明治安田生命J2リーグ 第38節
2021.11.7 [SUN] 14:00 NACK

大宮

  • 4' 黒川 淳史
1 - 2
1 前半 1
0 後半 1

山口

  • 10' 田中 渉
  • 85' 高井 和馬
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 35 南 雄太
DF 8 馬渡 和彰
DF 42 山越 康平
DF 24 西村 慧祐
DF 22 翁長 聖
89'
MF 26 小島 幹敏
MF 5 石川 俊輝
89'
MF 41 小野 雅史
MF 11 奥抜 侃志
54'
FW 10 黒川 淳史
80'
FW 33 河田 篤秀
80'

控えメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 43 山田 将之
89'
DF 6 河面 旺成
89'
MF 7 三門 雄大
FW 18 髙田 颯也
80'
FW 27 中野 誠也
80'
FW 48 柴山 昌也
54'

監督

霜田 正浩

スターティングメンバー

GK 21 関 憲太郎
DF 30 ヘニキ
74'
DF 6 渡部 博文
DF 13 楠本 卓海
MF 7 高木 大輔
86'
MF 5 佐藤 健太郎
74'
MF 20 田中 渉
86'
MF 41 桑原 海人
60'
FW 10 池上 丈二
FW 46 高井 和馬
FW 31 草野 侑己

控えメンバー

GK 17 吉満 大介
DF 3 ヘナン
74'
MF 27 高橋 秀典
86'
MF 44 石川 啓人
60'
MF 26 神垣 陸
74'
FW 11 島屋 八徳
86'
FW 24 梅木 翼

監督

名塚 善寛
試合詳細
12 シュート 4
5 GK 8
10 CK 0
11 直接FK 10
1 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

清水 勇人

副審

松井 健太郎

副審

林 可人

第4の審判員

酒井 達矢

入場者数

5,403人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

19.3℃/42%

HIGHLIGHT

黒川の得点で先制するも、終盤の失点止まらず3連敗
明治安田J2第38節は、霜田監督の古巣である山口を迎えてのホームゲームだ。勝点37で残留圏の16位にいるが、降格圏19位との勝点差は4しかなく予断を許さない。勝点38で15位の山口も残留確定のために戦っており、サバイバルマッチといった様相を呈する。キックオフ前、ホームゴール裏には「最後の一秒まで共に闘おう」の横断幕が掲げられた。

試合序盤、サイドを起点とした攻撃を見せると、4分に早くもゴールネットを揺らした。左DF翁長の縦パスから左サイドハーフの奥抜がスペースへ抜け出し、右足へ切り替えしてクロス。ファーサイドのポスト際に飛び込んだ右サイドハーフの黒川が右足で押し込んで先制点を奪った。

ここから、試合は慌ただしく進んだ。再開直後、相手DFのコントロールミスに即座に反応した奥抜がボールを奪って相手をかわしたが、前に出てきたGKに倒され、大きなチャンスをファウルでつぶされた。

2失点目のピンチをしのいだ相手は、次第に攻撃が改善し、リズムを取り戻した。10分、押し込まれた展開の中、自陣でボールを奪った小島がドリブルから左へ出したパスが相手に引っかかり、攻撃への移行で守備体制が崩れていた自陣左サイドからフリーでクロスを入れられた。クリアしきれずに波状攻撃を受け、ミドルシュートをブロックしたボールがゴールへ飛び込み、失点となった。

その後、前半は互いにピッチを広く使って攻め合う展開となった。中盤では、13試合ぶり先発のMF石川がパスの経由点となってビルドアップをフォローし、攻撃を支えた。

後半に入ると、霜田監督は54分に柴山を投入。68分には柴山が左サイドでFKを獲得し、馬渡が強烈なシュートでゴールを襲ったが、GKに弾き返された。

互角の展開が続き、次の1点が重みを増す。給水タイムには、サポーターの手拍子が響き、勝負所を迎えるチームの背中を押した。74分、黒川と柴山がポジションを入れ替えると、直後に黒川が左からアーリークロスを上げ、河田が飛び込む惜しい場面が生まれた。

狙うは勝点3のみ。80分、髙田と中野の同時投入は、ゴールを奪えというベンチからのメッセージだ。すぐさま相手のミスから中野がボールを奪って攻撃を仕掛け、髙田のクロスに飛び込んでいった。

ところが、前がかりになったところでスキを突かれた。85分、相手GKのパントキックを弾き返せず、競った相手にファウル。直接FKを決められた。ミスキックだったが、壁が割れた隙間からゴールを奪われた。

わずかな時間で追いつこうと、89分に河面、山田を投入してセットプレーを強化。アディショナルタイムは猛攻を仕掛けた。しかし、小野のミドルシュートは、GKが触ってクロスバー。山田が放った強烈なヘディングシュートもGKに防がれた。横断幕のメッセージを体現するように、最後の一秒まで戦ったが、試合は1-2で敗れた。

シーズン終盤、ホームでの残留争いの直接対決に敗れただけでも痛恨だが、磐田戦、京都戦に続く試合終盤の失点は重い。試合後に「戦術とかどうこうじゃなく、サポーターの皆さんに申し訳ない試合をしてしまったのがすべて」と力なく語った小野は「3連戦をやって、全部、終盤でやられて、何の成長も反省もできていないと突き付けられた」と不甲斐なさと悔しさを露わにした。霜田監督も「こういう甘さ、緩さ、ぬるさが、下位に低迷している原因。それを、まだ僕が立て直せていない。厳しさを浸透させられていない力不足を感じている」と自戒を込めながら、終始、厳しい表情と口調で試合を振り返った。

しかし、後悔しても、失ったものは戻ってはこない。次節は、相手は上位の山形とのアウェイゲーム。指揮官は「大事な試合を落としたのは事実だが、ばん回するチャンスはある。残りの4試合で勝点を取って、今年の目標である残留を果たしたい」と言葉に力を込めた。生き残るために、シーズン最後の一秒まで戦うしかない。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 霜田 正浩
ホームゲームで大きな声援をいただき、今日は大一番でしたので、サポーターの力を借りて一緒に戦ってみんなで喜びを分かち合いたかったのですが、納得のいかない結果になってしまいました。

こういった甘さ、ぬるさ、緩さが今シーズンこの位置にいる原因なので、それを僕がまだ立て直せない、まだまだチームに厳しさを浸透させられないという部分で、自分の力不足を感じています。

サッカーは上手いだけでは勝てないので、気持ちをどれだけプレーに込められるか、もう一度選手たちと作り上げて、何がなんでもラストの4試合で勝点を取りたいです。
選手コメント
MF 5 石川 俊輝
8月の秋田戦以来となるホームでのスタメン出場でしたが、勝てなかったことがとても悔しいですし、スタジアムまで足を運んでくださったファン・サポーターの皆さんに申し訳ない気持ちです。こういう苦しいチーム状況で、あのような負け方をしてしまうのは、選手一人ひとりの甘さだと思います。

本当にその甘さを排除しないといけません。残り4試合となりましたが、まだ自力で残留をつかみとれる位置にいますので、とにかく勝つことだけを考えて、まずは山形戦に向けてあらためてチームで準備していきます。
MF 41 小野 雅史
サポーターの皆さんに対して申し訳ない試合をしてしまいました。最後に失点してしまうのは自分たちの弱さですし、3試合連続で試合の終盤に失点していて、何も成長も反省もできていないことを突きつけられましたし、甘さが出たシーンだったと思います。

自分自身にも甘さがあると思いますし、自分や幹敏など、出場時間が長く、育成からずっとやってきた、オレンジの血が流れている選手がチームを引っ張ることが大事だと感じました。

攻撃ではつながりが持てる良いシーンが、京都戦や磐田戦よりは多く作れましたが、最終的に得点になっていないので、最後の部分はもっともっと技術的にもそうですし、集中してスキなく練習からやるべきだと思います。
DF 43 山田 将之
2試合連続で最後のワンプレーでやられていたので、詰めの甘さは意識して臨んだのですが、最後に失点してしまい、サポーターの方々に申し訳ないです。

途中交代で入った自分たちが得点できなかった、勝たせられなかったことがとても残念です。残り4試合、終盤や最後のワンプレーでの失点が二度とないように、練習から味方同士で厳しく声を掛け合っていくことが大切だと思います。

試合に臨むに当たって、1、2人だけが声を出してチームを盛り上げたり鼓舞しても、なかなか試合の流れは変えられないので、今までそういったことをしなかった選手も殻を破らないと、大宮も結果も変わらないと思います。年齢関係なく、犠牲心を持って、チームのために一人ひとりがアクションをして殻を破っていく必要があると思います。
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