Jリーグ ディビジョン1 第17節
2013.7.17 [WED] 19:00 NACK

大宮

  • 24' 鈴木 規郎
  • 52' 長谷川 悠
2 - 3
1 前半 1
1 後半 2

川崎F

  • 8' 小林 悠
  • 63' 大久保 嘉人
  • 90+5' レナト
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 26 村上 和弘
73'
MF 13 渡邉 大剛
MF 6 青木 拓矢
MF 23 金澤 慎
MF 9 チョ ヨンチョル
FW 24 鈴木 規郎
76'
FW 32 長谷川 悠
90'

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 34 片岡 洋介
DF 30 渡部 大輔
73'
MF 7 上田 康太
MF 5 カルリーニョス
FW 28 富山 貴光
76'
FW 14 清水 慎太郎
90'

監督

スターティングメンバー

GK 21 西部 洋平
DF 15 實藤 友紀
DF 7 中澤 聡太
DF 2 伊藤 宏樹
DF 23 登里 享平
MF 6 山本 真希
MF 20 稲本 潤一
MF 14 中村 憲剛
FW 11 小林 悠
FW 10 レナト
FW 13 大久保 嘉人

控えメンバー

GK 1 杉山 力裕
DF 4 井川 祐輔
DF 8 小宮山 尊信
DF 22 福森 晃斗
MF 19 森谷 賢太郎
MF 24 風間 宏矢
FW 18 パトリック

監督

試合詳細
13 シュート 12
6 GK 5
6 CK 2
9 直接FK 19
4 間接FK 1
0 PK 1
試合データ

主審

東城 穣

副審

山口 博司

副審

山内 宏志

第4の審判員

森川 浩次

入場者数

7,412人

天候

雨、弱風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

23.3℃/89%
2得点の奮闘報われず、悔しい敗戦で首位陥落
第17節は、リーグの折り返しにあたる。2位の広島と勝点3差のアルディージャは、この試合を勝てば他の試合結果に関係なく首位で後期に突入することができる。しかし、状況は楽観できない。ズラタン、ノヴァコヴィッチ、下平とシーズン序盤にチームをけん引した戦力が負傷により次々と離脱。今節の相手は、リーグトップの得点力を誇る川崎Fで注意が必要だ。ベルデニック監督は前節の横浜FM戦から最終ラインと中盤の顔ぶれを変えなかったが、前線には「最近の練習試合や練習で好調を維持していた」と今季リーグ初先発となる鈴木を長谷川とのツートップで起用した。

試合の立ち上がりは決して悪くなかったが、8分に受けた相手の速攻を防ぎ切れなかった。川崎Fの中村が放ったピンポイントのロングパスで最終ラインの背後を突かれ、小林に先制点を奪われた。それでも、アルディージャが試合の流れを失ったわけではなかった。ピッチ中央でタクトを振るう青木と、前線への飛び出しや最終ラインへのカバーリングと豊富な運動量を見せた金澤のダブルボランチが中心となって攻撃を組み立てると、24分に最終ライン、中盤、前線へとつなぐ連係から鈴木が思い切った左足のミドルシュートを突き刺して同点とした。

同点で迎えた後半も攻撃のテンポは良かった。52分、アルディージャは中盤のボール奪取からカウンター攻撃を仕掛けた。状況は3対3。中央でボールを持ったチョ ヨンチョルが右サイドへスルーパスを送ると鈴木が抜け出し、相手と競り合ってこぼれた球を左サイドから駆け寄った長谷川がたたき込んで逆転に成功した。しかし、その後はアンラッキーな失点に苦しむことになってしまった。63分、クリアボールを処理し損ねると川崎Fの中村に奪われ、すかさずスルーパスから大久保に点を決められて同点。そして試合終了間際、相手のシュートがゴール付近にいた青木の腕に当たり、ハンドの判定。青木が退場となり、PKを川崎Fのレナトに決められた。再逆転の直後に試合終了のホイッスル。ピッチ上の選手は大きく肩を落とした。押し込まれた展開ではなく、瞬間的なミスや不注意による失点での敗戦。高橋は「前(攻撃)の選手がこれだけ頑張ってくれたのに、守備が応えられなかった。ファンやサポーターの方にも、こんな試合を続けて見せてしまって申し訳ない気持ち」と悔しがった。

2位だった広島が同時刻の試合を勝って得失点差で上回ったため、アルディージャは第8節から守ってきた首位の座を明け渡すことになった。長谷川は「チームの雰囲気は悪くないけど、優勝争いをするためにはここからもう一つ、強い気持ちをどん欲に持って戦わないといけないと思う」と上位で戦い続ける難しさと、そこに挑戦する決意を口にした。次節は、広島との首位攻防戦。これまでリーグ戦で89試合連続の先発出場を果たしていた青木が出場停止となる、より一層強い団結が必要だ。高橋は「ここから上がるも下がるも自分たち次第。ちょうどいいタイミングで次の試合まで期間がある。みんなでしっかりと話し合いたいし、チームとしてのやり方も一つずつ高めたい。(首位から陥落したが)もう一度順位を上げられるように頑張りたい」とリーグ後期での首位奪還に意欲を見せた。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

続きを読む

監督コメント
監督 ベルデニック
非常に残念な結果に終わってしまいました。プレーの内容に関しては、横浜FM戦に比べてかなりいいプレーができました。何より、個々の選手の「何が何でも勝ちたい」という意欲にあふれた、非常にアグレッシブなプレーができたことは、非常に良かったと思っています。
 
川崎Fは個々の能力に優れた選手が揃っているので、彼らの個の力を抑えながらスペースを与えず、逆に我々がカウンターを狙っていく、そういうプランで試合に臨みました。しかし、1失点目はカウンターから奪われてしまいました。自陣に入られても最後までしっかり寄せる、ファーストDFがしっかりと寄せていき、その中でコンパクトにしていくことは、次に向けての修正課題だと思います。そうした点で我々がやり切れなかったことが、川崎Fの力を引き出してしまったのではないかと感じています。
 
我々の攻撃は決して悪くありませんでした。いいチャンスも作れましたし、2点奪っています。さらにあと1~2点、奪えるチャンスもありました。今日の試合は引分けで終わってもおかしくなかったと思っています。もちろん反省すべきところはしっかり反省しなければなりませんが、今日の試合で、自分たち本来の力を取り戻すこともできました。いい意味で今日の試合のことは忘れて、また次に向かっていい準備をしていくことが大切だと思います。

Q:鈴木をFWで起用した狙いは?
鈴木選手は、ここ最近のトレーニングや練習試合で非常にいいパフォーマンスを見せ、好調を維持していました。今日の試合でも、単に得点を挙げたということだけでなく、非常に運動量が多く、背後に走り、ボールを受けて起点になり、ラストパスを出す、そういったところを見せてくれました。

Q:これで首位から後退しましたが、後半戦で巻き返していくために必要なことは?
まずは我々の好調時のプレーをもう一度取り戻すことです。それは攻守両面の部分だけでなく、プレーの安定感といったところも含まれます。今は連戦でトレーニング時間もなかなか十分ではありませんが、そういったところを取り戻したいと思っています。
 
自陣での守備では、もっと厳しくコンパクトに、エリア内に寄せないこと、相手をエリア内にスプリントさせないこと、そういったことが課題になってきます。攻撃では、いい形もあるのですが、さらに精度を上げるために、個々の技術を高めていくことが必要です。決して簡単なことではありませんが、今後も継続して取り組んでいきたいと思っています。
選手コメント
FW 24 鈴木 規郎
Q:FWでの出場となったが?
攻撃的なポジションだったらどこでもやれるという自信は常に持っていました。監督に使ってもらえてよかったです。

Q:自身の得点シーンを振り返って。
前節の横浜FM戦はシュートがありませんでした。シュートを打つことこそ自分の持ち味だと思っているので、今日は積極的に狙っていきたいと思っていました。あの場面は、打った瞬間に「入った」と思いました。自分はそんなに器用な選手ではないので、枠に飛ばすことだけを心掛けて打ちました。最初は(長谷川)悠のボールだったので遠慮しようかな、とも思ったのですが、自分に転がってきたので積極的に打ちました。2点目の場面も自分で決めたかったのですが、結果的にはアシストになりました。

Q:同点になってから自分たちのサッカーができていたようにも見えたが?
2点目を取った時も前線の選手で崩せたので、ああいう形をもっと作ることができれば、3点目を取って突き放せたのかな、とも思います。

Q:後半戦に向けての意気込みを。
自分たちのやりたいサッカーができれば、またいいサッカーになると思います。いい流れを崩さず、もう一度気を引き締めて闘いたいと思います。
FW 32 長谷川 悠
Q:自身の得点シーンを振り返って。
(鈴木)規郎さんがいいところに動いてくれて、自分は最後に押し込んだような形でした。そういった意味では、2トップのコンビというか、2人で取れたゴールではないかと思います。規郎さんとはそれほど回数を多く2トップでやっているわけではありませんが、2人とも1点ずつ取れましたし、お互いに今後につながる結果だったのではないかと思っています。

Q:逆転したことでいい流れが生まれたように見えたが?
その後も立て続けにチャンスがありましたし、そこでもう少し押し込んでいかなければいけなかったのかな、とも思います。受け身に回ってしまい押し込まれる時間帯が長かったので、そういうところは改善していかないといけません。

Q:前半戦17試合を終え、2位に下がって短い中断に入ることになったが?
シーズンの最初はいい形で入れましたし、1位にいる期間も長かったですが、最後に連敗してもったいない形にはなってしまいました。一喜一憂せずに上を目指してやっていかなければいけないと思うし、今後も変わらずに努力して後半戦に向けていい準備をして、勝ちを重ねてまた1位に立てるように頑張りたいと思います。
フォトギャラリー

カテゴリー


X

パートナーバナー