Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ Aグループ 第1節
2013.3.20 [WED] 16:00 NACK

大宮

0 - 2
0 前半 2
0 後半 0

磐田

  • 7' 金園 英学
  • 22' 山本 康裕
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 30 渡部 大輔
56'
DF 34 片岡 洋介
DF 17 高橋 祥平
DF 8 下平 匠
MF 9 チョ ヨンチョル
MF 6 青木 拓矢
MF 7 上田 康太
MF 24 鈴木 規郎
46*'
FW 28 富山 貴光
77'
FW 32 長谷川 悠

控えメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 3 福田 俊介
DF 27 今井 智基
56'
MF 25 宮崎 泰右
77'
MF 23 金澤 慎
MF 18 橋本 早十
FW 14 清水 慎太郎
46*'

監督

スターティングメンバー

GK 21 八田 直樹
DF 2 菅沼 駿哉
DF 20 山本 脩斗
DF 16 金沢 浄
DF 24 チョ ビョングク
46*'
DF 33 藤田 義明
MF 7 小林 裕紀
MF 10 山田 大記
MF 11 松浦 拓弥
68'
MF 23 山本 康裕
76'
FW 17 金園 英学

控えメンバー

GK 1 川口 能活
DF 25 櫻内 渚
46*'
MF 6 田中 裕人
76'
MF 15 菅沼 実
MF 26 松岡 亮輔
FW 9 山崎 亮平
68'
FW 30 阿部 吉朗

監督

試合詳細
10 シュート 9
8 GK 13
6 CK 3
9 直接FK 7
5 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

窪田 陽輔

副審

金田 大吉

副審

作本 貴典

第4の審判員

山内 宏志

入場者数

6,613人

天候

曇のち晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

20.4℃/53%
初戦黒星も、フレッシュなメンバー構成で手ごたえ残す
J1第3節から中3日、週の半ばに迎えたのはヤマザキナビスコカップの初戦だ。2005年以来8年ぶりの決勝トーナメント進出を目指すアルディージャは、リーグ戦の第2節で勝利した磐田をホームで迎え撃った。ノヴァコヴィッチとズラタンがスロベニア代表に選出された影響もあり、先発メンバーはフレッシュな構成となった。今季初出場の江角、鈴木に加え、これまで途中出場での起用だった長谷川、富山、上田、片岡が初先発を飾った。

メンバーを入れ替えれば、メリットもデメリットも生まれる。アルディージャのボールで始まった前半、鈴木がいきなりミドルシュートを放った段階では、積極性がプラスの要素に働いていた。しかし、アルディージャが今季の戦いの基盤としている守備の面では連係が崩れてしまった。7分、磐田は左サイドへの展開から山田、金沢とつなぎ、クロスボールを金園がヘディングで合わせて先制。アルディージャは、プレッシャーやマークに迷いが生じて後手に回り、ゴール前に飛び込んでくる選手を押さえきれなかった。さらに22分、今度は磐田が右サイドから攻撃。菅沼駿と金園の連係から最後は山田のスルーパスを受けた山本康がゴール前でフリーとなり、追加点を決めた。アルディージャは、ボールサイドに人数をかけながら相手の自由を奪えず、最終的には中央とサイドに2人のフリーマンを作られ、マークに付ききれなかった。下平が「前回はマンツーマン気味に付いていたけど、今日はマークの受け渡しがうまくいかない場面があった。そういうときでも踏ん張れないといけない」と指摘したように、反省点の残る展開となった。

しかし、選手個々に目を移せば、新鮮さを感じさせる好プレーもあった。35分、青木の浮き球を富山がダイレクトパスで落とし、その間に前進した青木がワンタッチでシュート。相手GKに防がれたが、富山の縦への抜け出しをきっかけに相手を前後へ揺さぶって好機を作り出した。前半終了間際には上田のクロスボールを片岡が頭で合わせ、クロスバーをヒット。パス精度の高さと、競り合いでの強さという個々の武器が垣間見えた。

後半に入って58分には相手の連続シュートをベテランGK江角が死守。74分にチョ ヨンチョルと途中出場の清水慎のコンビネーションでシュートへ持ち込んだシーンは、相手の守備陣を手玉に取っていた。さらに80分、投入されたばかりの宮崎が鋭いターンから左足を強振。クロスバーに嫌われたが、相手に恐怖心を与える思い切ったプレーを見せた。また、途中出場の今井も持ち前の運動量と積極性を発揮し、2点を追うチームの攻撃を促進した。最後まで得点を奪うことはできずに敗れたが、ゴールへの期待が高まる瞬間は散見された。
 
清水慎は「(長谷川)悠君とは、互いに近い距離を取れていて良い連係ができている。もっと持ち味を発揮できる時間を増やしたい」と個人としての手ごたえを話した。プロ公式戦初出場を果たした今井も「途中出場の経験はあまりないが、入り方は良かった。負けたのは悔しいけど、クロスも上げられたので個人としては良かったと思う」と好感触を得ていた。もちろん、反省点も手ごたえも勝利から学ぶに越したことはない。長谷川は「連敗はできないので、次は勝ちたい」とプロとしての意地をのぞかせた。次節の湘南戦は、中2日ですぐにやって来る。今度は、挑戦の成果で反省点を上回り、白星をつかみたい。


(総評:平野 貴也/写真:早草 紀子)

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監督コメント
監督 ベルデニック
今日は内容にも結果にも満足できない試合となってしまいました。我々がイメージした試合運びができませんでした。J1リーグ戦からメンバーが代わったことも、多少影響してしまったかもしれません。
 
まず、守備の規律や相手選手とのマッチングがあまりうまくいきませんでした。磐田は前回J1リーグ戦で戦った時と同じようなやり方をしてきたにも関わらず、我々は守備面でうまく対応することができませんでした。特に、相手のアンカーとトップ下の選手が縦にポジションチェンジするところをうまく捕まえられずフリーにしてしまい、そこを起点に攻撃を仕掛けられてしまいました。そのずれが全体に波及してしまい、ボールの奪いどころやマークがはっきりせず、失点につながりました。
 
また、特に前半の攻撃では、相手にとって危険なプレーが足りませんでした。いつものようにボールがテンポ良く動きませんでしたし、中盤とFWとのコンビネーションもうまくいきませんでした。FWが起点になることも少なかったですし、裏へ抜けるか足下に欲しいのか、うまくコンビネーションできずに単調な動きに終始してしまいました。戦術的にも相手にとって驚きのあるプレーではなかったと思います。
 
後半は守備のずれを修正したことで、ある程度うまくいったと思います。攻撃に関しても、前半より攻撃的に相手ゴールに迫ることができました。我々が相手陣地でプレーする時間が多く、チャンスを作ることもできましたが、磐田も人数を掛けて守り、最終的にはゴールを割ることができませんでした。今日の敗戦については、我々がうまくプレーできなかったことを認めざるを得ないと思っています。

Q:敗戦の中、何か収穫はあったか?
今日は何人か、これまでJ1リーグ戦でプレーしていない選手が出場し、いいプレーを見せてくれました。上田選手のパフォーマンスは良かったですし、今井選手もいいプレーを見せてくれました。清水慎太郎選手の動きも良かったと思います。

Q:選手を入れ替えた中でJ1リーグ戦と同等なパフォーマンスが出なかったことで、今後チームの底上げについてどう考えているか?
私自身は、今日はいいプレーをしてくれると期待していましたし、そうなるだろうと予想もしていました。「チャンスをつかみたい」「このチャンスで力を見せたい」と肩に力が入り過ぎ、空回りし、本来できることができなかった、ということはあったと思っています。

Q:中2日での湘南戦に向けて。
次の試合、湘南に勝つことは使命だと思っています。また、1週間で3試合をこなすことになるので、コンディションやけがなども踏まえながら、次の湘南戦は勝ちに行きたいと思います。
選手コメント
FW 32 長谷川 悠
Q:意識していた点は?
自分にとってはこの試合が大きなチャンスだと思っていました。結果を残すこと、どれだけ自分がやれるかを見せることをテーマに試合に臨みました。

Q:次につながるプレーはあったか?
自分としては前向きにプレーできました。シュートをもっと打ちたかったというのはありますが、前を向ける場面、ボールを足下に収めて起点になれる場面があったので、そういったところは今後も続けてやっていきたいと思います。

Q:中2日で臨む湘南戦への意気込みを。
連敗だけはしてはいけないと思っています。次の試合にしっかり勝って、またチームをいい状態に持っていきたいと思います。
MF 7 上田 康太
Q:今日の試合で見えた課題は?
相手どうこうよりも、自分たちがどういうプレーをするかということが大事だと改めて思いました。その質をどんどん上げていきたいです。

Q:後半は積極的なプレーも見られたが?
もちろん個人的にも結果を残したかったですし、前半はチームとしてふがいないプレーをしてしまったので、後半に何とか取り返そうとしたのですが、なかなかうまくいきませんでした。

Q:中2日での湘南戦への意気込みを。
予選リーグで1敗してしまったので、決勝トーナメント進出のためにはもう負けられません。次の試合はみんなで力を合わせて、絶対に勝ちたいと思います。
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