明治安田生命J1リーグ 1st 第16節
2016.6.18 [SAT] 19:00 NACK

大宮

  • 67' 家長 昭博
1 - 1
0 前半 0
1 後半 1

横浜FM

  • 90' 下平 匠
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 18 横山 知伸
MF 23 金澤 慎
88'
MF 17 横谷 繁
90+2'
MF 5 沼田 圭悟
90+2'
FW 7 江坂 任
FW 41 家長 昭博

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
DF 20 大屋 翼
MF 10 岩上 祐三
88'
MF 16 マテウス
90+2'
MF 39 泉澤 仁
90+2'
FW 9 ネイツ ペチュニク

監督

渋谷 洋樹

スターティングメンバー

GK 1 榎本 哲也
DF 13 小林 祐三
DF 22 中澤 佑二
DF 5 ファビオ
DF 23 下平 匠
MF 28 喜田 拓也
MF 8 中町 公祐
MF 20 マルティノス
75'
MF 10 中村 俊輔
72'
MF 11 齋藤 学
FW 17 富樫 敬真
66'

控えメンバー

GK 21 飯倉 大樹
DF 4 栗原 勇蔵
DF 15 新井 一耀
MF 7 兵藤 慎剛
72'
MF 25 前田 直輝
MF 18 遠藤 渓太
75'
FW 16 伊藤 翔
66'

監督

エリク モンバエルツ
試合詳細
6 シュート 11
8 GK 5
1 CK 8
5 直接FK 16
3 間接FK 3
0 PK 0
試合データ

主審

岡部 拓人

副審

村上 孝治

副審

山際 将史

第4の審判員

上田 益也

入場者数

12,510人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

26.4℃/52%
「悔しい引分け」と「価値ある勝点1」
2つの見方ができるゲームとなった。結果は、1-1の引分け。先制したが、終了間際に追いつかれた。ビッグセーブを連発して守勢から反撃の流れを作ったGK加藤順は、「悔しくて仕方がない。きっと眠れない。とにかく悔しい」と唇をかんだ。試合の流れを考えると、やはり悔しい。しかし、得点を決めた家長は「守り切りたかったけど、試合内容は全然ダメ。勝点を取れて良かった」と話した。90分を通して見れば、相手に主導権を握られ、苦しい時間が長かった。決定機とスコアを見比べれば、引分けは決して悪くない結果だ。

明治安田生命J1 1stステージ第16節は、横浜FM戦。1stステージのホーム最終戦だ。試合は立ち上がりから主導権を握られる展開となった。7分、相手の司令塔MF中村にCKから直接ゴールを狙われてヒヤリとした。23分には、かつて大宮でプレーした下平の折り返しにFW富樫が飛び込んできたが、加藤順の片手パンチで辛くもしのいだ。28分に奥井のクロスから江坂がヘディングを狙う反撃シーンもあったが、中村を中心とした攻撃は強力で試合の流れは変わらなかった。44分、自陣ゴール前のこぼれ球から決定的なピンチを迎えたが、MF齋藤の至近距離からのシュートを加藤順がセーブ。どうにか無失点で前半を切り抜けた。

後半も相手のペースが続いた。49分、齋藤にドリブルでゴール前に侵入された場面は、金澤がタックルで防いだがファウルとなり、相手のFKとなった。ペナルティーアーク内から蹴るのは、中村。壁を越えて枠をとらえるシュートが飛んだが、加藤順は鮮やかにキャッチ。「向こうもかけ引きをして来ていたけど、俊輔さんのFKをキャッチできたことは自信になる」というファインセーブで、試合の流れを少しずつ手繰り寄せた。58分には中村のFKのこぼれ球をファビオに狙われたが、これも加藤順がセーブ。そして逆襲の機会が訪れた。

67分、相手のミスで得たスローインを受けた家長は、長い距離をドリブル。敵陣に侵入して中央の横谷に低いパスを入れると、そのままゴール前に走り込んで浮き球のリターンパスを受け、前に出て来たGKの頭上を軽く抜く技ありシュートで鮮やかに先制点を決めた。ゴール後は、横谷の第1子誕生を祝ってゆりかごのパフォーマンスを披露。ナイスアシストの横谷だったが、試合後には「あれは、ミス。(江坂)任とワンツーをしようと思ったけど…。結果的に、すごく良いパスでしたね」と、真実を明かして照れ笑いを浮かべた。

実に良い流れで苦しい試合を勝ち切るかに見えた。ところが、終盤のセットプレーが痛かった。横浜FMは途中出場の兵藤のCKを中町がファーから折り返し、下平がボレー。さすがの加藤順も反応しきれずにゴールを奪われた。終盤は途中出場の泉澤、マテウスが試合を沸かせるシーンもあったが、2点目は奪えずドロー。1stステージはホームでわずか1勝。上位争いが続けているのは良いが、2ndステージはホームでもっと喜びをわかち合いたい。次戦は、いよいよ1stステージ最終節だ。優勝争いを演じる川崎Fとのアウェイゲームとなる。2ndステージにつなげるためにも、白星で締めくくりたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日もチケットの販売予定枚数が終了になり、多くのファン・サポーターの方が期待してくださったのに勝利できず、残り少ない時間で同点に追い付かれてしまいました。しかし、選手たちは試合を通して本当に粘り強く戦ってくれました。加藤選手のファインセーブなど守備でも粘り強く対応していましたし、攻撃ではシンプルに相手の背後を狙って得点に至りました。それまでの多くのピンチがあった中で、残念ながら最後のセットプレーで勝点1となり、この結果で皆さんにお帰りいただくことは非常に申し訳なく思います。見ている方が一番悔しい思いをしているでしょうし、私自身も非常に悔しいです。

試合については、中村俊輔選手が非常にレベルの高い選手であるとあらためて感じました。また、齋藤選手やマルティノス選手も攻撃力が非常に高いと感じました。最初は相手のプレッシャーに臆する部分がありましたが、前半の途中からだんだんと慣れてきて、選手たちは後半の展開をイメージできていたと思います。後半、まだ相手の勢いがありましたが攻撃のエンジンを掛けようとする上で、コーチたちと相談した中でサイドの選手が下がり過ぎて押し込まれていたので、沼田選手を少し前に張らせることで攻撃のスペースが少し生まれてチャンスができました。コーチから様々な情報をもらいながら、それを選手が体現してくれたので良かったと思います。ただ、交代選手を含めて試合を締めるという部分では、ホームでは神戸戦に続いて同点に追い付かれています。次はアウェイですがその点をしっかりと意識し、2ndステージに良い形で向かっていくためにも良い準備をしていきたいと思います。

Q.相手のビルドアップに対する守備を振り返っていかがでしょうか。
マリノスさんは我々と同じようなシステムですので、選手たちはイメージできていましたし、練習でもそれほど時間を取りませんでした。タイミングについては、前から行くときは前から行って人を捕まえる、行かないときは守備のブロックをセットするということを伝えました。中央を使われると非常に苦しくなりますが、我々もマリノスさんと同じような形ですから、どこを使われたら嫌かということは選手たちも分かってくれていました。後半、何度かボールを奪えるチャンスがあった中で取り切れなかったので、もっともっと守備の連動性を高められれば、カウンターから得点できると感じました。逆に我々が、マリノスさんのようにボールを持って戦いたいと思います。マリノスさんは意識してトライしていたと思いますし、個々の技術も高いと感じました。我々の守備がセットできたときはそれほど怖さを感じなかったので、ドリブルへの対応だけを意識していました。

Q.1stステージはホームで1勝となりましたが、2ndステージへの意気込みを教えてください。
多くのファン・サポーターがお金を払ってきてくださっているので、勝てなければ何を言われても仕方がないと思います。とにかく勝利するために全力で戦いたいです。J1リーグはチーム力に差がないですし、今日も下位のチームが勝ったりしていますから、我々は目の前の一戦に向けてしっかりと準備して挑むということを忘れずに戦っていきたいと思います。一年を通じて全試合で勝てれば非常にうれしいですが、先制点を取ったにもかかわらず追い付かれる試合がホームで続きましたので、今後を戦う上ではゲームコントロールや試合の締め方を考えなければいけません。選手たちは私が考えていることを体現してくれていますから、彼らには向上心を持って地道な努力を続け、引き続き試合でしっかりとプレーできるようにしてほしいと思います。ただ、2014年はホームでマリノスさんを相手に最後に失点して負けています。今日は残念ながら勝点1に終わりましたが、この勝点1をしっかりとつなげ、上位を目指すチームとして戦っていきたいと思います。この順位から絶対に下がることなく、上を目指して2ndステージに向かっていきたいです。

また、今日はメンバー外の選手たちも参加して、新潟の早川選手への支援金募金を行いました。彼は残念ながら病気になってしまってプレーできないわけですから、マリノスさんと対戦する喜びだけでなく、サッカーができる喜びを持ってプレーしてほしいと、選手たちには伝えました。プレーしたくてもできない選手がいるのだぞと。募金に参加してくれた選手も、募金に協力してくださった方々にも感謝しています。うちにはクラブアンバサダーの塚本泰史がいます。彼自身も苦しんだと思いますし、今回も色々な思いを持ってコメントを発表していましたが、サッカー仲間として早川選手をサポートしたいと思います。選手たちもそういう思いを持ってプレーしてくれていたので、早川選手には早くピッチに戻れるようになってほしいと思います。

Q.終盤まで交代枠を2つ残していましたが、交代についてはどのようにお考えだったのでしょうか。
今日のメンバーのバランスは非常に良かったと思います。体力との関係がありますから、サイドハーフや前線の選手が疲弊していたら交代しようかと考えていましたが、相手の攻撃も我々の想定の範囲でしたので、そのまま勝ち切れればと考えていました。また、セットプレーでは高さを考慮し、横谷選手や沼田選手を代えませんでした。そういう意味では、私自身が“持っていなかった”と言えると思いますし、交代選手がうまく活躍できるような采配をしなければいけません。それに関しては私の責任ですし、交代選手も短い時間で結果を出すのは難しいでしょうから、選手たちには胸を張ってほしいです。交代選手がボールを持つとお客さんが沸いてくれていましたし、試合を読んでバランスを取りながら、勝利をつかみ取れるように指揮していきたいと思います。ホームでの直近2試合は非常に悔しい試合ですし、ファン・サポーターの皆さんも何度も見たくないと思いますので、交代のタイミングもしっかりと考えていきたいと思います。
選手コメント
DF 2 菊地 光将
前節で負けていたので結果がほしい一戦でした。バランスを崩さずに守っていれば大丈夫だと思っていましたが、一番警戒していたセットプレーでやられてしまいました。しかも、最もやられてはいけない時間帯での失点になってしまいました。チームとして改善できるところがあると思うので、練習からしっかり取り組んで、次の試合でしっかり発揮できればと思います。
MF 18 横山 知伸
相手は中村選手が攻撃の起点になっていたので、もっとプレッシャーを掛けていければよかったです。相手のパスの出しどころを防げなかった分、守備の時間が長くなってしまいました。しかし、攻められている中でも最後は全員で粘り強く体を張れていました。うちの前線の選手は能力が高いので、自分も含めてワンタッチプレーなどを使って攻撃を組み立てることで、もっとチャンスを増やしていければと思います。
DF 22 和田 拓也
ほとんど相手のリズムで試合が進み、受け身の展開でした。自分たちに流れがきた時間帯は、ほとんどなかったと思います。ボールロストが多かったですし、後ろに重くゲームに入ってしまった部分もあると思います。そこそこ勝っているので手応えもありますが、順位ほどの実力は自分たちにはないと思います。すべてにおいてクオリティを上げていく必要を感じました。
MF 41 家長 昭博
ゴールシーンはワンツーでうまく抜け出せ、キーパーが迫っていましたが冷静に決めることができました。なかなか前線までボールが回ってこない展開でしたが、我慢強くプレーしようと思っていました。全体的にもう少し質を上げていかないといけないと感じています。今日のような内容では上にはいけないですし、自分たちはまだまだです。
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