Jリーグ ディビジョン1 第28節
2012.10.6 [SAT] 15:00 瑞穂陸

名古屋

0 - 0
0 前半 0
0 後半 0

大宮

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 楢崎 正剛
DF 32 田中 隼磨
DF 4 田中 マルクス闘莉王
DF 5 増川 隆洋
DF 6 阿部 翔平
MF 10 小川 佳純
MF 28 田口 泰士
68'
MF 20 ダニルソン
FW 25 金崎 夢生
77'
FW 18 永井 謙佑
FW 11 玉田 圭司

控えメンバー

GK 21 西村 弘司
DF 22 ダニエル
77'
DF 23 石櫃 洋祐
MF 8 藤本 淳吾
68'
MF 27 田鍋 陵太
FW 17 巻 佑樹
FW 35 田中 輝希

監督

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 26 村上 和弘
83'
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 22 下平 匠
MF 5 カルリーニョス
MF 23 金澤 慎
MF 6 青木 拓矢
MF 9 チョ ヨンチョル
64'
MF 8 東 慶悟
68'
FW 19 ノヴァコヴィッチ

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 30 渡部 大輔
83'
DF 34 片岡 洋介
MF 7 上田 康太
MF 13 渡邉 大剛
64'
MF 16 金久保 順
68'
FW 32 長谷川 悠

監督

試合詳細
17 シュート 13
13 GK 14
7 CK 3
13 直接FK 13
1 間接FK 3
0 PK 0
試合データ

主審

扇谷 健司

副審

高橋 佳久

副審

竹田 明弘

第4の審判員

小椋 剛

入場者数

8,793人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

26.5℃/41%
4戦連続無失点、粘りの守備で勝点1を持ち帰る
10月に入り、シーズンもいよいよ終盤戦を迎えた。残留争いに身を置くアルディージャは、9月に入ってから成績が安定し、天皇杯を含めると5戦負けなし。前節は退場者を出しながらも粘り強く勝点を獲得し、勝負強さを発揮した。J1第28節は、アウェイでの名古屋戦。相手は7位と中位にいるが、日本代表の経歴を持つ選手がズラリと並ぶ強豪だ。厳しい戦いになることは、間違いない。それでも無敗街道を歩むアルディージャの安定感は、十分に対抗し得る力を持つ。リーグ戦残り7試合で順位を巻き返すため、敵地でもどん欲に白星を狙い試合に臨んだ。

先発メンバーは、GK北野、最終ラインに右から村上、菊地、河本、下平。中盤は青木と金澤がダブルボランチを組み、攻撃的MFに右からカルリーニョス、東、チョ ヨンチョル。最前線にはノヴァコヴィッチを据えた。試合の立ち上がりは、随分と苦しめられた。15分を過ぎるまでは名古屋に攻められ続け、オフサイドだったがゴールネットを揺らされてヒヤリとする場面もあった。しかし、中盤でカルリーニョスのボールキープから少しずつ攻撃の時間を作り出すと、次第にカウンターで相手ゴールを脅かしていった。30分、カルリーニョスのロングパスを受けたノヴァコヴィッチが巧みなコントロールで相手をかわしてシュート。惜しくもゴールの枠を外れたが、ビッグチャンスとなった。前半終了間際には東が青木とのワンツーで抜け出し、相手GKと1対1となる決定機も生まれた。東は「相手の楢崎さんや闘莉王さんは、こっちがチャンスを作ってもあまり慌てなくて、経験を積んでいる選手だなとすごく感じた。シュートシーンは、コースがなくて難しい場面だったけど、僕も含めてチャンスはあった。決め切っていれば違う展開になっていたかもしれない」とゴールを逃した悔しさを話したが、これも本当に惜しいシーンだった。

試合は後半になると、再び名古屋のペースに戻った。アルディージャは自陣でプレッシャーをかけられ、ロングキックで逃げようとしてもセカンドボールを拾われてしまい、なかなか攻撃に転じられなかった。名古屋は77分の選手交代でDF闘莉王を前線に上げてクロスボールで襲いかかってきたが、アルディージャは粘り腰を見せる。86分、名古屋は左コーナーキックから闘莉王がヘディング。しかし、至近距離からのシュートを守護神・北野が弾き出して難を逃れた。河本は「やられてもおかしくない場面を作られてしまったけど、北野さんのスーパーセーブもあったし、みんなで頑張って失点ゼロにおさえられたことは良かった」と振り返った。終盤はカウンターの応酬でアルディージャもチャンスを作った。試合終了間際には途中出場の金久保が強烈なシュートを打ったが、相手GKの好守とポストに阻まれた。試合は0-0のまま引き分けに終わった。

リーグでは4戦連続無失点、敵地から勝点1を持ち帰ることは決してネガティブな要素ではない。しかし、選手は「引き分けが続くことを良いことだとしてしまったら、先がない」(河本)、「どっちが勝ってもおかしくない試合。そういう試合を物にしないといけない」(青木)と一様に勝利を逃したことを悔しがった。今度こそ勝点3を取る――その思いは、次戦の天皇杯3回戦、そしてJ1第29節にホームで迎える新潟との残留争い直接対決に惜しみなく注がれるだろう。

(総評: 平野 貴也 /写真:山田 勉)

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監督コメント
監督 ベルデニック
試合の後には様々な思いがあります。それは、我々が何を示せたのか、何を達成できたのか、ということです。
 
今日の試合の中では、相手をしっかり崩してチャンスを作り出したように、いいプレーを見せた場面もありました。また、特にラスト10分間のように、相手の速い攻撃、速いクロスでプレッシャー下に置かれ、はね返すことができないという悪い場面もありました。最終的に0-0で試合を終えたこと、勝点1を取ったことを喜ぶべきかもしれませんが、残留争いを戦っている我々にとって1ポイントではまだ少ないとも思います。ただ、さらにいいプレーでができるという希望の持てる試合を見せられた、とは思っています。
 
今日は前半の出だしが今一つで、選手たちが少し不安を抱えたままでの立ち上がりになってしまったように見えました。もっとボールをキープすること、ボールを動かすことを求めましたが、最初の15分間はうまくプレーできませんでした。20分経った後はしっかりとプレーできたように思えます。その中でノヴァコヴィッチ選手、東選手が決定的なチャンスを作ることができました。
 
後半に関しては、良い時と悪い時の波が少し大きかったように思います。悪い時には相手のプレッシャー下に置かれ、そこから抜け出せない時間帯もありました。そういう意味では、後半よりも前半のほうが満足できる内容だったと言えるでしょう。
 
ここのところ4試合を失点0でプレーしていますが、だからと言って我々が守備的な戦い方をしたということではありません。より組織立った戦い方ができたということです。攻撃については、まだまだ進歩できる、さらに進歩しなければならないと思います。DFや中盤の選手がよりリスクを冒して攻撃参加できるのではないか、そういうところにはまだ余力を残しているようにも思っています。

Q:東を下げた時に長谷川を入れて2トップにする選択肢もあったと思うが、金久保を入れた理由は?
長谷川選手を入れて2トップにすることは当然私も考えました。しかし、試合の中でもっとボールを動かしてもっとプレーするという要素を求めたために、ボールを動かせる、しっかりとキープできる、そこから縦パスを出せるクオリティを持った金久保選手の投入という決定をしました。名古屋の大きなセンターバックに対して長いボールを放り込むよりは、ボールをつなぎながら崩していきたいという狙いの中で、技術・アイディアを持った選手を選んだということです。
選手コメント
DF 22 下平 匠
Q:個々の能力の高い名古屋に対してチームとしての狙いは?
名古屋の攻撃の選手は特長のある選手が多いですが、中盤のところの連係はそれほど良くないという印象があったので、その間のスペースをうまく使って、ボールをつないで攻めていこうと思っていました。

Q:後半は攻められながらも粘り強い守備を見せていたが?
後ろの選手だけではなく、前の選手もしっかりと守備をしてくれているので、何とか守りきることができました。

Q:これで4試合完封だが?
守備陣としては、ゼロで終わっているのはもちろんいいことですが、点もなかなか取れていないのが現状なので、そこは修正していきたい思います。
DF 2 菊地 光将
Q:試合立ち上がりはペースを握られたものの徐々にリズムを取り戻したが、ピッチ上ではどんな変化があったのか?
前半は、つなぐところとシンプルにやるところがはっきりしていませんでした。話し合いながら徐々に自分たちのペースになってきたと思います。後半も、チャンスは作れているけど決めきれないところもありましたが、ピンチもあったので、引き分けが妥当なのかな、とも思っています。

Q:後半は粘り強い守備で守りきったが?
チームみんなでしっかり体を張れているし、それが失点0という結果につながったと思います。

Q:ここ4試合無失点の要因は?
個人もそうですが、チームとしてみんなでしっかり体を張ってプレーできているというのが、いい結果になっているのだと思っています。

Q:残り試合、どのように戦っていきたいか?
やはり勝点を取っていかなければなりません。毎試合しっかりと気持ちを入れて、チーム一丸となって頑張っていきたいです。
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