明治安田生命J2リーグ 第26節
2015.7.26 [SUN] 18:00
NACK
大宮
- 9' 横山 知伸
- 42' 横山 知伸
- 45' ムルジャ
- 75' 福田 俊介
- 86' 家長 昭博
5
-
0
3
前半
0
2
後半
0
岐阜
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 34 片岡 洋介
DF 28 福田 俊介
DF 3 河本 裕之
DF 20 大屋 翼
87'
MF 18 横山 知伸
MF 5 カルリーニョス
MF 17 横谷 繁
80'
MF 39 泉澤 仁
FW 41 家長 昭博
FW 8 ムルジャ
76'
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 24 高瀬 優孝
87'
MF 23 金澤 慎
MF 15 大山 啓輔
MF 10 渡邉 大剛
80'
FW 9 富山 貴光
FW 14 清水 慎太郎
76'
監督
渋谷 洋樹
スターティングメンバー
GK 21 太田 岳志
DF 2 阿部 正紀
DF 34 渡邉 将基
DF 3 高木 和道
DF 18 冨士 祐樹
57'
MF 19 益山 司
46*'
MF 15 ヘニキ
MF 28 水野 泰輔
26'
MF 6 高地 系治
MF 39 風間 宏矢
FW 24 難波 宏明
控えメンバー
GK 22 常澤 聡
DF 17 野垣内 俊
57'
DF 20 岡根 直哉
MF 8 宮沢 正史
26'
MF 25 清本 拓己
MF 32 小川 雄大
MF 44 砂川 誠
46*'
監督
ラモス 瑠偉
試合詳細
12 | シュート | 14 |
---|---|---|
10 | GK | 5 |
3 | CK | 8 |
14 | 直接FK | 11 |
0 | 間接FK | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
池内 明彦
副審
山際 将史
副審
櫻井 大輔
第4の審判員
大峽 諭
入場者数
8,329人
天候
晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
33.2℃/53%
横山、ムルジャ、福田、家長で5発! 圧巻のゴールショーで6連勝
暑さが増しても、勢いにかげりは見られない。3連戦を全勝し、今季初の6連勝を飾った。明治安田生命J2第26節は、ホームでの岐阜戦。気温33.2度、湿度53パーセントという厳しい条件が影響したのか、序盤はなかなか攻撃のリズムが上がらなかったが、9分に見事なカウンターが決まった。ムルジャのポストプレーから家長が左へ展開。ドリブルで相手を引き付けた泉澤から大屋、ムルジャ、横谷と少しずつ右サイドへパスをつなぎ、最後は横谷のクロスを横山がダイビングヘッドで合わせて先制点を奪った。苦しい流れからチームを救う、価値の大きい一発だった。直後には右サイドを崩されて岐阜のMF風間に決定的なシュートを打たれたが、GK加藤がゴールを死守。その後も攻撃が思うように機能せず、逆に岐阜のワンツーやアーリークロスに揺さぶられる不安定な流れが続いた。渋谷監督も、敵将のラモス監督も試合のキーポイントに挙げた時間帯だ。家長は「前半にバタバタしてしまった印象が残っている。連戦の最後だし、暑さもあって動きが重かった。前半は僕のところにしっかりとマークが来ていたので、ムルジャとかほかの選手にくさびを当てた方が、良いタイミングで仲間の足下にボールが入ったのかなと思う」と攻撃面での課題を指摘した。次の1点がどちらに入るかで、試合の展開は大きく変わる――そんな予感が漂ったが、またも横山がチームを救った。前半終了間際、カルリーニョスが蹴った右CKから横山がたたきつけるようなヘディングシュートを決めて追加点。さらに45分、自陣から横山が縦パスを出すと、横谷は受けに行く動きでフェイントをかけてワンタッチで前方にそらし、絶妙のタイミングで相手の最終ラインの背後に抜け出たムルジャがドリブルから力強いシュートを決め、ダメ押しの3点目を奪った。最終ラインで河本がボールを奪ってからピッチ上の11人全員が関わり、16本のパスをつないで生まれたゴールでもあり、日頃から磨いている連係、チームワークの賜物だった。
後半は、互いにカウンターやコンビネーションでチャンスを作り、シュートを6本ずつ打つ展開となったが、守備はGK加藤の好守もあって無失点。攻撃では、75分にカルリーニョスの右CKから、こぼれ球を片岡が左足で狙い、相手に当たったこぼれ球を福田が押し込んで4点目を奪った。福田は「8割は(片岡)洋介さんのゴール。大宮で決めたのは初めてだったので嬉しかった。びしっと決めたかったけど、たまたまGKの逆に飛んだので、狙ったとは言い難い」と照れ笑いを浮かべつつ、大宮での初ゴールを喜んだ。そして試合終了間際には、渡邉のクロスから家長が胸トラップで足下に落としたボールを鋭い切り返しからシュートに持ち込んでダメ押しのゴールを奪った。今季5点目を決めた家長は「得点数を伸ばしたい。僕より点を取っている人がいっぱいいる。やるからには、チームの中でも一番上に行きたい」とさらにゴールを積み重ねる意欲を示した。5-0で試合終了を告げる笛が鳴ると、会場には歓声が響いた。観る者を魅了するゴールショーだった。
一方、前節で途中出場した片岡が右DFで先発するなど、メンバーが入れ替わりながらも無失点で抑えた守備陣も健闘が光った。好守を見せた加藤は「DF陣には、思い切ってやれ、何かあったらオレが止めてやると偉そうに言っている。後ろはGKがどっしりとしていないといけないと思うから。(メンバーを代えながら戦っているが)いつもうるさい奴が緊張しているのは、ちょっと面白いぐらい。顔が鬼のようになっている選手もいるから、どうやって和ませようかとも考える」とコミュニケーションを取って短期での連係力向上を図っていることを明かした。チーム内の競争と協調が、好調の源となっている。7月は全勝。8月もこの勢いで乗り切りたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
後半は、互いにカウンターやコンビネーションでチャンスを作り、シュートを6本ずつ打つ展開となったが、守備はGK加藤の好守もあって無失点。攻撃では、75分にカルリーニョスの右CKから、こぼれ球を片岡が左足で狙い、相手に当たったこぼれ球を福田が押し込んで4点目を奪った。福田は「8割は(片岡)洋介さんのゴール。大宮で決めたのは初めてだったので嬉しかった。びしっと決めたかったけど、たまたまGKの逆に飛んだので、狙ったとは言い難い」と照れ笑いを浮かべつつ、大宮での初ゴールを喜んだ。そして試合終了間際には、渡邉のクロスから家長が胸トラップで足下に落としたボールを鋭い切り返しからシュートに持ち込んでダメ押しのゴールを奪った。今季5点目を決めた家長は「得点数を伸ばしたい。僕より点を取っている人がいっぱいいる。やるからには、チームの中でも一番上に行きたい」とさらにゴールを積み重ねる意欲を示した。5-0で試合終了を告げる笛が鳴ると、会場には歓声が響いた。観る者を魅了するゴールショーだった。
一方、前節で途中出場した片岡が右DFで先発するなど、メンバーが入れ替わりながらも無失点で抑えた守備陣も健闘が光った。好守を見せた加藤は「DF陣には、思い切ってやれ、何かあったらオレが止めてやると偉そうに言っている。後ろはGKがどっしりとしていないといけないと思うから。(メンバーを代えながら戦っているが)いつもうるさい奴が緊張しているのは、ちょっと面白いぐらい。顔が鬼のようになっている選手もいるから、どうやって和ませようかとも考える」とコミュニケーションを取って短期での連係力向上を図っていることを明かした。チーム内の競争と協調が、好調の源となっている。7月は全勝。8月もこの勢いで乗り切りたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
MF 5 カルリーニョス
今日は厳しい暑さとFC岐阜という2つの相手と戦わなければなりませんでした。しかし試合前に渋谷監督からは、暑さは両チーム同じなのだから自分たちのプレーに集中するように指示がありました。我慢する時間では粘り強くプレーし、点差が開いた後は試合をコントロールして呼吸する時間を作ることができました。これも日々の厳しいトレーニングを、みんなが手を抜かずにこなしている結果だと思います。
FW 8 ムルジャ
厳しい暑さで、前半は自分だけではなくみんながきつかったと思います。1-0になった後、岐阜に流れが傾いた時間に耐えることができたのが大きかったのではないでしょうか。小さなケガが重なったことで試合のリズムがつかめず、得点できない時間が長くなってしまいました。しかし、試合勘も戻ってきていると感じます。前節は決め切ることができなかった得点機を、今日は決め切ることができて良かったです。
MF 17 横谷 繁
誰が出ても戦い方を継続できていることが連勝につながっていると思いますし、一戦一戦100%の力を出して戦っているからの結果だと思います。今日は(片岡)洋さんとの右サイドということで普段と少し違うところもありましたけど、自分が少しサイドに開いてプレーすることで調整しました。次は遠い北九州でのアウェイですが、勝利を目指して頑張るので、ぜひ応援しに来てください!
MF 18 横山 知伸
ゴールという結果を残すことができて素直にうれしいです。ペナルティエリアに飛び込んでいくプレーは渋谷監督からも求められていたし、1点目のシーンでは横谷選手が非常にいいボールを送ってくれました。2点目もカルリーニョスのアシストに感謝したいです。すごい暑さですけど、皆さんの声援が力になりました。熱中症には気をつけて、これからも一緒に戦っていきましょう。
選手たちもウォーミングアップから帰って来た時点で汗だくでしたし、私も立っているだけで汗をかくほどの気温でしたが、最初は岐阜さんもアグレッシブに戦ってきました。そして、我々の陣地で試合が進んでいた中で、1本のチャンスから1点取れました。結果的に試合は5−0でしたが、1点を取った後のピンチで相手に得点を許さなかったことが、この結果につながったのではないかと思います。何回も危ないシーンがありましたし、5−0というスコアの内容ではありませんでした。ただ、そういった場面で失点をしないということは、最後まで足を止めないとか、後ろから少しでもプレッシャーが掛かるような行動をするとか、攻撃でも4点目、5点目を取るためにあれだけ走るということなどが、今日の結果につながったと思います。
この厳しい連戦の中でも選手たちが最後まで戦ってくれ、結果が出たことを本当にうれしく思います。また、選手やチームスタッフだけでなく、クラブ職員の方もしっかりとホームゲームの準備していただいたりと、そういったクラブをあげての努力が結果に表れて良かったです。これから8月に入り、まだ暑い日が続きますし、厳しい戦いが続きますが、みんなで力を合わせて頑張りたいと思います。
Q.カウンターの手応えと、遅攻とのバランスはどうお考えでしょうか。
サイドハーフのポジショニングをしっかりとしてプレッシャーを掛ければ、カウンターが仕掛けられると狙っていました。選手たちがその意識を持ってプレーしてくれたので、カウンターがうまくいきまいたし、チャンスもあったのではないかと思います。ただ、守備のときにボールに厳しく行き切れず、また難波選手の素晴らしいオフ・ザ・ボールの動きに引っ張られ、中のスペースを使われてしまいました。前線や中盤のプレッシャーをもっと強くしていかないと、今後やられてしまうシーンが増えてしまいますので、コンディションの影響は抜きにしてレベルを上げていきたいと思います。
遅攻というか、しっかりとボールを動かすことに関しては、今日は少し選手の立ち位置を変えたため、それぞれの距離感が変わってイメージが合わず、後ろ向きにパスを受けた選手が相手のアタックを受けてしまう場面が見られました。それに関しては選手がどうこうという話ではなく、私自身が明確にしてあげることが必要だと思っています。
Q.6連勝で勝点61。この結果をどう考えますか。
2004年に昇格したときに13連勝を経験していますが、このチームでは初めてですし、当時からはリーグのレベルも上がっていると思います。やはり一つひとつの積み上げですし、負けや引分けではなく、勝って雰囲気良く戦えていることは非常にうれしく思います。勝点61と言っても、まだ何かを得たわけではありません。今後、我々が連敗したり、他のチームが連勝したりすることがあり得るリーグです。毎試合とにかく気を引き締めて良い準備をすることしか私にはできませんし、選手にもそうあってもらいたいと思っています。今日も片岡選手が久しぶりに先発した中で結果が出ているということは、出場機会の少ない選手も良い準備ができている証しだと思います。総力戦で7月を乗り切りましたので、これを8月、9月につなげて、しっかりと戦っていきたいと思います。
Q.8月も勝ち続けていくためのポイントは、どうお考えでしょうか。
もちろん相手のこともありますが、パスの精度や守備の厳しさなど、一つひとつに関してより高いレベルを目指していかなくてはいけないと思います。選手たちには成長と向上だとずっと話していますし、自分たちでレベルを上げていくしかないと伝えています。相手に対する戦い方と我々の戦い方を照らし合わせた上で、一つひとつレベルアップさせていきたいですし、選手たちがトレーニングの中でそういった意識を持てるように、練習メニューや働き掛けで工夫することができれば結果につながると思います。また、1つのシュート、1つのアプローチなど、個々がさらにレベルアップさせていくことも大切だと思います。