明治安田生命J2リーグ 第34節
2022.9.4 [SUN] 19:00 えがおS

熊本

  • 78' 髙橋 利樹
1 - 0
0 前半 0
1 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント

前節の山形戦は中止となってしまいましたが、監督キャリアのなかでも試合中止を経験してきましたし、時間を有効に使えたと考えています。町田戦では敗れてしまいましたが、チーム内でのコミュニケーションが増えてきていますし、良い流れを作れていると思いますので、再開初戦にこの流れをうまく持っていきたいです。今節はもう一度試合に入っていくところが大事ですし、リーグ戦は残り10試合となりましたが、勝点の計算をするのではなく、目の前の試合で勝利するために戦います。

熊本はかなり運動量のあるサッカーを展開してきますし、大木監督が積み上げてきたものと新たに加わった部分があると感じています。また、大木監督のチームは相手によってやり方を大きく変えてくるようなチームではないと思いますので、しっかり相手を分析し準備をしてこの試合に臨みます。

選手コメント

1試合延期になってしまいましたが、そこはあまり気にしていませんし、時間をかけて熊本戦にむけて準備できることは良いことです。公式戦の緊張感のあるなかでの消耗は練習とは違いますし、ゲーム体力というものは、試合に出続けていることでついてきていると思います。

柴山選手と右サイドでコンビを組むことが多いですが、シバには考えすぎないようにしてもらって、守備のところは自分がカバーすると伝えています。小柄だからこそできるアクションというものもありますし、自分らしいプレーを出せていると思います。シバの良さも消さずに、チームに良い影響を与えられるようにしたいです。

熊本は彼らの持っている攻撃的な姿勢を貫いてきます。守備でも切り替えが速く、ボールをすぐに奪いにくる印象があります。熊本の平川選手とはFC東京のときからピッチ内外で一緒にいる時間や悩む時間が多かったので今節での対戦が楽しみですし、絶対に勝ちたいです。

熊本は勢いがあり結果もついてきている強いチームですが、自分たちはまずピッチ上での戦いで勝つことが必要です。球際やセカンドボールの奪い合いで相手を上回ることができれば、試合を優位に進められると思います。

先週は練習試合を行い、現在プレーできる選手は全員ピッチに立てました。シーズン中に公式戦ではなく練習試合を通じて修正点を共有できたことは、熊本戦に向けてポジティブにとらえたいですし、個人としてもコンディションを整えることができました。

点が取れない試合が続き、そのあと点が取れるようになりましたが、同じく失点が増えてしまっています。残り10試合はまず守備陣は失点をゼロにして、チーム全員で目の前の試合から勝点3を奪えるように戦います。

メンバー

スターティングメンバー

GK 23 佐藤 優也
DF 2 黒木 晃平
DF 5 菅田 真啓
DF 3 イヨハ 理 ヘンリー
MF 15 三島 頌平
MF 6 河原 創
MF 8 上村 周平
46*'
FW 18 杉山 直宏
FW 14 竹本 雄飛
70'
FW 9 髙橋 利樹
88'
FW 16 坂本 亘基
90+2'

控えメンバー

GK 1 田代 琉我
DF 33 阿部 海斗
MF 7 田辺 圭佑
46*'
MF 10 伊東 俊
90+2'
MF 32 藤田 一途
MF 37 平川 怜
70'
FW 11 粟飯原 尚平
88'

監督

大木 武

スターティングメンバー

GK 40 志村 滉
DF 3 岡庭 愁人
DF 17 新里 亮
DF 25 袴田 裕太郎
DF 41 小野 雅史
MF 20 栗本 広輝
MF 9 菊地 俊介
70'
MF 48 柴山 昌也
70'
MF 19 矢島 慎也
75'
FW 27 中野 誠也
66'
FW 10 河田 篤秀

控えメンバー

GK 50 若林 学歩
DF 8 田代 真一
DF 22 茂木 力也
MF 26 小島 幹敏
70'
MF 14 武田 英寿
70'
FW 28 富山 貴光
66'
FW 33 室井 彗佑
75'

監督

相馬 直樹
試合詳細
16 シュート 11
13 GK 8
5 CK 2
7 直接FK 5
2 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

清水 修平

副審

亀川 哲弘

副審

内山 翔太

第4の審判員

西水流 優一

入場者数

2,954人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

29℃/54%

HIGHLIGHT

好機は作り出したが、ワンチャンスを生かされ惜敗
明治安田J2第34節は、6位の熊本とのアウェイゲームだ。8月27日に開催予定だった第33節山形戦が中止となったため、リーグ戦を戦うのは2週間ぶりとなる(山形戦は10月5日に代替開催が決定)。

相馬監督は第32節の町田戦から、スタメン3人を入れ替えた。GKは8月13日の仙台戦以来の出場となる志村、最終ラインは右から岡庭、新里、袴田、小野で構成される。小野も志村と同じく仙台戦以来の出場だ。

中盤は栗本と菊地がダブルボランチを組み、2列目の右に柴山、左に矢島慎が立つ。2トップは河田と中野だ。町田戦に先発した奥抜は、8月31日にポーランド1部リーグのグールニク・ザブジェへ期限付き移籍した。中野のスタメン入りは5月14日の長崎戦以来で、J2通算100試合目の出場だ。

控えには2試合ぶりにメンバー入りした富山らに加え、FW室井の名前もある。来季加入が内定している特別指定選手の出場があるのかも注目だ。

熊本とは第3節に対戦し、河田の得点で先制しながら1-2で逆転負けした。同一カード連敗は許さない。2試合ぶりの勝点3をゲットするための戦いが、19時03分にキックオフされた。

しっかりと試合に入った。5分には早くも決定機をつかむ。前線から規制をかけて敵陣でボールを奪い、左サイドへ流れた河田へパスがつながる。グラウンダーのクロスに合わせて中野がニアサイドに飛び込むが、右足のワンタッチシュートは惜しくも枠を外れた。

12分にも前線から連動してプレスをかけ、矢島がペナルティエリア内左でボールを奪う。シュートにはつながらなかったものの、いい距離感で守備ができている。

15分を過ぎたあたりから、ボールを握られる時間が長くなる。19分にはDFラインの背後を突かれるが、シュートは新里が身体ごとブロックした。

ホームチームにボールを保持されるのは、ある程度想定内だっただろう。守備の局面からいかに攻撃へ出ていくのかがポイントで、31分には高い位置へ出ていった栗本がパスカットに成功する。そこからCKを獲得した。

前半の終了間際は守勢に回った。42分、ペナルティエリア内からシュートを打たれるが、栗本がヘディングでクリアする。直後の強烈なミドルシュートは、GK志村が弾き出した。さらに間を置かずに決定的なシュートを許すが、これも志村がギリギリでかき出す。

45分には右SB岡庭が、タッチライン際より一つ内側のレーンからドリブルで持ち出す。ペナルティエリア手前で右足を振り抜くと、シュートはゴール左へ逸れた。前半は0-0で折り返した。

後半も最初に決定機をつかんだ。菊地の縦パスを河田が収め、中野へつなぐ。ファーストタッチで縦へ持ち出し、至近距離から右足を強振する。2トップのコンビネーションが発揮されたシーンは、惜しくもGKにブロックされた。

53分、右サイドのスローインを河田がペナルティエリア内で収め、落としたボールを菊地がワンタッチで狙う。枠をとらえた一撃が、DFに阻まれる。55分には小野がドリブルで持ち上がり、左足で狙った。

0-0のまま時間が進み、1点の重みが増していく。ゴールを割ることはできないが、相手にも得点を許さない展開のなかで、相馬監督が動く。61分、中野に代わって富山が投入された。

後半の飲水タイム直前に、河田が左足ボレーを放つ。左サイドの小野のクロスに合わせた。飲水タイム後の70分、菊地と柴山に代わって、小島と武田が投入される。小島はボランチに、武田は2列目右サイドに立つ。

76分にはこの試合3度目の交代が行われる。矢島慎から室井への交代だ。室井は河田と2トップを組み、富山が2列目の左サイドへスライドする。

その直後、試合が動いた。78分、DFラインの背後へスルーパスを通され、失点を許してしまう。

ビッグチャンスが訪れたのは90分だ。河田が右サイドから抜け出し、ゴール前へラストパスを送る。室井がフリーで合わせたが、右足のシュートは枠をとらえられなかった。

4分のアディショナルタイムも攻め続けた。疲労が蓄積しているなかで、一人ひとりが力を振り絞る。しかし、大宮陣内で直接FKを与えると、直後に終了のホイッスルを聞いた。

好機を生かせずに連敗となってしまったが、うつむいている時間はない。一戦必勝のメンタリティで、残り9試合に臨んでいきたい。

(総評:戸塚啓)

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監督コメント
大宮からたくさんのサポーターに来ていただきました。一緒に戦ってくれている皆さんと、勝点3、少なくとも勝点1は持って帰りたいと思っていたのですが、非常に残念です。ただ、一緒に戦ってくれたことに感謝したいと思っています。

ある程度相手にボールを持たれる時間があることは想定していた部分ですが、我々がしっかりと前から行ったときに引っ掛けて良い形を作る時間もあると考えていました。相手に持たれる時間が少し長かったというところは多少ありましたが、我々の時間も作ることができたゲームだったと思います。ただ、相手の時間が長くなるなかで疲弊させられてしまった部分はあったと思います。

全体としては選手たちがコンパクトに戦いながら、良い距離感を持ちながらプレーしてくれていたなかで、もう一度映像を見直さないとわからない部分もありますが、失点シーンは少しバラけてしまった部分があったのかなと思います。また、チームとしてボールを奪ってゴールに向かうなかでミスが出てしまい、もったいないシーンもいくつかありましたが、選手たちの姿勢という意味では、皆でお互いを助け合いながら戦う部分を出してくれていたと思います。

悔しい敗戦になりましたが、また連戦になりますのでしっかりと切り替えて、できていた部分を次は勝点につなげられるようにしたいです。
選手コメント
相手が先に点を取ると少し引いて、自分たちがボールを持てる状況になってくるのですが、スペースがないところにボールを送り込んですぐ相手ボールになってしまったり、FWが走り出すけどスペースが見つからずに走り切れなかったりと、1点取られたあとのゲーム運びは課題があると思います。

仙台戦のようにセットプレーや勢いで、相手が点を取られて落ちているときにもう1点を取りに行くようなことをやらなくてはいけないですし、まずは先制点が取れないと自分たちにも迷いが出てきてしまうのかなと思います。

自分自身の課題としては、自分のところにボールが来たときにいかに点につなげるかで、そこは前のポジションで出ているので求められている部分だと思います。
チャンスがあったので決めなければいけなかったです。もう少しクロスを増やしたり、攻撃の幅を増やしていきたいというのはありますが、相手のウィークの部分を突こうとしていました。

練習試合もやっていたので、スタートで長い時間プレーすることに対しての不安はなかったです。最初から飛ばして行ったのでもっとプレーしなくてはいけなかったですが、自分がスイッチを入れるという気持ちを持ってやっていました。

シュートを打てたことはポジティブにとらえたいですが、1人でも背負える、1人でもなんとかするという部分をもっとできないと、チームとしてボールを運べないので、そこはもっとやっていきたいです。

勝点を取っていくためには、ありがちですが、決め切るところを決め切る、全員が守り切る、それに尽きると思います。先に決めるチャンスが自分も含めてあったので、そこは突き詰めなくてはいけません。身体自体はキレていましたし、コンディションも段々上がってきているので、あとは結果で恩返しをしたいです。
初めてメンバーに入りましたが、チームが苦しい状況だったので、なんとかチームに貢献したいという気持ちがずっとありました。

FWなので点を取るということは監督にも言われていましたし、ワンチャンスが絶対に来ると思っていて実際に来たのですが、それを決め切れなかったことがすごく悔しいです。あの場面で決め切れる選手にならなくてはいけないと思います。

苦しい時間が続いていますし、いまは勝点3が必要だと思うので、チーム全員でまた切り替えて、しっかりやっていきたいです。個人としても、結果にこだわって、チームの勝利に貢献できるように日々精進していきたいです。
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