明治安田生命J1リーグ 1st 第13節
2016.5.21 [SAT] 15:00 ベアスタ

鳥栖

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

大宮

  • 74' 江坂 任
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 33 林 彰洋
DF 8 藤田 優人
DF 5 キム ミンヒョク
DF 29 谷口 博之
DF 23 吉田 豊
MF 16 崔 誠根
82'
MF 14 高橋 義希
MF 10 金 民友
33'
MF 9 白 星東
FW 39 岡田 翔平
64'
FW 11 豊田 陽平

控えメンバー

GK 1 赤星 拓
DF 36 菊地 直哉
MF 6 岡本 知剛
33'
MF 19 楠神 順平
MF 25 早坂 良太
FW 18 富山 貴光
64'
FW 22 池田 圭
82'

監督

マッシモ フィッカデンティ

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
DF 4 山越 康平
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 10 岩上 祐三
70'
MF 23 金澤 慎
MF 5 沼田 圭悟
MF 17 横谷 繁
82'
FW 41 家長 昭博
FW 8 ドラガン ムルジャ
89'

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 20 大屋 翼
89'
MF 18 横山 知伸
82'
MF 15 大山 啓輔
MF 16 マテウス
FW 7 江坂 任
70'
FW 9 ネイツ ペチュニク

監督

渋谷 洋樹
試合詳細
9 シュート 11
6 GK 11
4 CK 5
18 直接FK 7
0 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

飯田 淳平

副審

名木 利幸

副審

三原 純

第4の審判員

日高 晴樹

入場者数

7,729人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

28℃/46%
江坂がJ1初得点、クラブJ1通算400ゴールで鳥栖を撃破
5月の感覚が昨シーズンとは大きく違う。J2を戦っていた昨シーズンは、5月14日時点で全42試合のうち第14節までを終了。ようやくシーズン中盤に差し掛かろうとしていた。しかし、今シーズンは2ステージ制となった明治安田J1が舞台。1stステージは、この試合を含めて早くも残り5試合だ。J2優勝で土台を築いたチームは安定した戦いを続けて4位に立ち、1stステージ第12節終了時点で暫定首位の川崎Fとは勝点6差だが、同最終節で直接対決が残っている。じわじわと差を詰め、最後まで上位に食らいつきたい。5月に入って2度目となる3連戦の最終戦は、鳥栖とのアウェイゲーム。主将の菊地が負傷離脱して苦しい面もあるが、白星で連戦を締めくくりたいところだ。

試合序盤は、最終ラインと中盤が高い位置で攻撃を組み立てながら、相手の背後へのランニングとミドルパスを合わせて攻勢が続いた。10分、ポストプレーから横谷のリターンパスで抜け出したムルジャが放ったシュートはGKに防がれた。守備では、パワーのある相手エースFW豊田を河本と山越がしっかりとケア。山越は「空中戦はほとんど勝てたので、あらためて自信になった」と手ごたえを話した。30分、今度は家長の浮き球パスに抜け出したムルジャがシュートを狙ったが、これも相手に防がれてしまう。相手右サイドからの速いクロスボールが逆サイドまで流れ、ポスト直撃のシュートを打たれた42分の場面は危なかったが、優位のまま試合を進めた。

しかし、後半に入って鳥栖が前線からプレッシャーを掛けてくると、中盤でバックパスを受けた選手が狙われる展開が増えた。それでも選手に焦りはなかったという。金澤は「後ろからしっかりとつなげない時間帯があって、守備の時間が長くなっていたけど、スペースが空いていて相手のプレッシャーも次第に落ちていったのが分かった」と、冷静に試合を振り返った。相手のペースが落ちたところで、渋谷監督の一手が効いた。攻撃のリズムを修正するために横谷を右サイドハーフからボランチへ、トップ下の家長を右サイドハーフへチェンジ。そして、家長がいた前線に江坂を投入した。

投入の1分後、右コーナーキックの二次攻撃から江坂がヘディングシュート。相手GKに正面でキャッチされたが、惜しい場面だった。そして74分、右サイドの奥井からパスを受けた金澤がワンタッチで鋭い縦パスを送ると、ムルジャが相手2人の圧力を感じさせない落ち着いたクロスを蹴り、江坂がヘディングシュート。「最初のシュートは、ボールやGKを最後まで見られなかった。それがあったので、得点の場面ではしっかりとGKの位置が見えていた」と的確な修正を行った一撃は、見事にゴールネットを揺らした。江坂にとってはJ1初ゴール、クラブにとってはJ1通算400得点目となるメモリアルゴールだ。終盤は相手のパワープレーをしのぎ切って完封勝利を収めた。アウェイでの連勝を5に伸ばし、リーグ戦における連勝は、開幕連勝を記録した第2節以来だ。

次節は、ホームでの神戸戦。神戸育ちの江坂は「神戸と対戦する前の試合でリーグ初得点が取れて良かった。次も取れれば良い」と連続ゴールに意欲を見せた。残す4試合は、ホームが2試合、アウェイが2試合。地の利と大勢のファン・サポーターの声援を得られるホームで、しっかりと勝利をもぎ取りたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

続きを読む

監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日もアウェイの地まで約300人のファン・サポーターの方々が来てくださったことに感謝していますし、そういった方々に勝利を届けることができて非常にうれしく思います。また、普段から我々に熱い応援をしてくださることに感謝しています。今シーズンは開幕戦からの2試合しか連勝がなかったこともあり、今日は仙台戦に続く連勝を目指そうと選手たちを送り出しました。選手たちは暑さを言い訳にせず、前半から本当にハードワークしてくれ、試合を通してタフに戦ってくれました。鳥栖さんにはそういう戦いをしなければ勝利は転がってこないと思っていましたので、ハードワークできたからこそ勝点3を勝ち取ることができたと思います。

攻撃では、ある程度ボールを持てる時間がありました。前半、相手の嫌がるエリアにランニングできたときはチャンスにつながりましたが、一方でボールを失ってしまった際には何回もピンチを迎えてしまいました。ボールを回している際に奪われてカウンターを受けてしまうことは、私は仕方がないことだと考えており、だからこそパス回しの精度を高めていきたいと考えています。相手のシュートがポストに当たるピンチもありましたが、それでもボールを回し続けていくことで、ボールを失わなければチャンスが作れるということを選手たちに感じてほしいですし、言い換えればレベルを高めていかなければいけない部分だと感じました。

後半は序盤に押される時間帯がありましたが、しっかりと試合をコントロールしながら守備のブロックやゾーンを作ることで、時間の経過とともに我々のペースになってきて、そのタイミングで江坂選手がクロスから得点してくれました。選手たち自身が試合をコントロールしながら流れを引き寄せてくれたと思いますし、その点は彼らが試合の中で成長していってくれている部分です。今日は私がどうこうというわけでなく、選手が自分たちで試合を作ってくれたと思います。

アウェイでの仙台戦、ヤマザキナビスコカップのホームの磐田戦、そして今日のアウェイでの鳥栖戦と、3連戦をすべて1-0で勝つことができました。選手たち全員が目の前の相手や試合に対して良い準備をしてくれていることが、この結果につながっていると思います。我々は一昨年、勝点1が足りずに降格していますから、これに満足することなく勝点をしっかりと重ねていかなければいけません。次に来る目の前の一戦に向けて、良い準備をしていきたいと思います。

Q.得点にもつながりましたが、サイド攻撃の手応えはいかがでしょうか。
相手の守備の仕方との兼ね合いから、前半はサイドにスペースが生まれた面もありましたが、チームとしてサイドを生かすためのボール運びができていたと思います。ただ、約6回のうち3回くらいしか成功していなかったので、その精度が大切だと思います。金民友選手が交代したことで、鳥栖さんは中盤の並びを変更しなければならなくなったと思いますが、中盤をフラットにした4-4-2の相手であれば、選手たちはボールの動かし方を分かってくれています。今日は試合を通じて、相手とのポジショニングの関係を把握しながら、必要なスペースにランニングしてくれていました。それでも、最終的には選手たちがイメージを共有することや、フィニッシュの精度が大事になってきますから、今日はその精度の高さがあったと思います。

Q.江坂選手を起用した意図と、ゴールに対する評価をお願いします。
チームとして守備はしっかりとできていましたが、後半にボールを持たれて約20分が経過していました。あの状態が続くと選手たちが疲弊してきてしまうので、どこで攻撃に出るかという点で、江坂選手投入のタイミングを図っていました。相手には豊田選手のように競り合いに強い選手がいますから、終盤はボールを持つ時間を増やしたいと考え、岩上選手を江坂選手に代え、横谷選手をボランチに、家長選手を右サイドハーフにしました。ゴールしたヘディングは彼の強みですし、家長選手がサイドで起点を作ることで生まれたスペースを生かしたムルジャ選手、そこに縦パスを入れた金澤選手と、あのスペースを見付けられたことが得点につながったと思います。江坂選手は常にゴールを狙うハンターです。あの場面であそこに入っていく意識を常に持っていますし、周りの選手たちもそれを感じてくれていますので、得点につながって本当に良かったです。しかし、それを支えてくれているのは、後ろの選手たちの安定感です。得点を取ると前の選手ばかりが注目されがちですが、私はディフェンスラインやGKの選手の頑張りがあってこそだと感じています。
選手コメント
DF 3 河本 裕之
相手にボールを持たれる時間もありましたけど、自分たちのやりたいサッカーをできた時間もありましたし、試合を通して粘り強く戦えたのが良かったと思います。ラインを下げすぎずに、チャレンジ&カバーをしっかりやることができました。次は神戸との試合になりますが、ヤマザキナビスコカップでは引分けていますし、リーグ戦ではNACKで勝てていないので、しっかり勝てるように頑張りたいです。
FW 8 ドラガン ムルジャ
今日は相手より良いプレーをしましたし、多くのチャンスを作りました。勝利に値する良い試合ができたと思います。自分も相手の背後に飛び出してシュートを打つシーンがありましたし、もっと良い反応ができれば得点を決められたと思います。自分のゴールはありませんでしたが、チームが勝利することが大切です。この後の試合も、連勝した自信をもって戦っていきたいです。
DF 22 和田 拓也
中盤でボールロストすることもあり、危ないシーンにつながりかねなかったですが、ディフェンスラインを完全に崩されるようなことはなく、チームとしてうまく戦えていたかなと思います。勝ち切れているのが今のチームの良さだと思いますが、まだ何かをつかみ取ったわけではありません。リーグ戦はNACKで勝てていないので、神戸戦でしっかり勝てるように頑張りたいです。
フォトギャラリー

カテゴリー


X

パートナーバナー