Jリーグ ディビジョン1 第21節
2013.8.17 [SAT] 19:00 ベアスタ

鳥栖

  • 57' 池田 圭
  • 74' 豊田 陽平
2 - 1
0 前半 1
2 後半 0

大宮

  • 26' チョ ヨンチョル
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 33 林 彰洋
DF 15 丹羽 竜平
DF 20 呂 成海
DF 36 菊地 直哉
DF 10 金 民友
MF 8 水沼 宏太
89'
MF 14 藤田 直之
MF 28 高橋 義希
MF 25 早坂 良太
87'
FW 22 池田 圭
83'
FW 11 豊田 陽平

控えメンバー

GK 31 藤嶋 栄介
DF 3 磯崎 敬太
DF 4 小林 久晃
87'
DF 29 岸田 翔平
MF 16 ニルソン
89'
FW 9 播戸 竜二
83'
FW 19 岡田 翔平

監督

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 8 下平 匠
MF 13 渡邉 大剛
79'
MF 6 青木 拓矢
MF 7 上田 康太
68'
MF 9 チョ ヨンチョル
87'
FW 19 ノヴァコヴィッチ
FW 11 ズラタン

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 34 片岡 洋介
MF 20 和田 拓也
68'
MF 39 泉澤 仁
FW 28 富山 貴光
79'
FW 24 鈴木 規郎
FW 32 長谷川 悠
87'

監督

試合詳細
13 シュート 4
6 GK 14
4 CK 2
16 直接FK 4
1 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

高山 啓義

副審

大塚 晴弘

副審

川崎 秋仁

第4の審判員

亀川 哲弘

入場者数

22,530人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

31.1℃/56%
後半に攻撃面で失速、逆転を許して6連敗
監督交代が発表された8月11日から6日が経ち、アルディージャは岡本武行ヘッドコーチの下での初戦を迎えた。第21節は、アウェイの鳥栖戦。勝利を目指すのは当然だが、まずは5連敗のストップが重要な課題となる。監督交代を上昇のきっかけにするためにも、敵地から勝点を持ち帰りたい一戦だ。先発は前節から2人が代わった。前節で負傷した金澤に代わって上田が出場、前線は鈴木に代わってノヴァコヴィッチが6試合ぶりとなる先発復帰。控えメンバーには、仙台から移籍加入したばかりの和田、特別指定選手で来季の加入が決まっている泉澤仁(阪南大在学中)といったフレッシュな顔ぶれが名を連ねた。

試合の立ち上がり、アルディージャは積極的にゴールを狙った。9分、コーナーキックの流れからこぼれ球を拾った下平が逆サイドへ大きなクロス。ノヴァコヴィッチが折り返すと、ゴール前で高橋が胸トラップでボールを残し、上田がボレーシュート。ゴールの右へ外れたが、相手を大きく揺さぶった攻撃は効果的だった。26分には再び大きな展開でチャンスを迎えた。チョ ヨンチョルが左から中央へドリブルで運んで右へサイドチェンジ。相手と競りながらボールをつないだ渡邉がズラタンとのワンツーからスルーパスを送ると、相手の背後へ抜け出たチョ ヨンチョルが先制点をたたき込んだ。

しかし、後半に入ると攻撃のリズムは崩れてしまった。今井が「相手のプレッシャーを正面から受け過ぎた」と話したように、サイドから縦に進めずにボールを奪われてショートパスでの打開が手詰まりになった。FWがどうにかロングパスを収めようと奮闘したが難しく、次第に防戦一方となった。57分、自陣右サイドで与えたFKから鳥栖のエース豊田にヘディングでの折り返しを許し、FW池田に押し込まれて同点。アルディージャは68分に改善の一手として「(パスの)中継に入って広いところを使おうと思った」と話した和田を投入。71分には青木の縦パスでズラタンが抜け出すカウンターの好機があったが、ラストパスを相手GKに阻まれた。そして74分、自陣右サイドでの相手のスローインをクリアミスすると、フリーでボールを受けた豊田に逆転ゴールを決められた。アルディージャは終盤に3トップでパワープレーを展開したが追いつけず、苦しい6連敗となってしまった。

敗因として選手が一様に指摘したのは、後半に見せた攻撃の機能不全だった。ズラタンは「前半と同じやり方でやれば勝てたはず。下がり過ぎたことでロングパスばかりになったのかもしれない」と悔しがり、ノヴァコヴィッチは「後半はパスをつなぐプレーを選手たちがやりたがらなかったように感じた。敗戦が続いて、これまでやって来たことに対する自信を失ってしまっているのではないか」とくさびのパスを受けられなくなった後半を振り返った。改善策を挙げたのは上田だ。「失点が多い状況だから守備意識を高めることは大切だけど、もっとボールを保持する時間を長くすることも同じように重要だと思う。縦に行けないなら、ゆっくりでも横につなげばいい。ボールを失うよりは良い」と語った。敵陣に押し込んでから左右に振り回す形は、確かに機能していた。悪い部分ばかりを見ても仕方がない。解決のヒントをピッチから見つけなければならない。ズラタンは「下を向いていても仕方がない。前を向いて必ず連敗を止めなければいけない」と自分に言い聞かせるように言葉を絞り出した。次節はホームでの柏戦。今度こそ連敗ストップで自信を取り戻したい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
ヘッドコーチ 岡本 武行
何としても連敗を止めたいという気持ちで試合に入りました。多くのファン・サポーターの皆さまにも来ていただいて、何とか勝利することができればと思いましたが、結果的に勝つことができず本当に残念です。
 
試合の流れは、ある程度予想したものでした。前半はしっかり耐えることができていましたが、後半2つのセットプレーから失点してしまいました。かなりのプレッシャーを掛けられていた中で体力的な面でも苦しく、選手は最後まで一生懸命頑張ってくれましたが、反撃することができませんでした。ボールを持った時にもっとしっかりつないだり、攻撃でもう少しアクセントが必要だったかもしれないと思っています。


Q:ベルデニック前監督の解任による精神的なショックが拭い去れなかったのか?
今日は苦しい中で選手は本当に一生懸命戦ってくれたと思っています。

Q:同点にされた後に移籍加入後間もない和田選手を投入した意図は?
ボランチのところでどうしてもパワーが足らなかったので、パワーのある和田選手を入れて攻撃につなげたかった、というのが狙いでした。
選手コメント
MF 9 チョ ヨンチョル
Q:先制点の場面を振り返って。
試合前から、(渡邉)大剛さんと相手の裏を狙うコンビネーションについて話していました。あの場面も、大剛さんからいいパスが出てきて、僕もダイレクトで狙ったシュートが入って良かったです。最近は得点がなくて、個人的にシュート練習をたくさんやっていました。なんとなく得点へのイメージができていたので、今日は点が入って良かったです。

Q:後半鳥栖にペースを握られた原因は?
ロングボールばかりになってしまい、セカンドボールを拾えずに攻撃される、という場面が多かったです。ボールを持った時には周りがサポートして、うまくパスを回せるようにしないと、また今日のような試合になってしまいます。そこは修正しなければいけないと感じました。

Q:この状況をどのように抜け出していきたいか?
最近は全然勝てていないですし、この悪い流れを早くいい雰囲気に変えたいと思っています。次のホームゲームでしっかりといいプレーをして、今の状況から切り替えるような試合を見せたいと思います。
GK 1 北野貴之
Q:前半は狙い通りの展開だったのでは?
立ち上がりから相手のロングスローを含めたセットプレーがあり、高い集中力が必要な部分がありました。前半に限ってはしぶとく守り、いい集中力で相手の攻撃を受け止め、そしてゴールを決めることができました。僕たちのプラン通りの前半だったかなと思います。

Q:後半の失点はセットプレーとミスが絡んだものだったが?
セットプレーに関しては前半から何度も相手に機会を与えてしまいました。何とか守ってはいましたが、後半も相手のセットプレーが非常に多かったと思っています。高い集中力を何度も使いましたが、その中で、FKを折り返された後の混戦から1点を決められてしまいました。2失点目はミスからのものではありますが、みんなの敗戦だと思っています。

Q:この状況をどう受け止めているか?
監督交代で、ファン・サポーターの方々にとっても非常に苦しい状況だとは思いますが、これも大宮というクラブの歴史の中で耐えなければならない1つの出来事だと思っています。これを脱皮し、2度とこういうことがないように僕たちも頑張っていきます。まずは選手が1つになり、そしてファン・サポーターの皆さんも1つになることが、残り13試合での大きな勝点につながっていくと思っています。みんなでまとまって闘っていきましょう。
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