明治安田J3リーグ 第33節
2024.10.19 [SAT] 14:00 NACK

大宮

  • 74' 関口 凱心
1 - 1
0 前半 1
1 後半 0

今治

  • 31' 山田 貴文
試合経過
監督コメント
今治は非常にインテンシティの高い力のあるチームで、ミーティングでも確認しましたが、しっかりといつもどおりにスキのないゲーム、スキを奪えるようなゲームを構築していきたいと思います。練習の中でもインテンシティの準備はして環境だけ作って目は慣らしておきましたが、戦術的なことも組み込んでいこうと思っています。

昇格が決まりましたがやっぱり目の前のゲームなので、ミッションのコンプリートはコンプリートでいいのですが、抜けてしまう理由はないので、目の前、目の前でずっとやってきているので、そのペースは崩さずにと思いますし、選手たちもあまり気にしていないのかなと思います。次、次、という感じでやっているように思います。

今までのJリーグでもダントツで抜けて決まったあとはみんな落ちついてしまうというか、2020年に鬼木監督が川崎Fで突っ走ったときは早く決めてずっと勝ち続けましたが、やっぱり勝つのと勝ち続けるのはまた違うことなので、「勝ち続けるって何?」というのを選手に問わないといけないのかなと。やっぱり世界中みんな落ちついてしまいますし、それでも鬼木監督がちゃんとやっていたのを見ているので、勝ち続けるということをちゃんと選手が考えなければいけないんだなと肝に銘じています。

相手は土俵際というか、1つ下に富山がつけていて1個落とすと詰められてという状況にいるチームなので、我々もそうですが相手の切羽詰まった感というのはものすごいと思うので、ここで優勝みたいな感じでいくと100%やられてしまうと思うので、そこはちゃんと準備していこうと思っています。目の前の相手に対して真っ向勝負で何ができるかというのは最後までずっと続くわけで、リーグ戦なので、トーナメントではないので、トーナメントは勢いで持っていけますが、1シーズン38試合どうやって集中力を保つかなので、ここまではうまくやっているのですが、残り6試合保てるかどうかが一番ポイントなので、そういう準備をします。

選手がタイトルを取るチャンスというのは20回も30回もあるわけではなくて、本当に目の前のジャストワンチャンスでくるので、やっぱりそこを取りにいくというのは経験しないとわからないです。みんな経験して、「こんな感じでいくんだ」と、本で書いても人から話を聞いてもわからないので、「その場面でどう力を出しますか」というのは問われるのですが、リーグ戦なので彼らがちゃんと勝点を下に差をつけてチャージの数は持っていて、6回チャージはできるので、ただ目の前の1回で追っていかないとそこの経験は取れないので、次はそういう形で臨ませようかなと思っています。

こないだの試合に関してもやれることはまだあるので、そこは最後まで追求していこうと思っています。うちも開幕戦でやったのですが、キックオフからやられてはいけないですし、相手に起こることは自分たちにも起こるからちゃんと学ぼうという話はしました。選手たちはちゃんと自分でセットしていきますし、トレーニングでも緩んだらお互いに締め直しますし、強いチームを目指したいとずっと言っていたので強さは身につけているのですが、ただ、どこを目指したいかで強さは変わるので、やっぱり彼ら自身も個人としても、チームとしてもという部分で考えるとそこは上限はないので、「目指すところをちゃんと自分らで目指してよ」という感じでやっています。

やっぱり勝ちたいんだと思いますし、特別な状況で来たチームなので、選手はそれ以外に選択肢がない状況でずっと来ているので自ずとそうなっているのかなと思います。お互いがお互いに厳しくなったと思います。ただ、厳しくすることには責任があって、そこは自分にも責任がかかりますし、そういう意味ではお互いに厳しくなりましたし、あとはチームに影響を与えられるような戦い方とか、自分一人でもみんな頑張っているのですが、横の人とかグループに影響を与えられるような戦い方というのは、それぞれ試合に出る出ないとかではなく、チーム内でやっているゲームの中でもかなり戦えるようにはなってきたのかなと思います。味方を叱咤激励することもそうですし、状況が悪いときに10分間ぐらいのゲームでも何ができますかと言ったときに、何かができる選手は多くなってきたと思います。2回追ったり3回追ったりを平気でやったりとか、そういうのは徐々に出てきていて、いい意味で切羽詰まっているのかなと思います。やっぱり勝っているからだと思いますし、いい具合で敗戦が来たのでそこで見つめ直して、ステップバイステップで来ていると思います。
選手コメント
前節の福島戦は、昇格がかかった試合で少し硬くなるところもありましたが、単純にリーグ戦の1試合だと考えていて、内容だけで言ったら少し自分たちらしくない試合になりましたが、そういう試合をしっかり勝ち切れたというのは今年やってきて成長している部分かなと思います。相手はボールを大事にするチームでしたが持たせている感覚でしたし、前半戦でも対戦しているのでどういうチームかも全員がわかっていて、特に焦ることなく対応できたと思います。

昇格が決まった瞬間はうれしいという感じはあまりなくて、時間の問題だと思っていましたしそれがこないだの試合だっただけで、やっぱり優勝しないと素直に喜べないですし、試合も試合で、自分としても2失点してしまって悔しかったのでそっちの方が大きかったです。

昇格が決まって緩むことはないですし、雰囲気は継続できていると思います。勝っても負けても切り替えて、1週間いい準備をして週末に進んでいくというのが今年のチームなので、いつもどおりいい雰囲気でトレーニングができていますし、強度も高くて、週末に向けていい準備ができていると思います。

自分自身はここまでで成長できていると思いますし、振り返るとここでプレーしてよかったなと思います。

今治は自分たちと似ているようなサッカーをしているので、チーム力と個人の力の差になってくると思います。そこは自分たちも自信を持っているところですし、わかりやすくて、勝てば優勝ですし負ければ延びるので、ホームですし勝って気持ちよく優勝を決めたいです。いつもどおり、全員で体を張って全員で守って、決めるところを決めて、ゼロで抑えて勝ちたいと思います。
今シーズンはここまでフル出場で、得点やアシストもキャリアハイに近づいてきているので、もっとゴール前に入っていきたいです。今年はそういうところも意識していて、点を取りたいという意欲も高まっています。これまでも意識はしていましたがより高みを目指そうと、シュートの意識とかも高まっているのかなと思います。特にきっかけがあったわけではないですが、点を決めたいな、数字を残したいなと思って、日々練習から意識しています。今はCKを蹴らせてもらってますが、キックもちょっとずつ感覚が良くなってきている感じがしますし、アシストも得点も増えるかなという感じがあります。

そういう意識一つでも結構変わるのかなと、今まであまり振ってこなかった場面でも触れるようになっている感じがしますし、意識で変わりますね。J3落ちて自分がやらないとという気持ちも出ているのかもしれないですし、年齢とともにそういうものが出てきたのかもしれないです。

自分としてはいつもどおりやっている感じですが、周囲が変わったと感じてくれるならうれしいです。自分が成長できているのかなと思えますし、人から言われるとより頑張れます。以前一緒にプレーしていて今年対戦した(矢島)輝一くんやミカさん(三門雄大)からも声をかけてもらって、少しずつ良くなっているのかなと思います。

昇格が決まって、うれしいよりもホッとしました。アカデミーからずっとやっていて、J3にいちゃダメだと思いますし上にいないといけないと思うのですごく責任を感じています。だから昇格が決まってホッとしましたし、よかったなと。よりもう1個上を目指していかないといけないですね。

僕たちの目標は優勝なので、昇格が決まっても緩んでいる感じはないですし、そこはブレていないと思います。次もいつもと同じで、目の前の試合を頑張るだけなので、あまり気負わずにいつもどおりやりたいです。
メンバー

スターティングメンバー

64'
83'
83'
64'

控えメンバー

83'
64'
83'
64'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 31 セランテス
DF 4 市原 亮太
DF 3 福森 直也
DF 2 加藤 徹也
MF 37 梅木 怜
84'
MF 18 新井 光
84'
MF 7 山田 貴文
76'
MF 9 近藤 高虎
FW 14 弓場 堅真
FW 10 マルクス ヴィニシウス
FW 36 横山 夢樹
46*'

控えメンバー

GK 1 修行 智仁
DF 26 二見 宏志
84'
DF 15 阿部 稜汰
MF 25 楠美 圭史
84'
FW 29 アンジェロッティ
76'
FW 17 ウェズレイ タンキ
46*'
FW 11 阪野 豊史

監督

服部 年宏
試合詳細
13 シュート 13
13 GK 12
8 CK 2
16 直接FK 10
0 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

岡 宏道

副審

安藤 康平

副審

堀 格郎

第4の審判員

森田 秀一

入場者数

9,860人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

28.1℃/48%

HIGHLIGHT

関口が同点ゴール、勝点獲得でJ3優勝を達成
明治安田J3第33節は、2位・今治との上位対決だ。大宮は前節で2位以上が確定し、来季のJ2復帰は決まった。この試合に勝つか引分ければ、今季の目標であるリーグ優勝が決まる。逆を言えば、相手は勝利しなければ逆転優勝の可能性が消える、緊張感のある一戦だ。

試合は、探り合いのような展開からスタートした。互いにボール保持を重視しながら攻撃を構築するが、シュートシーンを作らせない。最初にゴールへ迫ったのは、6分。和田のサイドチェンジから、茂木が頭で右から中央へ折り返し、石川がヘディングシュートを狙ったが、ゴール左へ外れた。

10分を経過すると、次第にポゼッションの今治、カウンターの大宮といった構図になってきた。シュート数も相手の方が多く、やや押され気味。サイドチェンジによる揺さぶりを仕掛ける場面はあったが、長澤監督が「横に揺さぶるより、枚数のバランスをどう描けるかが重要。前半は、おそらく相手は怖くなかったと思う。ボールを持っていても(相手の)最終ラインに人がいない状況では、何も生まれない。後半は(小島)幹敏がリスクを冒しに行ったけど、それをやらないと点は入らないと思っていた」と指摘したとおり、先制点は奪えなかった。

そして31分、左サイドの深い位置でマークを外されると中央への侵入を許した。一度は村上がブロックしたが、こぼれ球を鮮やかに決められた。リードを得た相手の守備は強度を増し、攻撃は難しくなった。前半の終わり頃には、杉本にボールが集まったが、相手の集中した守備の前にシュートは打てなかった。

1点を追う後半は、早々にピンチが訪れた。クロスボールを笠原が弾いたが、ゴール方向にボールが飛び、クロスバーに救われた。続くCKもあわや失点のピンチ。落ち着かない立ち上がりとなった。

60分には、市原が競り合いで相手と入れ替わってショートカウンターを受けたが、カバーに入った村上のシュートブロックで難を逃れた。64分、長澤監督は、ファビアン ゴンザレス、大澤、関口の3人を一気に投入。72分に小島のドリブルからカウンターを仕掛けた場面で大澤が倒されてFKを獲得するなど、少しずつ攻撃の回数が増えた。

そして74分、ついにゴールネットが揺れた。小島のロングフィードで抜け出しを図った石川が、GKへのバックパスを塞ぐような競り合い方をすると、小さくなった相手のクリアを泉がドリブルで粘ってゴールライン際まで前進。低いクロスをゴール前に流し、逆サイドから入り込んだ関口が同点弾を押し込んだ。

長澤監督も「凱心がなんであんなところにいたのか」と驚いていたが、関口は「練習からファビアンや(泉)柊椰くんが前を向いたら、チャンスが来るし、(持ち味の走力で)信じて走ることができる。こぼれ球を狙っていた」と好機を見逃さなかった。

逆転を狙う勢いだったが、82分に富山と濱田を投入したあとは、優勝を確定させるためのゲームコントロールを優先した。最後は、相手のFKが壁に当たってゴールを外れて1-1でタイムアップ。優勝が決まり、メイン、バック、両ゴール裏のファン、サポーターが総立ちになり、拍手が沸いた。

笠原は、試合終了直後に涙。「前節も今節も自分たちらしくない部分はあったし、最近はあまり寝られなく、見えないプレッシャーのようなものがあったのか。泣くつもりはなかったんですけど」と目標達成による安堵と解放感によるものだったことを明かした。

目標を達成したが、J2昇格を決めた前節と同じく、次の試合に向けた意識を言葉にする選手が多かった。

次節は、岩手とのアウェイゲーム。チーム、そして選手個々の来季以降につなげるためにも、どん欲に勝利を求め続けたい。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
今日もサポーターが大勢かけつけてくれて、なんとかリーグとしての結果はしっかり示せたので、しっかり笑って帰ってもらえることが非常にホッとしております。

ゲーム自体は全然思ったようにいかなくて、最初いきなり2枚カード出たのでちょっと出足が止まってしまった感じでした。我々も自信を持っているのですが、今治のデュエル力は双璧だと思っていて、おそらく攻撃の起点も始まりは多分そこになるのではないかというところで、お互いに球際を作りながら入ったのですが、いきなり2枚カード提示されてしまって少し相手に近づいていくことができずに、失点する1分ぐらい前に自陣内でファーストが決まらなかったので外からちょっと大きな声を出したのですが、案の定というか致し方ないかなと思います。

同時にちょっとリスクを取り切れなかったので、ポジションでリスク取ることとかジャッジのところとかをハーフタイムに整理して出て行って、押し込むことはできたと思います。ただ、2点目を刺されてしまうと今の今治だとなかなか難しいので、絶対に失点しないベースで、我々は条件的には最低でも引分ければ優勝ができるという状況だったので、しっかり粘り強くついていってどこかで一つ取れればなと思ってる中で交代選手がやはりしっかりやってくれて点を取ってくれて良かったです。

あとは勝ちに行くか優勝を取るかのジャッジだったのですが、アディショナルタイムに入るときにも(小島)幹敏とか(和田)拓也が優勝を取りに行こうということで中を煽ってくれたので、それで納めにいったようなゲームでした。なかなか堅いゲームになってしまったのと、一番得意としてる出足のところが少し止められてしまい、ゲームとしては非常に反省内容は多かったですが、それでもなんとか勝点を持って来れる戦いはできるようになったので、残り5試合まだあるので、大抵のチームは緩んでしまうのですがそうはいかないので、しっかりと次のゲームの準備をして岩手戦に臨んでいきたいと思います。
選手コメント
途中交代で入ったのが負けている場面でしたし、いつもより早い時間帯からの出場になったので、流れを変えるドリブルでファンの皆さんに応えたいと思って、得点だったりアシストで何か残せればと思って試合に入りました。監督からは、とりあえず思いきりやってこいと言われたので、入りやすかったです。

同点ゴールのシーンは、走ったら入るかなという感じでこぼれ球を狙ってたんですけど、(泉)柊椰くんのクロスがうまく自分のところに来たので、あとは決めるだけでした。逆サイドの選手がボールを持っているときはチャンスが流れてくるからそこを自分がしっかり詰めるということを、練習から意識していましたし、やってきたことが試合で出たのかなと思います。

去年J3に降格して、僕は特別指定選手でしたけど何試合か出させてもらってたので、試合に負けて悔しい思いやどん底を味わったので、今年はJ3優勝できて素直に嬉しいです。ただ、優勝が決まったからといっても、一つひとつ勝っていくということをリーグ序盤からずっと続けてきたので、引き続き変わらずに残りも1試合1試合勝てればなと思います。
前半は出足が遅かったり、切り替えの部分で遅れを取ったり、チームとして大事にしてるところがわりと良くない状況だったので、それはビハインドで折り返すよなというような感覚でした。でも、ハーフタイムで修正もありましたし、前半よりはまだマシな後半になったかなと思います。後半は失っても、切り替えのところで勝負かければいいという感覚だったので、後半は割り切ってやれたかなと思います。

得点シーンは、僕のマッチアップの選手が前半のうちにイエローカードをもらっていたので、そこで後半はアグレッシブに仕掛けようと思っていて、良い形でボールが取れたので、ドリブルが自分の武器なので、そこはもう迷うことなく突破しにかかりました。(関口)凱心のことは見てないんですけど、あそこにスペースがあったのは見えたので、誰か走ってくるだろうということでクロスを上げたんですけど、それが得点につながってよかったなと思います。

優勝が決まってとりあえずほっとしているというのが一番です。今年は本当に優勝が絶対条件だと思っていたので、そこを成し遂げられてよかったなと思います。でもまだまだ5試合あるので、個人としても結果と成長によりこだわってやっていきたいなと思います。
僕たちアカデミー出身の選手は特にそうですけど、やっぱりNACK5スタジアム大宮は特別な場所なので、ここで優勝を決めたかったですし、それをみんなで達成できたのは本当にうれしかったですしホッとしました。

優勝することができたのはやっぱり日々の練習がすべてですし、試合に出てる出てない、メンバーに入る入らない関係なく、本当に全員が毎日の練習に真摯に向き合って、1日1日本当に成長しようとしてました。そこは優勝が決まったからといって止めてはいけない部分ですし、せっかくそこがスタンダードになったのにそのスタンダードがブレてしまったら、今年やってきたことは何だったんだとなってしまうので、そこの熱量というのは変えずに、日に日にもっともっと、むしろ増やしていくぐらいの姿勢は持ち続けないといけないかなと思います。

優勝が決まってもまだリーグが終わったわけではないので、そこは一戦一戦まだまだ成長するチャンスが僕たちには残ってますし、今日の試合を含めてそうですけど、まだまだ成長しなきゃいけない部分というのは多くあるので、そこはしっかりと向き合いながら一個一個乗り越えていくことが大事かなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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