明治安田生命J2リーグ 第18節
2015.6.14 [SUN] 13:00
栃木グ
栃木
0
-
2
0
前半
0
0
後半
2
大宮
- 73' ムルジャ
- 76' 泉澤 仁
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 16 桜井 繁
DF 4 荒堀 謙次
DF 6 ハン ヒフン
DF 26 中野 洋司
DF 3 パク ヒョンジン
MF 38 中美 慶哉
MF 30 本間 勲
MF 25 小野寺 達也
74'
MF 11 湯澤 洋介
FW 31 松村 亮
57'
FW 14 阪野 豊史
82'
控えメンバー
GK 1 竹重 安希彦
DF 24 フェリペ
DF 19 赤井 秀行
MF 2 西澤 代志也
74'
FW 20 イ デホン
82'
FW 9 西川 優大
57'
FW 8 廣瀬 浩二
監督
阪倉 裕二
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
90'
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 18 横山 知伸
MF 5 カルリーニョス
MF 17 横谷 繁
70'
MF 39 泉澤 仁
FW 41 家長 昭博
FW 11 播戸 竜二
57'
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 28 福田 俊介
DF 27 今井 智基
90'
MF 15 大山 啓輔
MF 10 渡邉 大剛
70'
FW 14 清水 慎太郎
FW 8 ムルジャ
57'
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
2 | シュート | 14 |
---|---|---|
13 | GK | 5 |
9 | CK | 6 |
11 | 直接FK | 7 |
1 | 間接FK | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
今村 義朗
副審
中井 恒
副審
間島 宗一
第4の審判員
辛島 宗烈
入場者数
8,595人
天候
曇、無風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
24.7℃/80%
後半の猛攻でムルジャ、泉澤がゴール!4試合連続の無失点勝利
後半のテンポアップで一気に勝利を手繰り寄せた。3連勝で首位の座をキープして迎えた明治安田生命J2第18節は、アウェイでの栃木戦だ。立ち上がりから攻め込みたいところだったが、序盤はうまくいかなかった。丁寧に攻撃を組み立てるもののテンポが上がらず、ボランチからの配球が機能しなかった。松村に中盤でボールを奪われ、ショートカウンターを仕掛けられた10分の場面は、相手の連係ミスに助けられたが決定的なピンチだった。渋谷監督は前半が相手のペースで進んでいたことを認め、「ボランチが外に行き過ぎたし、相手のFWにマークされていた」と、ビルドアップで問題を抱えていたことを明かした。守備でも前半は奪いにいくタイミングがはっきりせず、ズルズルと下がる場面も見られた。それでも、30分にはシュート回転をかけたカルリーニョスの左足の強烈なロングシュートがポストをたたいたり、38分に相手のクリアミスで得た左CKの流れから菊地がシュートを放ったりと、終盤には好機を作り出した。
そして、後半に入ると一気に攻勢を強めた。特に目立ったのはクロスだ。後半の立ち上がりには、セットプレーをきっかけに左右からセンタリングを入れて空中戦で決定機を作り出した。48分、右CKを菊地がヘッド。ゴール左に流れたボールを回収した家長が左からクロスを送り、菊地の折り返しから河本が右足ボレーで狙ったが相手GKが防ぐ。これで再びCKを得ると、こぼれ球から今度は横谷のアーリークロスから河本が強烈なヘディングシュートを放ったが、惜しくもゴールの枠を外れた。66分にはカルリーニョスが直接FKから鋭いミドルシュート。直後のCKにムルジャが飛び込むなど、迫力のある攻撃でたたみかけた。71分、和田のクロスを河本が折り返し、泉澤が押し込みにいったが、これもGKに防がれた。クロスやセットプレーで攻撃のリズムを作り出して流れをつかむと、カウンター攻撃がさく裂した。73分、クリアに反応したムルジャは一度ボールを失ったが、こぼれ球を拾った家長が縦に浮き球を送ると、ディフェンスの裏に抜け出しながらトラップしたムルジャが独走。相手GKをかわして先制点を流し込んだ。
先制点が攻撃のリズムをさらに上げ、76分に得意とする地上戦の崩しから追加点を奪った。左サイドでボールを持った泉澤に対し、トップ下の家長が寄って行く。泉澤は相手選手の合間をショートパスで射抜き、そのパスを受けた家長が後ろ向きのままリターン。相手を振り切ってゴールへ近付いた泉澤は、しっかりとボールをコントロールしてシュートと、爽快な連係プレーで追加点を奪ってみせた。「カルリーニョスが良いロングパスをくれたときに、相手のカバーがなかったので仕掛けられた。最近はドリブルだけでなく、味方を使うとかいろいろとアイデアが増えてきた」と話す泉澤は、2試合連続ゴール。ムルジャも5試合で4得点と調子を上げており、チームに勢いを与える勝利となった。河本は「前半はリズムが上がらなかったかもしれないけど、今までも相手のいろいろな形のプレスを受けても、点を取ってきてくれた。慣れれば取ってくれると思っていた」と攻撃陣に対する揺るぎない信頼を示した。11戦無敗の4連勝。全42節の半分となる第21節までこの勢いを持続し、堂々の首位で折り返したい。
(総評:平野貴也/写真:高須力)
そして、後半に入ると一気に攻勢を強めた。特に目立ったのはクロスだ。後半の立ち上がりには、セットプレーをきっかけに左右からセンタリングを入れて空中戦で決定機を作り出した。48分、右CKを菊地がヘッド。ゴール左に流れたボールを回収した家長が左からクロスを送り、菊地の折り返しから河本が右足ボレーで狙ったが相手GKが防ぐ。これで再びCKを得ると、こぼれ球から今度は横谷のアーリークロスから河本が強烈なヘディングシュートを放ったが、惜しくもゴールの枠を外れた。66分にはカルリーニョスが直接FKから鋭いミドルシュート。直後のCKにムルジャが飛び込むなど、迫力のある攻撃でたたみかけた。71分、和田のクロスを河本が折り返し、泉澤が押し込みにいったが、これもGKに防がれた。クロスやセットプレーで攻撃のリズムを作り出して流れをつかむと、カウンター攻撃がさく裂した。73分、クリアに反応したムルジャは一度ボールを失ったが、こぼれ球を拾った家長が縦に浮き球を送ると、ディフェンスの裏に抜け出しながらトラップしたムルジャが独走。相手GKをかわして先制点を流し込んだ。
先制点が攻撃のリズムをさらに上げ、76分に得意とする地上戦の崩しから追加点を奪った。左サイドでボールを持った泉澤に対し、トップ下の家長が寄って行く。泉澤は相手選手の合間をショートパスで射抜き、そのパスを受けた家長が後ろ向きのままリターン。相手を振り切ってゴールへ近付いた泉澤は、しっかりとボールをコントロールしてシュートと、爽快な連係プレーで追加点を奪ってみせた。「カルリーニョスが良いロングパスをくれたときに、相手のカバーがなかったので仕掛けられた。最近はドリブルだけでなく、味方を使うとかいろいろとアイデアが増えてきた」と話す泉澤は、2試合連続ゴール。ムルジャも5試合で4得点と調子を上げており、チームに勢いを与える勝利となった。河本は「前半はリズムが上がらなかったかもしれないけど、今までも相手のいろいろな形のプレスを受けても、点を取ってきてくれた。慣れれば取ってくれると思っていた」と攻撃陣に対する揺るぎない信頼を示した。11戦無敗の4連勝。全42節の半分となる第21節までこの勢いを持続し、堂々の首位で折り返したい。
(総評:平野貴也/写真:高須力)
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選手コメント
DF 2 菊地 光将
立ち上がりを集中しようと皆で話していました。4連勝すべてが無失点試合ですが、守備陣だけではなく11人全員でしっかり守備ができている証だと思います。これを継続していくことが大切ですし、続けていけるように頑張っていきたいです。たくさんサポーターが来てくれてホームみたいな雰囲気を作ってくれたので、やりやすかったです。本当に感謝しています。ありがとうございました。
FW 11 播戸 竜二
今季初の13時キックオフでしたが、キックオフ時間に合わせて練習をしていたので問題はありませんでした。とても多くのサポーターが来てくれて僕たちの心に火が着きましたし勝利をプレゼントしたいという気持ちになりました。アウェイで簡単な試合はありませんが、その中でいかにして勝点を取るかが大切です。次の横浜FC戦もアウェイですが、個人的にはカズさんの前でゴールを決めたいと思います。
MF 41 家長 昭博
今日は暑かったですが、だからといって自分は変わることはありません。ただ、相手は暑さから試合が進むにつれて疲れているように感じました。今日はアウェイなのにたくさん声援を送っていただき、ありがたかったです。大勢で応援した方が楽しいと思いますし、次の横浜も近いので応援よろしくお願いします。ハッピーバースデーは少し恥ずかしかったです。もちろん嬉しいですし、とても感謝しています。
ゲームについては、栃木さんが前から厳しくプレッシャーに来るのだろうと選手たちには伝えていましたが、予想以上にゾーンをしっかりと作り、そこからプレッシャーに来るという形でした。そのため、少し慌ててしまうというか、プレーが少し雑になってしまう場面があり、前半は我々のリズムというよりは、栃木さんのリズムでゲームが進んでいると思っていました。ただ、栃木さんはここまで前半10分以内の得点が非常に多かったので、試合の入りから相手の裏を狙おうという思惑があり、それはボールを失うことがあっても良いと思っていました。そういう意味では、前半は非常にしっかりとした戦い方ができたと思います。
ムルジャ選手がサブにいますので、後半はどのタイミングで投入するかを考えながら、相手のどこを突いていくかを意識させました。それを選手たちがしっかりと理解し、遂行してくれて良かったです。ゾーンをしっかりと作られると、なかなか崩せないことが多いのですが、1点目のように相手のボールを奪ってから空いたスペースに速く攻めるということを、今後も忘れないように続けていかなくてはなりません。そういう意味でも良い得点だったと思います。
2点目は仁とアキのコンビネーションから生まれましたが、あれはしっかりと動いていることや、良いポジションを取っているからこそです。普段のトレーニングからああいう形は見せており、得点になるのは時間の問題だと思っていましたので、仁があのようなコンビネーションから得点できたことは非常に良かったと思います。試合全体を通じて、栃木さんがタフに戦うことは分かっていましたので、我々もタフに戦おうと選手に伝えていました。公式戦前日にもかかわらず、昨日の練習でも選手同士が頭をぶつけてしまうくらいタフにやっていますので、今後も相手にプレーをさせないくらいの試合を目指していきたいと思います。ラスト何分かはミスから相手にチャンスを与えていたので、修正していかなくてはいけないと思います。
Q.ビルドアップに関して、後半はどのように修正したのでしょうか。
栃木さんはFWの選手が我々のボランチをケアしていたこともあり、センターバックからしかボールを配給できず、特にカルリーニョス選手が外に行き過ぎてしまいました。良い形で前線にボールを配給するにあたり、パスを出すタイミングを図るためにテンポ良くボールを動かすことと、後ろの選手たちにファーストタッチを意識するように指示しました。相手がゾーンディフェンスなのでタイミング良くパスを回していかなくては崩せませんし、前の選手をプレーしやすくするためには後ろの選手たちが重要です。前の選手が厳しい状態にあるということは、後ろの選手のポジショニングやボールコントロールへの意識が薄れている面がありますので、後半はそれに関して修正しました。
Q.ムルジャ選手がいることで、チームにどのような効果がもたらされているのでしょうか。
ムルジャ選手は1回のチャンスを確実にモノにする能力に長けた選手だと強く感じます。また、ランニングをする選手なので、ラインを高くして前からプレッシャーに行きたいチームにとっては非常に守りづらいはずです。仮にスペースのない中でも、彼に対して2人以上のマークが集中することで、他の選手がフリーになる場面が出てきますから、周りの選手が楽にプレーできていると思います。彼自身はサブが続いてストレスを抱えている面もあると思いますが、チームのためにトレーニングからプロフェッショナルな姿勢を見せてくれていますし、それが周りの選手からの信頼を得ることにつながっています。これだけ結果を出していれば先発させるのが普通でしょうが、私も彼もチームのためということをすごく大事にしていますし、普段からコミュニケーションを取れていますので非常に助かっています。