明治安田生命J1リーグ 1st 第2節
2016.3.5 [SAT] 16:00 NACK

大宮

  • 9' ドラガン ムルジャ
  • 15' ドラガン ムルジャ
2 - 0
2 前半 0
0 後半 0

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 22 和田 拓也
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 5 沼田 圭悟
MF 18 横山 知伸
MF 10 岩上 祐三
MF 9 ネイツ ペチュニク
90'
MF 39 泉澤 仁
88'
FW 41 家長 昭博
84'
FW 8 ドラガン ムルジャ

控えメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 28 福田 俊介
DF 20 大屋 翼
MF 23 金澤 慎
84'
MF 15 大山 啓輔
MF 17 横谷 繁
90'
FW 16 マテウス
88'

監督

渋谷 洋樹

スターティングメンバー

GK 23 中村 航輔
DF 14 伊東 純也
DF 5 増嶋 竜也
DF 4 中谷 進之介
DF 22 輪湖 直樹
55'
MF 7 大谷 秀和
MF 17 秋野 央樹
22'
MF 18 エデルソン
76'
MF 8 茨田 陽生
MF 10 大津 祐樹
FW 11 ディエゴ オリヴェイラ

控えメンバー

GK 1 桐畑 和繁
DF 2 鎌田 次郎
MF 25 小林 祐介
MF 15 武富 孝介
MF 6 山中 亮輔
22'
MF 26 太田 徹郎
76'
FW 9 田中 順也
55'

監督

ミルトン メンデス
試合詳細
6 シュート 11
17 GK 9
2 CK 13
11 直接FK 5
2 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

木村 博之

副審

山内 宏志

副審

山際 将史

第4の審判員

塚田 健太

入場者数

12,696人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

13.5℃/65%
J1初の開幕2連勝、ムルジャの2得点でホーム開幕を飾る
2年ぶりに戻って来たJ1の舞台で開幕戦を勝利し、聖地NACK5スタジアム大宮で今シーズン初のホームゲームを迎えた。開幕戦ではFC東京に勝利したが、試合展開は守勢を強いられる苦しいものだった。勝点48という年間目標を達成するために、最優先事項となる結果を残すことができたが、内容面では課題も見えた。チームが目指す主導権を握って攻撃する試合を、少しずつ増やしていきたいところだ。

その点で、この日のゲームは、結果だけでなく手ごたえがあった。立ち上がりは苦しかった。サイドから押し込まれ、2分、5分と決定的なピンチが続いた。しかし、慌てることなく後方からパスをつなぎ、先にチャンスを物にした。9分、河本が最終ラインから左サイドの泉澤に縦パスを入れると、家長と沼田が連動。泉澤が家長にパスを入れたところで相手に寸断されたが、こぼれ球を奪ったペチュニクがペナルティーアーク付近でFKを獲得。岩上がボールを通り越してタイミングをずらし、ペチュニクが地をはう強烈なシュートを放つと、相手GKが弾いたこぼれ球をムルジャが押し込んで先制点を奪った。さらに15分、河本の浮き球のパスから左の高い位置へ抜け出したムルジャが、コーナー付近から相手2人の守備を単独で破る豪快なアタックで追加点を奪った。短時間にビルドアップ、セットプレー、カウンターとバリエーション豊かな攻撃を見せ、一気に優位な状況を築いた。

2点差になってからは相手の猛攻にさらされたが、粘り強い守備で耐え抜いた。19分、フリーでヘディングを打たれた場面はGK塩田が好守。前半終了間際のCKからの大ピンチは、ムルジャがゴール寸前でクリア。次々に放たれるクロスボールは、菊地が打点の高いヘッドではじき出した。後半に入って、62分にはポスト直撃のシュートを打たれるなど苦しんだが、最後まで集中を切らさずに失点ゼロで切り抜け、2-0で勝利を収めた。押し込まれる時間は長かったが、守備面でも進歩は見られた。攻撃参加が目立った沼田は、「開幕戦よりはインターセプトを狙えていたし、攻撃参加から相手を崩す回数も増えたと思う」と手ごたえを口にした。カウンターで押し返す回数も増えており、渋谷監督も「やはり攻められている時間が長い。ボールを前に運ぶレベルを高め、勢い良く来る相手のプレッシャーを交わして追加点を奪っていきたい」と課題を指摘しながら、「勝利以上のものを得ている」と理想への前進に好感触を示した。

J1というハイレベルな舞台で結果を残しながら、内容を充実させていく。その着実な歩みが少しずつチームに自信を与える。豊富な運動量を発揮した岩上は、J1で開幕2連勝をしたことがないと聞いていて、俺たちで新しい歴史を作ろうと話していた。内容は開幕戦とそれほど変わらないかもしれないけど、結果が付いてきたことをプラスにとらえたい。ある程度こういう戦いになることは分かっている。2-0が一番危ないスコアなので早めに3点目を取りたかったけど、取れなかった。その中で失点ゼロで抑えられたことは大きい。守備陣には自信になると思う」と語った。次節は、G大阪とのアウェイゲーム。昨年に新設され、今シーズンから運用されている市立吹田サッカースタジアムでの初試合となる。目指すは当然、強敵撃破によるクラブ初の開幕3連勝だ。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日はホーム開幕、J1での再スタートということで、本当にたくさんの方にいらしていただきました。選手たちには今日いらした方々に、また昨年も応援してくださった方々に勝利を届けようと伝えましたし、サポーターの方から必勝祈願のお札を毎年いただいていることも伝えました。柏さん側も多くの方が来られ、非常に良い雰囲気の中で試合ができたと思います。

試合に関しては先日のFC東京戦と逆で、立ち上がりは我々に決定的なピンチがありましたが、フリーキックから1点取ることができました。そして、我々に少し流れが傾いたときに、追加点を取れたことが勝利の一番の要因だと思います。追われる立場にとって2-0というスコアは難しいですが、選手たちがしっかりとゲームをコントロールしてくれました。また、開幕戦では少なかった両サイドハーフを含めたカウンターを何度か仕掛けてくれました。前節より改善できたこと、そういうイメージを持ってプレーしてくれたことが非常に良かったと思います。

ただ、攻められている時間が非常に長いのは事実です。全体が低い位置で守備をしていても心配はないですが、やはりボールを前に運ぶということのレベルを、もっともっと高くしていきたい。リードしているときは相手が相当なプレッシャーを掛けてくるので、それをかわして追加点を奪っていきたいですし、攻撃の部分をレベルアップさせて次の戦いに臨んでいきたいと思います。それでも、たくさんのファン・サポーターの方のご声援のおかげで、今日も失点ゼロで終わることができました。次も失点をゼロに抑え、得点を奪って勝てるようなチーム作りを、もう1回やっていきたいと感じたゲームでした。

Q.攻められていても決定機は作られていなかったので、守備に関しては主導権を握れていたのではないでしょうか。
いえ、特に前半は相手が意図する攻撃をされている場面もあったと思います。柏さんはボールの動かし方がうまいので、パワーを持った守備はできていましたが、主導権を握っていたとは言えません。インターセプトがそれほど多かったわけではないですし、ゴールポストに当たったシーンもありました。相手のミスなどに助けられた部分もあると思うので、全体が連動した守備については、まだまだ取り組まなければいけないと思います。ただ、大きく崩れた状態で守備をしているのではなく、シュートを打たれる場面では穴を空けずに対応できていたので、全員がハードワークしてくれた結果だと思います。それは続けていきたいです。

Q.J1初の開幕2連勝で、幸先良いスタートが切れたことについてはいかがでしょうか。
勝てばJ1初の開幕2連勝、NACK5スタジアム大宮で柏さんと相性が良くないというのも聞いていました。しかし、我々はJ2に降格したこともあり、私自身は過去のデータをあまり気にしていません。ただ、J1を戦う上ではスタートダッシュが絶対に必要だと思っています。昨年のJ2は42試合と長いシーズンだったので、右肩上がりでいければと考えていましたが、34試合のJ1は待ってくれません。ですから、スタートダッシュをするためという意味では、この連勝は非常に大きいです。しかし試合内容を見たときに、これで本当に勝ち続けられるのか、勝点を取り続けることができるのかということは精査し、改善して次に向かっていかなければいけませんので、しっかりとトレーニングで高めていきたいと思います。FC東京さんや柏さんとの戦いを通じて、選手・スタッフともに勝利以上のものを得ていると感じています。それをトレーニングに生かしていきたいです。

Q.前半の立ち上がりに何度かサイドを破られましたが、10分と掛からず修正できたように見えました。どのように修正したのでしょうか。
奪いに行くタイミングが少し速いと、選手たちに伝えました。先制点が取れたことでメンタル的に安定していましたが、それがないと相手のタイミングで守備をしてしまい、守備のイニシアチブを取れなくなってしまいます。ボールを取りたい、取りたいという気持ちが強く、早いタイミングで守備に行ってしまうと、スペースを空けて相手に突かれてしまいますので、得点したときに菊地選手にはそれを伝えました。私がどうこうというよりは、選手たちがよく修正してくれたと思います。
選手コメント
DF 2 菊地 光将
満員のスタジアムで良い雰囲気を作ってくれたので自然と気持ちも高ぶりましたし、皆さんの声援に勝利で応えることができて良かったです。今日はみんなでハードワークできましたし、前節のFC東京戦よりは自分たちの時間を増やすこともできたと思います。より安定した試合運びができるように、取り組んできたことを継続してやっていきたいです。
FW 8 ドラガン ムルジャ
1点目はネイツが強いフリーキックを打ちそうな雰囲気があったのでイメージはしていましたが、狙い通りのところにボールがこぼれてきました。2点目は得意な形に持ち込めましたし良いパスを送ってくれました。1試合勝った後でしたが気を抜かずにいこうと声をかけていましたし、今日も連勝することができましたが、今日のことは忘れて、残りの試合をしっかり戦わないといけないと思います。
MF 18 横山 知伸
柏はうまかったですが、守備の部分はある程度できました。バランスを崩さないように、またコンパクトに守れるように意識しました。相手が僕らのゾーンの間にポジションを取ってきてつかみきれない時間もありましたが、試合の中で修正できたと思います。自分も含めてつなぎの部分でミスがあったことは課題だと思いますし、判断やゲームをコントロールすることを突き詰めていきたいと思います。
MF 39 泉澤 仁
良い形で得点を取れたことで、相手が出てきたらカウンターを狙おうという戦いができました。やはりホームでは前に出て行きやすい雰囲気を作ってくれると感じました。柏は中学時代にお世話になったので思い入れはありますが、今は大宮のために貢献したい気持ちが強いです。個人的には攻守で手ごたえを感じているので、もっともっと仕掛けていきたいと思います。
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