明治安田生命J2リーグ 第23節
2015.7.12 [SUN] 18:00 NACK

大宮

  • 13' 河本 裕之
  • 58' 横谷 繁
  • 90+2' 泉澤 仁
3 - 0
1 前半 0
2 後半 0

岡山

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
DF 28 福田 俊介
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 18 横山 知伸
MF 5 カルリーニョス
MF 17 横谷 繁
MF 14 清水 慎太郎
75'
FW 41 家長 昭博
83'
FW 11 播戸 竜二
59'

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 34 片岡 洋介
DF 24 高瀬 優孝
MF 20 大屋 翼
MF 10 渡邉 大剛
83'
MF 39 泉澤 仁
59'
FW 8 ムルジャ
75'

監督

渋谷 洋樹

スターティングメンバー

GK 1 中林 洋次
DF 3 久木田 紳吾
DF 35 岩政 大樹
DF 6 竹田 忠嗣
MF 26 田中 奏一
MF 8 渡邊 一仁
MF 10 千明 聖典
MF 25 田所 諒
FW 19 片山 瑛一
85'
FW 14 押谷 祐樹
78'
FW 11 染矢 一樹
59'

控えメンバー

GK 22 椎名 一馬
DF 39 篠原 弘次郎
MF 15 三村 真
MF 17 島田 譲
FW 24 矢島 慎也
59'
FW 33 伊藤 大介
78'
FW 13 久保 裕一
85'

監督

長澤 徹
試合詳細
10 シュート 11
12 GK 7
6 CK 0
11 直接FK 10
3 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

飯田 淳平

副審

亀川 哲弘

副審

竹田 明弘

第4の審判員

小出 貴彦

入場者数

10,077人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

30.6℃/55%
横谷が3戦連続得点、泉澤もスーパーゴールを決めて快勝
うだるような暑さを吹き飛ばす快勝だ。今週は梅雨時で涼しい日が続いていたが、週末は記録的な猛暑。キックオフの笛が鳴った18時でもまだ蒸し暑さを無視できない気候だった。選手にとっては過酷な条件だ。ただ長崎、札幌と続いたアウェイでの連戦を考えれば、NACK5スタジアム大宮に凱旋して迎えるホームでの岡山戦は、手話応援を交えた大きな後押しがあったことが力になったことだろう。ホーム側のゴール裏も、ぎっしりとオレンジ色で埋め尽くされていた。

試合は、立ち上がりに岡山のクロスボール攻撃にさらされたが、今シーズン初先発の福田がきっちりとはね返し、シュートは許さなかった。さらには、カルリーニョスが球際に鬼気迫るほどの執着心を見せて相手ボールにプレッシャーを掛けた。攻撃面では、序盤こそ縦パスをつぶされていたが、6月度「明治安田生命Jリーグ コカ・コーラ月間MVP」を受賞したトップ下の家長が中盤の底まで下りてビルドアップをサポートしたり、左MFに慣れてきた清水慎がボールキープで起点を作ったりして徐々にペースアップ。そして13分、セットプレーの好機を生かした。右CKのこぼれ球を逆サイドで拾った和田が勝負を仕掛け、鋭い切り返しで相手をかわして左足でクロス。ゴール前で待ち構えた河本が得意のヘディングシュートをたたき込んで先制点を決めた。リードを得たことで攻守ともにペースアップすることに成功。相手はミドルシュート以外にチャンスがなくなっていった。それでも、30分にはパスミスでショートカウンターを食らうピンチがあったが、カルリーニョスが鋭いスライディングでブロックして難を逃れた。

後半もアルディージャのペースだった。58分、最終ラインでつないで横山が前線へ縦パスを入れると、播戸が出したフリックパスで抜け出た横谷がドリブルシュート。ムルジャと並んでチーム得点王となる通算8点目を決めてリードを広げた。横谷は「その前に播さんに『僕がボールを持ったら抜け出して』と言いに行ったけど、逆になった。でもイメージはあったので、横さん(横山)から播さんにパスが出た瞬間に僕は走り出していたし、播さんが良いボールをくれた」と3試合連続ゴールの手ごたえを話した。

得点直後に播戸に代えて泉澤を投入すると、攻撃はさらに加速。家長、泉澤のドリブルとパス交換などで何度も敵のペナルティーエリア内へと侵入していった。75分に投入されたムルジャは、相手3人のプレッシャーを物ともせずにドリブルで突破するなど強烈に存在をアピール。極め付けは、アディショナルタイムに観衆の度肝を抜いた、泉澤の単独カウンターだ。相手のセットプレーをクリアしたボールが無人の左サイドにこぼれると、快足を飛ばしてボールを運び、得意のドリブルで緩急をつけながら中央へカットイン。そして、力強いシュートをゴール右にたたき込み、ダメ押しの3点目を奪ってみせた。第5節のアウェイゲームでは、攻めあぐねて0-0で引分けた岡山を完全に攻略。チームが進化していることを証明してみせた一戦だ。次節の福岡戦から再び3連戦となるが、この勢いで首位を守り続け、目標であるJ2優勝、そしてJ1復帰へと着実に歩を進めたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日も1万人以上のお客さんに来ていただき、手話応援で一体感のある応援をしていただいたことを非常に有難く思います。そうやって選手たちを後押ししてくださったからこそ、この厳しい状況の中で勝利することができました。

この非常に暑い中でプレーするに当たっては、とにかくコンパクトにサッカーをするということでした。全員の距離感を一定に保ち、全員が同じ力で戦えるようにしようと選手たちを送り出しました。序盤は岡山さんの前からのプレッシャーで、選手たちの距離感が伸ばされてしまっている部分がありましたが、選手たちにはボールの落ち着きどころが見えていたのだと思います。そして徐々にサイドを割ってCKを獲得し、その流れから1点を取れたことが非常に大きかったです。3連戦という厳しい条件でしたので、あの1点は本当に選手たちを勇気づけたゴールでした。

後半には、横山選手から播戸選手にパスが入り、ワンタッチで展開という流れから横谷選手が点を取ってくれましたが、非常にクオリティーの高いプレーでした。札幌戦で大きな2失点をしてしまっていたので、守備に関しては昨日も少し確認し、ゼロで抑えればどうにかなると考えていました。そういった意味で、選手たちが最後まで粘り強く守備をし、足を止めずに戦ってくれたことを本当にうれしく思います。

来週からまた3連戦がありますが、そこに向けて良い準備をしていきたいです。出場機会の少ない選手たちも良い準備をしてくれていますし、今日は福田選手が久しぶりの先発で、しっかりと普段通りの力を発揮してくれました。試合に出られないメンバーだけのトレーニングや、普段のトレーニングでしっかりとやっていることがそういったことにつながっていると思いますし、私は誰が出ても良いプレーをしてくれると信じています。厳しい状況ですが今後も一戦一戦、集中して戦っていきたいと思います。

Q.守備時に、選手たちの横の距離感がコンパクトに保てていたように見えましたが、どんな点を修正されたのでしょうか。
岡山さんが攻撃するときのパスは、我々の守備組織の外を通っていましたため、クロスに対してピンポイントで合わされたら怖いなとは思っていました。サイドに展開されたときのプレッシャーのスピードに関して、もっともっとレベルを上げていかないと、クロスの質が少し高かったり中の選手の入り方が良かったりすると、やられてしまう場面も出てくるかと思います。ただ、我々の狙い通りにボールを動かせるということは、選手たちがしっかりとやってくれました。札幌戦の失点は私の中ではあってはならないことでしたので、今後も口酸っぱく伝えていきたいですし、後ろからしっかりと戦えるようにしていきたいです。私は常にカウンターを狙える守備を意識していますから、その精度はもっともっと上げていきたいと思います。

Q.横谷選手は3試合連続ゴールです。彼の評価をお願いします。
彼の個人能力、シュート技術は非常に素晴らしいです。先日の札幌戦のゴールについても、点が取れる選手はああいった得点も取れると思いますし、コースを狙って蹴るというプレーは決して簡単ではありませんから、そういったことができる能力の高い選手だと思います。彼はフリーになったら得点できるだけの力があります。そんな彼をフリーにするために周りの選手がボールを動かしたり、彼自身が前に飛び出して行ったりと、彼が前向きでゴールを狙える状況をつくり出すことが、私の役割だと思っています。ムルジャ選手、家長選手、泉澤選手など、ゴールする能力を高めるのは彼ら自身の努力もありますが、その前の“作り”は我々の仕事ですので、より多くのチャンスを作れるようにしていきたいです。そういう状況になったら点を取ってくれる選手たちは、本当に頼もしく感じます。

Q.1点目のシーンで、CKから左サイドにボールが流れたとき、中にいた選手たちがスッと距離を空けてフリーになりました。あれはトレーニングの成果でしょうか。
セットプレーに関しては、黒崎ヘッドコーチが担当してくれています。選手たちに聞いてみなければ分かりませんが、少なくとも私がトレーニングをしたわけではありません(笑)。点を取った河本選手は非常にうまいなと思いました。私自身もDFでしたが、得点はほとんど取ったことがありません。ヘッドで下にたたきつけることはできますが、ゴールネットに突き刺すというプレーは非常にレベルが高いと思います。その前に相手のマークを外すということに関しても、ストライカーをやっても点を取ってくれる選手なのでしょう。菊地選手などもそうですが、瞬間的に相手から離れるという高い感性を持っていると思います。
選手コメント
DF 3 河本 裕之
得点シーンは『ここに来たら決められる』と思っていた通りのボールが来て、フリー過ぎたので緊張しました。岡山はロングボールを早めに入れてきましたけど、福ちゃんも競り合いに強いですし、周りもカバーしてくれたのでチームとしてしっかりと対応できました。前半のうちに2点目が取れればもっと良かったですけど、1-0でも良いと思っていましたし、札幌戦で2失点した反省を修正できて良かったです。
MF 5 カルリーニョス
今日は早めに点を取ることができ、安定した試合運びができました。横山選手とのボランチのコンビネーションも良くなってきていて、パス回しで緩急をつけることや、攻撃時にどちらかが前線に顔を出し、どちらかが後ろでバランスを取るという役割分担が非常にスムーズにできています。また来週から中3日の連戦で難しい相手が続きますが、しっかりと1つずつ戦っていきたいと思います。
FW 11 播戸 竜二
縦パスが入れば、相手DFは寄せないといけなくなって対応が難しくなるので、2点目につながったような縦パスを増やしていきたいです。自分がパスを欲しいところはチームメートにも伝えているし、プレーを重ねることで、より理解や連係が深まると思います。ここまで一試合一試合に全力を尽くしてきたことで今の順位がありますから、今後も目の前の一試合を大切にしていきたいです。
DF 28 福田 俊介
リーグ戦のスタメンは久しぶりだったのでチャンスだと思いましたが、緊張しました。そのような中、チームメートにもたくさんを声を掛けてもらって助けられました。高さだけは負けられないと思って試合に臨みました。無事に勝つことができましたが、うれしいというよりホッとしています。チームの良い流れを止めずにすみましたし、次もチャンスがあれば頑張りたいと思います。
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