明治安田生命J2リーグ 第42節
2021.12.5 [SUN] 13:00 NACK

大宮

  • 16' 菊地 俊介
  • 35' 三門 雄大
  • 67' 河田 篤秀
3 - 1
2 前半 1
1 後半 0

群馬

  • 7' 加藤 潤也
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 35 南 雄太
DF 8 馬渡 和彰
DF 24 西村 慧祐
DF 6 河面 旺成
DF 22 翁長 聖
MF 7 三門 雄大
MF 5 石川 俊輝
90+2'
MF 10 黒川 淳史
90+2'
MF 11 奥抜 侃志
75'
FW 9 菊地 俊介
87'
FW 33 河田 篤秀
87'

控えメンバー

GK 31 上田 智輝
DF 3 河本 裕之
87'
DF 43 山田 将之
MF 26 小島 幹敏
90+2'
FW 34 佐相 壱明
75'
FW 27 中野 誠也
87'
FW 19 イバ
90+2'

監督

霜田 正浩

スターティングメンバー

GK 1 清水 慶記
DF 14 平尾 壮
DF 32 渡辺 広大
DF 3 畑尾 大翔
DF 25 小島 雅也
MF 11 田中 稔也
81'
MF 8 岩上 祐三
MF 33 細貝 萌
MF 7 加藤 潤也
FW 50 大前 元紀
58'
FW 10 青木 翔大

控えメンバー

GK 21 松原 修平
DF 5 藤井 悠太
DF 22 高橋 勇利也
MF 6 内田 達也
MF 19 白石 智之
81'
FW 18 進 昂平
58'
FW 9 北川 柊斗

監督

久藤 清一
試合詳細
10 シュート 5
8 GK 6
5 CK 4
11 直接FK 15
1 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

池内 明彦

副審

木川田 博信

副審

船橋 昭次

第4の審判員

岡 宏道

入場者数

5,581人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

10.5℃/34%

HIGHLIGHT

菊地、三門、河田で3得点、ホーム最終戦を勝って残留決める
明治安田J2最終節は、群馬とのホームゲームだ。勝点39の18位で迎える最終戦で、J2残留がかかっている。勝てば残留が確定、引分け以下の場合は、他の試合結果次第となる。16位の群馬も残留争いの対象で、互いに譲れないサバイバルの直接対決。

試合前にベンチ前で組んだ円陣が解かれると、メインスタンド、バックスタンド、ゴール裏を問わず拍手が鳴った。クラブの総力をかけて残留を確定させる勝利をつかみにいく。

試合は、序盤から積極的にゴールへ迫った。左SB翁長がFW河田を目掛けてクロスを供給。6分には菊地が粘って前線に残す展開から翁長のクロスに黒川が飛び込み、ファーにこぼれ球を河田が狙う場面があった。

ところが、7分に最終ラインのフィードミスからショートカウンターを受けると、慌ててボールサイドに寄せた逆を突かれ、最初のピンチで失点を喫した。

群馬は、引き分けでも残留できるが、勢いに乗って追加点を狙ってきた。2点目を奪われたら勝利は大きく遠のく。試合序盤で早くも正念場を迎えた。

自陣でボールを奪い返しても思い切って前に走れない状況だったが、黒川がドリブルで中央に運んで時間を作り、反撃の機会を作った。そして、失点場面でまた抜きシュートを決められた馬渡が「自分がやられたので、攻撃で何とかしてやろうという気持ちが出て、昔のプレースタイルが出た」と果敢な攻撃参加から個人での仕掛けを連発。前半16分、右サイドから馬渡がクロス。ニアで菊地、センターで黒川が飛び込み、GKが弾いたこぼれ球を菊地がゴールへプッシュ。失点から10分で同点に追いついた。

ゴールと給水タイムで落ち着きを取り戻すと、相手のミスからチャンスを得た。32分に左CKを得ると、ファーサイドに抜けたボールを翁長がシュート。ゴール右に外れたが、惜しかった。

そして35分、今度は右サイドで馬渡がエンドライン際から強引にボールを残し、「クロスを上げる体勢が難しそうだったので、ゴール前に入りきらずにマイナスで待っていたらボールが来た。トラップした瞬間にミカさんが前向きでサポートに来ているのが見えたので、優しいボールを落とそうと思った」という菊地がバックパス。三門がミドルシュートをゴールへ突き刺し、逆転に成功した。

後半は、互いに好機を迎えるスリリングな展開。相手のロングパスを石川が何度もカットしたが、クロスボールやこぼれ球をGK南が触る場面ではヒヤリとさせられた。

しかし、ロングパスで相手の背後を突く展開からチャンスも迎えた。67分に生まれたゴールは、象徴的だった。相手がクロスに飛び込んでくるピンチを防ぐと、河面が得意のロングフィード。相手と競り合いながら河田が前を向き、前半から前に出てきていた相手GKの頭上をループシュートで巧みに射抜いて3点目。ピンチの直後にゴールを奪い、勝利を大きく手繰り寄せた。

87分には、FW中野とこの試合を最後に現役を引退するDF河本を投入し、5バックに布陣を変更。守備を固めてカウンターを狙う展開で試合を押し切り、3-1で試合は終了。ホーム最終ゲームを7試合ぶりの勝利で飾るとともに今季のJ2残留を確定させた。

主将の三門は、ホームゴール裏に向けてマイクを持つと「いやー、本当に苦しいシーズンで……」と話し出したところで感極まって落涙。「なかなか皆さんに楽しい思い、うれしい思いをさせられずに、ここまで残留も引っ張ってしまった。本当に苦しかったですけど、最後、コウモさんを笑顔で送り出したい思いもありましたし、こうやって大宮を支えてくだっている皆さんの前で残留を決めてうれしく思っています」と苦しみ続けた苦悩と、残留を決められた安堵の思いを明かした。

試合後には、河本の引退セレモニーが行われ、笑顔で送り出すことができた。16位は満足できる成績ではないが、勝って来季に残したJ2という舞台で再挑戦できることを今は喜びたい。

(総評:平野貴也/写真:山田勉)

続きを読む

監督コメント
監督 霜田 正浩
今日は選手たちが本当に頑張ってくれたので何も言うことはないです。結果がすべての試合だったので、試合の内容ではなく、相手のゴールネットを3回揺らして試合をひっくり返し、最後まで失点をしないで終われた、勝点3を取れたことに尽きます。

選手たちがギリギリの状況のなかでメンタルの強さを出してくれましたし、それを支えたスタッフたちにも本当に感謝したいです。

最終戦でコウモのセレモニーもありましたけれども、最後まであれほど多くのサポーターが残ってくれるチームはなかなかないと思います。僕らはサポーターを誇りに思っていますけれども、サポーターから僕らが誇りに思われるように、気持ちを新たにして頑張らないといけないなと思いました。
選手コメント
DF 8 馬渡 和彰
他会場の結果は知りませんでしたし、自分たちはこの試合で勝点3を取ることにフォーカスしていました。

先に失点しましたが、逆に点をとりにくしかないと気持ちの切り替えになったと思います。自分のところで股抜きシュートを決められて失点したので、自分が攻撃で取り返そうと思っていましたし、それがうまく出て逆転することができました。その後は勝っている状況のなかで、いつものように消極的なプレーが散見されたので、監督やキャプテンのミカさん、副キャプテンの僕を中心に、「もう一度攻めに行くぞ」と声を掛け合って後半に臨みました。

良い形で3点目が取れたので、あとはクローズするだけでしたし、ここ最近は勝てていなかったなかで最後にしっかり勝点3を取れたことは良かったです。
MF 9 菊地 俊介
前半の早い時間位で失点してしまいましたが、試合の入り自体は悪くなかったですし、時間もあったので、落ちついてボールを回していけばチャンスがあると思っていました。

前半のうちに逆転して後半の良い時間で3点目が取れましたし、コウモさんも最後に出場することができて、勝利することができて良かったです。1点目の自分のゴールは目の前に転がってきたのでラッキーでした。2点目のアシストは、カズが苦しそうな体勢だったのでマイナスに入ったところにイメージ通りのパスが来て、ミカさんが上がってくるのもしっかり見えていました。

試合前は残留争いのプレッシャーでかなり緊張しましたし、不安もありました。戦う部分など基本的なことはできていましたし、最終節なので体が壊れても走り回ろうと思っていました。
FW 33 河田 篤秀
失点するタイミングはよくなかったですが、結果的に3点をとれて悪くない試合運びができました。得点シーンは、競り合った時点で前にこぼれたらチャンスになると思っていました。

味方のサポートも来られていなかったり、角度的に上しかない状況だったりしたので、ループ気味に打って上手く決めることができました。シーズン途中から移籍してプレーすることは難しいことです。ただ、チームメイトや大宮というクラブがすごく温かく迎え入れてくれたおかげで気持ちよくプレー出来ましたし、ゴールを決めることができました。

大変なシーズンでしたが、充実したハーフシーズンだったと思います。シーズンを通して思うような結果にはなっていませんが、苦しいなかでも残留できたことはよかったですし、そのなかでも常に応援してくれたサポーターを僕は誇りに思います。これからも素晴らしい大宮アルディージャというチームをみんなで成長させていきたいです。
フォトギャラリー

カテゴリー


X

パートナーバナー