、辛くも河本のクリアでしのいだ。ヒヤリとさせられた場面だが、この試合では決定力の違いが勝負を分けた。16分、大宮は最初の好機をきっちりと決めた。和田がワンタッチで左の前方に送った浮き球から、泉澤のドリブルを経由して家長がクロス。バーに当たって逆サイドへ抜けたボールを横谷が折り返すと、播戸のスライディングシュートは再びクロスバーに当たったが、最後は泉澤が頭で押し込んだ。左サイドを中心に攻撃を組み立て、逆サイドの横谷が中央へ寄って数的優位を作って打開を図る。時には逆サイドに振って渡部の攻撃参加を生かす形が機能し、攻撃の時間が長く続いた。30分には太田にポストをたたく際どいシュートを放たれたが、直後の31分に追加点。センターサークルを過ぎた辺りで得たFKの場面で、河本や横山がファーサイドに固まり、相手と競り合いながらパスを待ち受けたが、キッカーのカルリーニョスは意表を突いて人数の少ないニアサイドへパス。「ボールを置いた瞬間はセカンドポスト(ファーサイド)を狙おうと考えたけど、ゴール前を見たらキク(菊地)が1対1になっていた。ヘディング勝負なら彼が絶対に勝つと思ってコースを変えた」というイメージ通り、マークを振り切った菊地が落下点に飛び込み、ダイビングヘッドで見事な追加点を挙げた。勢いは止まらず、37分に横谷のミドルシュートが相手に当たりながらもゴールに吸い込まれて3点目。前半終了間際の44分には泉澤のクロスに播戸が飛び込み、前に出て来たGKの鼻先で競り勝って4点目を奪った。
後半には67分、カウンターから泉澤の縦パスで左に流れたムルジャがシュート。「コースを選ぶ余裕はなかったので、早いタイミングで打つしかなかった」という判断が奏功し、ブロックに飛び込んだ相手の足に当たりながらもゴールのニアサイドを射抜いて5点目をマーク。この辺りから、捨て身の攻撃に出て来た岐阜に押し込まれる時間が続いたが、決定的なピンチはGK加藤がいつものように好守。無失点を貫いて、直近5試合で3勝1分け1敗と上り調子だった岐阜に大勝した。8戦無敗で首位に立ったが、ムルジャは「ここからが一番難しい。首位をキープするためには取りこぼすことはできない。ここで気を抜いてはいけない。これまでと同等、あるいはそれ以上に良くなろうとしなくてはいけない」と気を引き締め直した。おごることなく、ホームで迎える次節の福岡戦に勢いをつなげたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 2 菊地 光将
GWの連戦で離脱して、その後チームが上昇したので流れを止めたくなかったです。(ゴールシーンでは)横山選手と河本選手とは逆サイドで待っていたら、本当にいいボールが来ました。カルリーニョス選手に感謝したいです。最初のシーンで裏を取られて少しナーバスになった部分もありましたが、周りに助けられ無失点で終えることができ、次につながるゲームができたと思います。
DF 13 渡部 大輔
今日は遠くまで、また夜遅くなってしまう中、多くの方に駆けつけていただき、ありがとうございました。おかげで勝つことができました。立ち上がりはピンチが続いてしまい、もっと集中しないといけなかったと思いますが、1点取った後は落ち着いて試合を進められました。まだまだ上位は混戦ですし、次の福岡も近い順位のチームですのでしっかり勝って突き放したいと思います。
MF 39 泉澤 仁
最初は少し押し込まれてしまいましたが、その後はうまく試合を進められたと思います。(5月に入って3ゴール目ですが)個人というより、チームとして良い方向を向けている証だと思います。チームメートに感謝したいです。次の福岡戦はホームなので前半からアグレッシブに戦って、しっかり勝ちたいと思います。NACKに来ていただき、力を貸してください。一緒に戦いましょう。
Q.今週は一貫してマンツーマンの裏を取るトレーニングをしていましたが、その出来はいかがだったでしょうか。
前半は、岐阜さんが普段は4-4-2システムのところを3-5-2とし、1人のアンカーに2人のシャドーストライカーと2トップを置いて、我々に対してマンツーマンで付いてきました。それに対してタイミング良く動いたり、相手の間にポジションを取ったりできたことが、相手にとって少しやっかいだったように見えました。播戸選手が1トップのような形になるため、岐阜さんの3バックのうち2人が余ることになって主導権を握れていた面がありました。相手を引き出してから前線へボールを入れてアクションを起こすという流れができていたので、ワンタッチも非常に効果的に使っていましたし、選手たちは良いイメージを持ってプレーしてくれたと思います。だんだんとランニングが少なくなってくると足元でボールを回したくなりがちですが、そういったときにも3人目の選手がランニングをしたり、ボールを追い越したりする動きが少しずつできていた場面があり、その点は非常に良かったと思います。
Q.試合前に他会場の結果は知っていたのでしょうか。また、首位に立って何か感じることはありますか?
リーグ戦では勝点を重ねていくだけなので、そこまで細かい勝点は意識していません。この前は磐田さんに引分けたこともあり、今日は相手以上にハードワークして勝利しようということしか伝えませんでした。会場入りする前でのミーティングでは、磐田さんが負けたという情報は入っていましたが、千葉さんが負けたという情報は私には入っていませんでした。今日が最終戦なら良いですが、まだまだ15節が終わったところですので、首位に立ったからといって何かを得るわけではなく、むしろこれからが非常に大切だと思っています。スポーツの世界では何でも同じかもしれませんが、上を目指していくときは非常に強いパワーを持っていますが、自分たちが1番上に立ったときは、他チームが我々を引きおろそうとすごく力を掛けてくると思うので、我々が相手以上にしっかりとトレーニングしていくことが大事です。私は昨シーズンの残留争いの中で、降格圏から抜け出してから勝てず失敗していますので、ここからの残り27試合は優勝を目指して戦っていかなくてはいけませんし、もう2敗していますのでこの先は負けられません。今後もチームがしっかりと戦えるように、毎試合1週間ずつしっかりと準備していきたいと思います。