Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ Aグループ 第5節
2013.4.23 [TUE] 19:00 NACK

大宮

  • 52' 清水 慎太郎
  • 80' ノヴァコヴィッチ
2 - 3
0 前半 0
2 後半 3

清水

  • 55' バレー
  • 79' 平岡 康裕
  • 83' バレー
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 34 片岡 洋介
DF 26 村上 和弘
MF 30 渡部 大輔
MF 6 青木 拓矢
MF 7 上田 康太
MF 5 カルリーニョス
46*'
FW 14 清水 慎太郎
66'
FW 32 長谷川 悠
60'

控えメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 3 福田 俊介
DF 8 下平 匠
MF 23 金澤 慎
MF 13 渡邉 大剛
46*'
FW 11 ズラタン
60'
FW 19 ノヴァコヴィッチ
66'

監督

スターティングメンバー

GK 21 櫛引 政敏
DF 28 吉田 豊
DF 3 平岡 康裕
DF 4 カルフィン ヨン ア ピン
DF 2 イ キジェ
MF 20 竹内 涼
MF 5 村松 大輔
MF 34 高木 純平
57'
FW 13 高木 俊幸
FW 7 八反田 康平
71'
FW 11 瀬沼 優司
46*'

控えメンバー

GK 1 林 彰洋
MF 18 イ ミンス
MF 10 河井 陽介
MF 8 石毛 秀樹
71'
FW 9 バレー
46*'
FW 35 村田 和哉
57'
FW 23 白崎 凌兵

監督

試合詳細
15 シュート 13
6 GK 13
5 CK 8
12 直接FK 12
6 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

東城 穣

副審

穴井 千雅

副審

蒲澤 淳一

第4の審判員

荒木 友輔

入場者数

4,276人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

17.2℃/44%
清水(慎)の今季初ゴールで先制するも、逆転負けを喫する
激戦の末に勝点3をもぎ取ったさいたまダービーから中2日、アルディージャは聖地NACK5スタジアム大宮でヤマザキナビスコカップの予選リーグ第5節を迎えた。相手はJ1リーグ戦の開幕戦でも対戦した清水。ベルデニック監督が「非常にアグレッシブで球際の競り合いに強く、コンパクトな守備をしてくる」と警戒心を強めている強敵だ。J1リーグ戦では過去3試合で失点がわずかに「1」。2勝1分けと試合を重ねるごとに調子を上げている。アルディージャにとってはこの試合に勝てば決勝トーナメント進出に向けて大きく前進できるだけに、確実に勝点3を積み上げたいところだ。
 
タイトなスケジュールの中、「今いる選手を最大限に生かす」というベルデニック監督は、ツートップに長谷川と清水(慎)を起用。左MFには今シーズン初めてカルリーニョスが先発した。右MFには渡部が入り、ボランチは青木と上田がコンビを組んだ。さいたまダービーでも機能した最終ラインには、左から村上、片岡、菊地、今井。ゴールマウスには、3月20日の磐田戦以来となる江角が立ちはだかった。19時。試合はアルディージャのキックオフで幕を開けた。

立ち上がりは互いに慎重だった。アルディージャはコンパクトな陣形を構築し、相手のパスコースを限定してボールの出どころを封印。奪ったボールは、高さのある長谷川をターゲットに、低い位置から早めにボールを入れて攻撃を組み立てた。しかし、前線からプレッシャーをかけてくる清水の守備に対して、ゴール前までボールを運ぶことができない。
 
試合がこう着する中、アルディージャは左MFのカルリーニョスとボランチの上田がポジションをチェンジ。功を奏したのは前半終了間際の43分だ。カウンターから右サイドを渡部がドリブル突破。大きなサイドチェンジから逆サイドの上田がフリーでボールを受けたが、ミドルシュートは枠をとらえることができなかった。

0-0のままで迎えた後半に入って、試合が大きく動く。口火を切ったのはアルディージャだった。後半のスタートから渡邉が入り、攻撃が活性化。守備力の高い渡部が左サイドにシフトしたことで、村上が攻撃参加する機会も増えた。さらに渡部と渡邉のフリーランニングが、清水の守備陣を混乱に陥れる。得点が生まれたのは、その直後のことだ。ボールを持って前線に上がった村上のパスを受けた清水(慎)が、相手DFに挟まれながら鮮やかにターン。「イメージ通りだった」という見事な突破からゴールネットを揺らし、アルディージャが先制した。
 
しかし、それからわずかに3分、バレーを投入して攻撃の圧力を高めた清水に反撃を許す。55分にはバレーに決められて1-1の同点。さらに79分には平岡のヘディングシュートで、1-2と逆転を許した。
 
決勝トーナメント進出のためには勝利が必要なアルディージャは、後半の途中からピッチに入ったズラタンとノヴァコヴィッチのスロベニアコンビが意地を見せる。80分、渡部のタテパスを受けたズラタンが左サイドを抜け出してゴール前にクロス。走り込んできたノヴァコヴィッチが合わせて、2-2と試合を振り出しに戻した。
 
しかし、前がかりになったアルディージャの守備に隙が生まれた。83分、バレーに2度目のゴールを決められて、再びアルディージャが追いかける展開となったのだ。終了間際には前線でボールを奪ったズラタンがゴール前でフリーになるチャンスがあったが、シュートはわずかにゴールマウスの外。最後まで攻め続けたアルディージャだが、ゴール前を固めた清水の守備を崩せず2-3のまま試合が終了した。

「今日の試合は残念だったが、自分たちはまだまだ成長する過程にある。こうした経験を繰り返すことで、チームは成長していける」
 
試合後にこう語ったベルデニック監督。その言葉通り、敗れはしたものの戦い方がブレることはなかった。清水(慎)の今季初ゴール、ノヴァコヴィッチの意地の同点弾も、今後につながるポジティブな材料だ。下を向いている時間はない。次なる戦いとなる柏戦は、3日後に迫っている。

(総評: 岩本 勝暁 /写真:早草 紀子)

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監督コメント
監督 ベルデニック
今日の内容、結果については満足できるものではありません。残念な結果に終わってしまいました。ヤマザキナビスコカップの決勝トーナメント進出も、非常に難しくなったと思っています。金曜日に柏戦を控え、中2日で3試合という難しい日程ではありますが、リーグ戦とカップ戦の2つの大会を勝ち抜くには、我々にはまだまだ力が足りないと感じました。
 
全般的に好不調の波が非常に激しい試合になってしまいました。いい時間帯には非常に素晴らしいプレーができているのですが、特に守備面で、あまり安定した戦いができていませんでした。相手の攻撃に対して切り替えが遅く、攻めている時間にいかに守備の準備をしておくか、という部分でも不足していました。清水の速い攻撃に対して、しっかりマークをする、あるいは相手を我々のゴールに近づけない守備ができませんでした。特に清水のスピードのある選手に対し、マークがうまくできませんでした。
 
今日は非常に残念な試合になってしまいましたが、これも我々が成長するための1つの過程だととらえています。例えば、(清水)慎太郎は、個人としてはいいパフォーマンスを見せてくれました。昨年の彼のいい状態に戻りつつありますし、今日は評価できるプレーでした。こういった過程を繰り返しながら、我々はまた成長していけると信じています。

Q:今シーズン初先発のカルリーニョス選手の今日のプレーはどうだったか?
彼には早過ぎたチャンスだったかもしれません。練習では非常に真面目に努力して、いいパフォーマンスを見せていたので先発でプレーさせました。怪我から復帰したばかりで、もう少し練習試合などを積ませた上でプレーさせるべきでした。急ぎ過ぎてしまったと思っています。
選手コメント
FW 14 清水 慎太郎
Q:得点シーンを振り返って。
イメージ通りのプレーで点を取ることができました。完璧に狙い通りのプレーでした。

Q:今シーズン初ゴールを決め、次の課題は?
僕が先発で出た試合は、残念ながらまだ勝ったことがありません。フルに90分戦って、その上でチームが勝つことが目標です。そのためには1点取ったからと満足するのではなく、2点3点と取れるような選手を目指していきたいです。
FW 19 ノヴァコヴィッチ
Q:チームとしての課題を1つ挙げるとすれば?
何を挙げればいいのかわかりません。我々はいいプレーをしていました。このような過密日程の中では、こういったことも起こりうる、ということです。我々はどの選手が試合に出てもいい状態でいい準備ができてますし、それが自分たちの良さでもあります。特に大きな課題は見つかりませんし、このままプレーし続けるべきだと思います。

Q:中2日で迎える柏戦への意気込みを。
難しい試合になると思います。柏は非常にいいチームですし、間違いなく強いです。ただ、我々もこれだけ負けていないのですから、柏に劣らずいいチームなのです。これまで続けてきている自分たちらしいプレーをしっかりぶつける気持ちで、試合に臨みたいと思います。
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