Jリーグ ディビジョン1 第19節
2013.8.3 [SAT] 18:30 カシマ

鹿島

  • 50' 遠藤 康
1 - 0
0 前半 0
1 後半 0

大宮

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 曽ヶ端 準
DF 22 西 大伍
DF 5 青木 剛
DF 4 山村 和也
DF 17 前野 貴徳
MF 20 柴崎 岳
MF 40 小笠原 満男
MF 13 中村 充孝
81'
MF 25 遠藤 康
87'
MF 28 土居 聖真
58'
FW 9 大迫 勇也

控えメンバー

GK 1 佐藤 昭大
DF 3 岩政 大樹
87'
DF 6 中田 浩二
MF 27 梅鉢 貴秀
81'
MF 35 野沢 拓也
FW 19 豊川 雄太
FW 36 赤﨑 秀平
58'

監督

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 30 渡部 大輔
83'
MF 13 渡邉 大剛
MF 7 上田 康太
MF 6 青木 拓矢
MF 9 チョ ヨンチョル
75'
FW 32 長谷川 悠
72'
FW 11 ズラタン

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 3 福田 俊介
DF 8 下平 匠
75'
DF 26 村上 和弘
MF 28 富山 貴光
83'
FW 14 清水 慎太郎
FW 24 鈴木 規郎
72'

監督

試合詳細
14 シュート 7
9 GK 10
2 CK 3
13 直接FK 13
5 間接FK 3
0 PK 0
試合データ

主審

吉田 寿光

副審

中野 卓

副審

平間 亮

第4の審判員

桜井 大介

入場者数

14,925人

天候

曇のち雨、弱風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

26.1 ℃/76%
0-1、今季初のノーゴールで4連敗を喫する
アルディージャに明るいニュースが入ってきた。故障で戦列から離れていたズラタンが、前節の広島戦で復帰。今節の鹿島戦では、ついにスタメン出場を果たした。「コンディションは問題ない」とズラタン。さらに下平も約1カ月ぶりにベンチに入り、連敗脱出の起爆剤として大きな期待が寄せられた。

相手は第4節にホームで戦い、逆転勝ちをもぎ取った鹿島。大迫を軸とした攻撃力は脅威だが、アルディージャの堅守があれば自信を持って立ち向かえる相手だ。連敗の悪い流れを断ち切るためにも、しっかり勝点3を持ち帰りたい。試合は18時34分に幕を開けた。

アルディージャの入り方は悪くなかった。長短のパスで揺さぶりをかけてくる鹿島に対して、最終ラインが高い位置をキープして中盤とのバランスを保った。状況に応じて前線からプレッシャーをかけ、パスの出どころを封じ込めた。鹿島にボールを保持される時間が続いたが、守備でリズムを生み出していたのはアルディージャのほうだった。

得点のチャンスもあった。26分には左サイドでボールを持ったチョ ヨンチョルがドリブルからシュート。さらに31分には渡邉のドリブル突破から、長谷川がダイビングヘッドを放っている。いずれもゴールを割ることができなかったが、気迫のこもったプレーに、スタンドが一瞬、静まり返った。

しかし、アルディージャの前半のシュートはこの2本にとどまった。一方、鹿島のシュートは9本。立ち上がりに許した遠藤のシュートは、GK北野がストップした。29分には土居に決定的なシュートを打たれたが、幸運にもボールは枠をそれている。鹿島の波状攻撃も、ゴール前にブロックを築いて耐えしのいだ。前半を0-0で折り返し、後半の反撃に期待が高まった。

だが、後半に入ってわずか5分でスコアが動く。鹿島の遠藤にミドルシュートを決められて先制点を献上。ゴール前でボールをつながれた結果、空いたスペースから鮮やかなシュートを決められたものだった。

1点を追うアルディージャは、攻撃的なカードを切って状況の打開にかかった。72分には長谷川に代えて鈴木を投入。持ち味である左足のシュートを放ち、アウェイ側のスタンドに陣取ったアルディージャサポーターを沸かせた。下平も7月6日の鳥栖戦以来、約1カ月ぶりにピッチに立った。1点ビハインドの難しい状況ながら、シュート性の鋭いクロスをゴール前に入れてチャンスを作った。ゴールを割ることはできなかったが、セットプレーのこぼれ球を拾って強烈なミドルシュートを放っている。大粒の雨がピッチに落ちる中、誰もが集中力を切らすことなくファイトの姿勢を崩さなかった。しかし、最後までゴールは遠く、0-1のまま試合終了の笛を聞いた。

今シーズン初めてノーゴールで敗れ、4連敗となった。しかし、下を向いている時間はない。必要なのは、失った自信を取り戻すことだ。ベルデニック監督は「しっかりと立ちかえって、自分たちの本来の力を取り戻すことが大事だ。これも成長の過程だと受け止めて取り組んでいきたい」と、毅然と話した。渡邉も「一つ勝てば流れは変わるし、自信を持って戦えると思う。次はホームなので、しっかりと気持ちを入れていい準備をして臨みたい」とまっすぐに前を見据えた。次節は1週間後、ホームでC大阪を迎え撃つ。

(総評: 岩本 勝暁 /写真:早草 紀子) .

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監督コメント
監督 ベルデニック
決して満足してはいけない内容、結果になってしまいました。広島戦は、負けはしたもののボールを良く動かして多くのチャンスを作りました。しかし今日は同じ敗戦でも、自分たちはボールを保持したり崩していくことがなかなかできませんでした。慌てた判断でボールを失ってしまうことがありました。1対1の競り合いでも相手のほうが1歩早かったように思いますし、球際や切り替えでも負けてしまった感があります。
 
100%のチャンスを何度か作られた前半を終え、後半はお互いにいい形がなかなか作れませんでした。その中で失点を喫してしまいましたが、我々の左サイドの外側から決められた、敵ながら非常に素晴らしいゴールだったと思っています。
 
選手たちは持てる力を最大限に発揮して、非常に良く頑張って戦い抜いてくれました。ただ、今日の試合では我々の力が少し足りなかったことを、認めなければならないと思っています。

Q:今日は前線でのボールキープなどでノヴァコヴィッチ不在の影響が顕著に表れてしまったのではないか?
もちろんそういった点はあったかと思います。ただ、いない選手のことを言っても仕方がありません。今日はプレーできる選手の中で最高のメンバーで戦いましたし、プレーした選手たちはしっかりと力を発揮してくれたと思います。

Q:球際や切り替えは元々大宮の持ち味だったはずだが、今日そこで負けてしまった原因は?
ここ何試合か、そういった面での我々の本来の良さが、試合を追うごとに少しずつ落ちてきていると正直感じています。敗戦を重ねるごとに、本来あるべきポイントでの自信が少しずつ失われているような感があります。例えば、ボールを失うことを恐れるがあまり、ボールをつなぐ、動かすということをやりたがらなくなり、ロングボールが増えてしまい、結果としてボールを早く失って、自分たちのサッカーができなくなってしまっています。それは自信の欠如からも言えることではないかと感じています。まずは我々本来の姿を取り戻すことが大事です。もちろん、これもチームが成長するための過程だと思っていますので、そのために必要なことだと受け入れて、やっていきたいと思います。
選手コメント
FW 11 ズラタン
Q:今季初の完封負けとなったが、攻撃面で不足していたことは?
やはりゴール前では思い切りの良さが必要です。もっと早くクロスを上げるとか、ラストパスへの決断であるとか、もっと思い切ってシュートを打つとか、そういったことが足りなかったのが、得点できなかった原因ではないかと感じています。ただ、チャンスがまったく作れなかったわけではありません。それをもっと生かせるようにしっかり修正して、次の試合で頑張りたいと思います。

Q:チーム状態が良かった時と比較して、今は何が違ってしまっていると感じているか?
特に変わってしまった部分はないと感じています。我々は悲観するほど悪いプレーをしているわけではありません。なかなか点が取れない中で失点したり、ツキを呼び込めない部分もあると思います。しかし、この先も自分たちの力を信じて、ここまでやってきたことを出していくことが大事ですし、下を向かずに自分たちのプレーをやり抜くことで、また自分たちに運が向いてくるものです。1つ勝つことで、自分たちの調子を取り戻すためのきっかけをつかめると思うので、それを信じてプレーをしていくべきだと思っています。
DF 2 菊地 光将
Q:0-0で終えた前半まではある程度プラン通りだったのか?
90分間の中では相手の時間帯も絶対にあるもので、それが前半だったということです。相手の時間帯をうまくしのげたので、「もう一度、後半の立ち上がりから行こう」とチームメートと話をしていたのですが、その矢先に失点してしまったことが残念です。

Q:失点後はなかなか攻撃でいい形が作れなかったが?
鹿島は先制して少し引いたので、ボールは回すことはできましたが、ラストパスの精度や、最後の局面でのもう一工夫がこれからも必要になってくると思います。チームとしては、いい守備からの攻撃をしたいので、守備のメンバーもしっかりと責任を持ってやっていきたいと思っています。

Q:今のチームに最も足りないことは?
ただ単に結果が出ていないだけだと思っています。長いシーズン、序盤のようにいい時も、今のように悪い時もあるものです。もう一度チームで団結してやっていきたいと思います。次節は久々のホームですし、ファン・サポーターの皆さんの後押しもお借りして、勝点3を取れるように頑張りたいと思います。

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