明治安田生命J1リーグ 2nd 第16節
2016.10.29 [SAT] 14:00

  • 66' オウンゴール
1 - 2
0 前半 2
1 後半 0

大宮

  • 16' 江坂 任
  • 19' 家長 昭博
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 23 中村 航輔
DF 21 湯澤 聖人
30'
DF 4 中谷 進之介
DF 2 鎌田 次郎
DF 22 輪湖 直樹
MF 25 小林 祐介
MF 17 秋野 央樹
88'
MF 15 武富 孝介
80'
FW 14 伊東 純也
FW 9 田中 順也
FW 37 クリスティアーノ

控えメンバー

GK 1 桐畑 和繁
DF 5 増嶋 竜也
30'
MF 7 大谷 秀和
MF 28 栗澤 僚一
MF 26 太田 徹郎
FW 34 ドゥドゥ
88'
FW 10 大津 祐樹
80'

監督

下平 隆宏

スターティングメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 20 大屋 翼
90'
MF 15 大山 啓輔
69'
MF 17 横谷 繁
MF 39 泉澤 仁
79'
MF 7 江坂 任
FW 8 ドラガン ムルジャ
FW 41 家長 昭博

控えメンバー

GK 50 松井 謙弥
DF 4 山越 康平
DF 13 渡部 大輔
90'
MF 18 横山 知伸
69'
MF 16 マテウス
79'
FW 9 ネイツ ペチュニク
FW 14 清水 慎太郎

監督

渋谷 洋樹
試合詳細
11 シュート 9
6 GK 15
7 CK 4
12 直接FK 15
2 間接FK 4
0 PK 1
試合データ

主審

扇谷 健司

副審

作本 貴典

副審

和角 敏之

第4の審判員

藤田 和也

入場者数

11,583人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

21.8℃/63%
江坂、家長のゴールで快勝! クラブ最多のリーグ15勝目を奪う!
河本の劇的なゴール(2nd第1節・名古屋戦)で幕を開けた明治安田生命J1リーグ2ndステージは、いよいよクライマックス。今日の柏戦を含めてあと2試合となった。決して順風満帆だったわけではない。しかし、チーム一丸で勝点を積み上げてきた。目標に掲げていた年間勝点48をクリアし、年間順位も4位につけている。しかし、アルディージャがその歩みを止めることはない。

今日の相手は年間順位6位の柏。その差はわずか勝点2差だ。結果次第では順位が入れ替わる。アルディージャは前節の湘南戦、3点をリードしながら守備の乱れから終盤に2点を献上した。果たして1週間で課題は克服できたのか。強力なアタッカー陣を擁する柏を封じ、守備の立て直しもはかりたいところだ。

円陣が解けると、GK塩田がゴール裏に向かって深々と頭を下げた。覚悟は決まった。14時3分、熱のこもった90分がスタートした。

立ち上がりは長短のパスでボールを動かす柏が優勢に進めた。しかし、先に試合を動かしたのはアルディージャだ。16分、センターサークル付近でFKを得ると、家長が前線に送り込む。江坂が胸でうまく処理し、ボールの落ち際に左足を振り抜いた。目標とする二けたゴールまであと2に迫った江坂は「FKの瞬間、(家長)アキさんと目が合った」と手ごたえ。イメージ通りのトラップから豪快なシュートをたたき込んで先制した。

追加点は、それからわずか3分後のことだ。ムルジャがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得した。キッカーは家長。冷静に相手GKの逆をついてゴール左隅に決め、アルディージャが幸先良く2点を先行した。

こうなると、重要になるのが守備だ。今日のアルディージャは安定していた。菊地、河本の両センターバックは、危機管理をしながら巧みにラインをコントロール。左サイドバックの大屋はハードワークを繰り返し、右サイドバックの奥井はクリスティアーノを密着マークで封じ込めた。ボランチの大山、横谷も抜群の連係で相手の攻撃をストップ。ゴール前に入ったボールは、GK塩田が体を張って防いだ。会心の試合運びで失点を0に押さえ、後半につなげた。

後半は、2点を追う相手の猛攻を受ける形となった。特に柏の右サイドの攻撃が迫力を増した。66分に献上したオウンゴールも、柏の右サイドから入ったクロスがきっかけだ。しかし、集中力は途切れない。守備への高い意識を保ち、ボールを奪えばカウンターで攻撃を仕掛けた。

69分には大山に代わって横山がピッチに入った。これで守備が落ち着いた。柏はロングボールで揺さぶりをかけてきたが、大きなピンチを招くことはなかった。タフな競り合いにも決して引かなかった。「相手は前半からアグレッシブにボールを前に運んできたが、決定的なシーンはほとんど与えなかった。引いて守っても守り切れると自信を持ってできた」と塩田。終了間際には、途中出場のマテウスのパスを受けたムルジャが決定的なシュートを放った。しかし、これは惜しくも枠の外。追加点は奪えなかったが、最後まで柏の猛攻をしのぎ切り、2-1で勝利をつかんだ。

今季初のリーグ3連勝。J1での年間15勝はクラブ最多記録だ。渋谷監督は言う。「(3連勝やクラブ最多の15勝は)うれしいが上には上がいるし、そこを目指さないといけない。ただ、選手の頑張りや、この1年やってきたことが結果につながった。今日も2,400人のサポーターがかけ付けて背中を押してくれた。最終戦があるので必ず勝って笑って終わりたい」。最高の結果を残した2016年のリーグ戦も、ホームでのラスト1試合を残すのみ。一年間の集大成を発揮して、NACK5スタジアム大宮を笑顔で埋め尽くしたい。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
リーグ戦は残り2試合となり、得失点差を考えると年間3位は現実的に厳しいですが、現在の年間4位をしっかりとつかみ取れるかと期待していただいた中、ステージ、年間ともに近い順位の柏さんとの対戦は、非常にアグレッシブな試合になるだろうと思っていました。柏さんにとってはホーム最終戦ということもあり、案の定タフな戦いでした。前回対戦での印象と変わらず、柏さんはボールを持つことに長けているチームですし、勝ったとはいえ色々と考えさせられる試合でした。しかし、選手たちはボール際の競り合いでよく戦ってくれましたし、前半はボールを動かすということや、相手にプレーさせないということができていたと思います。

前半を2点リードで折り返したのは今日が3試合目でした。後半に次の1点を取れるか取られるかがポイントでしたが、今日は1点を取られる展開になりました。守ろうとしてのオウンゴールは仕方がないですし、そうだったからこそ選手たちはきちんと切り替えて戦えていたと思います。むしろ、2-0よりも2-1になってからの方が相手の背後に少しずつボールが入るようになり、チャンスが作れるようになりましたが、相手が得点を奪いに来たところで3点目を取るために、しっかりとゲームコントロールをして流れを作りたいと思います。

今日はアウェイにもかかわらず2,400人もの方々が応援に来てくださり、多くのお客さんが入ったスタジアムで勝つことができました。次はホームでのFC東京戦です。開幕戦を終えた後にお話ししたように、最終節でもう一度戦うとき、我々がどれだけしっかりとした戦いができるかということを1つの目標にしてきました。FC東京戦で必ず勝つために4日間でしっかりと準備し、最後にホームで勝ってリーグ戦を終えたいと思います。今日の勝利は選手、スタッフ全員の頑張りに加えて、多くのファン・サポーターの方の大声援が力となりました。そんな方々に勝利でお帰りいただけることを非常にうれしく思います。次も頑張りますので、引き続きよろしくお願いします。

Q.相手が早い段階でメンバー交代をしてきましたが、事前の準備や変化への対応という部分ではいかがだったでしょうか。
相手は右サイドバックに攻撃的な湯澤選手を置いてきました。想定していた茨田選手ではなかったですが、普段はあそこで攻撃の起点を作っていたので、前半での交代はそういった面もあったのではないでしょうか。特に前半は、我々としては相手ボールへのプレッシャーの強度が高く、そこから良いリズムを作ることができました。相手の良さを消すくらいのことができていたので、相手のことはあまり気になりませんでしたし、ボールを奪ってからチャンスを作ることもできていました。しかし、後半に入ってロングボールを多用され、前からプレッシャーに行こうと思ったところでロングボールを蹴られました。相手はそのセカンドボールを拾いに来ていたので、押し込まれる状況になってしまうのはある程度仕方がありません。もちろん、ロングボールをはね返し切れれば一番良かったですが、セカンドボールを拾われてしまい、今度はサイドに張り出した選手を目掛けて蹴られてしまいました。その次をやられると大きなピンチを迎えてしまいますが、基本的にはマンツーマンでしっかりと着いて、最後ではね返すことができていました。守備を完全に打ち破られてのヘディングなどはなかったですし、選手たちはゾーンからマンツーマンに変わる瞬間の対応をよくやってくれました。やはり、そこで攻撃に人数を掛けた相手に対して、カウンターで得点を奪う練習をしなければいけないと先週に引き続いて感じました。次の試合まで短時間しかありませんが、イメージだけは付けたいと思います。

Q.今季リーグ戦初の3連勝、クラブ最多15勝を達成したことについてコメントをお願いします。
クラブとしては最多の15勝を上げましたが、今朝、浦和さんが23勝しているという報道を見て、まだまだ遠いと思いましたし、1stステージでは鹿島さんが12勝を挙げていますので、やはり優勝争いをするにはそれくらいの勝利を挙げなければならないと感じました。今季リーグ初の3連勝やクラブ最多15勝というのは非常にうれしいですが、上には上がいますし、もっともっと上を目指さなければいけませんので、現状に満足しないようにしたいと思います。ただ、選手の頑張りというか、一年間やってきたことが結果につながっているという点はうれしく思います。昨年は『絶対に優勝』を使命に掲げた中で戦い抜いた選手たちですから、今年J1に復帰してこういう結果が出ているのも、苦しい戦いを乗り越えてきたからこそだと思いますし、今日も目の前の試合に勝つという点を意識してくれて良かったです。ただ、すぐに最後のFC東京戦がありますので、次に向けて良い準備をして、勝って笑って終えられればと思いますし、今の順位をしっかりとキープできるように勝利できればと思います。今の結果は、選手やスタッフだけでなく、クラブスタッフもそうですし、惜しみなく支えてくださるファン・サポーターの方々のおかげです。これをベースに、次に向かっていきたいと思います。
選手コメント
DF 3 河本 裕之
前の試合で2失点していたので、今日はしっかり抑えたいと思ってました。ラインをしっかり保って、下がり過ぎないように気をつけました。前半の途中から押し込まれるシーンが増えましたし、相手は簡単にクリスティアーノ選手を使ってくるシーンが多かったですが、イーニョとキクが連係して止めてくれました。最後に勝って締めくくれるように、次の試合も頑張りたいです。
MF 7 江坂 任
フリーキックの瞬間にアキさんと目が合いました。必ず良いボールが出てくると信じて走り込みましたし、トラップもシュートもしっかりコントロールできて、イメージ通りのゴールになりました。

途中からは防戦一方になりましたが、組織を完全に崩されるようなシーンは少なかったですし、全員で守ることができたと思います。マイボールになった際に、もう少し早くポジションを取ることができれば余裕も生まれたと思いますので、そのあたりは課題が残りました。次も勝ちます!
MF 18 横山 知伸
前半は良いプレーができ、相手を圧倒していたと思います。後半は相手も前に出てきましたし、ロングボールが多くなっていたので、絶対に抑えようと思ってピッチに入りました。勝点3が取れて良かったです。

相手は両ワイドのクリスティアーノと伊東選手がストロングポイントでしたし、そこで1対1にならないように守備でサポートに入ることを意識しました。最終戦も勝って、自力で良い順位をつかみ取りたいと思います。
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