明治安田生命J1リーグ 2nd 第10節
2016.8.27 [SAT] 18:00 中銀スタ

甲府

  • 19' 保坂 一成
  • 90+2' 黒木 聖仁
2 - 2
1 前半 1
1 後半 1

大宮

  • 44' ドラガン ムルジャ
  • 81' マテウス
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 河田 晃兵
DF 5 新里 亮
DF 4 山本 英臣
DF 8 新井 涼平
MF 16 松橋 優
MF 30 保坂 一成
85'
MF 6 マルキーニョス パラナ
MF 28 橋爪 勇樹
FW 23 稲垣 祥
85'
FW 9 ダヴィ
70'
FW 10 ドゥドゥ

控えメンバー

GK 31 岡西 宏祐
DF 17 津田 琢磨
MF 7 石原 克哉
MF 20 黒木 聖仁
85'
MF 27 ビリー セレスキー
85'
FW 14 田中 佑昌
70'
FW 19 盛田 剛平

監督

佐久間 悟

スターティングメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 19 奥井 諒
87'
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
MF 17 横谷 繁
MF 39 泉澤 仁
67'
MF 7 江坂 任
FW 8 ドラガン ムルジャ
FW 9 ネイツ ペチュニク
70'

控えメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 20 大屋 翼
87'
MF 18 横山 知伸
MF 10 岩上 祐三
MF 15 大山 啓輔
MF 16 マテウス
70'
FW 14 清水 慎太郎
67'

監督

渋谷 洋樹
試合詳細
9 シュート 13
9 GK 5
3 CK 5
18 直接FK 14
0 間接FK 4
0 PK 1
試合データ

主審

扇谷 健司

副審

前之園 晴廣

副審

武部 陽介

第4の審判員

塚越 由貴

入場者数

7,960人

天候

雨、弱風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

25.9℃/87%
一時逆転も痛恨のアディショナルタイム弾でドロー
優勢でも、勝ち切ることは容易でない。何度も味わってきた難しさを、また思い知らされる一戦だった。明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第10節は、甲府とのアウェイゲーム。雨が降りしきる山梨中銀スタジアムで行われた。前節で退場処分を受けた家長が不在の中、ムルジャとペチュニクが2トップを組み、相手DFに積極的にプレスを掛ける立ち上がりで試合はスタートした。

勢いのある攻撃で次々にゴールへ迫ったが、押し込まれながらもワンチャンスを狙っていた甲府に、些細なミスから先制点を奪われた。19分、自陣のスローインの場面で連係ミスが生まれて相手ボールになると、そこからFWドゥドゥにドリブルでサイドを切り裂かれ、保坂に左足のシュートを決められた。それでも攻撃のペースは落とすことなく、30分過ぎにベンチからの指示でペチュニクと右サイドハーフの江坂の位置を入れ替えると、むしろ攻撃は加速。江坂が相手DFの背後と手前で巧みなかけ引きを見せながら、サイドからのボールを引き出した。

44分、奥井が「速いボールなら足下には入ると思った。その裏にいる(泉澤)仁でも良いと思ったけど、任がよくコントロールしてくれた」というライナー性のクロスを右から入れると、ターンを狙おうとした江坂が、左サイドを走り込んだ和田へのパスを選択。和田は「(江坂の)ポストプレーから右足シュートをイメージしていたけど、前のスペースにパスが来たので、クロスの要求だと思った」と即座に反応。相手GKの前に流し、飛び込んだムルジャが鮮やかな同点ゴールを奪った。前半終了間際、互いのイメージをカバーし合うことで生まれた得点シーンだった。

後半も攻撃を続け、47分には和田のクロスに飛び込んだムルジャがPA内で倒されてPKを獲得。ペチュニクがキッカーを務めたが、相手GKに阻まれた。その後は、甲府のカウンターを浴びる場面もあったが、62分の決定的なピンチはGK塩田が好セーブ。67分と70分には清水とマテウスを立て続けに投入し、あくまでも攻め切る姿勢を強調した。そして81分、果敢な攻撃参加と鋭いクロスを見せ続け、負傷からの復帰戦とは思えない活躍を見せていた奥井が、低くて速いクロスをGKとDFの間に供給。相手のクリアミスにムルジャと江坂が詰め、こぼれ球をマテウスが頭で押し込んで逆転に成功した。

リードした試合終盤を、どう戦うのかが問われる展開となったが、選択は攻撃だった。和田は「これまではリードすると引いて守ってやられていた。そこは改善できたところ」と手ごたえを話した。一方で「あの後で3-1に引き離せなかったことが悔しい」(江坂)試合でもあった。後半アディショナルタイム、自陣で与えたFKからMF黒木にヘディングを決められ、ほぼ手中に収めていた勝利がスルリと逃げた。勝利にこだわったこと、攻め切ったことに手ごたえはあったが、小さなミスが大きな代償となる点は、もう一度見直さなければならない。

悔しい引分けとなった。次のリーグ戦は広島とのアウェイゲームだが、その前に3試合を挟む。2005年以来11年ぶりのノックアウトステージ進出を果たしたルヴァンカップ準々決勝2試合と天皇杯だ。今節から中3日で第1戦のホームゲーム、さらに中3日で第2戦のアウェイゲーム、中2日で天皇杯、さらに中2日で広島戦と過酷な連戦だ。カップ戦で結果を残し、チームに勢いをもたらしたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
この雨の中、1,000人弱の方々に来ていただいたのに勝つことができませんでした。毎回毎回同じですが、勝てないということは本当に悔しいですし、リードしていた中で追いつかれて終わっているので何と言っていいか分かりませんが、本当に悔しさしか残っていません。すべてを選手に落とし込み切れていないと感じていましたが、選手たちの力で逆転まで持っていったにもかかわらず、最後に落ち着いたゲーム運びができなかったというのは反省しなければなりません。今日もマリノス戦の展開を繰り返してしまっているので、こういうことをしていては勝てないと感じます。ただ、負けなかったことを次のルヴァンカップにつなげていきたいと思います。マリノスさんにはリーグ戦2試合ともリードしていてアディショナルタイムで追いつかれていますので、しっかりと勝ち切りたいですし、1試合1試合がトーナメントだと思って準備していきたいです。

ゲームの内容としては、ある程度イメージ通りの動きからチャンスに近い形を作ってくれたのですが、この前の試合でもそうでしたが、スローインのボールコントロールからボールを失って失点してしまった点は改善しなければいけません。個人個人にリスタートのイメージを植え付けなければいけないと思いました。1点を取られた後もボールを動かしていましたが、相手が良い守備のオーガナイズを作っていたので、我々は良い形でボールを動かすことができませんでしたし、悪い形でボールを奪われてピンチも複数ありました。しかし、何度も何度も何度も続けていけば得点につながると考えていましたし、前半の最後にシンプルなクロスから得点につなげてくれました。同点になってからは選手たちが自信を持ってプレーしているように見えましたし、彼らの力なら逆転できると思っていましたので、PKを獲得した場面や実際に得点つながったマテウスの動きのように、足を止めずに戦ってくれました。ただ、ボールを相手に渡して攻撃の起点を作らせてしまったことは、マリノス戦の課題として意識していましたが、残念ながら今日も逃げ切ることができませんでした。上位を目指す、高みを目指すと言っておきながら、また同点に追いつかれたことは私自身の責任です。選手たちは一生懸命にハードワークしてくれたので、これを次につなげて次はしっかりと勝てるように取り組んでいきたいと思います。

Q.連戦で準備時間が短い中ですが、リードした後の試合運びについて、どのように落とし込んでいきたいとお考えですか。
最後のファウルは戻ってプレスに行った結果ですので、そういった意識は良いと思います。ただ、5分のアディショナルタイムにおけるゲームコントロールという点では、攻めているときにクロスをあげるべきなのか、全体のラインを高く保つべきなのか、そういった部分を考えなければいけません。甲府さんは直近2試合でセットプレーのワンチャンスで得点してきていましたから、セットプレーを与えてしまったのなら、冷静にマークを見て対応していくしかありません。セットプレーでやられてしまったからというより、マイボールを相手に渡してしまっている点を少し考えなければいけないと思いますし、この3日間でもっともっと意識を高めて、割り切ったプレーという部分についても言葉で伝えていきたいです。
最後によろしいでしょうか。試合前に私の名前が紹介された際、先日の試合も今日も甲府サポーターの方々が拍手してくださったことに本当に感謝しています。甲府で過ごした4年間には色々な経験をさせていただきましたし、甲府は色々な部分で成長させてもらったクラブですので、今日は勝つことで元気にやっている姿をお見せしたいと思っていました。今シーズンは3試合すべて引分けで残念でしたが、ファン・サポーターの方々には感謝したいと思います。
選手コメント
MF 16 マテウス
いい戦いができたのですが、最後にスキを与えてしまいました。これからのゲームで修正しないといけないと思います。普段からこぼれ球に集中するように監督から言われていますし、クロスに対して前の選手が体を張っていたので、こぼれてくると信じていました。今日は雨の中、たくさんの方が応援に来てくれて感謝しかありません。私たちの力になりますので、これからも応援をお願いします。
DF 19 奥井 諒
勝ちたかったです。粘り強く戦えていたと思いますが、最後の時間帯で失点してしまいました。上に行くためには絶対に修正しないといけません。負傷明けでしたが、監督が信頼して使ってくれたので思い切りやろうと思いました。すぐにルヴァンカップの準々決勝があるので、ベスト4に勝ち進んでクラブの歴史を変えたいです。連戦なのでチームみんなの力が必要ですし、自分もその力になりたいと思います。
GK 21 塩田 仁史
守備の固い甲府に先制点を与えてしまった中で、粘り強く自分たちのサッカーをして逆転できたのですが、そのまま試合を終わらせることができなかったことが非常に残念です。ただ、負けたわけではないのでしっかり前を向いて次のカップ戦に臨みたいと思います。

180分の戦いになりますが、先にホームで戦えるので先勝できるようにしっかり準備したいです。悪天候の中でアウェイまで来てくれた皆さんに勝利を届けることができず本当に悔しいですし、この悔しさを晴らせるよう次の試合で頑張りたいです。
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