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ホーム > 試合 > 明治安田J2 > 第26節
明治安田J2
第26節
武蔵野銀行
2018 7/29(日) 19:00
NACK
大宮アルディージャ
大宮
ロアッソ熊本
熊本
67'酒井 宣福
70'大前 元紀
10'伊東 俊
DAZN /テレ玉
TV放送DAZN /テレ玉

石井采配ズバリ! 酒井と大前のファインゴールで逆転勝利

 試合終了のホイッスルとともに、NACK5スタジアム大宮が歓喜に包まれた。前節に続いて中3日で迎えた明治安田生命J2第26節で、アルディージャは熊本を2-1で退けたのである。

 先にゲームを動かされた。10分、ワンタッチパスと2列目からの飛び出しの連動に対応しきれず、失点を喫してしまった。その後はマテウスの突破やリスタートから相手ゴールへ迫るが、失点シーンに似た形からゴールを脅かされることも。31分には相手の右CKの流れから決定的なシュートを浴びるが、GK笠原の好守で追加点を許さない。

 後半も一進一退の攻防が続く。47分、15節・岐阜戦以来の先発となったシモヴィッチが右サイド深くからクロスを入れ、ゴール前の大前がシュートへ持ち込む。53分には左サイドを突かれ、際どい場面を作られた。次の1点をどちらが取るかが重要になっていく中で、石井監督が60分に1枚目の交代カードを切る。ベンチスタートだった富山が、シモヴィッチに代わって出場する。

 果たして、指揮官のベンチワークが試合の流れを一気に引き寄せることになる。ピッチに立ってすぐ、富山はマテウスの縦パスに反応して守備網をかいくぐる。DFに勢いを削がれたシュートはGKにキャッチされたものの、背番号28は最終ラインの背後を狙って動き出しつつ、最前線から守備のスイッチを入れていく。チーム全体の連動性が高まっていった。

 「トミが入ってきて、相手の3バックにプレッシャーに行ってくれたので、自分たちからアクションを起こせるようになった。それで試合の流れが変わった」とは、ゲームキャプテンの三門である。

 67分には同点ゴールが生まれる。富山へのファウルで左サイドから直接FKを獲得すると、大前がゴール前へ。相手のクリアボールを三門が茨田へつなぎ、茨田のクロスがクリアされたセカンドボールを大山がヘディングでペナルティエリア内へ押し戻す。これを富山が頭でつなぐと、酒井が右足のオーバーヘッドでゴールネットを揺らしたのだ。芸術的と言える酒井のシーズン2得点目で、スコアをタイに戻した。

 スタジアムの雰囲気が一気に高まり、ピッチ上がオレンジ色に染め上げられていく。そして70分、チームのトップスコアラーが真価を発揮した。右サイドの茨田のスルーパスと、前線の大前の動き出しがシンクロする。ペナルティーエリア内でGKとの1対1に持ち込むと、右足でフィニッシュへ。落ち着き払った一撃はゆっくりと、しかし確実にゴールへ吸い込まれていった。

 2-1と逆転した直後、熊本はシステムを3バックから4バックへ変更してくる。それでも、アルディージャのオーガナイズが混乱することはない。前掛かりになっていく相手の背後を、効果的に突くこともできていた。

 4分の追加タイムでは直接FKを与えるものの、セカンドボールにプレッシャーを掛けてクロスを入れさせず、相手陣内の左サイドでのスローインに結びつける。さらに左CKも獲得し、時計の針をしっかりと進めていく。84分に2枚目の交代カードとして投入されたマルセロも、足を止めずに前線からチェイシングを仕掛けていった。ほどなくして、試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。

 3試合ぶりの勝利をつかんだ試合後、マテウスは「前半は良くなかったけど、みんなの勝ちたい気持ちが勝利につながった」と振り返った。石井監督も「これ以上、上位と離されるわけにはいかない。この1勝を大事にしたい」と話した。22節・千葉戦以来の逆転勝利は、連敗ストップだけに止まらない価値を持ち、次節の戦いへとつながっていくはずだ。

(総評:戸塚啓/写真:高須力)

フォトギャラリー

マッチハイライト映像

石井正忠監督 会見コメント

「前半は先制されて、守備の対応もうまく噛み合わず苦しい戦いになりました。後半は守備でも自分たちからしっかりとアクションを起こして相手のプレーを制限したり、攻撃でも動き出しが増えて、試合をひっくり返す事ができました。
 今日は非常に大事な勝点3が取れたと思っています。上位チームとこれ以上勝点が離れてしまうと優勝やJ1昇格が難しくなる状況の中で、この1勝を大事にしたいです。
 また、今日もかなり蒸し暑い中、たくさんの方が応援に来てくれました。皆さんの後押しがあって逆転することができましたし、非常に価値のある1勝だと思います」

大前 元紀選手 ウイニングメッセージ

選手コメント

DF4 山越 康平 (#4山越)
「早い時間に先制を許してしまいましたが、絶対に追加点だけは奪われないようにしようと思っていました。その後、逆転してくれたのでチームメイトに感謝したいです。相手の2トップは高さがありましたが、右サイドの田中選手からのクロスによる得点が多いということだったので、中でマークを外されないように気をつけました。苦しい状況ですが、一つひとつ勝っていけるように、練習から良い準備を積み重ねていきたいです」

MF8 茨田 陽生 (#8茨田)
「この3連戦で勝点を取れていなかったので、今日は勝点3を取れて良かったです。前半に元紀くんの欲しいタイミングでパスを出せていませんでした。得点につながるラストパスは久しぶりだと思いますし、決勝ゴールの場面では良いパスを送ることができて良かったです。今日は勝つことができましたが、まだまだ上位との勝点差はありますので、その差を埋められるように、勝利のために戦っていきたいです」

MF16 マテウス (#16マテウス)
「タフな試合になりました。前半は決して良い内容ではありませんでしたが、後半は良い形の攻撃が何度もできましたし、逆転することができて良かったです。ゲームの流れの中でバラとポジションチェンジすることは監督からも認めてもらえているので、話しながら位置取りを決めています。今日はバラが素晴らしいアシストを決めてくれました。まだまだ苦しい状況ですが、最後まで熱い応援をよろしくお願いします」

MF20 酒井 宣福 (#20宣福)
「(オーバーヘッドは)思い切って狙ってみようと思いました。前半は守備がうまくいかずに苦労しましたが、後半は前線からプレッシャーがかかるようになりましたし、それで自分たちのリズムが生まれて逆転につながりました。これ以上の連敗は許されないと思っていましたし、勝つことだけを考えてゲームに臨みました。暑い中、サポーターの皆さんからの後押しが本当に力になりました。この後の戦いでも熱い応援をお願いします」

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