明治安田J3リーグ 第28節
2024.9.14 [SAT] 19:00 NACK

大宮

  • 43' 泉 柊椰
  • 86' 市原 吏音
  • 90+2' 関口 凱心
3 - 0
1 前半 0
2 後半 0

北九州

試合経過
監督コメント
長野戦から中2日になりますが、15分のゲームだったので基本的には普段通りのペースで次の北九州戦に向けて準備をしています。

北九州は強度が高くて、やっぱり昨年悔しい思いをしているぶん、クラブとしても選手としてもそこは強いのかなと思いますし、それが今の成績に結びついているのかなと思います。ただ、我々もホームですし、強度やインテンシティという部分はやっぱり譲れないですし、あとはそこから先で何ができるかという話なので、やっぱりその土俵では譲ることもないし、向こうも簡単に譲ってくれないのはわかっているので、しっかり戦い続けることが大事かなと思っています。

無失点の試合が続いていて、シーズン当初からやってきたことが形になってきているとは思いますが、実は攻撃でも47点と一番点を取っていて、崩して39点ぐらいと圧倒的に取っていますし、そこは他のチームとは10点差以上あると思います。ですので、守備が堅いから点が取れているのか、攻撃が強いから守備が助かっているのか、そのあたりは相関関係なのかなと思いますし、どちらかということではなく、両方が大事だと思っています。

交代で入る選手たちが試合を決めたり、終盤に決勝点が取れたり、実際にそういった現象が起きていることで勝ちパターンを選手がイメージできるようになっているのかなと思います。彼らが自然に作り上げたものなので、そこは引き続き大事にしていきたいと思っています。

3試合ぶりのホームゲームになりますが、いつもどおりに、しっかりと勢いのある強度の高いゲームで、気温も落ちてきてより強くというのは当初から意識していたので、そういう中でそれをベースに何ができるかというところをしっかりと表現できるようにしていきたいと思います。
選手コメント
再開試合の長野戦は、11分プラスアディショナルタイムという特殊なゲームで、なかなか経験できないようなことでしたし、サッカー人生においてあの試合がプラスに働けばいいなと思います。もう少し長い感じをイメージしていたのですが、やってみたら本当にあっという間でした。その中でも一つこじ開けられたことはよかったと思います。

シーズンも終盤になって昇格争いや優勝争いもありますが、やっぱり1試合1試合が大事になってくると思うので、先のことはあまり考えずに北九州戦をしっかり戦って、そのあとはU-19日本代表の活動で少しチームを離れますが、2試合しっかり勝ってもらって、1日でも早く昇格を決めて喜べればと思います。

アウェイでの北九州戦は、前半は押し込んで後半は押し込まれてという極端な試合だったのですが、ここ最近の北九州は好調ですし、前節、今治との大事な試合を落としているので後がなくてパワーを持って入ってくると思います。受け身にならずに自分たちも果敢に攻めていきたいですし、上位対決になると思うのでしっかり叩いて勢いに乗れればいいかなと思います。
チームにはもう慣れました。実際にチームに入ってみたらプレーすることが楽しいです。練習はハードなときもあるし軽いときもあるし、バランスが取れています。試合は負けも引分けも少ないし、強いチームだなと思います。

自分のストロングは出せていると思いますが、でもまだまだできることもあるし、練習でもっともっと頑張って試合でもっともっと出して、まだまだやれると思っています。

攻撃の選手は特長のある選手が多いですが、(杉本)健勇くんからもファビアン(ゴンザレス)からも(藤井)一志からも、みんなから勉強しています。勉強できることがいっぱいあるし、そこから自分のプレーに取り入れて練習から取り組んでいるので、試合に使ってもらえていると思います。普段の練習の方が試合よりもキツいと思いますし、試合は味方にたくさんうまい選手もいるのでプレーしやすいです。

NACK5スタジアム大宮でのプレーは最高です。応援が熱いし、あのスタジアムだったら自分も気持ちが高まってなんでもできるような感じになります。そういう雰囲気を持っています。サポーターが作ってくれた自分のチャントもいつも聴いているし、そんなにすぐに作ってくれてうれしいです。あとは自分が決めるだけです。

次はホームでの試合ですが、金沢戦のように、2点、3点と取れるように頑張ります。
メンバー

スターティングメンバー

90+4'
75'
68'
75'

控えメンバー

90+4'
68'
75'
90+4'
75'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 27 田中 悠也
DF 23 坂本 翔
23'
DF 50 杉山 耕二
DF 13 工藤 孝太
DF 33 乾 貴哉
MF 34 高吉 正真
MF 14 井澤 春輝
74'
MF 17 岡野 凜平
74'
MF 20 矢田 旭
57'
MF 21 牛之濵 拓
86'
FW 10 永井 龍
86'

控えメンバー

GK 1 伊藤 剛
DF 4 長谷川 光基
86'
DF 22 山脇 樺織
23'
MF 11 喜山 康平
74'
MF 15 小林 里駆
86'
FW 29 高 昇辰
57'
FW 16 大森 真吾
74'

監督

増本 浩平
試合詳細
14 シュート 10
4 GK 11
9 CK 10
9 直接FK 13
0 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

西山 貴生

副審

山口 大輔

副審

辛島 宗烈

第4の審判員

原田 一輝

入場者数

6,882人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

29.1℃/56%

HIGHLIGHT

泉が開幕戦以来のゴール、関口のプロ初得点など交代選手も活躍
明治安田J3第28節は、北九州を相手に迎えるホームゲーム。J2昇格プレーオフ圏内の5位につけている難敵だ。雷雨で中断状態となっていた第25節の長野戦の再開ゲームから中2日。調整は難しいが、選手を大幅に入れ替えることなく試合に臨んだ。

攻撃面は、キックオフから鋭さがあった。2分、茂木のクロスにファーサイドから石川が飛び込んでチャンス。続けて右からのクロスのこぼれ球をアルトゥール・シルバがミドルシュート。8分にはオリオラ・サンデーが単独ドリブルで敵陣を切り裂いた。

15分過ぎに接触プレーで北九州の坂本が負傷するアクシデントで試合が一時中断。再開した24分、小島のFKを杉本が頭で合わせたが、わずかにゴール右に外れた。

反面、守備では、蒸し暑さが理由なのか、連戦の疲労の影響なのか、ボールにプレッシャーをかけられずに引いてしまう時間帯が少なくなかった。特に29分に右サイドを崩され、クロスから強烈なシュートを打たれた場面は、GK笠原の好守がなければ危うかった。

それでも、攻撃の回数で上回り、試合を優位に進めた。38分には左からチャンスメーク。泉が中央に入れたパスを杉本が後ろ向きのままフリック。相手の背後へ抜け出たシルバがシュート。左CKになると、泉のセンタリングをサンデーがヘディングシュート。立て続けにゴールへ迫った。

前半のうちに得点を取り切りたい展開の中、待望の先制点は43分に生まれた。泉のスルーパスからカウンターアタック。サンデーが高速ドリブルでゴール前へ持ち込んでシュート。相手GKに弾かれたボールを、後方から追ってきた泉がゴールへ流し込んだ。開幕戦で2点を奪って以来の得点。得点後、あまり派手に喜ぶことがないタイプだという泉だが「スタジアム全体が盛り上がってくれたことに感動して泣きそうになった」と、渾身のガッツポーズで喜びを爆発させた。

後半も序盤は攻撃に勢いがあった。46分、中央を起点に左を小島、泉で崩し、クロスをシルバがヘディングシュート。ポストに当たったが、相手に当たってゴール外に弾かれた。

しかし、相手は極端にサイドに人数をかけてくるスタイルによって局面で数的不利になり、ボールを奪いに行けなくなると、52分、ゴール至近距離からのシュートを許した。63分にも相手の波状攻撃。67分には、クロスがポストを直撃。

長澤監督は68分に杉本に代えて和田を投入。中盤の底に和田を配置し、奪ったボールのキープを画策。相手の連続攻撃に歯止めをかけた。

苦しい流れからチームを救ったのは、交代選手だった。75分に大澤と関口、80分にファビアン・ゴンザレスを投入。86分、大澤がカウンターからシュートを放った場面で左CKを獲得。小島が蹴ったボールをファーサイドの市原がヘディングでゴールへたたき込み、2点目を奪った。

さらにアディショナルタイム、ゴンザレスがドリブルでカウンター。相手に倒されてファウルの判定となったが、起き上がるとクイックリスタート。右サイドをフリーで駆け上がった関口がゴール前へ持ち込み、GKとの1対1からプロ初ゴールとなるダメ押しの3点目を奪った。90+4分には、知念が今夏の加入後初出場。3-0での完封勝利に貢献した。

終わってみれば3-0だが、際どい勝負だった。小島は「押し込まれる時間もあったけど、守備陣がいい。やられない。カサくん(笠原)も止めてくれる。俺たち(中盤の選手)がサボらなければ、やられない」と耐え抜いた守備陣を称え、感謝した。

いよいよ、リーグは残り10試合となった。長澤監督は「第4コーナーを回って、ラストスパート。ゴールだけ見据えてやっていく」と話した。次節は、八戸とのアウェイゲーム。2位以上でのJ2復帰を確実にするまで、そして優勝するまで、突っ走りたい。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
これが最後のホームでのナイトゲームでしたが、6,800人の方に来ていただいて笑って帰っていただけるので、本当にホッとしています。

北九州は非常に堅い、ソリッドで、本当にいろいろなことがちゃんとしているチームなので、揃って崩すのは難しいかなと。それに向かっていく考え方もあるのですが、揃う前にどう攻略するかということを主に置いて、揃っても1回仕掛けてセカンド、サードって攻撃を仕掛けていって崩すという形を狙っていました。一発で崩すという美学もあるのですがそんな甘くないなと思っているので、それでしっかりゴールが取れたのはよかったと思います。

最初は押し込むような状況でいい形で入っていきながら、ちょっとやり合いになっていたのですが、カウンターから一つ取りました。ちょっと受ける時間ができて、後半の最初に取れればよかったのですが、相手がゴール前で足が動いてるのでなかなか取れなくて、相手の攻勢を受けるような状況になりました。ただ、うまくバトンを渡してもらった人がパワーを吹き返していったので、相手が出てきてくれたぶん、当然うしろは空くので、そこを狙いながらバトンをもらった人が確実に仕留めてくれたという意味では、チームとして勝利できたと思っています。

リーグがもう残り10試合で、ここから第4コーナーを回ってラストスパートのところに来たので、周りを見ずに、しっかりゴールだけを見据えてやっていくのと、今日の出来を見るとまだまだ競争の中に選手がいますし誰が行ってもおかしくないなと思っていますので、もうひと競争してチーム力上げて、最後しっかり走っていける準備をしていきたいと思います。
選手コメント
出たらアシストかゴールを決めたいという思いがあってそれがたまたま今日になりましたが、前半からなかなか苦しい時間が続いてたので、自分が出て流れを変えてやろうという気持ちで入って、それがゴールにつながってくれたので本当によかったです。

練習から股下とかは自分の中でも見えていたのですが、あの瞬間も意外と状況が見えていて落ちついて流し込めたので、また決められるように頑張ります。

本当にいつもすごい応援だなと思いますし、サポーターの皆さんの目の前でゴール決められたことが本当に一番うれしかったです。

一番はゴールよりも守備でゼロで抑えるというクローザーの役割もあったので、まずはゼロでしっかり抑えて、みんなが頑張ってるぶん、自分も途中から出るからにはしっかり走らないといけないので、でもそれでゴールを決められたのはよかったと思います。

監督も言うように、一戦一戦、本当に落とせないので、自分たちが優勝するためにも、一戦一戦、目の前の勝利を目指して頑張っていきたいと思います。
先制点のシーンは、僕たちはカウンターが武器なので、ボールが転がってきて(オリオラ)サンデーのスピードを生かそうと思ってパスを出しました。もうちょっと前に出そうと思ったんですけど、短くなっちゃってサンデーにはちょっと無理させたんですけど、僕も後ろをうまくついていけていましたし、もう一回受けられるかなとも思ったんですけど、サンデーがシュートを打ってそれがこぼれてきたので、もうあとは無心でした。とりあえず当てようと思って、それだけでした。

取ったあとあんなにはしゃぐことはないんですけど、ほんまに気持ちよかったですし、スタジアム全体が結構盛り上がってくれたことにすごく感動して、泣きそうになりましたし、ほんまにうれしかったです。バックスタンドがすごく盛り上がってくれて、そのあとゴール裏も盛り上がってくれて、すごく感動しました。前半わりと押し込めていたので、どこかで点を取れるかなと思っていましたし、ひさびさに取れてよかったです。

後半は守備面ではクロスを上げらてしまったり、コーナーにさせてしまったりするシーンもあったので、反省は結構多いです。攻撃面でも何回かドリブルを仕掛けたシーンはありましたけど、決定的なチャンスを作ったかって言われると別にそうでもないので、ゴール以外のところはわりと課題かなと思いながらプレーしていましたし、終わってからもそういうふうに思っています。

もうちょっと突破させないとか、そういう細かいところはこだわっていきたいですし、こっちからカウンターを仕掛けるシーンもありましたし、ああいういい奪い方ができれば、チームの武器はどんどん出てくると思っているので、守備はちょっと改善の余地はあるかなと思います。ハーフタイムで修正した部分でもあったので、うまくいったかって言われると分かんないですけど、変化させようっていう意識が大事かなと思っているので、今後の試合に生きてくるかなと思いますし、試合内容自体も結果クリーンシートで終われているので、ゴールをフタするっていう部分ではチーム全体で閉じれたかなと思います。
めちゃめちゃ良いボールが来たので、決めなきゃいけないなと思っていました。前半1点取れたときに、やっぱり後ろが守れれば勝てるなっていうのは思いましたけど、試合を楽にするには2点目3点目が必要だと思ってたので、そこで自分が取れたのは個人的にもうれしいです。あの場面で点を取れたのは、今年の当初に目標に掲げていた「点も取れるCB」に少しずつなれていってるのかなと思うので、良かったなと思います。

ピッチに立っている選手はみんなただ一生懸命に走って戦って切り替えて、ダメだったら全員で全力で戻るだけっていうのを徹底しているだけなので、特に難しいことはやっていないかなと思います。もっと安定して攻めて攻めて攻めまくってっていう試合ももちろんしたいですけど、現実的にはそんな簡単にいかないですし、守備に回る時間も長いですけど、決してネガティブな感じじゃなくて、守らされてるよりも守ってカウンターを狙っている感じもあるので、押し込まれてるけどそんなイヤな感じはしないです。

CBが狙われてるのは分かっていますけど、1対1で守れれば大丈夫だと思っています。(長澤)徹さんからもそれは要求されてるので、最終ラインで1対1で自分がいかに守れるかっていうのは、今後上のカテゴリに行っても必要になるので、いつもどおりやるだけかなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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