第93回 天皇杯 4回戦
2013.11.16 [SAT] 19:00 NACK

大宮

0 - 3
0 前半 1
0 後半 2

F東京

  • 45+1' 三田 啓貴
  • 54' 渡邉 千真
  • 82' 太田 宏介
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 26 村上 和弘
79'
DF 34 片岡 洋介
DF 17 高橋 祥平
DF 8 下平 匠
MF 23 金澤 慎
MF 6 青木 拓矢
MF 13 渡邉 大剛
MF 30 渡部 大輔
79'
FW 24 鈴木 規郎
62'
FW 19 ノヴァコヴィッチ

控えメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 3 福田 俊介
DF 27 今井 智基
79'
MF 20 和田 拓也
MF 7 上田 康太
FW 9 チョ ヨンチョル
79'
FW 32 長谷川 悠
62'

監督

スターティングメンバー

GK 1 塩田 仁史
DF 2 徳永 悠平
DF 5 加賀 健一
DF 16 丸山 祐市
DF 6 太田 宏介
MF 7 米本 拓司
MF 8 長谷川 アーリアジャスール
MF 36 三田 啓貴
67'
MF 38 東 慶悟
MF 49 ルーカス
86'
FW 9 渡邉 千真
90+2'

控えメンバー

GK 21 廣永 遼太郎
DF 14 中村 北斗
DF 15 平松 大志
90+2'
MF 18 石川 直宏
67'
MF 32 ネマニャ ヴチチェヴィッチ
86'
FW 13 平山 相太
FW 23 林 容平

監督

試合詳細
6 シュート 13
6 GK 11
8 CK 4
15 直接FK 10
3 間接FK 3
0 PK 0
試合データ

主審

高山 啓義

副審

手塚 洋

副審

伊東 知哉

第4の審判員

河合 英治

入場者数

8,434人

天候

晴、弱

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

8.3℃/73%
前半終了間際の悪夢。天皇杯敗退が決まる。
第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会4回戦、アルディージャはホームにFC東京を迎えた。来季のACL出場権も懸かる今大会で頂点を目指すため、さらには納得いく結果が出ていないリーグ戦の残り3試合に弾みをつけるためにも、ぜひとも勝星が欲しい一戦だ。今季、FC東京とはリーグ戦で2戦して1勝1敗だが、約2カ月前のホームゲームは2-5で落としている。開始7分に先制を許し、渡邉とノヴァコヴィッチのゴールで一時は逆転に成功するも、そこからルーカスのハットトリックを含め4点を押し込まれる展開だった。あの悔しさは選手たちの胸に深く刻まれているに違いない。
 
アルディージャの布陣は4-4-2。6日前のリーグ戦で負傷退場した菊地に代わり高橋が最終ラインに入り、先発に復帰した青木が金澤とコンビを形成。渡部が2列目の左サイド、前線では鈴木とノヴァコヴィッチがやや縦関係で2トップを組んだ。

開始早々から激しくボールが行き交い、ゴール前で見応えのある攻防が繰り広げられた。12分、アルディージャにビッグチャンスが訪れる。渡邉のロングパスに抜け出した鈴木がペナルティエリア内でGK塩田とマッチアップ。しかし、絶妙なコントロールからの左足フィニッシュは塩田のブロックに遭い先制点とはならなかった。
 
序盤を過ぎても、目まぐるしく攻守が入れ替わる展開が続く。右サイドを深くえぐった渡邉のクロスをノヴァコヴィッチがヘディングで狙い、下平のコーナーキックでは片岡が徳永と競り合いながらゴールを脅かした。FC東京も渡邉が鋭い切り返しから左足でゴールを狙うが、このピンチは高橋が身体を投げ出してボールを弾き出した。
 
主導権を握るには至らないなか、それでもアルディージャの選手たちは抜群の集中力で緊迫した戦いを演じ続けた。青木、高橋、渡部が懸命に相手に身体を寄せ、渡邉は巧みなセットプレーでスタジアムを沸かせた。この試合に懸ける意気込みが十分に伝わってくるパフォーマンスで、リーグ戦での不振が信じられない頼もしさを感じた。
 
しかし、勝負は甘くない。1分のアディショナルタイム表示が出た直後、三田の強烈な左足がアルディージャのゴールネットを揺らした。

1点のビハインドは負ったが、選手たちはハーフタイムにしっかり気持ちを切り替えた。鈴木は「みんな前半終了間際の失点の大きさを感じていたけれど、落ち込むことなくいい流れを続けよう」と声を掛け合ったと言う。
 
ただし、リードを奪ったFC東京がやや引き気味になり、そこからシンプルにボールを回す戦いをしてきたことで、アルディージャは思うようにボールを運べなくなる。青木のスルーパスや村上のクロスはあと一歩で味方選手に合わず、ドリブルで中央へ切れ込んだ渡部のシュートはゴールを捉えることができなかった。すると54分、米本にドリブルで持ち込まれて、スルーパスを受けた渡邉に追加点を奪われてしまう。その後もFC東京が繰り出すショートカウンターの前に劣勢が続き、途中出場した長谷川、チョ ヨンチョル、今井も流れを変えることができなかった。
 
太田に直接FKを決められて3点差となった終盤、今井のクロスからチョ ヨンチョルが放ったヘディングシュートはゴール右へ。アディショナルタイムに入り、長谷川のポストプレーに飛び込んだ青木のシュートもゴールを割れず。結局、0-3でタイムアップの笛を聞く結末に。

天皇杯敗退が決まったことで、アルディージャに残された今季の公式戦は清水、磐田、湘南と戦うリーグ戦3試合のみとなった。選手たちは、その3試合でどのようなプレーを、どのような意地を見せてくれるのか。「残り3試合ただ勝つだけでなく、いいサッカーを見せるだけでもなく、結果と内容の両方を追求したい。勝点9を狙います」と語ったのは鈴木。金澤は「勝つのは簡単ではないですが勝利を目指したい。これまでと同じく悔いの残らない戦いをして勝点を奪う。それが来年につながる」と前を向いた。

(総評: 粕川哲男 /写真:早草 紀子)

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監督コメント
監督 小倉 勉
前半の立ち上がりは少し硬さもあり、押し込まれた場面もありましたが、途中からは大宮らしいペースで試合ができていました。にも関わらず前半のアディショナルタイムで、あってはならないようなミスから失点をしてしまいました。後半もビハインドながらやりたいサッカーができつつありましたが、そこでカウンターからまた失点してしまいました。2点のビハインドでしたがリスクを掛けていくよりも、その時のピッチ上の選手たちでなんとかやれそうな雰囲気もあったのでそのままで試合を進め、最後は攻撃的にいきましたがその前にFKで失点し、敗戦となってしまいました。トーナメント戦なのでスコアがどうこうということではありませんが、負けてしまったことはとても残念ですし、これだけファン・サポーターの方がたくさん来てくださったにも関わらず勝てず、本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいです。

Q:左サイドに渡部を起用した意図は?
彼だけではありませんが、今チームで調子がいい選手を積極的に使っていこうということでした。(チョ)ヨンチョルは縦の突破力があります。逆に渡部は右利きで、中に切り込んでシュートも打てますし、守備力もあるということで起用しました。

Q:前半は相手の裏にボールを送ってそこに走り込むという形でチャンスを作ったが、後半はその形が少なくなった。何か戦い方を変えたのか?
前半アディショナルタイムの失点がなく、0-0の状況で進んでいれば、F東京も前半と同じような形で戦ってきたのでないかと思います。1点入ったことで向こうの最終ラインが若干下がりました。その中でもうちが裏を突ければ良かったのですが、相手が下がった分中盤でボールを受けられるようになり、そこにボールを収めてしまったことで裏に抜ける選手が少なくなった、ということは確かにあったと思います。
選手コメント
MF 30 渡部大輔
Q:攻撃での狙いは?
自分たちでポゼッションすることもそうですが、相手の縦パスを狙って素早く攻撃していこうと狙っていました。

Q:マイボールの時間が少なかったようにも見えたが?
相手がボールポゼッションしてくるのはわかっていたので、ゲームプランとしてはある程度予想通りだった気はします。そこで相手の縦パスを引っかけて、自分たちのカウンターをしっかりできれば、という思いはありました。

Q:残すはJ1リーグ戦3試合、今後に向けて。
この結果には選手全員本当に悔しい思いをしていますし、ファン・サポーターの皆さんにもとても悔しい思いをさせてしまっていると感じています。残り3試合、何が何でも勝点を取れるようにみんなで頑張っていきたいと思います。
MF 6 青木拓矢
Q:試合前に課題としていた試合勘はどうだったか?
前半は全然うまくいきませんでした。後半は徐々に徐々にという感じで戻ってきつつありましたが、もっと良くなってくると思っています。

Q:なかなか結果が出ない要因として感じた点は?
自分たちのやりたいことを見失ってしまっているような気がします。攻撃も守備も、狙いがはっきりしないような場面がありました。やはりそういうところは直していかなければならないと感じました。

Q:今シーズンは残りJ1リーグ戦3試合、今後に向けて?
残り3試合、しっかりと勝利を意識して、少しでも上に行けるように頑張りたいと思います。
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