Jリーグ ディビジョン1 第23節
2013.8.28 [WED] 19:00 等々力

川崎F

  • 3' 中村 憲剛
  • 9' 大久保 嘉人
2 - 1
2 前半 1
0 後半 0

大宮

  • 6' ノヴァコヴィッチ
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 西部 洋平
DF 3 田中 裕介
DF 5 ジェシ
DF 4 井川 祐輔
DF 8 小宮山 尊信
MF 20 稲本 潤一
59'
MF 6 山本 真希
MF 14 中村 憲剛
FW 19 森谷 賢太郎
80'
FW 23 登里 享平
77'
FW 13 大久保 嘉人

控えメンバー

GK 1 杉山 力裕
DF 2 伊藤 宏樹
DF 7 中澤 聡太
DF 15 實藤 友紀
77'
DF 22 福森 晃斗
80'
MF 24 風間 宏矢
FW 18 アラン ピニェイロ
59'

監督

スターティングメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 34 片岡 洋介
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 8 下平 匠
MF 6 青木 拓矢
MF 20 和田 拓也
56'
MF 13 渡邉 大剛
83'
MF 9 チョ ヨンチョル
FW 19 ノヴァコヴィッチ
FW 32 長谷川 悠
56'

控えメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 22 ニール
56'
DF 27 今井 智基
MF 7 上田 康太
MF 18 橋本 早十
FW 24 鈴木 規郎
83'
FW 11 ズラタン
56'

監督

試合詳細
17 シュート 15
11 GK 9
4 CK 5
12 直接FK 16
2 間接FK 5
0 PK 1
試合データ

主審

村上 伸次

副審

武田 光晴

副審

蒲澤 淳一

第4の審判員

青山 健太

入場者数

14,026人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

27.5℃/54%
立ち上がりの失点が響いて1-2の敗戦。8連敗を喫する
前節の柏戦から中3日、アルディージャはアウェイで川崎Fと対戦した。7連敗という厳しい状況にも、チームは前を向いている。長いトンネルから抜け出すために、どうしても勝点を持ち帰りたい一戦だ。

メンバーには前節からいくつかの変更があった。新加入の和田が初スタメンを果たし、FWには長谷川が4試合ぶりにスタメン復帰。そして、ゴールマウスに立ちはだかるのは、リーグ戦では今季初出場となる江角だ。アウェイ側に陣取ったアルディージャサポーターから、盛大な「エズミ」コールが送られた。19時3分。アルディージャのキックオフで熱戦の火ぶたが切って落とされた。

試合はいきなり動いた。アルディージャは最終ラインが高い位置をキープしたが、一瞬の隙を川崎Fの中村に突かれて先制点を献上する。アルディージャも反撃。ゴール前でノヴァコヴィッチが倒されると、獲得したPKを自ら決めて、すぐに同点に追いついた。

しかし、わずか3分後の9分、大久保に豪快なミドルシュートを決められて、再び1点のビハインド。開始から10分で、両チーム合わせて3点が入った。その後も、瞬きをすることも許されないほど、激しく攻守が入れ替わる。なおも推進力を高めてくる川崎Fに対して、アルディージャもカウンターから攻撃を仕掛けた。17分には中盤でボールを奪った和田が、ドリブルで持ち込んでミドルシュート。1分後にはスルーパスに抜け出したチョ ヨンチョルがチャンスを生み出している。いずれも得点にはならなかったが、アルディージャの勝点に対する執念が伝わるシーンだった。

さらに攻撃の圧力を高めたアルディージャは、相手GKが弾いたボールをノヴァコヴィッチがシュート。3分後には、早いリスタートから青木がシュートを放ったが、相手GKに防がれた。守備では川崎のフリーキックからジェシにヘディングシュートを許したが、間一髪でGK江角がセーブ。前半を1-2で折り返し、逆襲に望みをつないだ。

後半も一進一退の展開が続いた。アルディージャは粘り強く川崎Fの攻撃をしのいでチャンスを演出する。前線では和田、渡邉、片岡とショートパスを繰り返し、右からのクロスに長谷川が頭で合わせるなど攻撃の形を作っている。

ベンチの動きもスムーズだった。56分には、ズラタンとニールを同時に投入し、攻撃に迫力を生み出した。しかし、ゴールが遠い。何度攻め込んでも、川崎の厚い壁に跳ね返された。終了間際には、左からのクロスをズラタンが落とし、抜け出したノヴァコヴィッチがシュート。しかし、惜しくも相手にブロックされる。最後まで攻め込んだが、1-2のまま試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。

戦う姿勢は貫いた。しかし、チームワーストとなる8連敗。渡邉は「最初の失点は悔やまれるが、後半は自分たちのチャンスも多く、いつ点が入ってもおかしくない状況だった」と前向きに語った。小倉監督も、「後半は自分たちがやろうとしている攻撃の形も出せた。今やっていることを、一つ一つ継続していくしかない」と次なる戦いに向けて気持ちを切り替えている。下を向く必要はない。次なる戦いとなる横浜FM戦は、3日後に迫っている。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 小倉 勉
結果的に敗戦ということになってしまい非常に残念です。アウェイにも関わらずたくさんのファン・サポーターの方に来ていただいた中、結果を出せずに本当に申し訳なく思っています。
 
試合に関しては、警戒していた中村選手と大久保選手に早い時間帯でやられてしまいました。後半は盛り返そうと、選手たちも必死に前向きに頑張ってくれました。同点のチャンスもありましたが、相手のGKも非常に当たっていて残念ながら得点できませんでした。決定力の差が出た、という印象です。

Q:早い時間帯の失点がチームへの負担を大きくしているのでは?
サッカーの中では、失点はどの時間帯でもあり得るものです。ただし、そこで連続して失点してしまうとゲームプランも難しくなってしまい、選手たちの自信も失われることが多いです。もちろんずっと失点しないのが一番いいのですが、仮に失点したとしても、連続で失点しない、ということが大切だと感じています。

Q:GKで北野に代えて江角を先発させたのは、守備へのテコ入れの1つか?
それは全然ありません。昨シーズンから今シーズンにかけての21戦無敗、今シーズンの7連勝、それらの記録を作ったのは北野選手の力に依るところが大きいと思っています。今回の起用は、決して彼の力が劣っているから、ということではありません。彼の精神的なプレッシャー…これは他の選手もそうですが、精神的なプレッシャーもかなりあると思いますので、少しでも排除してあげられたらと思っただけです。守備のテコ入れとかそういうことはまったく考えていませんでした。

Q:中2日での横浜FM戦へ向けて、一番修正したい点は?
選手たちにも話しましたが、修正というよりも、今やっていることをやり続けていきます。後半の攻撃では、自分達がやろうとしている形がかなり表れました。残念ながら相手の好守に阻まれて得点にはなりませんでしたが、シュートも形まで行っています。生き物であるチームを復活させるためには、一つひとつやり続けていくしかないと思っています。
選手コメント
MF 20 和田 拓也
Q:移籍加入後初の先発出場となったが?
相手のキーマンに注意を払うという明確な役割もありましたが、そこで1点やられてしまいました。つなぎの部分やプレッシャーを掛けるところはまずまずできたかなと思いますが、最初だけはもっとプレッシャーを掛けに行きたかったです。周りとの連係はまだまだだと思うので、練習で合わせていきたいです。

Q:チームとして上向いていると感じた点、修正が必要な点は?
後半はこちらがかなりチャンスを作っていたので、得点を取れる機会は多かったと思います。修正点としては、誰がプレッシャーに行くのかとか、もっとFWから合わせていかなければならないと感じました。縦パスを通されたら誰が行くのかとか、そういうところをもっと話し合っていきたいです。
GK 21 江角 浩司
Q:久々のJ1リーグ戦出場となったが、どんな気持ちで試合に臨んだか?
連敗中だったので、その流れを変えるという期待もあっての起用だったと思っています。その流れを変え切れていない結果は非常に悔しいです。自分の持っているものをすべて出し切って、プレーで引っ張っていこうと思っていましたが、立ち上がりでの失点がチームとしても重く響いてしまいました。これはこれとしてしっかり自分の中で受け止めて反省して、また次への準備をしていきたいと思います。

Q:敗れはしたが、チームとして上向いていると感じた点は?
数多くの決定機を作れたと思いますし、最後にそこをしっかりねじ込んで点が取れれば、絶対に流れは変わってくるはずです。選手みんなの持っているポテンシャルは高いですし、下を向かずにお互いを信じ合って、助け合ってやっていけば、必ずまた勝てると思っています。

Q:中2日での横浜FM戦へ修正したい点は?
立ち上がりでの失点が続いてしまっています。何より試合の立ち上がり、それこそ笛が鳴った瞬間から100%を出し切っていくという気持ちが必要だと思います。反省するところは反省して、中2日なのでしっかりコンディションを整えて、次への準備をしっかりとしていきたいと思います。
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