デジタルマッチデープログラム
・「見開きバージョン」を印刷する場合
PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。その際、印刷サイズは用紙に合わせてください。出力した2枚の印刷していない面を貼り合わせて二つ折りにすれば、1/2縮尺サイズのマッチデープログラムになります。
・「単ページバージョン」を印刷する場合
PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。表紙とP2、裏表紙とP3の組み合わせで印刷していない面を貼り合わせ、さらにホッチキスなどで留めれば原寸に近いサイズのマッチデープログラムになります。
勝ち切る強さ
J1昇格はかなわなかった2020年シーズンだが、来シーズンにつながるポジティブな材料はもちろん見つけられる。その1つが、山越康平の進化だろう。怪我の影響などでここまで14試合出場にとどまっているが、ピッチ上での存在感は昨シーズンとは明らかに異なる。たくましく、頼もしい。
きっかけはメンタルの改革にある。「自分の優しさとか穏やかさというものが、サッカー選手としては弱点になっていると感じていました。周りからもそういうことを言われていて、変わらなければいけないと思っていたところで、モウリーニョ監督の映像を見たんです」
稀代の名将として知られるジョゼ・モウリーニョは、「ピッチで優しい人間は勝てない」と言う。山越の心に明かりが灯った。
「すごく胸に響く言葉でした。ピッチ内では熱くプレーすることを意識しないといけない、と思いました。大宮はチームとしても優しいというか、相手からすると戦いやすいのかなとも感じていて、僕自身は目の前の相手を絶対に止めるという気持ちでやっています。誰かが相手をつぶしたりすれば、チームが乗っていける。そういう仕事がしたいんです」
第32節のヴァンフォーレ甲府戦では、相手FWへの報復行為で退場処分を受けてしまった。「やってはいけない行為でした」と自らを戒めたが、それもまた教訓となっているだろう。警告は14試合出場で2度しか受けていない。タフでハードなディフェンスを心がけながら、フェアプレー精神を貫いている。
攻撃面でも貢献している。ボールを持った山越は、常に複数の選択肢を持てているのだ。昨シーズンまでなら味方にパスをつないでいた場面で、自らボールを持ち出したりもする。
「怪我をしていて外から試合を見ていたときに、パスだけでは局面は変わらないと感じていました。自分が相手を1人剥がせば局面を変えることができる。状況によって適切なプレーができるように心がけています」
残り5試合では「勝ち切る強さ」を意識する。「勝ち切る癖をつけて来シーズンにつなげたい」と話す。その表情には決意がみなぎり、胸中には中心選手としての自覚が刻まれている。
(戸塚 啓)
PREVIEW OMIYA
残り5試合。自信を取り戻すために
波乱に満ちた2020シーズンも残り5試合。目標としてきたJ2優勝、J1昇格はもう実現できない。それでも、「一つひとつのゲームを無駄にできない」と話す高木監督と同じ気持ちでピッチに立ち、全力を尽くして戦い抜けば、来シーズンにつながる収穫を得られるはずだ。
前節の福岡戦、内容は悪くなかった。開始直後からゴールに迫り、守備の統率も取れていた。シュート数も決定機の数も負けていない。しかし、1点を奪って勝ったのは福岡で、大宮は勝点を手にできなかった。勝敗を分けた小さいようで小さくない差。J1昇格へ向けて最後の力を振り絞る福岡との一戦に学び、明日への力としたい。
失点に関しては「一瞬のスキを突かれた」という言葉で処理せず、細かく分析する必要がある。福岡のカウンターもフアンマの決定力も、十分に警戒していた要素だ。なぜ止められなかったのか。時間を巻き戻すと、縦パスの質、ポストプレーの精度、攻撃から守備に切り替わった際の対応速度、ボールホルダーへのプレッシング、競り合い方など課題が見えてくる。もちろん、あとちょっとで決まらなかったゴールを奪うために、フィニッシュを磨く必要もある。
残り5試合を単なる消化試合にせず、結果を残すために、あるいは自信を取り戻すために、攻守の精度を上げるしかない。
(粕川 哲男)
DATA ANALYSIS
対戦成績
通算対戦成績 | |
---|---|
大宮アルディージャ | 愛媛FC |
3勝
1分
3勝
|
大宮勝利: 引分け: 相手勝利:
※通算対戦成績はJリーグ、JリーグYBCルヴァンカップの対戦成績となります。
通算得点 | |
---|---|
大宮アルディージャ | 愛媛FC |
12ゴール
13ゴール
|
※通算得点はJリーグ、JリーグYBCルヴァンカップの対戦成績となります。
直近の対戦成績 |
---|
チームスタッツ
大宮アルディージャ | 項目 | 愛媛FC |
---|---|---|
0.9(19) | ゴール | 1.0(17) |
11.8(7) | ドリブル | 7.3(20) |
13.9(12) | クロス | 12.7(19) |
505.9(9) | パス | 522.5(8) |
1.9(6) | インターセプト | 1.4(18) |
22.9(9) | クリア | 25.4(2) |
18.5(7) | タックル | 18.3(9) |
9.1(13) | シュート | 7.2(21) |




得点パターン
大宮アルディージャ | 項目 | 愛媛FC | ||
---|---|---|---|---|
1 | PKから | 1 | ||
2 | セットプレー直接から | 0 | ||
5 | セットプレーから | 12 | ||
1 | ドリブルから | 2 | ||
4 | クロスから | 4 | ||
4 | スルーパスから | 1 | ||
6 | 30m未満のパスから | 6 | ||
0 | 30m以上のパスから | 0 | ||
7 | こぼれ球から | 5 | ||
4 | その他 | 4 | ||
34 | 合計 | 35 |
ランキング
大宮アルディージャ | |||
---|---|---|---|
ゴール | アシスト | ||
黒川 淳史 | 4 | 河面 旺成 | 4 |
富山 貴光 | 4 | 黒川 淳史 | 4 |
小島 幹敏 | 3 | イッペイ シノヅカ | 2 |
イッペイ シノヅカ | 3 | 渡部 大輔 | 1 |
奥抜 侃志 ほか1名 | 3 | 酒井 宣福 ほか6名 | 1 |
愛媛FC | |||
---|---|---|---|
ゴール | アシスト | ||
有田 光希 | 6 | 前野 貴徳 | 3 |
丹羽 詩温 | 6 | 森谷 賢太郎 | 3 |
川村 拓夢 | 5 | 長沼 洋一 | 3 |
西岡 大志 | 4 | 川村 拓夢 | 3 |
茂木 力也 ほか4名 | 2 | 三原 秀真 ほか2名 | 2 |
大宮アルディージャ | 愛媛FC | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ゴール | アシスト | ゴール | アシスト | ||||
黒川 淳史 | 4 | 河面 旺成 | 4 | 有田 光希 | 6 | 前野 貴徳 | 3 |
富山 貴光 | 4 | 黒川 淳史 | 4 | 丹羽 詩温 | 6 | 森谷 賢太郎 | 3 |
小島 幹敏 | 3 | イッペイ シノヅカ | 2 | 川村 拓夢 | 5 | 長沼 洋一 | 3 |
イッペイ シノヅカ | 3 | 渡部 大輔 | 1 | 西岡 大志 | 4 | 川村 拓夢 | 3 |
奥抜 侃志 ほか1名 | 3 | 酒井 宣福 ほか6名 | 1 | 茂木 力也 ほか4名 | 2 | 三原 秀真 ほか2名 | 2 |

PREVIEW EHIME
逆転勝利の勢いで、シーズン2タテを狙う
今シーズンの愛媛は、シーズンの出だしこそ徳島、山口に連勝し、幸先の良いスタートを切ったかに思われたが、連戦のサイクルが始まると調子は急降下した。2度の3連敗を含む10試合未勝利を経験するなど、下位に低迷し、その後も浮上のきっかけをつかめないままシーズン終盤戦の12月を迎えている。
チームスタイルは後方から丁寧にビルドアップし、長短のパスで攻撃にリズムをつけていくポゼッションサッカー。結果の低迷から一時はそのスタイルへの自信が揺らぐ時期もあったが、終盤戦になって、あらためてチームのストロングを再確認し、攻撃面での躍動感を取り戻しつつある。それに伴い戦績面でも復調傾向が見られ、11月は3勝2分2敗と勝ち越し。アウェイで行なわれた第36節・新潟戦で3-0の快勝を収めると、前節はホームで水戸と戦い、鮮やかな逆転勝利を収めて連勝を達成している。
前回、愛媛ホームでの対戦は試合序盤に丹羽のゴールで愛媛が先制するも、すぐさま戸島の同点ゴールで試合は振り出しに。その後はお互い一進一退の攻防で繰り広げるも、スコアは動かず。ドロー決着かと思われが、試合終了間際に愛媛がPKを獲得し、これを横谷が冷静にゴールへ沈め、愛媛が劇的な形で勝利を得た。今節も勝利し、2タテを狙う。
(エル・ゴラッソ愛媛担当/松本 隆志)
場内マップ
PICK UP PLAYER
MF7 横谷 繁
2015年から4シーズンに渡って大宮でプレーした古巣選手。当時チームの主力として活躍していただけに、その能力の高さは説明するまでもないだろう。今シーズンより愛媛に活躍の場を移し、要所でチームの攻撃にスイッチを入れるなど新天地でも存在感は強い。愛媛での主戦場は2シャドーの一角。味方選手を生かすプレーで決定機を演出する一方、スキあらば鋭いシュートで果敢にゴールを狙う姿勢も見せる。