明治安田生命J1リーグ 2nd 第1節
2016.7.2 [SAT] 19:00 NACK

大宮

  • 90+4' 河本 裕之
1 - 0
0 前半 0
1 後半 0

名古屋

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 20 大屋 翼
87'
MF 10 岩上 祐三
MF 23 金澤 慎
85'
MF 17 横谷 繁
MF 39 泉澤 仁
75'
FW 7 江坂 任
FW 9 ネイツ ペチュニク

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
MF 18 横山 知伸
MF 5 沼田 圭悟
87'
MF 16 マテウス
85'
FW 11 播戸 竜二
FW 14 清水 慎太郎
75'

監督

渋谷 洋樹

スターティングメンバー

GK 1 楢﨑 正剛
DF 19 矢野 貴章
DF 5 大武 峻
DF 2 竹内 彬
DF 33 安田 理大
MF 10 小川 佳純
MF 15 イ スンヒ
MF 13 磯村 亮太
MF 11 永井 謙佑
88'
MF 20 矢田 旭
54'
FW 32 川又 堅碁
51'

控えメンバー

GK 28 荻 晃太
DF 3 オーマン
DF 6 古林 将太
MF 17 明神 智和
54'
FW 18 野田 隆之介
51'
FW 27 杉森 考起
FW 38 松田 力
88'

監督

小倉 隆史
試合詳細
13 シュート 5
8 GK 19
6 CK 1
11 直接FK 10
2 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

飯田 淳平

副審

金井 清一

副審

馬場 規

第4の審判員

塚田 健太

入場者数

10,742人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

30.7℃/62%
待ちわびたホームでの勝利! 2ndステージ白星発進
やっぱり、ホームでの勝利は格別だ。試合が終わった瞬間、スタンドのあちこちから歓喜の声が一斉に聞こえた。メインスタンドの記者席前では「最高だよ!」と、少し前まで得点機会を逸するシーンに頭を抱えていたファンが叫んでいた。課題もたくさんあったはずなのに、すべてを吹き飛ばすほどの充実感に包まれる――。

みんなが待ち望んでいた瞬間がやっときた。ホームで迎えた明治安田生命J1 2ndステージの開幕戦は、名古屋に1-0で勝利した。1stステージは17試合で勝点26の5位。最後の4試合は未勝利だが、上位に位置する好成績だ。ただし、これでよしとはできない要素が1点あった。ホームでの勝利が一度しかなかったことだ。年間勝点を目標の48以上に伸ばすことが2ndステージ最大のテーマだが、ホームゲームの勝利数を伸ばすことも無視できない課題だ。

さて、試合は全体的に優位に進めながらゴールが遠い、やきもきする展開で進んだ。名古屋がロングパスで最終ラインの背後を突いてくる場面では何度か脅かされたが、ボールを保持する時間が長く、サイドからの攻撃が機能した。7分、右サイドバック奥井のサイドチェンジを左サイドハーフ泉澤が吸いつくようなトラップでコントロールして、ドリブルシュート。22分には泉澤のクロスをペチュニクが折り返したところを奥井が狙った。

ただ決定機は少なく、渋谷監督は前半を振り返って、思い切りの良さが足りなかったことを指摘した。展開が大きく動いたのは、52分だった。名古屋のMF磯村が2度目の警告で退場。数的優位になり、右サイドハーフだった横谷が中央に入って攻撃のタクトを振るい、岩上が右に移ってクロスやサイドチェンジを送る形で攻め続けた。ボールを奪われても即座にプレッシャーを掛け、二次攻撃を仕掛けた。だが、10人で徹底的に守る相手を崩すのは容易ではない。得点を奪えなければドロー。アディショナルタイムの目安5分が表示されたときには、引分けも覚悟しなければならなかった。

しかし、最後に鮮やかなゴールが待っていた。90+4分、投入されたばかりの沼田が左からクロスを送り、前線に残っていた河本が飛び込んで右足ボレー! きっちりとゴールへたたき込んだ。沼田は一度、河本を見たがすぐには蹴らず、一度左へ持ち出してから弧を描くクロスを送った。沼田は「折り返しではなく、シュートを狙えるクロスが良いと思ったが、コウモさんの体勢が良くないように見えた。すぐに上げてもスタンディングジャンプしかできず、前に出られないと思った」と狙いを明かした。

失敗すれば早く上げろと言われかねないプレーではあったが、タイミングをずらしたことがシュートの確実性を上げていた。その間に一度下がって再び前に飛び込んだ河本は「目が合ったときに来るかと思ったけど、圭悟のおかげでタイミングが図れた。スペースがあるのは分かっていたので、相手の裏を取れると思った。ボールがすごく良かったので決めるだけだった」と、沼田のクロスに感謝していた。

最後の最後で得点が生まれ、たった1つの勝利を手に入れることがどれほど大変かをあらためて知る勝利となった。次節はアウェイの磐田戦。容易ではないが、連勝で2ndステージの今後に向けて勢いをつけたいところだ。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
1週間前に1stステージが終わって今日が2ndステージ開幕ということで、なかなか切り替えることが難しく、どういう試合になるかと思っていました。今日も10,000人以上の多くのファン・サポーターの方がいらしてくださり、ホームで勝たなければいけない雰囲気を作ってくれました。先週の川崎戦後にブーイングを受けましたが、上を目指せという期待の表れだと思いますし、今日はブーイングを歓声に変えられるように戦おうと選手たちを送り出しました。選手たちは最後まで本当に粘り強く戦ってくれ、ラスト1分で得点を決めて勝つことができました。この勝点3を価値あるものにしていかなければいけませんし、2ndステージで上を目指すためには必要な勝点3です。リーグ戦では何ヶ月もホームで勝利を届けられなかったことは、ファン・サポーターの方に、大宮アルディージャを愛してくださる方に本当に申し訳なく思っていましたので、勝点3を届けられて本当にうれしいです。選手たちはよく戦ってくれました。

名古屋さんが4-4-2でブロックを作っていた中で、ある程度ボールを持つことができましたが、距離感の問題があってテンポとリズムがなかなか上がりませんでした。普段のトレーニングでもっともっと突き詰めていかなければいけないと感じました。前半から、もっと思い切り良くクロスを上げたり、シュートを打ったりしていたら、もっと良かったと思います。後半に相手のボランチの選手が退場になりました。10人の相手を打ち破るのは非常に難しいですが、しっかりとボールを握って左右に散らすことができました。私は、もしやられるとしたら永井選手だと思っていて、最も気を付けなければいけないその選手に2度3度ピンチを作られましたが、しっかりとケアしてくれました。そして、相手をシャットアウトしてくれた河本選手が最後に点を取れたことは、本当に大きな力になると思います。

今日のような相手が10人になった試合では、ボールを失って攻撃され、またボールを失って攻撃されという中で、スタンドの雰囲気や状況が変化していくものです。ブーイングやため息のようなものが選手たちの耳にも届き、難しい戦いになってしまいがちですが、選手たちは最後まで落ち着いて攻撃してくれました。もちろん、シュートがうまくいかないシーンや途中でミスが出てしまうシーンもありましたが、相手の陣地でサッカーをし続けるということが、最後の1点につながったと思います。来週からは磐田さん、G大阪さん、浦和さんとの3連戦です。非常に厳しい相手ですが、1stステージも全員で戦ってきましたので、今日メンバーに入っていない選手も含めて、2ndステージも全員でしっかりといい準備をして戦っていきたいと思います。

Q.後半途中で、横谷選手と岩上選手のポジションを入れ替えた意図を教えてください。
相手が1人少なくなったため両サイドバックが高い位置を取るようにしましたが、相手が引いた中では得点の可能性の高いクロスボールが多くなるだろうと思い、クロスが非常にうまい岩上選手を右サイドに配置しました。横谷選手は中央でボールを動かすイメージを持てますし、ボランチもできる選手ですので、彼のところから大きく展開してほしいという狙いでした。

Q.リーグ戦ではホームで2勝目を挙げたことについて、そしてフル出場だった和田選手や16試合出場の家長選手を欠いた中での勝利についてコメントをお願いします。
1stステージのホーム開幕戦で勝利して以来だったので、今日の勝利が最後にならないようにしたいと思います。やはりホームで勝利を届けなければいけないと考えています。もちろん選手たちも同じように感じているので心苦しかったはずです。もちろん、1,000人の方がいらしてくれたアウェイでの勝利も大事ですが、やはりホームで10,000人以上の方の前で勝つことが重要だと思います。あえて厳しい表現をすれば、今日は残念ながら10,000人しかいらしていませんが、我々がホームで勝ち続けていたら12,000人や13,000人の方が期待して集まってくださるはずです。

そういう意味では、今日はファン・サポーターの方の数は少なかったと思います。ホームで引分けや負けが続いていたので、『どうせ負けるだろう』、『どうせ引分けるだろう』と思って来てくださらなかったのだと思います。今日の勝利でリーグ戦は2勝目ですが、次のホームでも絶対に勝利したいと思いますので、より多くの方に見にきていただきたいと思います。しかし今日は、皆さんの後押しのおかげで勝利することができました。そう思ったのは、シュートを打ったときや守備でボールを奪い返したときに歓声が沸いていたからで、皆さんがサッカーを分かってくださっていると感じました。

今日は家長選手と和田選手がいませんでしたが、リーグカップ戦でもいませんでしたので、ある程度のイメージはできていました。もちろん彼らがいても同じですが、今日も全員でボールを動かす、全員で守備をするということをやってくれました。家長選手は時間を作れる選手ですし、攻撃のポイントを作れる選手なので、彼がいたらもっと余裕を持って攻撃できたかもしれませんが、全員がイメージを共有してくれていました。それでも、前半はゴール前での迫力あるプレーは少なかったですし、後半になって少し増えましたが、家長選手がいなくても迫力あるシーンをもっと作れるようにしていきたいと思います。

Q.個人的には選手交代が少し遅かったように思いましたが、何か心配な点があったのでしょうか。
永井選手のカウンターをケアしていました。10人になって相手の狙いが明確になり、永井選手は非常に強力ですので。これまでの経験もあり、こういう試合ではカウンターでやられてしまうのではないかと心配していました。そういう意味で、私のネガティブな部分が反映されてしまったのでしょう。しかし、昨年は相手が少なくなった試合で勝利してきましたし、昨年を経験している選手は、幅を持つことや相手を引き出す方法など、ボールを動かすイメージができていました。しかし、前線のペチュニク選手や江坂選手は昨年いなかったため、少しずれていたかと感じます。残念ながらリーグカップ戦の公式戦でしか一緒にプレーしていない選手たちでしたので、相手ゴール前でのアイデアが共有できていれば、シンプルに点が入る可能性があったかもしれません。これは選手の問題ではなく、私が彼らに落とし込めてないからですので、もっともっとトレーニングしていきたいと思います。
選手コメント
GK 1 加藤 順大
ホームでの勝利をお待たせしてしまいましたが、これまで一戦必勝の思いでいい戦いができていたので、ようやく勝ちにつながって良かったです。10人になった相手が引いてくると攻撃に偏ってしまいがちですが、バランスを意識しながら戦っていました。娘が生まれて最初の試合で勝てたことはうれしいですし、長男が生まれたイーニョも一緒に喜べたことは大事な思い出になると思います。
MF 9 ネイツ ペチュニク
90分間いいプレーを続けてゲームを支配することができました。私たちが一生懸命プレーしたことに相応しい結果だと思います。自分自身も調子はすごく良かったですし、久しぶりの先発で気持ちが高ぶっていました。前線からしっかり守備することも含めてチームに貢献できればと思っていたので、最高の結果で2ndステージの開幕戦を飾れて良かったです。
DF 20 大屋 翼
右サイドの奥井は高い位置を取ることが多かったですし、同サイドの仁は得意のドリブルを生かしてあげたかったので、自分はタメを作ることを意識していました。退場者が出てからは相手がだいぶ引いていたので、自分も長い距離のフリーランをして飛び出していかないと崩せないと感じていました。だから、走れるだけ走ってやろうと思って頑張りました。

いつもお世話になっているコウモさんの得点だったので、ことさらうれしかったですが、自分が交代してからの得点だったので少し複雑な気持ちにもなりました。年間通して少しでも上にいけるように、今日の勝利に一喜一憂せず、しっかりと次の準備して連勝できるようにしたいです。
MF 23 金澤 慎
相手は前からプレスに来なかったので、ボールを保持してプレーできました。しっかりポジションして、良い形でシュートまでいけたことは収穫だと思います。一方で、相手が一人少なくなってから、一番やられてはいけないカウンターで危ない場面を作られたので、リスクマネジメントには課題が残りました。1stステージと同じように、上位で終えられるように頑張ります。
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