明治安田生命J1リーグ 2nd 第2節
2016.7.9 [SAT] 19:00 ヤマハ

磐田

  • 65' ジェイ
1 - 1
0 前半 0
1 後半 1

大宮

  • 80' ネイツ ペチュニク
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 31 志村 滉
DF 44 パパドプーロス
DF 3 大井 健太郎
DF 35 森下 俊
DF 2 中村 太亮
MF 40 川辺 駿
MF 13 宮崎 智彦
84'
MF 9 太田 吉彰
MF 4 小林 祐希
71'
MF 15 アダイウトン
90+1'
FW 8 ジェイ

控えメンバー

GK 1 八田 直樹
DF 33 藤田 義明
MF 11 松浦 拓弥
MF 22 松井 大輔
71'
MF 23 山本 康裕
84'
FW 16 齊藤 和樹
FW 20 森島 康仁
90+1'

監督

名波 浩

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 20 大屋 翼
MF 23 金澤 慎
63'
MF 10 岩上 祐三
MF 17 横谷 繁
MF 39 泉澤 仁
90+3'
FW 7 江坂 任
76'
FW 9 ネイツ ペチュニク

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
90+3'
DF 5 沼田 圭悟
MF 18 横山 知伸
63'
MF 15 大山 啓輔
MF 16 マテウス
FW 14 清水 慎太郎
76'

監督

渋谷 洋樹
試合詳細
14 シュート 9
6 GK 6
2 CK 6
15 直接FK 14
3 間接FK 5
0 PK 0
試合データ

主審

山本 雄大

副審

今岡 洋二

副審

岩田 浩義

第4の審判員

竹田 明弘

入場者数

10,416人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

26.8℃/70%
執念の同点劇、ペチュニクのリーグ戦初ゴールで追いつく
やはり、戦いは最後までもつれた。明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第2節は、アウェイの磐田戦。今シーズンのルヴァンカップ(5月時点ではヤマザキナビスコカップ)では勝ったが、リーグ戦では昨シーズンから3試合続けてドローという因縁の相手だ。

攻撃面では、右サイドバックの奥井が対角線にロングパスを入れ、個人の打開力を持つ左サイドハーフの泉澤を起点にした展開を狙った。逆に守備面では、後方から次々と追い越す選手が現れる磐田に苦しめられた。

特にジェイ、アダイウトンの両外国籍選手のパワーは強烈。最初に訪れたのは、ピンチだった。7分に左サイドを破られ、クロスからのこぼれ球をアダイウトンにクロスバー直撃のシュートを打たれて冷や汗をかいた。次に訪れたのは、チャンス。16分に左サイドを切り崩して泉澤、金澤の連係から大屋がクロスを送り、ペチュニクがつないで江坂が決定機を迎えたが、力が入り過ぎたのかシュートは枠を外れた。

やや劣勢かという流れで迎えた後半は、立ち上がりに右サイドハーフの太田にサイドを続けざまに破られ、ピンチが続いた。しかも、52分に金澤がプレー中の衝突で負傷交代。そして、ボールを奪った後の反撃が機能しない時間帯が続き、耐え切れなくなった。65分、アダイウトンのクロスから、ジェイが打点の高いヘディングシュートを突き刺して先制される。

その後もピンチにさらされる時間が続いた。ただし、やられっ放しではなかった。右サイドハーフの横谷を中央に配して左右にパスを振り分け、菊地と河本が泉澤へ鋭いフィードを飛ばし、左サイドに突破口を見出した。そして80分、反撃の努力が結実した。

自陣ゴール前の素早いリスタートから横谷が左へミドルパスを送ると、4分前に投入されたばかりの清水が、「相手が寄って来ていたので、ワンタッチで置き去りにしようと思った」と肩でボールを前に弾いてドリブル。重要なのは、サイドからどうやってゴール前まで崩すかだったが、意志の疎通は完ぺきだった。

「足元でボールをもらって(味方が上がる)時間を作ろうと思っていたけど、慎太郎のボールの持ち方を見て、一気に点を取りに行こうと思った」と話した泉澤が、清水を追い越して加速。清水が足裏で後ろ向きに縦パスを入れると、泉澤はマークに飛び込んで来た相手の外国籍選手をあっという間にかわし、ペチュニクがゴール前まで飛び込んで来るのを確認してグラウンダークロス。ペチュニクは迷うことなくワンタッチで同点弾をゴールへ突き刺した。

リーグ戦初ゴールのペチュニクは「仁が素晴らしい形で突破したので、合わせるだけだった。得点ペースが遅れているので、もっと上げてチームに貢献したい」と、得点の手ごたえとゴール量産への意欲を語った。さらにアディショナルタイムには、河本がクロスバーをたたくミドルシュートを放ち、その流れから清水が鮮やかなシュートをゴールにたたき込む場面があったが、直前で起きたファウルによって得点は認められなかった。

試合は、1-1で引分け。勝ち切ることはできなかったが、追い込まれてもはね返す力が付いてきていることは間違いない。慌てず、騒がずに勝点を積み上げられることは、今シーズンの何よりの強みだ。次節は、ホームでのG大阪戦。その次の浦和戦と中3日での連戦となる。1stステージでの対戦ではどちらも敗れているだけに、白星でさらに勝点を積み重ねたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日は午前中に大雨が降っていた中、磐田さんの方も含めて1万人以上のファン・サポーターに来ていただきました。磐田さんとまた引分け、私自身も非常に残念ですが、非常にいい内容の試合をしていると思います。ホームで1-1という結果となり、チームのレベルを上げていかなければと感じていた中で、今日も残念ながら引分けでしたが、次につなげていかなければと思います。

内容に関しては、立ち上がりに決定的なピンチを迎えてポストに助けられましたが、徐々に我々の攻撃の時間が多くなり、守備も下がらずにサイドから攻撃することができました。ただ、私が選手たちにクロスを意識するように指示したこともあり、前半は単純なクロスが多くなってしまったと思います。後半は序盤からボールロストを3回、4回と繰り返してしまい、相手に前掛かりに攻撃を仕掛けられ、体力的に厳しい展開になってしまったところで失点を喫しました。もっと、その部分のレベルを上げなければいけないと感じた試合でした。

ただ、その後は息を吹き返し、サイドを使って攻撃を仕掛け、我々がやりたい戦いができました。選手たちが最後まで足を止めずに戦って得点につなげてくれました。もちろん、逆転ゴールが奪えればと考えていましたが、一方でそう簡単にはいかないリーグだとも感じていました。準備期間は3日間しかありませんし、今日もタフな試合でしたが、次はホームに戻りますので、ホームで勝利を目指すためにしっかりとコンディションを整えて、全員でG大阪さんと戦う準備をしたいと思います。

Q.失点後、良い形で攻撃できた要因は何でしょうか。
前半から後半の立ち上がりまでは、個々の局面でボールを失う場面があったり、逆サイドに展開しようとしたところで相手に引っ掛かってしまったりして、流れが変わってしまっていました。そういう流れの中でも粘り強く戦ってくれていたので、終盤に選手交代をして攻撃にパワーを掛けようと思っていましたが、失点してしまいました。しかしその後、ボランチやセンターバックの選手からサイドへ展開できるようになり、攻撃に幅を持たせることができました。ずっと言い続けていることですが、攻撃では幅を持つことと相手の背後を狙うことを続けなくては、得点に至らないと思います。私自身もあらためて勉強になりましたし、選手たちも次につなげるためのいい試合だったと思います。

Q.ここからG大阪、浦和、新潟と1stステージで敗れた相手との対戦が続きますが、勝利するために攻撃面で必要なことは何でしょうか。
結果的に何本シュートを打ったか分かりませんが、今日は前へ前へという意識が非常に高く、シュートの意識も高かったですし、オープンな展開になってしまうのではないかと思うほどでしたので、チャンスの場面でしっかりと得点を奪うことが重要です。あとは、例えばG大阪さんは揺さぶりがうまいですし、前への強さもありますので、我々も左右にボールを動かして相手の守備を揺さぶることが必要だと思います。新潟さんとの試合はまだ先なので考えられませんが、G大阪さんと戦うにあたっては、私の考えるサッカーでは相手の目の前でボールを回す場面が多くなってしまいかねないので、相手の最終ラインの背後を狙う意識を持たなければいけないと思います。この2試合を同じようなメンバーで戦ったことで、少しずつコンビネーションが良くなってきています。もう少しテンポ良くボールを動かして相手の守備をはがす、良い距離感を保ってコンビネーションで崩すという部分を高めたいですが、中3日しかありませんので、選手たちの頭の中を整理していきたいと思います。ただ、G大阪さんは今日も3点取っているようですし、攻撃が非常に強力ですから、まずはそれを止めないと勝ちにはつながりませんので、良い守備をしていきたいと思います。

Q.左サイドで泉澤選手が仕掛け続けていたことが得点にもつながったと思いますが、その狙いがあったのでしょうか。
本人が引き出さなくてはいけない部分もありますし、周りの選手が見なくてはいけない部分もあるのですが、後半は泉澤選手のところにボールが全くいきませんでした。そうした影響もあり、終盤まで体力が残っていたのかもしれません。選手たちはボールが来なければ直接的に活躍することができませんから、周りがその選手を見つける視野の広さを持つことが重要です。周りの選手たちが泉澤選手をもっと生かしてあげるべきだと感じられていたら、後半の序盤ももう少し攻撃できたかもしれません。しかし、序盤に攻撃できなかった分、終盤にチャンスを作ることができたとも言えます。今日は1アシストしてくれましたが、彼はもっと得点の取れる選手になれると思いますし、ならなければいけないと思います。彼自身もそれを求めていかなければ上にはいけませんし、頑張ってもらいたいです。
選手コメント
DF 2 菊地 光将
90分間を通して厳しく、苦しい戦いでした。後半は相手の時間が長くなり先に失点してしまいましたが、全員が顔を下げることなく点を取りにいくことができたと思いますし、それが勝点1につながったと思います。磐田とはこれでリーグ戦で4試合連続引分けになりましたが、次にやるときにはしっかり勝ちたいと思います。中3日でガンバ戦ですが、今日の勝点1を次につなげるためにも、ホームでしっかり勝点3を取らないといけません。良い準備をしたいと思います。
MF 9 ネイツ ペチュニク
リーグ戦で今シーズン初ゴールとなり、うれしいです。ただ、その後にもチャンスがあったので、もう1点決めてチームにもっと良い結果をもたらしたかったです。任は自分と違うタイプの選手なので、互いの良さを生かしていければ、もっと良くなると思います。次の対戦相手となるガンバ大阪は年間勝点が同じです。まずはしっかりと休んでから、ホームでファン・サポーターの皆さんに勝点3をプレゼントできるようにしっかり準備したいと思います。
FW 14 清水 慎太郎
1点ビハインドの状況で試合に出たので、まずは同点につくことを意識しました。相手のディフェンスラインの裏にできていたスペースに飛び出して起点を作り、そこから泉澤選手とのコンビネーションで崩してほしいというのが監督の指示でしたので、まさにそういう形で同点ゴールが生まれて良かったです。自分のプレーに手応えはあります。プレーの感触は悪くないし体も切れています。継続して次の試合に向けてやっていくだけです。
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