明治安田生命J2リーグ 第19節
2015.6.21 [SUN] 18:00 ニッパツ

横浜FC

0 - 3
0 前半 1
0 後半 2

大宮

  • 27' 横谷 繁
  • 55' ムルジャ
  • 58' 家長 昭博
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 18 南 雄太
DF 15 市村 篤司
DF 4 パク テホン
DF 2 野上 結貴
DF 6 中島 崇典
MF 10 寺田 紳一
MF 20 中里 崇宏
MF 24 松下 年宏
63'
MF 14 小池 純輝
82'
FW 19 小野瀬 康介
FW 39 大久保 哲哉
80'

控えメンバー

GK 26 高丘 陽平
DF 27 楠元 秀真
DF 32 永田 拓也
MF 30 渡辺 匠
MF 8 佐藤 謙介
80'
MF 7 内田 智也
82'
FW 9 黒津 勝
63'

監督

ミロシュ ルス

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
DF 2 菊地 光将
87'
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 18 横山 知伸
MF 5 カルリーニョス
MF 17 横谷 繁
75'
MF 39 泉澤 仁
FW 41 家長 昭博
FW 8 ムルジャ
75'

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 28 福田 俊介
87'
DF 27 今井 智基
MF 15 大山 啓輔
MF 10 渡邉 大剛
75'
FW 14 清水 慎太郎
75'
FW 11 播戸 竜二

監督

渋谷 洋樹
試合詳細
9 シュート 12
8 GK 6
6 CK 3
12 直接FK 10
2 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

岡 宏道

副審

大塚 晴弘

副審

西尾 英朗

第4の審判員

高寺 恒如

入場者数

4,777人

天候

曇のち晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

20.6℃/69%
攻撃陣が大活躍! 横谷、ムルジャ、家長の3得点で首位快走
単なる5連勝とは勢いが違う。いずれも複数得点による勝利で、どこからでもゴールを狙える攻撃陣が快調だ。明治安田生命J2第19節アウェイでの横浜FC戦は、横谷、ムルジャ、家長がゴールを挙げて0-3で快勝した。アルディージャは序盤から6分に横谷、8分に横山と積極的にミドルシュートを放ち、攻撃のリズムを作り出した。10分には横谷のスルーパスに渡部が右サイドで抜け出し、クロスにムルジャが飛び込む決定機も。しかし、守備ではピンチを招きもした。FW小野瀬に度々カウンターでゴールへ迫られ、22分には相手GKのロングパスの展開からDFに当たったボールを、松下にゴール前からフリーでシュートを放たれる決定的な場面があったが、GK加藤が右手で見事にセーブ。九死に一生を得る形でゴールを死守した。横山は「ハーフタイムに数的不利を作られないようにと声を掛けて修正したけど、前半はポジショニングのズレでシュートまで持ち込まれていた。バランスが崩れていた」と守備面の課題を挙げた。ただ、時折危ないシーンもありながらではあったが、ボールを持てば左サイドでトップ下の家長が左MF泉澤との距離を近付けて細かいパス交換からチャンスメーク。右は、横谷や横山がスペースへ走らせる長いボールを送り、渡部のオーバーラップからゴールへ迫った。そして、相手を左右に揺さぶった後の27分、カルリーニョスのふわりとした浮き球の縦パスを家長が胸でコントロールすると、足下に収めてから横谷にパス。横谷はドリブルで相手から離れてシュートコースを作り出すと右足を一閃。ゴール左上に鮮やかな先制ゴールを突き刺した。

1点リードで迎えた後半は、相手が前掛かりになったためにチャンスが増えた。49分に左のクロスからいきなり好機を作り出すと、55分には横谷のクイックリスタートからムルジャがカウンターで独走。「相手DFと1対1だったので迷わなかった」というムルジャは、そのままドリブルから強烈なシュートを突き刺して追加点を奪った。勢いは止まらず、58分には右から左へと展開し、最後は家長がクロスバーに当たりながらもゴールに飛び込む強烈なシュートを鋭角からたたき込み、3点目を奪った。攻撃陣の好調ぶりを強く印象付ける3得点だ。9試合ぶりの先発だったムルジャは、前半こそ家長を中心に展開する細かなコンビネーションに加わり切れていない印象だったが、左サイドの深い位置まで相手を追って戻るなど守備面でも献身的な動きを見せていた。そのことについて聞くと「守備に気付いてくれたのはうれしい!アリガトウ、ゴザイマス(笑)。いつも攻守両面で全力を尽くそうと思っているし、他の選手も同じようにやっている。ずっと続けていかなければいけないことだと思う」と笑顔で振り返った。攻撃陣の活躍は心強いこと、この上ない。その後も、ビジター側ゴール裏スタンドに駆け付けた大勢の大宮ファン・サポーターの前で何度もゴールへ迫り、試合を盛り上げた。守備も後半は立て直し、クラブ歴代2位の記録となる5試合連続の無失点で勝ち切った。優勝へと続く、この道を今後も真っ直ぐ突き進むだけだ。

(総評:平野貴也/写真:高須力)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
2週続けてのアウェイゲームでしたが、多くのファン・サポーターの方に熱い応援をしていただきました。その中で、ファン・サポーターの方々に勝利を届けられたことを非常にうれしく思いますし、先日の栃木戦でもそうでしたが、明日から仕事がある中でアウェイまで足を運んでいただいたことに本当に感謝しています。

ゲームに関しては、相手がどう出てくるかを探りながらでしたが、ある程度ピッチが滑る状況だったので、ボールをしっかりと動かしていければと思っていました。前半は、バックラインからでもボールを持ったときに前線を見るように意識させましたが、それでボールが落ち着かなかったため、私自身がミーティングで伝える内容を失敗したと反省しました。相手は我々のスペースを見付け、そこにしっかりとボールを入れてきたので、我々にとって厳しい状況もありました。しかし、選手たちが最後まで足を止めないようにしてくれ、ノブのビッグセーブもありましたが、ピンチを最小限に抑えることができたと思いますし、最後にGKがはじけば良い状況まで持っていけたのだと思います。

攻撃の形という点では、しっかりと中盤からつないで得点することができました。ムルジャの得点に関しては彼の特長が出たシーンでしたし、3点目はアキがゴールする前の段階が非常に良い形だったと思います。シゲルにボールが入ったところで、相手を誘き寄せてから、大輔が抜け出してという形ができたのは非常にうれしいことです。ただ、3-0になってオープンな展開となったところで4点目、5点目と、仕留めることが今後は大切になると思います。やはり試合は何が起きるか分かりません。私は2010年の甲府時代、横浜FCさんと対戦して0-3から4点を返した経験があります。僕にはそのことが頭に残っていたので、3-0でも何かあるかもしれないと考え、選手たちを集中させようという意識を持っていました。結果として選手たちは無失点で試合を終えてくれましたし、全員が守備意識を高く持ってプレーしてくれて非常に良かったと思います。

Q.攻撃をする際のポジショニングについて評価をお願いします。
先日の栃木戦では良いポジションを取るスピードが足りず、相手の守備に引っ掛かってしまいましたので、今日はポジション取りのスピードを上げることを意識させました。しかし、今日はボールスピードが遅くて相手に奪われたりしましたし、ファーストタッチの質や選手の距離感を改善していかないと、パス回しのテンポが上がっていきません。また、前へ前へと急ぎ過ぎていた部分もあったので、もっとテンポ良く、距離感を変えながらボールを回していかないと、今後は厳しくなっていくのではないかと思います。

Q.開幕戦以来のゴールを決めた、家長選手の評価をお願いします。
家長選手は昨日も、疲れが残るのではないかと思うほど入念にシュート練習をしていました。翌日の先発予定の選手があそこまで練習することは、私の経験ではあまり考えられないことですが、そうやって毎日積み重ねていることが結果に表れたのだと思います。彼はアシストやその1つ前の場面ではよく絡んでいますが、自分自身の得点がなかったことは悔しかったと思いますし、日々のトレーニングが結果に表れて非常に良かったと思います。これは他の選手たちも含めて良い影響が出てくると思いますので、これからもトレーニングをしっかりと重ねていきたいと思います。

Q.ムルジャ選手を先発で起用した理由と、彼が先発したことでチームに与えた影響を教えてください。
彼はここ最近、点を取っているとはいえ、先月まではトレーニングをしている時間が少し短かったり、他の選手が非常に良い調子だったりしました。今日先発させたのは、6月に入ってからの3週間でしっかりとトレーニングできていたからです。点を取っていても、トレーニングをしっかりとしないで先発するとケガをしてしまうかもしれません。また、チームとして私が意図するのとは違う方向に行ってしまう可能性もありましたので、彼を先発させるタイミングには気を配りました。コンビネーションの部分に関しては、もっとトレーニングしていかなくてはいけないとも感じていました。しかし、我々にとって必要なフリーランニングを誰よりも実践してくれますし、他の選手たちが目指すようなプレーをしています。そんな彼が入ることで、相手のバックラインが下がるという面でプラスになったと思います。スペースを作り出すための彼の動きは非常に評価できますし、ワンチャンスをゴールにつなげられる能力がありますので、相手にとっては非常にやっかいな選手だと思います。
選手コメント
FW 8 ムルジャ
ここまで細かなケガが続いていたこともありスタメンは久しぶりでしたが、途中出場はしていましたし違和感なく試合に入ることができました。これまでの試合と同じくベストを尽くすことだけを考えていました。シゲルが自分のスピードを活かすパスを出してくれたので後は決めるだけでした。このクラブに来て1年が経ち、皆が自分のことを理解してくれていると思います。
DF 13 渡部 大輔
いつもより良い形で、多くオーバーラップできたと思います。相手がシゲル君についていくシーンも多く、それにより裏が空くことも多かったので、飛び出していくことを狙っていました。無失点試合を続けられていますが、ディフェンス陣として毎試合ゼロに抑えることは目標にしていますし、次のヴェルディ戦もホームなのでしっかり勝ちたいと思います。
MF 17 横谷 繁
徐々にペースは掴めると思っていたので、流れを引き寄せ始めたところで自分のゴールで先制できて良かったです。先制点のミドルシュートは狙ったところに綺麗にボールが飛んでいって、自分でも”ウオー”って思いました。ゲームとしては2点目、3点目が入って落ち着くことができたと思いますし、とてもリラックスしてゲームにも臨めました。立ち上がりに失点しないことを意識していたので良い試合運びができたと思います。
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