明治安田J3リーグ 第26節
2024.8.31 [SAT] 19:00 NACK

大宮

  • 69' 石川 俊輝
  • 78' ファビアン ゴンザレス
  • 87' ファビアン ゴンザレス
3 - 0
0 前半 0
3 後半 0

YS横浜

試合経過
監督コメント
先々週のホームの金沢戦では全体で約11,000人、先週のアウェイの長野戦には約1,400人の大宮サポーターが来てくれて、選手たちの頑張りもあると思いますし、成績云々とかではなく伝わるものがあれば本当にいいことですし、J1、J2、J3関係なく、スポーツの熱量とか臨場感とか、そういったものをしっかり表現できるように選手たちは頑張っていて、結果に結び付けるのが私の仕事なので、引き続き今週も頑張っていきたいと思います。

長野戦で少しバイタルエリアでコンタクトを食らっていたのでもう少し準備を早くしようと、プレー云々は気にしていないのですがもう少し準備を早くしたら局面が変わると思っていて、今週はそこの調整を少しやりました。あとはゲームをやってみてなのでまだ手応えとしてはあれですが、一応メッセージは毎週出して少しずつ上積みしていかないとチームは強くならないので、次のゲームというよりも自分たちのやるべきこととして取り組んでいて、あとはゲームを観てかなと思います。

準備の部分でアイデアなくボールを持っているとコンタクトを食らってしまうし、選択肢がありすぎるのであればもう少し早く決めておいてよと、やっぱり相手も一生懸命来るので時間がないですしコンマ何秒の世界だと思うので、アウェイとかに行くとあるあるなのですがいい機会かなと思って、もうコンマ何秒早くアイデアを作っておいてくれれば動きもパス出す方ももう少しスムーズにいけるかなというシーンがありました。ちょっと準備が遅いと悩んでしまうので、悩むというのは選択肢が多すぎてしまうということなので、選択肢がないというわけではないのですが、そこの受け取る方と出す方の遅さは少し感じていました。

トレーニングでもやりましたが、カウンターはスタートが勝負なので、相手が嫌なときに、こないだも最後はボールが回ってこないのですが、(泉)柊椰とかもかなりいいスタートを切っているので、ああいうのをやっぱりコンスタントに切れるか、一歩目を切れないと間に合わないので、相手の一番嫌なタイミングで、相手も苦しいけどこっちもスタートを切れればというのがゲームが割れたときのポイントなので、そのあたりは年間を通してやっていかないと、いくらいい崩し方をするといっても一歩目を感じられないと点は絶対に入らないので。その前の試合も(杉本)健勇とかがいいスタートを切っているのですが、まだちょっと使い切れないシーンがあって、引き続き使う使わないは選手がジャッジするので選択肢のところは消さないようにと考えています。

戦い方は本人たちがわかっていて、劣勢になったら耐えるし、出ていけるとなったら出ていくし、出ていくときにもう少し準備が早ければいいよねと、点は流れの中から抜群に取っているのですが、でも上には上がいるので、しっかりとそのあたりを準備して臨みたいと思います。
選手コメント
長野戦は苦しい時間帯が長くて、セカンドボールとか際のところでも持っていかれるシーンが多く、少し自分たちらしくないような展開になってしまったのですが、引き続き後ろがしっかりゼロに抑えられたということはいいことだと思いますし、まだ決着がついていないので、あと10分、いつになるかわかりませんがそれに向けていい準備をするだけかなと思います。

雨の中での試合はバウンドが変わったりとかイレギュラーなことがあったりするので、いつも以上に予測とか準備が必要になってきますが、長野戦は雨が強くなってすぐに試合が中止になったので、あまりそういった場面はなくて、ただ、中断しているときに再開に向けてそういった話や準備はしていました。

しばらく無失点が続いていますが、ここ何試合かは後ろは堅くできているので、本当に練習の成果が出ていると思いますし、シーズン当初に自分たちが目標としていた形に近づけていると思うので、そこは変わらずにやっていきたいと思います。

次はホームでYS横浜戦ですが、長野戦のことは一度忘れて、もう一度自分たちらしくアグレッシブに、守備も攻撃も自分たちが主導権を握って必ず勝ちたいと思います。この試合も後ろは絶対ゼロに抑えますし、前も点を取ってくれると思うので、今までと同じように、大宮らしく戦いたいと思います。

残り13試合と長野戦の10分になりましたが、いち早く優勝を決めるためにもすべての試合を勝つつもりですし、いつも以上に多くの方がNACKに来て応援してくれたらと思います。ぜひ応援よろしくお願いします。
長野戦の前半はセカンドボールを拾われて押し込まれる時間が続いて、少し難しかったです。相手が中盤の人数を増やしてきて、セカンドボールを回収してそのまま前に推進力を持って入ってくる感じで、僕らと割と似ているチームだったのかなという印象です。ただ、後半はそんなに悪くなかったと思いますし、点を取るところと閉じるところはこだわっているところではあるので、結果はついてこなかったですが、修正しながらやっていければと思います。

中断期間に、「練習で点を取れないと、試合で点は取れない」と(長澤)徹さんと話をしたのですが、チームに貢献しながらゴールを取るのが一番で、自分自身の調子はたぶんいいと思います。守備も僕自身のネガティブなイメージはなくなりましたし、守備でも攻撃でもチームに貢献できるという自信が今はあるので、その自信が調子に表れているのかなと思います。試合で出せるか出せないかは別ですが、よりアグレッシブな気持ちを持てているかなと思います。

守備もやって攻撃にも出ていくのが自分のドリブルに次ぐ武器だというのは、このシーズンを通して自信がつきましたし、より走れるようにもなってきていますが、それでチームに貢献できるのであれば自分はより走れないといけないですし、最近は「点を取れ」というよりも「走れ」と言われることの方が多い印象です。元々は攻撃の選手なので前にいないと意味がないと思っていますが、閉じるところ、下がるところ、ポジションを守るところはチームとしての決まりごとでもあるので、そこを遂行しながら自分の良さを出したいと思っています。

前節は点が取れなかったので、YS横浜戦はよりこじ開けたいという気持ちがあります。今の僕のポジションは点を取れないと僕のせいだと思っていますし、点を取られても僕のせいだと思っていて、責任感あるポジションをやらせてもらっていると思っています。もちろん点を取りにいきますが、ホームで失点してもいけないと思いますし、逆にホームでスタジアムを沸かせられるようなチームとしての得点があればいいですし、それが自分の得点だったらいいなと思います。

ホームの金沢戦もアウェイの長野戦も、たくさんのサポーターがスタジアムで一緒に戦ってくれましたが、やっぱりその期待に応えないといけないと思います。一試合ずつ勝点3を積み重ねていくことが最後のみんなの喜びにつながると思うので、一試合ずつ熱狂させられるようなサッカーをできればと思います。僕自身はワクワクさせられるようなプレーによりこだわってやっていますが、サッカーはそれだけではなくて、(下口)稚葉くんみたいに球際でガチャンといくことであったり、村上(陽介)のシュートブロックであったり、熱狂するシーンがたくさんあると思っていて、そのシーンをチームとしても、自分としても増やせるように、もちろんスプリントでも沸かせられると思っています。その面白さが今の大宮アルディージャにはあると思っていますし、チーム全体がサボらないし戦うので、そこも注目して観てもらえればなと思います。
メンバー

スターティングメンバー

71'
71'
71'

控えメンバー

71'
83'
71'
71'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 82 後東 尚輝
DF 2 花房 稔
DF 5 大嶋 春樹
DF 3 藤原 拓也
MF 50 中里 崇宏
76'
MF 39 奥村 晃司
MF 32 松村 航希
76'
MF 7 菊谷 篤資
65'
MF 14 脇坂 崚平
85'
MF 33 橋本 陸斗
FW 67 オニエ オゴチュクウ
65'

控えメンバー

GK 31 岡本 享也
DF 17 端野 拓馬
76'
DF 26 大越 寛人
MF 30 小島 秀仁
76'
FW 9 萱沼 優聖
65'
FW 11 ピーダーセン 世穏
65'
FW 13 ルクマン ハキム
85'

監督

倉貫 一毅
試合詳細
19 シュート 7
7 GK 17
4 CK 3
4 直接FK 8
0 間接FK 4
0 PK 0
試合データ

主審

佐々木 慎哉

副審

田邉 裕樹

副審

宗像 瞭

第4の審判員

美川 笙乃

入場者数

5,333人

天候

雨、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

25.5℃/87%

HIGHLIGHT

石川のゴールで均衡破り、途中出場のゴンザレスが2得点
明治安田J3第26節は、YS横浜を相手に迎えるホームゲームだ。前節の長野戦は、試合途中で雷雨のため中止。今節も台風接近で開催が危ぶまれたが、雨の中で試合開始を迎えた。

キックオフ直後、3バックの一角を担う村上がスペースへ持ち運ぶドリブルで右前方へ進むと、対角へフィード。泉がシュートを放ち、1分も経たずにゴールへ迫る勢いを示した。さらに左右からの対角フィード、クロスボールで、相手3バックの脇を突いて攻略を図った。守備では、石川が前線に出てサンデー、杉本と一緒に相手のビルドアップをけん制。あるいは、サンデーを前線に残した4-5-1の陣形で相手を中盤から先に進ませなかった。

34分、左からのクロスをファーサイドの下口がヘディングで折り返し、杉本がヘディングシュートを放った場面は惜しかったが、クロスバーをわずかに越えた。39分には、自陣の守備から小島がボールをコントロール。しっかりと前線を見て、スペースへロングパスを送ると、サンデーがキープ。すぐに駆け上がってきた小島を経由してアルトゥール・シルバが強烈なミドルシュートを放ったが、ゴールの左へそれた。完全にペースを握り、前半のうちに得点が欲しい展開となった。

しかし、時にはフィールドプレーヤーが全員、ペナルティエリアまで下がるほど人数をかけて守る相手を崩すのは容易ではなく、無得点のまま前半を終えることになった。長澤監督は「スプリントをせずに点を取るのはムシが良すぎる。対角やクロスも、点が欲しいから、人が(相手のタイミングを外し続ける動きをせずに)待ってしまっている」と攻撃の連続性を促した。

ハーフタイムには雨足が強まり、視界が白んだが、ホーム側ゴール裏からは大声援が送られた。後半も攻勢。特に、杉本は足元でボールをキープして起点として機能した。50分、杉本が中盤から左へ展開。泉のクロスからゴール前の混戦を作り、最後は石川がシュートを放った。54分にも泉のクロスがゴール前に届いたが、杉本とシルバが重なりシュートはクロスバーを越えた。59分にはロングパスで左サイドを抜け出したサンデーがドリブルシュート。次々にゴールへ襲い掛かったが、なかなか得点を奪えなかった。

ところが、思わぬ形でチャンスが訪れた。69分、相手がビルドアップのパス回しで、スリッピーな状況からコントロールミス。目の前にこぼれたボールを石川がすかさずゴールへ押し込み、待望の先制点を奪った。精力的なプレスの賜物だが、石川は「前半から(オリオラ)サンデーや(杉本)健勇、(泉)柊椰も(下口)稚葉もだけど、みんなが相手の守備ラインや中盤をしんどい状況に持って行ったのが大事なこと。相手は、ボールを持たせると上手さを見せるチーム。好きに上手さを見せられ続けてはいけない。ボールを取れなくても、プレッシャーをかけ続けないといけないと思っていた」と狙い続けた意図を明かした。

得点直後、長澤監督は、直後に4人を同時交代。中盤から前の陣形を変更。前線は、ファビアン・ゴンザレスの後ろに藤井、大澤を置く形となった。そして78分、ゴンザレスのカウンターアタックから生まれた左CKのこぼれ球を敵陣中央で拾った下口が左へ展開すると、小島がクロス。ゴンザレスが豪快にヘディングシュートを突き刺し、追加点を奪った。

さらに試合終了間際、大澤が左から入れたクロスボールからゴンザレスがオーバーヘッドキックを狙った場面でボールがこぼれ、ゴンザレス自ら押し込んで、勝利を決定付ける3点目を決めた。

終わってみれば3得点の快勝だが、1点を取る大変さを感じたゲームでもあった。リーグ終盤、首位を走り続ける難しさはあるが、目標であるJ2復帰と優勝へ向け、次節は松本とのアウェイゲームに臨む。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
サポーターの方が5,000人、足場の悪い中来ていただき、笑って帰っていただけるので、ホッとしております。

典型的な、我々が押し込んでYS横浜がディフェンスを整えてというゲームでずっと推移しました。前半は少していねいにやりすぎるというか、きれいに崩すのもサッカーですし、点を取ったときのように奪ってそのまま入れてしまうのもサッカーですし、ファビアン(ゴンザレス)が取った点のようにごちゃごちゃした中で取るのもサッカーですし、多分それを同居させないと勝負というのは取れないんですよね。だから、そういう面では非常にたくましくなってきたと、泥臭いゲームなのですが観ていて面白いとか綺麗とか、そういうのにはほど遠いのですが、元々大宮アルディージャが抱えいたそこの部分の問題を、やっぱり綺麗にていねいにという部分と同居していろいろなことをやれるようになりましたし、(小島)幹敏が外から行ってクロス一発合わせてきましたが、そういうのも含めて少しずつ強いチームにはなっているなと思います。

残り12試合ですが、しっかりとまた競争してチーム力を上げていってさらに強いチームを目指すのと、明日のトレーニングマッチもしっかり勝ってチーム全体を勝利の空気の中で今週を越えて、来週、松本のアウェイに行きますが、今選手たちに言ってきたのですが僕の余計な鼓舞はいらないチームなので、今回に関してはしっかり準備してアウェイに乗り込んで、勝利を貪欲に目指していきたいと思います。
選手コメント
勝点3も取ることができて、それもホームで、本当に素直にうれしいです。

自分のゴールは2点ともクロスからの展開だったのですが、1点目は自分の前にとてもいいボールが入って自分が合わせることができて、2点目はクロスからのこぼれを相手がクリアしようとして味方に当たって、それがちょうど自分の近くにこぼれていい形でフィニッシュすることができました。

監督が自分に与えてくれる時間の中で精一杯やるということだけを常に意識していますし、こうやってゴールでチームに還元することができたのもこれからの自分にとってもすごく大事なことなので、与えてもらった時間内で自分ができることを練習から精一杯やってきて、それが実ったのかなと思います。

ゴールパフォーマンスは、自分がプロになる前からずっとサポートしてくれている家族へのメッセージで、毎回ゴールを決めるとこれをやっています。

自分が加入したときからサポーターの声援というのはすごく暖かく感じていて、ただそこに対してこれまで還元できていなかったので、やっとサポーターの皆さんにゴールという形で還元することができて、すごくうれしく思っています。

自分たちが求めているもの、向かっている先はもう決まっていて、やはり優勝なので、早く勝点を積み上げてJ3優勝に近づくためにどの試合も大事なので、次の試合はアウェイですが勝点3を狙っていきたいと思っています。
YS横浜はボールを持たせてしまうとうまさを見せるチームなので、うまさを見せられ続けてはいけなかったですし、プレスにいくことでボールを取れなくても精神的にもプレッシャーをかけ続けていかなきゃいけないなと思いながらやっていました。その結果が得点につながったのかなと思います。止めてしまえば外すだろうなと思ったので、ダイレクトで振り抜きました。

前半から、(オリオラ)サンデーだったり、(杉本)健勇だったり、(泉)柊椰、(下口)稚葉もそうですけど、みんなが相手のディフェンスラインとか中盤に対してしんどい状態の中でもゴール前まで持ってったのがやっぱり大事なことだったと思います。

簡単ではないことだと思うんですけど、ここ何試合も本当にずっとああいう形で勢いよく入ってきてくれているので、本当に頼もしいですし、そこでそういった選手たちに負けてられないです。試合でも練習でも、本当にいい競争がし続けられてるっていうのが大事なことだと思いますし、スキを見せないように練習からも緊張感を持って最後まで続けてやっていきたいです。
ゼロで終われたことに関しては、守備陣としては一定の評価に値するとは思います。ただ、攻めているときのリスク管理だったり、ペナルティエリアの中に人数をかけていくことだったり、ウチのやり方ですし良いいところなのでなくしてはいけないとは思うんですけど、ボックスの中に全員入るのか、誰か1人ちょっと様子を伺うのか、みたいなところの判断は、もうちょっとしてかなきゃいけないですし、チーム全体として考えていかなきゃいけないところかなと思います。

前半に(オリオラ)サンデーの胸に通したシーンは、狙ってる形がうまくできたと思いますし、見えるようになってきてるものは確実に増えてるとは思います。ただ、僕から狙いすぎる必要はないと思うので、シンプルに周りを使うとこは使いますし、長いボールを使うときは長いボールを使うという使い分けをしっかりやって、僕が目立たないようにすればいいかなと思います。

常に集中力高くっていうところは外してはいけないと思いますし、ボールが来ないならマネジメントのところで声をかけながら集中力を保っていくことも大事だと思います。抜けがちにはなるところだと思うので、意識的にそういうところもやっていかなきゃいけないと思いますし、今日に関してはそういうところも抜け目なくしっかりできてたんじゃないかなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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