明治安田生命J2リーグ 第39節
2021.11.14 [SUN] 14:00 NDスタ

山形

  • 27' 熊本 雄太
  • 86' 樺山 諒乃介
2 - 2
1 前半 2
1 後半 0

大宮

  • 7' 河田 篤秀
  • 34' 中野 誠也
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 44 藤嶋 栄介
DF 31 半田 陸
DF 2 山﨑 浩介
DF 23 熊本 雄太
DF 6 山田 拓巳
MF 41 中原 輝
75'
MF 15 藤田 息吹
MF 18 南 秀仁
MF 20 マルティノス
57'
FW 9 ヴィニシウス アラウージョ
FW 14 山田 康太

控えメンバー

GK 1 ビクトル
DF 19 松本 怜大
MF 7 岡﨑 建哉
MF 17 加藤 大樹
57'
MF 25 國分 伸太郎
MF 35 樺山 諒乃介
75'
FW 39 林 誠道

監督

ピーター クラモフスキー

スターティングメンバー

GK 35 南 雄太
DF 8 馬渡 和彰
DF 24 西村 慧祐
DF 6 河面 旺成
DF 22 翁長 聖
83'
MF 7 三門 雄大
MF 26 小島 幹敏
MF 10 黒川 淳史
80'
MF 41 小野 雅史
FW 33 河田 篤秀
72'
FW 27 中野 誠也
72'

控えメンバー

GK 44 後藤 大輝
DF 43 山田 将之
80'
DF 20 櫛引 一紀
MF 15 大山 啓輔
FW 11 奥抜 侃志
72'
FW 18 髙田 颯也
83'
FW 19 イバ
72'

監督

霜田 正浩
試合詳細
11 シュート 11
11 GK 11
7 CK 4
9 直接FK 4
0 間接FK 4
0 PK 0
試合データ

主審

家本 政明

副審

田尻 智計

副審

大矢 充

第4の審判員

松澤 慶和

入場者数

6,071人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

15.9℃/39%

HIGHLIGHT

2トップのゴールで連敗から脱出
明治安田生命J2第39節は山形とのアウェイゲーム。3連敗となった前節から、霜田監督はスタメンを3人入れ替えた。河面が左CBに入り、三門が2試合ぶりにダブルボランチに入る。中野は3試合ぶりの先発だ。システムは4-4-2を基本とするが、攻撃時は流動的なポジションを取る。

序盤に試合が動いた。7分、右SB馬渡からパスを受けた河田が、アタッキングサードへ入る前に右足を振り抜く。ドライブのかかった30メートル以上のロングシュートが、GKの頭上を越えてネットに突き刺さった。

その後は相手の攻撃を跳ね返しながら、追加点を狙う展開となる。ボールを握られるのはある程度想定内のはずで、前線からのプレスとブロックを敷いた対応を使い分けていく。ブロックの間へボールを入れられても、強度の高い守備でボールホルダーを自由にさせない。

26分にはヴィニシウスに際どいシュートを浴びるが、GK南のセーブでしのぐ。しかし27分、直後のCKから同点にされてしまう。

30分には縦パス1本でDFラインの背後を突かれ、再びヴィニシウスに決定的なシュートを許す。ここはポストに救われた。

大宮もリスタートを得点に結びつけた。34分、河面の右CKを黒川がニアサイドですらすと、手前のポスト際で中野が反応する。アウェイの地に駆けつけたおよそ400人のファン・サポーターの目の前で、2-1とするヘディングシュートが生まれた。

1点リードで迎えた後半も、試合の構図に大きな変化はない。相手にボールを保持されてもリトリートするのではなく、積極的なプレスでボールを奪いにいく。56分には河田のボールキープと小島の動き出しがリンクし、背番号26がペナルティエリア内左からシュートを放つ。この一撃はDFにブロックされて左CKとなり、河面が供給したボールを西村がゴール正面で頭で合わせる。しかし、ボールはバーを越えていった。

66分にも好機を生み出す。前線からプレスを仕掛けて小島がボールを奪い、左サイドからゴール前へクロスを入れる。河田がヘディングシュートを放つが、枠をとらえることはできなかった。

この試合最初の交代は72分だった。霜田監督は河田と中野に代えて、イバと奥抜を投入する。4-4-2のシステムのまま選手を入れ替えた。
 
ホームの山形も選手交代をきっかけに、攻撃のギアを上げてくる。相手陣内へ攻め込む回数は減っていくが、ブロックを敷いての対応でも相手をけん制し、ボールを奪いにいく姿勢は保つ。

80分には2度目の交代が行なわれる。2列目右サイドの黒川が退き、山田が送り出される。黒川のポジションには左SBの翁長が入り、左SBには馬渡がスライドする。山田は右SBだ。

残り1枚の交代カードは、83分に使われた。翁長がピッチに倒れ込み、担架で運び出される。霜田監督はすぐに髙田を起用した。

終盤は自陣での攻防が続いた。一人ひとりが集中力を切らさず、身体を張って相手の攻撃をしのいでいたが、86分に同点ゴールを喫してしまう。

大宮も反撃を試みる。90分、左サイドの馬渡のクロスをイバが頭で合わせたが、惜しくも枠をとらえることはできない。4分のアディショナルタイムでも得点は生まれず、2-2のまま終了のホイッスルを聞いた。

試合後のフラッシュインタビューで、霜田監督は「最後の最後はしっかりゴールを守ってくれたので、この勝点1は大きいと思います」と話した。J2残留争いの渦中にある14位以下の9チームで、今節勝利をつかんだのは1チームだけ、勝点を得たのも3チームにとどまる。どのチームもギリギリの戦いを演じているのだ。またしても終盤の失点で勝利を逃したのは悔やまれるが、連敗から抜け出して勝点1を上積みしたことは、前向きにとらえていいはずだ。

試合後の霜田監督は「次節は今日よりもっと気持ちのこもったゲームをやりたい」と語り、ホームでの勝点3奪取へ全力を注ぐことを誓った。残り3試合、最後まで総力をあげてJ2残留を果たす。

(総評:戸塚啓/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 霜田 正浩
非常に厳しい試合ではありましたが、サポーターが掲げている横断幕と同じように、最後の1秒まで気持ちのこもった試合はできました。本来であればもう少しボールを握り得点チャンスを増やすような戦い方をしたかったのですが、それでもセットプレーからも点を取り、2トップが点を取って、あれだけ前からプレッシャーをかけてくれて、足がつるまで走ってくれたので、それを他の選手が感じて戦ってくれたと思います。

山形まで多くのサポーターが来てくれましたし、彼らと一緒に勝って帰りたかったのですが、次のホームでしっかり勝点3を取り残留という目標に向かって戦いたいです。
選手コメント
DF 6 河面 旺成
ひさしぶりにセンターバックでの出場になりましたが、スライドの部分や相手のFWの選手をニシと2人で声を掛け合いながら抑えることを意識していました。左CBだと左利きはオープンに広く持てるので、そこを生かしながらビルドアップできればと思っていました。CKや1つ外されたあとの対応など、失点につながった部分は改善しなければいけません。それ以外の部分では全体で中を閉めながら我慢強く集中して守れていたので、そういう1つのミスを次につなげないと、勝点は取れないと思います。

厳しい残留争いが続いていますが、一人ひとりが気負いすぎても良いプレーにはつながらないですし、自信を持って自分たちらしくプレーすることが大事だと思いますので、勝負にこだわりながらそういった部分も出していきたいです。
MF 7 三門 雄大
最近の試合では終盤での失点や、FKで壁が割れての失点など、基本的な部分ができていませんでした。とにかく、サッカー選手として逃げてはいけない場面、戦わなくてはいけない場面でもう一度しっかりやろうと選手内で共有して試合に入りました。

カウンターで仕留められるなら出て行っていいと思いますし、それが自分たちの特長ですが、前からプレッシャーをかけ続けることで最後は疲弊して危ない場面が増えたり、実際に追いつかれてしまっているので、個人の判断にはなりますがカウンターを止める判断もしていく必要があると思います。今週取り組んできた、カワと誠也を先頭に相手のコートで奪ってショートカウンターという場面が作れていたので、価値のある勝点1だと感じていますが、86分まではリードできていたので、勝点3を取れるゲームだったと思います。
FW 27 中野 誠也
2トップで試合に入って前から意図的にプレッシャーをかけるというプランをもって戦い、表現することはできましたが、勝ちたかった試合でした。

後半は相手がビルドアップの人数を増やしてきて、僕らの周りに人を置いてきたのでプレスが上手くかけられなくなってしまいました。河田選手と自分を含め、後半は前線でもっとポイントを作るようにしないといけなかったです。

得点シーンはチームとして各々に役割があるなかで、淳史がフリックする形は前からやっていましたし、上手く合わせることができました。もちろん勝点3を取りたかったですが、残留するためにアウェイで最低限の1ポイントをとれたことは、前向きにとらえたいです。球際や守備の強度は出せていましたし、そこに自信をもって残り3試合、残留のために戦い抜きたいです。
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