Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ Bグループ 第1節
2012.3.20 [TUE] 16:00 NACK

大宮

  • 15' カルリーニョス
1 - 1
1 前半 0
0 後半 1

横浜FM

  • 84' 齋藤 学
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 30 渡部 大輔
DF 4 深谷 友基
DF 20 キム ヨングォン
DF 22 下平 匠
MF 13 渡邉 大剛
88'
MF 6 青木 拓矢
MF 5 カルリーニョス
MF 9 チョ ヨンチョル
78'
MF 16 金久保 順
78'
FW 10 ラファエル

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 34 片岡 洋介
DF 24 鈴木 規郎
MF 23 金澤 慎
78'
MF 7 上田 康太
MF 18 橋本 早十
88'
FW 32 長谷川 悠
78'

監督

スターティングメンバー

GK 21 飯倉 大樹
DF 13 小林 祐三
DF 4 栗原 勇蔵
DF 22 中澤 佑二
DF 16 比嘉 祐介
MF 25 中村 俊輔
MF 29 谷口 博之
MF 7 兵藤 慎剛
MF 14 狩野 健太
46'
FW 11 齋藤 学
FW 9 大黒 将志
46'

控えメンバー

GK 30 六反 勇治
DF 24 金井 貢史
DF 26 青山 直晃
DF 27 富澤 清太郎
81'
MF 8 中町 公祐
FW 10 小野 裕二
46'
FW 17 松本 怜
46' 81'

監督

試合詳細
13 シュート 7
8 GK 12
2 CK 1
12 直接FK 10
3 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

吉田 寿光

副審

田尻 智計

副審

木川田 博信

第4の審判員

青山 健太

入場者数

7,845人

天候

晴れ、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

12.1℃/34%
カルリーニョスが歓喜の先制弾を決めるも、終盤に追いつかれドロー発進
カップウィナーを目指す戦いが始まった。J1リーグ戦、天皇杯と並ぶ国内3大タイトルの一つヤマザキナビスコカップ。アルディージャはその初戦となる予選リーグ第1節を、ホームのNACK5スタジアム大宮で迎えた。

Bグループに入ったアルディージャは、1回戦総当たりの予選リーグで札幌、鹿島、横浜FM、新潟、清水、神戸と対戦。上位2チームに入れば、ホーム&アウェイ方式の決勝トーナメントに進出する。ファイナルは11月3日、舞台は聖地、国立競技場だ。

J1リーグ戦の新潟戦で見事な逆転劇を演じてから中2日、アルディージャのスターティングメンバーに変化があった。東に代わって、金久保がトップ下で先発。さらにセンターバックの深谷、右サイドバックの渡部がともに、今シーズン公式戦初出場を果たした。
勝敗はもとより、J1リーグ戦につながる重要な一戦。春の柔らかい日差しが選手のシルエットを鮮やかに浮かび上がらせる。16時。ピッチに22人の選手が散らばり、アルディージャのキックオフで試合が始まった。

下平の豪快なミドルシュートで幕を開けた前半。得点こそならなかったが、アルディージャがここから攻勢に出る。「2列目から豊富な運動量で押し上げ、カウンターが機能した」と鈴木監督。中盤で積極的にプレスをかけ、奪ったボールはカルリーニョスを経由して横浜FMのディフェンスラインの裏を狙った。

カウンターが功を奏したのは15分だった。カルリーニョスが大きく展開したボールを、左サイドで受けたラファエルがゴール前にクロス。一度はDFにクリアされたが、こぼれ球に反応したカルリーニョスが鮮やかに先制ゴールをたたき込んだ。「あの瞬間は大きな喜びに包まれた。いつも声援を送ってくれるサポーターに捧げたい」とカルリーニョス。バク宙のパフォーマンスを披露し、全身で喜びを表現した。

1点を先制したアルディージャだが、その後は我慢の時間が続く。横浜FMは司令塔の中村が中央にポジションを変え、軽快なテンポでパスを回し出した。アルディージャもカウンターから反撃するが、渡部、カルリーニョスのシュートはいずれも枠の外。互いに決定的なチャンスを生み出すことができず、アルディージャが1点をリードしたまま前半を終えた。

陽が傾き照明に光が灯った後半、横浜FMは明らかに前へ向かう意識を高めてきた。小野、松本のFWを2枚同時に投入し、ディフェンスラインも高い位置をキープ。しかし、アルディージャが球際の攻防を制すと、相手の隙をついて反撃に転じる。59分にはラファエルのクロスをキム ヨングォンが折り返し、深谷がダイレクトでシュート。71分にはカウンターからチョ ヨンチョルが抜け出してGKと1対1の場面を演出した。いずれもシュートはゴールマウスをとらえることができなかったが、流れは完全にアルディージャに傾いていた。78分には金澤、長谷川を同時に投入し、カルリーニョスのポジションを上げて前線の動きを活性化させた。歓喜の瞬間まで、時間は刻一刻と迫っていた。

しかし84分、横浜FMの齋藤にアンラッキーな形で決められて同点に追いつかれる。サポーターの声援を背に最後まで粘りを見せたアルディージャだが、試合は1-1のまま終了した。

ホームでの勝利が目の前だっただけに、選手たちは悔しさを隠そうとはしなかった。「ホームで引き分けたことが悔しい。ホームで結果が出せない状況は変えたいし、変えられると思っている」とカルリーニョス。しかし、ヤマザキナビスコカップはまだ初戦。下を向いている時間はない。この悔しさはJ1リーグ戦の次節、アウェイの仙台戦で晴らすしかない。

(総評:岩本 勝暁/写真:早草 紀子)

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監督コメント
監督 鈴木 淳
もったいないゲームでした。1点先制した後、横浜FMも選手のポジションを変えるなど探り合いもあった中で、こちらとしては2点目を取れるチャンスが何度かありました。それを決めることができないとああいうことになってしまう、そうした見本のようなゲームになってしまいました。
攻撃の形は、今日はカウンターアタックが非常に良くできていて、2列目からの上がりに運動量も感じられて、非常にいいものがありました。ただ、攻めきれない時にボールを右から左、左から右と動かしていければいいのですが、それができずに相手にボールを支配される時間が多くなってしまったと思います。
ゲーム展開的には、先に1点取ったことでああなることはしょうがない部分もありますが、やはり2点目を取れなかったのが今日については致命的でした。

Q:残り15分を過ぎてからの選手交代だったが、逃げ切り策だったのか?
逃げ切りというよりは、疲れている選手を代えたかったということです。次のリーグ戦もありますし、疲労を抱えたままゲームをやらせたくないという意図でした。それから、リーグ戦につなげるために、今までなかなかゲームに関われてない選手を使ってコンディションを上げていく、そういうことも含めて考えていました。
選手コメント
DF 4 深谷 友基
Q:今季公式戦初出場となったがどんな気持ちで試合に臨んだか?
ヤマザキナビスコカップはリーグ戦と並ぶ大きな大会ですし、大宮はまだタイトルを1つも取っていないので、この大会に懸ける思いは強いものでした。その初戦をしっかり勝って次につなげたかったです。結果として勝てませんでしたが、勝点1を取ったことは前向きに考えていきたいです。

Q:自身のプレーを振り返って。
もっと後ろから落ち着いて回せるところもあったと思います。僕自身はそこそこできたとは思いますが、もっと質の高いプレーをしていかないといけないですし、また、もっとチームをまとめていけるようにしたいと思います。

Q:次のリーグ戦・仙台戦への意気込みを。
今日は1-1という結果に終わりましたが、1点リードしている中で、もっとチームとして2点目3点目を取りにいく、そういう貪欲さがこの試合では見られませんでした。チームとしてリードを奪う、リードを広げる戦い方を考えて、次のリーグ戦にも生かしていきたいと思います。アウェイでですがしっかり勝って帰ってきたいです。
MF 5 カルリーニョス
Q:大宮に移籍加入後初ゴールを決めた気持ちは?

カルリーニョス:ゴールを決めた瞬間はいつも説明のつかないような大きな喜びに包まれるものですが、今日もすごく喜びが込み上げてきて本当にうれしかったです。特に、いつも声を枯らして我々を後押ししてくれるサポーターの皆さんの前でしたので、その皆さんにゴールを捧げたいという気持ちでいっぱいです。

Q:ゴール後のパフォーマンスにも喜びが表れていたが?

カルリーニョス:毎回ではないですが、ゴールを決めた瞬間はパフォーマンスをやります。気持ちが素直に表れた瞬間ですし、ピッチの内外でサポートしてくれた人たちへの気持ちが込み上げてきたので、そうした人たちに対する感謝の気持ちを込めました。
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