第96回 天皇杯 3回戦
2016.9.22 [THU] 16:00 NACK

大宮

  • 26' 泉澤 仁
  • 40' 泉澤 仁
  • 57' ネイツ ペチュニク
  • 58' マテウス
  • 68' 大山 啓輔
5 - 0
2 前半 0
3 後半 0

磐田

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 50 松井 謙弥
DF 13 渡部 大輔
DF 18 横山 知伸
DF 3 河本 裕之
46*'
DF 5 沼田 圭悟
MF 10 岩上 祐三
MF 15 大山 啓輔
MF 16 マテウス
79'
MF 39 泉澤 仁
68'
FW 9 ネイツ ペチュニク
FW 14 清水 慎太郎

控えメンバー

GK 32 加藤 有輝
DF 25 高山 和真
46*'
MF 17 横谷 繁
MF 26 小島 幹敏
68'
MF 41 家長 昭博
FW 7 江坂 任
FW 11 播戸 竜二
79'

監督

渋谷 洋樹

スターティングメンバー

GK 1 八田 直樹
DF 25 大南 拓磨
DF 14 高木 和道
DF 5 櫻内 渚
DF 28 石田 崚真
MF 23 山本 康裕
MF 7 上田 康太
MF 22 松井 大輔
71'
MF 27 荒木 大吾
FW 16 齊藤 和樹
61'
FW 34 中村 祐輝
46*'

控えメンバー

GK 31 志村 滉
DF 33 藤田 義明
MF 11 松浦 拓弥
61'
MF 17 清水 貴文
MF 19 岡田 隆
FW 18 小川 航基
46*'
FW 20 森島 康仁
71'

監督

名波 浩
試合詳細
10 シュート 6
6 GK 12
5 CK 7
17 直接FK 9
6 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

村上 伸次

副審

相樂 亨

副審

大西 保

第4の審判員

宇田 賢史

入場者数

3,625人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

21.3℃/82%
泉澤、ペチュニク、マテウス、大山で5得点! 快勝で4回戦進出
小雨の中、NACK5スタジアム大宮にかけ付けたファン・サポーターに最高のプレゼントが贈られた。天皇杯3回戦は、磐田とのJ1勢対決。昨季J2で優勝争いをした相手だ。ともにリーグ戦の出場機会が少ない選手が多く先発で起用され、大宮は直近の明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第12節・川崎F戦からはDF河本、FW清水以外の9人が入れ替わった。

しかし、今季はルヴァンカップを含めて多くの選手が起用されてきたため、早い段階でイメージの共有はできた。試合開始から10分ほどは互いに様子を見る展開で決定機は生まれなかったが、MF大山が「早い段階で落ち着かせようと思っていたし、相手が3-5-2のような布陣だったので、守備をするときは少し大変だったけど、攻撃面ではサイドで4対3のような数的優位が自然と生まれていた。難しいことをしなくてもシンプルにボールを運べば起点を作れる状態だった」と振り返ったように、次第に左サイドを起点に攻撃する場面が増えていった。

26分、自陣で相手のプレッシャーをかわすと泉澤が左へ展開し、フリーになった清水がドリブル。深い位置まで切り込んでからマイナス方向にパスを出すと、泉澤が先制ゴールを奪った。清水は「左で起点を作れていたので、自分が左MFでプレーするときにFWに動いてほしかった位置を意識して動いた」と話し、泉澤は「慎太郎とネイツが必ずチェックの動きを入れてから動き出してくれるのでやりやすかった」と、連係がスムーズに取れていたことを明かした。40分にも中央でのインターセプトから左へ流してカウンターを仕掛け、泉澤が追加点を挙げた。

相手のやり方を見て、急所を突く攻撃でリードを奪い、後半もスキのない戦いを見せた。57分、大山が蹴った左CKをペチュニクがニアサイドで斜め後方に飛ばす難しいヘディングシュートで合わせて3点目。渋谷監督が「今日のゲーム(の勝敗)を決めた」と称えた、相手の反撃意欲を削ぐ大きな1点だった。直後の58分、今度は右からマテウス、清水とつないで右DF渡部がクロス。パスワークの流れに乗ってゴール前に侵入したマテウスが右足のジャンピングボレーシュートをたたき込んで4点目を奪った。

攻め手は止まらず、68分には左サイドから清水がドリブルで中へ入り込んで横パスを入れると、大山が相手をかわしざまに弧を描く技ありシュートをゴール右上に決めて5点目。大山は「ゴールが多かったし、ネイツも良いゴールを決めていたから僕のゴールは記憶に残らないかもしれない」と謙遜したが、スタンドのファン・サポーターは大いに沸いていた。大量得点の試合では終盤に失点を喫する展開に陥りがちだが、90分に磐田のFW森島が放った鋭いヘディングシュートをGK松井がキャッチするなど守備も盤石だった。途中出場の高山、小島といった若手も臆するところなくプレーし、無失点を貫いた。

昨年J2で2度引分け、最終成績でも競った相手に5-0で大勝。この1年でチーム全体の力が上がっていることが感じられる勝利で4回戦進出を決めた。準々決勝以降のカードは、10月4日の抽選会で決まる。その間、戦いの場はJ1に戻る。3日後にはすぐ明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第13節・鳥栖戦が控えている。河本と横谷が累積警告により出場停止となるが、勢いを生かして今季初の3連勝を飾り、年間目標の勝点48以上を達成したい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日は雨が降っている中、普段より少ない人数だったかもしれませんが、アップのときから大きな声援を送っていただきました。NACKで戦えるアドバンテージがあった中で5-0で勝つことができましたし、失点ゼロで終えてスキのない戦いができてうれしく思います。雨の中で帰るファン・サポーターの方々に勝利を届けることができて本当にうれしく思います。今日はメンバーを入れ替えて戦いましたが、選手たちが同じイメージを持ってくれていることが分かってうれしいですし、選手たちには本当に感謝しています。試合に出ても出なくても、普段からしっかり準備をしてくれている証明ができて良かったです。

試合に関しては、前半は2点ともカウンターのような形で得点できました。シュート数が多かったわけではありませんが、途中からはある程度ボールを持つことができましたし、得点の形は非常に良かったと思います。相手にとってのダメージは後半、CKから取った3点目でしょう。今日に向けた準備は昨日しかできませんでしたが、その中で取り組んだことが結果につながりました。3点目が今日の試合を決めたと思います。マテウス選手の4点目も大山選手の5点目も、技術的には非常にレベルの高いゴールでしたが、3点差という少しリラックスできる状況だからこそ生まれた部分もあったと思います。もちろん、あそこに走り込むとか、あそこからシュートを狙うとか、彼らがハードワークした結果が得点につながっていると思います。また、失点ゼロで終わることができました。今日のような展開だと、最後にだらけてしまって1点や2点は取られてしまいがちですが、スキのない戦いができて良かったです。3日後には鳥栖戦があります。リーグ戦でも上を目指していますし、ホームで戦えるわけですから、今日の勝ちを絶対に日曜日につなげたいと思います。

Q.先制点は最終ラインからつないでのゴールだったと思いますし、狙っていたスペースを突けたと思うのですが、監督から見ていかがでしょうか。
先制のときに清水選手ドリブルした位置は、前半の最初からスペースやフリーの選手が生まれるだろうと考えていましたし、選手たちも良いイメージを持ってくれました。相手がプレッシャーに来たタイミングで、良いところにボールが入って前に出て行ったという点で『カウンターのようだ』と表現しましたが、イメージの共有ができた点は非常に良かったと思います。普段から、相手のプレッシャーを見て空いたスペースを見付けてプレーするように伝えていますが、最終的に清水選手が左サイドを崩し、さらに空いたスペースに泉澤選手が走り込んでゴールを決めてくれたことは今後につながると思います。ずっとボールを保持して点を取ることも1つですが、相手が前からプレッシャーに来たところで、それを交わして得点できるようになれば、また1つ上に行けると思います。

Q.今シーズン最多の5得点で、かつ無失点。5-0という結果を振り返っていかがでしょうか。
先程お話したように、スキのない戦いで最終的に5点を奪うことができました。良いゲームをしても得点が入らないときがありましたが、今日はシュート10本で5得点することができ、やはり決定機を決め切る力が大事だと感じました。ルヴァンカップ準々決勝の第2戦ではチャンスで得点できなかったり、リーグ戦でも10数本シュートを打っても得点できなかったりしました。先日の川崎戦でも3得点できましたし、決定的なチャンスを作り出してしっかりと決め切るということが、選手にも植え付けられてきていると思います。それは私のトレーニングの成果というより、J1残留が決まったことで選手たちに余裕ができ、1つ1つのプレーに集中できているからだと思います。一人ひとりが守備の局面で厳しく行けるかとか、1つのパスをしっかり出せるかとか、そういった部分で集中できればおのずと良い守備や良い攻撃ができるのではないかと感じました。リーグ戦はラスト5試合ですが、個人個人を高めていかないとチームも高まっていかないと思いますので、個々のレベルを上げて得点を取ることや失点しないという結果を求めていきたいと思います。今日の結果を次につなげなければなりませんので、チーム全員で短い時間の中で良い準備をして、良い結果を出せるように頑張りたいです。

Q.川崎F戦から先発を大きく入れ替えましたが、それでもチームとして機能していた要因は何でしょうか。
今日のメンバーもルヴァンカップやリーグ戦で公式戦を経験していますし、誰を先発させるかはいつも非常に迷っている部分です。広島戦と川崎戦は連続してほぼ同じメンバーが先発しましたが、基本的には普段のトレーニングを見ながら起用する選手について悩んでいます。リーグ戦とカップ戦を並行して戦っていた時期に、メンバーを入れ替えながらイメージをみんなで共有できたことが大きいと思います。3月末から6月に掛けての過密日程の中で、多くの選手を起用することができた点が現状につながっています。私は、結果が出ないと選手を入れ替えながら戦うタイプですから、選手たちにはプレッシャーになっている部分もあると思いますが、私としては選手たちに競争意識を持たせてきたつもりです。川崎戦に続いて今日も勝つことができましたから、次の鳥栖戦で誰を起用するかは非常に悩みます。相手の状況を考慮した上で、『こういった戦いをしたいからこのメンバーでいく』という理由を明確にしないと選手たちにも伝えられないので、鳥栖戦にも良い準備をして向かっていきたいと思います。
選手コメント
DF 5 沼田 圭悟
バランスを見ながらプレーしましたが、ミスが多かったので自分のプレーには反省点が残りました。大量得点で勝利できたので全体としては良かったと思います。今日は、相手がボールに食いついてきたところで空いたスペースを使えればと思っていました。1点目のようにボールをしっかりつないで相手の背後を取るシーンを作れましたし、トレーニングで取り組んでいることを出せたと思います。
DF 13 渡部 大輔
試合の入りは難しいところもありましたが、無失点で勝利することができて良かったです。良い守備が良い攻撃につながったと思います。今日の磐田には外国籍選手がいませんでしたが、その分ドリブルが得意な選手やフレッシュな選手がいましたので、気持ちで負けないように臨みました。カップ戦はルヴァンカップで敗退してしまったので、天皇杯でタイトルを取れるようにみんなで頑張っていきたいです。
MF 15 大山 啓輔
前半の良い時間帯にゴールを奪い、前半のうちに2点差にすることができたので余裕を持って試合を運べました。全体を通して良いプレーができましたし、追加点が取れたことが大きかったと思います。自分自身としては、落ち着いてボールを散らせたことは良かったですが、終盤にミスもありましたので課題が残りました。ミドルシュートも決められて良かったです。これからの試合でも狙っていきたいと思います。
MF 39 泉澤 仁
2ゴールを奪うことができてうれしいです。慎太郎とマテウスがいいボールをくれましたので、決めることができて良かったです。相手はリーグ戦からメンバーが代わっていましたが、昨年から何度も対戦しているので対策を立てられているように感じましたし、やりにくさはありました。次も勝って上に行けるように頑張っていきたいです。
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