Jリーグ ディビジョン1 第34節
2013.12.7 [SAT] 15:30 BMWス

湘南

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

大宮

  • 74' 下平 匠
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 38 アレックス サンターナ
DF 26 亀川 諒史
DF 22 大野 和成
DF 30 島村 毅
MF 5 古林 将太
MF 7 ハン グギョン
MF 6 永木 亮太
MF 8 高山 薫
FW 19 大槻 周平
80'
FW 16 ウェリントン
73'
FW 10 菊池 大介
55'

控えメンバー

GK 1 阿部 伸行
DF 4 宇佐美 宏和
MF 13 岩尾 憲
55'
MF 23 梶川 諒太
FW 9 ステボ
80'
FW 18 古橋 達弥
73'
FW 28 武富 孝介

監督

スターティングメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 26 村上 和弘
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 8 下平 匠
MF 23 金澤 慎
MF 6 青木 拓矢
MF 30 渡部 大輔
MF 9 チョ ヨンチョル
FW 11 ズラタン
90'
FW 32 長谷川 悠
78'

控えメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 3 福田 俊介
90'
DF 34 片岡 洋介
DF 27 今井 智基
MF 7 上田 康太
MF 18 橋本 早十
FW 28 富山 貴光
78'

監督

試合詳細
10 シュート 9
5 GK 12
4 CK 4
18 直接FK 12
1 間接FK 4
0 PK 0
試合データ

主審

飯田 淳平

副審

穴井 千雅

副審

今岡 洋二

第4の審判員

野田 祐樹

入場者数

9,257人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

12.7 ℃/44%
下平のロングシュートで勝利、過去最高勝点でJ1通算100勝飾る
いよいよ今シーズンも終わりを迎える。J1最終節は、アウェイでの湘南戦。アルディージャは、この試合を勝てばJ1通算100勝を達成する。また、勝点では過去最高の44(2006年、2012年)を超える45を記録することができる。小倉監督は、最終節を前に「大宮アルディージャの歴史の中で最高の勝点を挙げて、J1通算100勝という節目の試合にできるようにみんなで力を合わせて頑張ろう」と選手にメッセージを送ったという。試合会場には、出場登録メンバーに入っていない選手も全員が来場。チーム一丸で記念すべき白星奪取を目指して敵地に乗り込んだ。

先発メンバーは、GKに清水。4バックに右から村上、菊地、高橋、下平。中盤は青木、金澤のダブルボランチと右に渡部、左にチョ ヨンチョルの配置。前線は長谷川とズラタンがツートップを組んだ。アルディージャは5分に右コーナーキックからの二次攻撃で高橋がヘディングシュートを狙ったが、枠の外。いきなり好機を迎えて良い立ち上がりに見えたが、前半は湘南のアグレッシブな姿勢に苦しめられる展開が待っていた。湘南は24分、右からのクロスを菊池がヘディング。26分にはウェリントン、34分には高山がいずれもミドルシュートと攻め立てた。アルディージャは相手の3バックの外側に当たるハイサイドのスペースを狙って、ロングパスを供給。特に右サイドの渡部が積極的に相手の背後へランニングを仕掛けたが、思うように攻撃の起点を作れなかった。渡部は「前半はシンプルに相手の背後を突いていこうとしていたけど、うまくはいってなかった。ただ、相手の守備ラインを下げることはできていたので、FWが空いたスペースに下がって来て縦パスを受けられるようにはなっていたと思う」と前半45分を振り返った。チームにとって大きかったのは、前半終了間際の湘南の猛攻を耐えきったことだ。

苦しいときに失点をせず、我慢強い戦いで勝利を引き寄せる。それは、前期に大宮が見せた試合運びそのものだ。青木は「相手には勢いがあったから、そこで耐えられたことが良かった。0-0でいければ、相手の運動量も落ちてくる。前節もそうだけど、ゼロで押さえれば……という気持ちでみんながやっていたことが勝利につながったと思う」と手ごたえを話した。実際に、後半は大宮の攻撃が機能し始めた。54分、浮き球の縦パスで抜け出たズラタンが決定機を迎えたが、惜しくもゴール左に外れた。60分にはスルーパスを左サイドで受けたズラタンのクロスを渡部がコントロールしてシュートを狙ったが、打ち切れなかった。73分、左コーナーを菊地が頭で合わせた場面も相手がセーブ。得点までもう一歩という期待感が漂った74分。突然、下平のスーパーシュートが飛び出した。サイドチェンジのパスを受けると、ゴールまで35メートルほどあろうかという距離から豪快なロングシュート。ボールは不規則な変化を見せて、そのままゴールへ飛び込んだ。当然のように湘南はホームの意地を見せて反撃に出たが、アルディージャは清水の好守や終盤に投入された福田の空中戦での強さでシャットアウト。

記念すべきJ1通算100勝となる白星でシーズンを締めくくった。豊富な運動量を見せた渡部は「最後の2試合では、勝っていた頃のような攻守の早い切り替えがあったし、守備が粘り強くて縦に行く意識の強いサッカーができていた。ある意味でこの1年は大きな経験になった。後期は連敗が続いて苦しかったけど、あのまま終わったら今までやってきたことは何だったのかという気持ちになってしまう。だから、最後に自分たちのやり方で勝てたことで、来年以降につながる形になったと思う」とシーズンを総括した。前節、ホーム最終戦のあいさつで主将の菊地は「終わりよければ……というわけにはいかない」と話したが、ジェットコースターのようなめまぐるしいシーズンは今、終わりを告げた。クラブを愛する全ての人たちにとって、最後の連勝によって勝利への思いが少しでも来季へつながることが、次なるチャレンジへの第一歩となる。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 小倉 勉
最終戦ということで、ファン・サポーターの皆さんには遠くまでたくさんお越しいただき、熱い応援をしていただいて本当に感謝しています。
 
試合展開は、前半はかなり攻め込まれ、湘南のアグレッシブなサッカーに圧倒された部分もありました。しかし、そこで失点せずに耐えたことで、そのご褒美として後半、点が入ったのかなとも思っています。後半に関しては、大宮の選手たちもアグレッシブにプレーしてくれたので、互角以上の試合ができたのではないかと思います。
 
試合前、選手たちには「大宮アルディージャの歴史の中で最高の勝点を挙げて、J1通算100勝という節目の試合にできるように、みんなで力を合わせて頑張ろう」と声を掛けました。試合に出た選手もサブの選手も、そして今日は試合メンバーに入らなかった選手も全員平塚に来ていましたので、その全員の力があの1点につながったのだろう、という思いです。

Q:今シーズンを総括して。
今年は大宮というクラブの歴史の中でも一番いい時がありましたし、ひょっとしたら一番苦しい時もあり、両方があったのではないかと思います。総合的に1年間の勝点が、これまでの9年間のJ1でのシーズンの中で最も多く取れたということで、最終的には来シーズンにつながる年になったのではないかと思っています。それは、選手の頑張りやファン・サポーターの皆さんの応援、その他のすべてが最後に結集した形ではないかと感じています。
選手コメント
DF 8 下平 匠
Q:得点シーンを振り返って。
湘南のGKは前半から前に出てくることが多かったので、チャンスはあるかなと思っていました。GKはたぶん僕の位置をあまり把握できていなかったのではないでしょうか。ボールを止めた時にフリーだったので、思い切って打ちました。入って良かったです。

Q:今シーズンを振り返って。
前半戦はとてもいい形で勝ち続けることができました。でも後半戦は、なかなか勝てない期間が続き、自分自身とても悔しい思いでしたし、ファン・サポーターの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。勝っている時もそうでない時も、変わらず声援送り続けてくれて、本当にありがとうございました。
DF 2 菊地 光将
Q:攻め込まれる場面も多かったが、どんな点に注意していたのか?
90分間の中ではそういう時間帯もあるので、我慢するところは我慢する、チャンスはある、とみんなで話し合いながらプレーしていました。

Q:今シーズンを振り返って。
本当に悔しいシーズンでした。キャプテンをやらせてもらっている中で結果も出ず、責任を感じています。自分は守備の選手なので、何とか失点を減らしたかったのですが、なかなかうまくいかずに苦しい時期も続きました。最後の2試合を勝って終わることができたことは、それで「すべて良し」とはいきませんが、来年また前を向いて、今年出た反省点をしっかりと生かしていければいいのではないか、と思っています。

Q:ファン・サポーターの皆さんにメッセージを。
いい時も悪い時も、変わらずに熱い声援を送ってくれて本当に感謝しています。今日また試合後に皆さんと歌うことができましたが、来年はもっともっとそういう時間を増やせるようにしたいと思いますので、また応援よろしくお願いします。
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