明治安田生命J2リーグ 第34節
2015.9.27 [SUN] 16:00
NACK
大宮
- 34' ムルジャ
- 50' 和田 拓也
2
-
1
1
前半
0
1
後半
1
千葉
- 88' オナイウ 阿道
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 34 片岡 洋介
DF 2 菊地 光将
DF 18 横山 知伸
DF 22 和田 拓也
MF 5 カルリーニョス
MF 23 金澤 慎
MF 17 横谷 繁
82'
MF 39 泉澤 仁
90+1'
FW 41 家長 昭博
FW 8 ムルジャ
85'
控えメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
82'
MF 20 大屋 翼
90+1'
MF 15 大山 啓輔
MF 10 渡邉 大剛
FW 9 富山 貴光
85'
FW 11 播戸 竜二
監督
渋谷 洋樹
スターティングメンバー
GK 21 高木 駿
DF 2 大岩 一貴
DF 20 キム ヒョヌン
DF 15 富澤 清太郎
DF 13 金井 貢史
54'
MF 5 パウリーニョ
MF 16 佐藤 健太郎
66'
MF 29 水野 晃樹
MF 11 ネイツ ペチュニク
FW 38 松田 力
FW 9 森本 貴幸
54'
控えメンバー
GK 1 岡本 昌弘
DF 24 栗山 直樹
DF 3 田代 真一
MF 6 田中 佑昌
54'
MF 8 谷澤 達也
66'
MF 26 井出 遥也
FW 19 オナイウ 阿道
54'
監督
関塚 隆
試合詳細
11 | シュート | 13 |
---|---|---|
10 | GK | 10 |
3 | CK | 9 |
9 | 直接FK | 11 |
1 | 間接FK | 4 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
中村 太
副審
植田 文平
副審
亀川 哲弘
第4の審判員
藤田 和也
入場者数
12,029人
天候
晴、無風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
25.3℃/65%
ムルジャ、和田のゴールで連勝! 千葉に雪辱
借りを返し、頂上決戦に向けて完全復調だ。明治安田生命J2第34節は、ホームでの千葉戦。ムルジャ、和田のゴールにより、2-1で勝利をものにすることができた。第29節から4試合未勝利と苦しんでいただけに、直近の3連戦の後半を2連勝で締めくくった意味は大きい。勢いを取り戻す白星となった。千葉は第7節で完敗を喫した相手でもあり、チームはキックオフから雪辱に燃える闘志をプレーで示した。開始15秒、ボールを相手に渡すことなく素早く攻め込み、家長がシュートを放った。8分には泉澤が左から大きくゴール前へ蹴り込んだボールにムルジャが反応。相手のバックパスが小さくなったところをカットし、GKをかわして決定機を迎えたが、シュートはわずかにゴール右に外れた。直後には右サイドから上げられたクロスでピンチを迎えたが、ヘディングシュートをGK塩田が鋭い反応で防いだ。その後は、やや千葉ペース。コーナーキックやアーリークロスで何度か危険な場面を作られながら、ボールを奪うとカウンター気味に押し込んでから人数を掛ける攻撃で対抗した。
MFカルリーニョスは「最近は勝てない試合が多かったし、アウェイで負けている相手との対戦だったので、勝って勢いをつけなければいけない試合だった。前半は相手が積極的にプレッシャーをかけてきたけど、家長を中心に前線がボールをキープしてくれて対抗することができた。確かに相手にボールを持たれてはいたけど、ずっと隙を狙っていた」と、焦ることなく時間を進めていたことを明かした。そして34分、鮮やかに相手の守備網を切り崩した。ドリブルで中央を前進した泉澤からショートパスを受けた横谷は、右へ流れながら左前方へスルーパス。「最初は打とうと思ったけど、相手が前にいた。ムルジャの動き出しを待ちながら、相手のカバーを見て通せるかなと思って出した」という絶妙なパスに、ムルジャが反応した。右から左へ抜け出すと、前に出て来た相手GKの鼻先でシュートを放ち、先制点をたたき込んだ。相手の背後を突こうと考えていたというムルジャは、得点後に盆踊りのようなパフォーマンスで喜びを表現。前節はPKを止められ、この日も最初のチャンスをものにできなかったが、頼れるストライカーは「すべてのチャンスを決めるのが理想的だが、そうはいかない。ミスをすればいら立つ。でも、それを振り切って次のことを考えなければいけない。今日も頭の中を切り替えたことがゴールにつながった。パフォーマンス?あれは、ただ気分に任せていただけで、何かを考えてやったわけじゃないよ」と照れ笑いを浮かべながら話しつつ、言葉の節々に力強い精神力をのぞかせた。
後半は立ち上がりに大きな一撃を見舞った。50分、右サイドから攻め込むと、家長が泉澤とのワンツーからトーキック気味にシュート。これは相手GKに防がれたが、逆サイドから猛然と走り込んだ和田がこぼれ球をプッシュして追加点を挙げた。その後は積極的に選手交代を行った千葉に押され気味になったものの、守備はしっかりと対応。菊地や横山が体を張り、75分に左コーナーキックからファーサイドでシュートを打たれた場面もGK塩田がセーブした。終了間際の88分にはクロスからのヘッドでオナイウに1点を返されたが、アディショナルタイムに投入された大屋がピッチに入るやいなや、いきなり強烈なプレッシャーをかけて相手のパスをブロックするなど、総力戦で勝ち切る姿勢を示して2-1でしっかりと勝ち切った。次節、アウェイでの磐田戦は1位と2位の頂上決戦となる。前回対戦ではホームで引分けているが、優勝にふさわしいチームであることを証明する勝利を持ち帰りたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
MFカルリーニョスは「最近は勝てない試合が多かったし、アウェイで負けている相手との対戦だったので、勝って勢いをつけなければいけない試合だった。前半は相手が積極的にプレッシャーをかけてきたけど、家長を中心に前線がボールをキープしてくれて対抗することができた。確かに相手にボールを持たれてはいたけど、ずっと隙を狙っていた」と、焦ることなく時間を進めていたことを明かした。そして34分、鮮やかに相手の守備網を切り崩した。ドリブルで中央を前進した泉澤からショートパスを受けた横谷は、右へ流れながら左前方へスルーパス。「最初は打とうと思ったけど、相手が前にいた。ムルジャの動き出しを待ちながら、相手のカバーを見て通せるかなと思って出した」という絶妙なパスに、ムルジャが反応した。右から左へ抜け出すと、前に出て来た相手GKの鼻先でシュートを放ち、先制点をたたき込んだ。相手の背後を突こうと考えていたというムルジャは、得点後に盆踊りのようなパフォーマンスで喜びを表現。前節はPKを止められ、この日も最初のチャンスをものにできなかったが、頼れるストライカーは「すべてのチャンスを決めるのが理想的だが、そうはいかない。ミスをすればいら立つ。でも、それを振り切って次のことを考えなければいけない。今日も頭の中を切り替えたことがゴールにつながった。パフォーマンス?あれは、ただ気分に任せていただけで、何かを考えてやったわけじゃないよ」と照れ笑いを浮かべながら話しつつ、言葉の節々に力強い精神力をのぞかせた。
後半は立ち上がりに大きな一撃を見舞った。50分、右サイドから攻め込むと、家長が泉澤とのワンツーからトーキック気味にシュート。これは相手GKに防がれたが、逆サイドから猛然と走り込んだ和田がこぼれ球をプッシュして追加点を挙げた。その後は積極的に選手交代を行った千葉に押され気味になったものの、守備はしっかりと対応。菊地や横山が体を張り、75分に左コーナーキックからファーサイドでシュートを打たれた場面もGK塩田がセーブした。終了間際の88分にはクロスからのヘッドでオナイウに1点を返されたが、アディショナルタイムに投入された大屋がピッチに入るやいなや、いきなり強烈なプレッシャーをかけて相手のパスをブロックするなど、総力戦で勝ち切る姿勢を示して2-1でしっかりと勝ち切った。次節、アウェイでの磐田戦は1位と2位の頂上決戦となる。前回対戦ではホームで引分けているが、優勝にふさわしいチームであることを証明する勝利を持ち帰りたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 2 菊地 光将
先に失点しないことを意識してゲームに入りました。千葉は能力が高い選手が多いし、高さもあるのでセットプレーも気をつけるようにしました。また、試合前に監督から球際のプレーで負けないようにという話があったので厳しくいきました。残り8試合となりましたが全力でプレーしますので、サポーターの皆さんにはこれからも後押しをしていただけたらと思います。今日もありがとうございました。
MF 22 和田 拓也
パスをもらおうと思って飛び出したのですが、いいところにこぼれてきました。ほとんど(家長)アキくんのゴールだと思います。前節も勝ったしチームの調子が上がってきたので、しっかり自分たちのプレーができればと思っていました。ただ、今日は2-0で終わらないといけない試合でした。ここ数試合と同じようにクロスからやられたところは修正する必要があると思います。次も頑張ります。
MF 23 金澤 慎
相手にボールを“回させている”と考えて落ち着いてプレーでき、前半途中から狙い通りの戦いをすることができました。ファーストディフェンスでしっかりと奪いに行けば守備陣が守りやすくなるので、自分自身もアプローチはすごく意識しています。
チームとして良い守備から良い攻撃という場面が出せていたので、今後も続けていきたいです。磐田に勝てば勝点差を広げられるので、勝つことだけを考えて戦いたいと思います。
チームとして良い守備から良い攻撃という場面が出せていたので、今後も続けていきたいです。磐田に勝てば勝点差を広げられるので、勝つことだけを考えて戦いたいと思います。
MF 39 泉澤 仁
前半に得点できたことが大きかったですし、自分としては得点シーンのようなプレーをもっと増やしていきたいです。ドリブルで仕掛けて突破することはもちろんですが、周囲とのコンビネーションを意識しながら、相手を引き付けて周りを生かすことも考えていました。順位の近い磐田との対戦は大事な試合になると思いますので、今日のようなサッカーで勝ちたいと思います。
ゲームに関しては、前半30分までは選手たちの反応が遅く守備一辺倒でしたが、それでもしっかりとゲームをコントロールして戦ってくれました。その後はボールが動き出し、相手の間でパスを受けられるようになり、相手の裏へランニングする動きを入れることで徐々にリズムが作れました。これまでやってきたことを、選手たちが表現してくれたことが非常に良かったと思います。後半に、サイドから崩して最後は和田選手が決めてくれましたが、ああいう形で得点できたことはうれしいです。先日のセレッソ戦では良い形で得点できたのに負けてしまったので、今日は勝つことができて良かったです。無失点で終わることができればもっと良かったですが、1失点したことは反省点ですし、まだまだ8試合ありますから何が起こるか分からないので、気を引き締めて戦っていきたいと思います。
Q.前半30分あたりで流れが変わってきたように見えましたが、何か要因があるのでしょうか。
ジェフさんはプレッシャーが速いですから、ボールを下げて奪われてしまうようなことがあると、一気にシュートまで行かれてしまうと思い、最初は相手の背後にボールを送るように意識させました。相手の背後にボールを入れるより、我々はしっかりとつなぐ戦いをしてきたので、ボールが落ち着かない中でリズムがつかみきれませんでした。しかし、少しずつスペースが空いてきたり、相手FWの戻りが遅くなったりしていたため、ボランチのところでボールを持てるようになったと思います。そこから前向きにランニングする動きは、ムルジャが最も得意とするプレーですし、1点目は選手たちの動きのタイミングがぴったり合ったきれいな得点だったと思います。ムルジャはヴェルディ戦でPKを外してしまい、今日は絶対に得点したいと言っていましたし、彼は2試合に1点は必ず取る選手ですので、チャンスがあればやってくれると期待していました。残り8試合で彼が得点を取れるような形や、彼が得点王を狙えるような戦いをチームとしていきたいです。
Q.前回対戦ではチームの完成度がまだまだという感じでしたが、ここまでの進歩をどう思われますか。
セレッソ戦までは1分け3敗でしたので、今日のゲームだけで完成度が高くなったとは言えませんが、ヴェルディ戦も今日も守備がしっかりできたと思います。攻撃に関してはシーズンを通して取り組んできているので、あまりしつこく言わないようにしていて、最近は守備のときにプレー強度を高くするというテーマを持っていました。最近の戦いからも、そういった部分からリズムを作れると感じているので、守備と攻撃をバランス良くやっていきたいと思います。攻撃でうまくいかないときに、守備をしっかりとやることでリズムを作るというのが我々の戦いになってきています。選手たちのクオリティーも高いですし、攻撃はある程度できますので、相手も元気な序盤は守備をしっかりとやりながら戦えればと思います。1分け3敗という現実から私自身も選手たちも学んで成長できていると思いますし、残りの試合も決めるところは決め、守るところは守り、しっかりと戦っていきたいです。
Q.塩田選手の2試合での評価と、今後も彼を起用する方針かどうか教えてください。
コンディション等の状況も分かりませんし、今は次の試合も起用するか決める段階ではありません。しかし、チームが勝っているとメンバーは代えにくいため、塩田選手に限らずサブの選手やメンバー外の選手も含め、試合に出させてあげられていないというのが私の本心です。塩田選手は試合に出れば十分なパフォーマンスをしてくれると思っていましたし、実際にこの2試合でも勝利を手繰り寄せるプレーをしてくれましたので、しっかりと評価したいと思います。もちろん、加藤選手のおかげで勝ってきた試合もありますから、どちらが出ても良いプレーをしてくれると信じているだけに、うれしい悩みです。それはフィールドプレーヤーも同じで、出させてあげられてない選手が多々います。しかし、塩田選手の活躍で加藤選手がもっともっとレベルアップしていかなくてはいけないように、チームの中で競争意識を高めた上で、対戦相手を意識した選手起用をしていきたいと思います。