明治安田生命J1リーグ 2nd 第15節
2016.10.22 [SAT] 14:00 NACK

大宮

  • 31' ドラガン ムルジャ
  • 36' 泉澤 仁
  • 52' ドラガン ムルジャ
3 - 2
2 前半 0
1 後半 2

湘南

  • 77' ジネイ
  • 83' ジネイ
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
46*'
DF 3 河本 裕之
DF 5 沼田 圭悟
27'
MF 15 大山 啓輔
MF 17 横谷 繁
MF 39 泉澤 仁
78'
MF 7 江坂 任
FW 8 ドラガン ムルジャ
FW 41 家長 昭博

控えメンバー

GK 50 松井 謙弥
DF 4 山越 康平
46*'
DF 13 渡部 大輔
27'
MF 18 横山 知伸
78'
MF 16 マテウス
FW 9 ネイツ ペチュニク
FW 14 清水 慎太郎

監督

渋谷 洋樹

スターティングメンバー

GK 1 村山 智彦
DF 36 岡本 拓也
68'
DF 4 アンドレ バイア
DF 30 島村 毅
MF 14 藤田 征也
46*'
MF 16 石川 俊輝
MF 6 三竿 雄斗
MF 10 菊池 大介
FW 19 大槻 周平
46*'
FW 8 山田 直輝
FW 23 高山 薫

控えメンバー

GK 25 タンドウ ベラピ
DF 20 坪井 慶介
MF 2 菊地 俊介
68'
MF 24 奈良輪 雄太
FW 9 ジネイ
46*'
FW 11 藤田 祥史
FW 15 長谷川 アーリアジャスール
46*'

監督

曺 貴裁
試合詳細
13 シュート 13
10 GK 3
8 CK 2
17 直接FK 9
6 間接FK 5
0 PK 0
試合データ

主審

三上 正一郎

副審

三原 純

副審

林 可人

第4の審判員

上村 篤史

入場者数

12,106人

天候

曇、無風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

21.9℃/49%
ムルジャ2発、泉澤もゴール! 年間4位に浮上
約3週間の中断期間が明け、明治安田生命J1リーグ2ndステージは、いよいよ残り3節のラストスパートに入った。チケット販売予定枚数が終了したことからも、ファン・サポーターがこの試合を楽しみにしていたことがよく分かる。目標だった勝点48はすでに達成しているが、最後まで歩みを止めずに1つでも上の順位を目指したいところだ。

2ndステージ第15節は、ホームでの湘南戦。年間順位17位の湘南は、勝たなければ降格が決まる状況で、序盤から激しい球際の攻防が見られた。いつものようにパスワークで相手ゴール前までの攻撃を構築しようとすると、中盤で横谷、大山のダブルボランチが激しいコンタクトプレーに見舞われる場面が目立った。それでもじっくりとボールを動かして主導権を握り、29分にはポストプレーに入ったムルジャから、リターンを受けた江坂がドリブルでカウンター攻撃を仕掛け、家長のシュートにつなげるなど攻撃を繰り返した。

先制点を決めたのは、直後の31分だった。相手の縦パスを右サイドの高い位置でカットした奥井が倒されてFKを獲得。横谷がクロスボールを送ると、前に出たGKの頭上を通過し、ムルジャがゴールへ押し込んだ。さらに36分、泉澤が左サイドを大山とのワンツーで抜け出し、追加点を奪った。その後も江坂のクロスに泉澤がボレーで合わせるなど、相手ゴールに迫り続けた。

後半、52分には横谷のクロスをムルジャがヘディングで合わせてリードを3点に広げた。複数得点ができる攻撃力はJ1に戻った今季、シーズンを通して成長している部分だ。江坂は「課題だった得点力不足は、鹿島、川崎F、湘南を相手に3得点ずつできていて、解消されつつある」と自信を見せ、2アシストの横谷も「セットプレーのキッカーは大宮に来てから練習するようになったけど、やっぱりやれば上手くなるものだと感じている」と、キック精度の向上に手ごたえを示した。

3点目を奪うまでは、完ぺきに近い展開だった。ところが、慢心を突かれた。残留の望みを捨てない湘南が、一気に攻撃モードを強める。前半に負傷交代した沼田に代わって出場した渡部が、懸命にシュートブロックをするなどこらえた場面もあったが、一気にピンチが増えて77分、83分と連続失点。

3点目を奪った直後からしきりに指示を飛ばしていたGK塩田は、攻撃陣の3得点への感謝を話し、自身と守備陣のプレーを反省したいと話した上で、「勝った試合の中では最悪の内容。相手のオープンな戦いに付き合ってしまった。今日の相手は3点を失ってもあきらめなかったし、オープンな展開で何度もペナルティーエリア内に入られるようになり、このままではやられると思った。もっと高い位置でポゼッションをして、相手を押し込むことが一番有効だと思ったし、相手があせる終盤に追加点のチャンスが来たと思う」と、勢いに任せて4点目を急いでしまったチームの戦い方を振り返った。

反省点は残ったが、3-2で勝ち切って年間成績は4位に浮上した。天皇杯も勝ち残っており、来季のAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得も可能性が残っている状況だ。当然、今季そこまでたどり着ければ理想的だが、もし届かなくても来季は今季以上のステップアップが望まれる。安定して上位争いをするチームへと成長しなければならないということは、続投が決まった渋谷監督も常々、言っていることだ。上位争いをするためには、もっとスキなく、したたかに勝ち続ける必要がある。次節は、柏戦。この日の反省点を改善し、今季初の3連勝を飾って最終節を迎えたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
リーグ戦が再開し、今日もチケットが販売予定枚数終了ということで、多くのファン・サポーターの方々に応援していただきました。今日は難しいゲームになると思っていましたが、選手たちも非常に集中した入りができて勝利することができました。これはファン・サポーターの皆さまのおかげですし、選手たちがハードワークしてくれた結果です。
 
ピンチを迎えた場面もありましたが、前線から奪いに来た相手に対して怖がらずに縦パスを入れてリズムをつかみ、前半に2点を奪うことができました。さらに追加点を挙げることができ、3-0までは本当に素晴らしい戦いをしてくれました。しかし、その後は湘南さんの意地と言いますか、J1に残りたいという力の前に2点を取られてしまいました。ただ、我々が相手にそういう力を発揮させるような攻撃をしてしまった部分もありますから、この点をしっかりと修正していかなければ必ず上位で戦えるチームになれないと思います。今日の試合を教訓にしっかりとゲームコントロールし、ボールをしっかりと持ってゲームを終わらせるという部分に取り組んでいきたいです。3得点したのも2失点したのも選手たちですから、選手たちとともに今日の試合を振り返りつつ、次の試合に向かっていきたいと思います。リーグ戦は残り2試合となりましたが、とにかく上を目指して一戦一戦、全員で良い準備をして、次の柏戦に向かっていきたいと思います。

Q.試合前、相手のスキを突くことがポイントだとお話されていましたが、今日を振り返っていかがでしょうか。
例えばファウルで潰された場面、クイックリスタートをしようとして審判に止められたシーンがあったように、選手たちは非常に集中力高くプレーしてくれたと思います。ピンチはあった中でも落ち着いて対応してくれましたし、相手が前向きの状態でボールを奪われなければ大丈夫だろうと考えていました。2点目は良い形でしたし、3点目もセカンドボールの流れからの良い展開でした。そこまでは非常に良かったので評価できると思います。しかし、その後の展開は心残りですし、選手たちも満足していないでしょうから、その気持ちを力に変えていきたいと思います。

Q.年間4位に浮上したことと、来シーズンの続投についてお聞かせください。
今日が最終節でしたら非常にうれしいですが、まだ2試合残っています。今日は上にいたクラブが負けたり引分けたりした結果ですし、次の試合でどうなるか分かりません。特に柏さんは次節が直接対決ですし、現時点で4位になったことはあまり気にしていません。ただ、自力で4位を決められる状況になりました。自分たちがそういう立ち位置になったとき、次の試合でどれだけのパワーを掛けられるかが重要です。次の試合を非常に大事だととらえて、今年1番の戦いができるように臨みたいと思います。
 
続投に関しては、シーズン途中に続投要請をいただき、それを聞いた選手たちが今日どのような試合をしてくれるかと思っていました。今日は、皆さまから私の名前を2回コールしていただきましたし、そういった非常に温かい応援に感謝しています。選手やスタッフが普段から結果を出すために日々のトレーニングに臨み、結果を出してくれているからこそ私が続投できるのだと思います。私だけの努力で続投できるわけではありませんから、選手やスタッフに非常に感謝しています。ここまで、本当に多くの方の支えがありました。J2で優勝した昨年はもちろん、今年も厳しい戦いが続きましたが、ファン・サポーターの方の応援が今の結果につながっていると思います。結果がすべての世界ですので、結果が出ているからこそ続投させていただけます。今の時期に来季のお話をいただいたことに感謝していますし、来年も結果を出し続けなければいけません。来季も厳しい戦いが待っていますから、今のままでは難しいと思っています。

Q.3得点後の展開をあらためて振り返って、マネジメントについてはいかがでしょうか。
4点目、5点目をしっかりと奪うことだと思います。0-0なら湘南さんもリスクを負ってこなかったかもしれませんが、相手が時に7人という人数を掛けて攻めてきたらオープンな展開になるのは当然ですから、我々には得点を奪い切るカウンターの力がまだ足りないのだと思います。あとは、ボールを保持して相手陣内に入り込んだときに、落ち着いてボールを回すためにハードワークするという点がおろそかになり、相手の勢いを受けてしまって失点したのだと思います。バランスを崩した状態でボールを失うと簡単にやられてしまいますから、そういう点をもう少し高めていきたいです。3-0という状況が今年のリーグ戦では一度も経験していなかったことも要因かと思います。
 
話は変わりますが、湘南さんは一昨年のJ2で図抜けた力を見せて優勝し、昨年は年間8位でJ1リーグを終えています。我々は昨年J2で優勝して今はJ1で上位にいますが、湘南さんは今日の結果でJ2降格となりましたし、我々も来年はどうなるか分かりません。湘南さんは非常に素晴らしい監督と選手によって、非常に素晴らしいスタイルで魅力ある戦いをしていると思いますが、それでも降格しなければならない結果となりました。色々なモノが懸かってくると結果が出ない状況になるのかもしれませんし、私自身は今日の湘南さんの姿を目に焼き付けておきたいと思います。私が続投するということで来年は対戦相手に対策されるでしょうから、それを上回る力を付けなければ2014年の繰り返しになってしまいます。湘南さんの素晴らしいスタイルは日本サッカーに変化を与えており、素晴らしいチームです。最後の2点に彼らの意地を感じましたし、我々もまずは残り2試合をしっかりと戦った上で、来年に臨みたいと思います。
選手コメント
FW 8 ドラガン ムルジャ
1点目も2点目も、ポジショニングがすべてでした。1点目は運もありましたが、良いポジションを取れたことが大きかったと思います。今日の試合が始まる前の段階でクラブ史上最高の勝点を得られていたのは、これまで素晴らしい戦いを続けられているという証拠です。

それだけでも成功しているシーズンだと言えますが、今日の結果で年間4位に浮上しています。残り2つを勝つことができれば、4位から下がることはないわけですから、残り試合もしっかり勝利したいです。
DF 13 渡部 大輔
いつでも行ける準備はしていたので、ゲームへの入り方にだけ気をつけました。左サイドは普段の右サイドとは景色が違いますし、まったく同じではありませんが、練習でもやっていますので丁寧にプレーすることを心掛けました。今までのシーズンにはなかった上を目指せる順位に位置していますので、残り2試合も勝利して自分たちのできるベストを尽くしたいです。
GK 21 塩田 仁史
3点目を奪うまではパーフェクトに近い出来でしたが、そこからの試合内容は、今季の勝ち試合の中でも低調な部類に入るものだったと思います。何よりも自分のプレーが、フィードをはじめミスが多くとても反省しています。

そのような中、今日はファン・サポーターの皆さんが最後まで声を出して応援してくれたので、追いつかれたりひっくり返されたりしなかったのだと思います。皆さんの応援のおかげで勝点3を取ることができました。
MF 39 泉澤 仁
啓輔が良いボールをくれたので感謝したいです。股を抜いてのシュートは練習でもやっているプレーですので、入って良かったです。3点目を取るまでは良かったと思いますが、その後のプレーが良くなかったので反省点が残りました。次戦はアウェイで柏レイソルとの試合になりますが、勝てるように頑張りたいです。
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