Jリーグ ディビジョン1 第13節
2014.5.10 [SAT] 16:00 NACK

大宮

0 - 2
0 前半 1
0 後半 1

浦和

  • 29' 興梠 慎三
  • 68' 柏木 陽介
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 14 中村 北斗
MF 41 家長 昭博
MF 34 片岡 洋介
MF 18 横山 知伸
63'
MF 38 増田 誓志
FW 28 富山 貴光
56'
FW 32 長谷川 悠
84'

控えメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 3 福田 俊介
84'
DF 30 渡部 大輔
MF 4 橋本 晃司
MF 9 チョ ヨンチョル
56'
MF 10 渡邉 大剛
63'
MF 22 和田 拓也

監督

スターティングメンバー

GK 21 西川 周作
DF 46 森脇 良太
DF 4 那須 大亮
DF 5 槙野 智章
MF 14 平川 忠亮
63'
MF 16 青木 拓矢
MF 22 阿部 勇樹
MF 3 宇賀神 友弥
86'
MF 9 原口 元気
84'
MF 8 柏木 陽介
FW 30 興梠 慎三

控えメンバー

GK 18 加藤 順大
DF 12 濱田 水輝
86'
DF 17 永田 充
MF 13 鈴木 啓太
MF 7 梅崎 司
63'
MF 26 関根 貴大
FW 20 李 忠成
84'

監督

試合詳細
6 シュート 12
10 GK 6
4 CK 1
15 直接FK 21
2 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

松尾 一

副審

八木 あかね

副審

山際 将史

第4の審判員

関谷 宣貴

入場者数

13,348人

天候

晴、強風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

23.1℃/14%
ダービーで苦杯。いまこそ『大宮共闘』だ!
譲れない一戦である。

選手たちが胸に宿すプロフェッショナルとしてのプライドと意地を、オレンジのファン・サポーターの声援がさらに強固なものとする。勝利へ向けた情熱と闘志を、普段にも増してピッチ上での攻防に注ぎ込む。J1リーグ戦の34試合のひとつだが、それ以上の意味を持つ。

それが、ダービーである。

アルディージャの調子は上向きだ。システムを変更した10節から、3試合連続で勝点をつかんでいる。前節は終了間際に長谷川が劇的なゴールを叩き込み、J1リーグ戦では4節以来の白星をつかんだ。

NACK5スタジアム大宮でのダービーは、過去2試合連続で勝利している。試合前から熱い声援が舞う"聖地"で、アルディージャが今日も躍動する!

最初にゴールへ迫ったのはアルディージャだ。8分、GK江角のパントキックを、長谷川がヘッドで落とす。距離感良くサポートした富山が、右足でフィニッシュへ持ち込んだ。12分には敵陣でボールを奪った長谷川が、すぐさま左足でゴールを狙う。惜しくもネットを揺らすことはできなかったが、相手GKの頭越しを狙うイメージはうかがえた。
 
前半の戦いぶりは、悪くなかったはずだ。ボールを持たれる時間こそ長かったものの、相手ボールホルダーの選択肢をバックパスか横パスに限定させ、攻撃のスイッチを入れさせない。しっかりとした守備をベースとするゲームプランが、着実に遂行されていった。29分の失点は悔やまれたが、ビハインドを引きずることもなかった。

0対1で推移していった56分、大熊監督が動く。富山に代えてチョ ヨンチョルを送り込み、攻撃の活性化をはかる。63分には横山を下げて渡邉を投入し、システムを変更した。
最終ラインは右から今井、菊地、高橋、中村の4バックとなり、3バックの一角からポジションを上げた片岡が増田とダブルボランチを組む。渡邉は2列目の右サイド、チョ ヨンチョルは同左サイドとなり、家長が長谷川と並ぶように中央で高い位置を取る。ビハインドを跳ね返すための、より攻撃的なシフトチェンジだ。
 
直後の63分、リスタートから相手ゴールへ迫る。左サイドのFKを渡邉がゴール前へ入れ、チョ ヨンチョルがワンタッチしたボールを菊地がオーバーヘッドで狙う。ジャストミートできなかったボールにはチョ ヨンチョルが反応するが、相手DFにかき出されてしまった。
 
68分に0対2とされた直後には、相手クリアを受けた中村が右足を振り抜く。ゴール左スミを襲った一撃が、惜しくも相手GKにセーブされる。
 
ここから先は、流動的にシステムを変えてゴールを目ざした。片岡が最終ラインへ下がり、高橋が中盤へ上がる時間もあった。80分を前に菊地が最前線へ上がり、84分には長谷川に代わって福田が今シーズン初めて登場する。188センチの長身を誇るDFが、最前線で菊地と並ぶ。パワープレーに活路を求めるという、大熊監督の明確なメッセージだ。
 
残り時間が少なくなっても、アルディージャは貪欲にゴールへ向かった。後半終了間際には、中村のクロスを菊地がヘディングで合わせる。ここまでリーグで2番目に失点の少ない相手守備陣を追い詰めたが、ゴールネットを揺らす前に終了のホイッスルを聞くこととなった。

「前の2試合と同じように、相手の攻撃に耐えてカウンターへ持ち込むイメージはあった」と増田は話す。2失点はいずれも自分たちのミスがきっかけとなっており、アルディージャが主導した時間帯もあった。後半は失点以外にも際どいシーンを与えたが、それは攻撃的にシフトしたゆえのリスクでもある。どちらに勝利が転んでも、おかしくはない展開だったと言える。

リーグ戦は次節で中断期間に入る。ナビスコカップは開催されるものの、区切りのゲームで勝利をつかみたい。

「コミュニケーションをしっかりとって、中断期間前にチームをいい方向へ持っていきたい」と長谷川は語り、江角も「チーム一丸となって、次節に集中して臨みたい」と言葉に力を込めた。

次節に向けて何をするべきなのか、選手たちはしっかりと理解している。胸に刻む『大宮共闘』の4文字を、いまこそピッチ上で立ち上がらせるときだ。

(総評:戸塚啓/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 大熊 清
前半はシュートまでいきませんでしたが、チームとしてここ数試合取り組んできたことたことはできていたと思います。ただ、そこから点を入れるところ、集中力というところで、2失点とも単純なミスから喫しました。こういう相手に対して集中力(の不足)と単純なミスというのは、J1のチームは逃してはくれません。あと、前線にケガ人がいてメンバーが定まらない分、点を入れられたときに、前線に厚みと起点ができていません。そのあたりは現有戦力を見ながら、ヤマザキナビスコカップを含めて残りの試合を戦っていくことが必要なのではないか、と感じました。

Q:攻撃のエンジンがかかるのが遅い印象でしたが?
前半に関しては、浦和も前に出てこない部分もありましたし、我々も良い攻撃ができませんでした。これからという時間帯に失点をしてしまいましたが、正直、現在のメンバーでいくと(攻撃の活性化に難しさが)あったかと思います。失点については、前線の厚みや、前線で時間を作るということができず、結果としてなかなか守れていないという試合が続いています。その辺り、チームとしてベースとなる部分が揺らいでいるとも言えますが、結果が出なかったからと言ってやるべきことを変えるのがいいのかどうか、それはスタッフとも相談しながら、自分の中でも検証したいと思います。

Q:甲府戦の時と比べ、チーム全体が一つのプレーをやろうとしている意図が感じられました。監督として就任以来やってきたことが浸透しているかどうか手応えは感じていますか?
攻撃の部分ではグループや、それ以前の個のクオリティーなど、グループのコンビネーションなどを作れたかと思うとケガ人が出てしまい、すぐに代わりの選手で埋められるような甘い世界ではないので、確かに結果は出ませんでしたが、今、指摘された部分はできているところもあるかと思います。ただ、逆に現状を崩さずに得点まで至るのかどうかと、最初の質問にもあったように、攻撃のアクセルやバリエーションを増やせるのかどうかは、自分の中でも迷っていますので、そこを検証していきたいです。前向きでの守備(をする時間帯)やボールを奪うところまではできていますが、攻撃がONになったときに全員がもう少し勇気を持って出ていったり、ボールをもらいにいく場面が少ないことが、リズムが出ないことにつながっていると思います。ただ、チームは一時期(相手ディフェンスラインの)裏を狙う姿勢がなかったのですが、メンバーを変えて裏を狙う中で中盤を作りたかったのですが、そこもできるようになったと思います。ただ、それでリズムが出なかったり、中盤でのサイドチェンジや中盤で時間を作れていないという反省はあります。

Q:菊地を上げてパワープレーに出たと思いますが、その割にはロングボールの数が少なかったように見えましたが。
(パワープレーが)中途半端にならないように福田を入れてメッセ-ジを送ったつもりです。そういう意味では、福田を(投入した意図を)意識してくれたと思います。最終的にはゴールをゲットしたり、本当に相手に対して脅威になったかどうか、そこは検証したいと思います。相手があれだけ引いた中で、ウチのストロングポイントが何なのか、それは考えてやったつもりですが、もう一度よく見てみたいですし、再度徹底したいです。
選手コメント
MF 34 片岡 洋介
いつものJリーグの試合と思って臨んでも、やはり意識してしまうもので、いつも以上に気持ちは入っていたのですが残念です。

Q:試合全体を振り返って下さい。
ホームでファン・サポーターの皆さんがすごく応援してくれましたが、内容も押される時間が長くて、点も取れなかったのですが、良いところもあったと思うので、切り替えて、次節(鳥栖戦)は中断前の最後の試合なので、勝って良い流れにしたいと思います。

Q:3バックの手応えはいかがですか?
やっているときは怖くないのですが、今日に関しては2失点しているので良いとは言えないと思います。

Q:中断期間前の最後のリーグ戦となる鳥栖戦についての意気込みを聞かせて下さい。
やはり、この前のFC東京戦に勝って、今日の浦和戦で負けとなると、本当に勝つと負けるのではテンションが違いますので何が何でも勝って、気持ちよく埼玉に帰ってきたいと思います。
DF 27 今井 智基
さいたまダービーなので、他の試合とは違います。選手にとってもスタッフにとっても、ファン・サポーターの皆さんにとっても大事な、大きな意味のある試合なので、いつも以上の準備をして勝ちに行きました。

Q:試合全体を振り返って下さい。
前半から相手にボールを持たれる時間が長かったのですが、良い形で奪ってカウンターという形を狙っていました。ただ、奪った後にうまくパスをつなげられなかったので改善したいと思います。

Q:前半は守備もよくできていたと思います。
序盤は最終ラインの裏のケアも悪くなかったのですが、失点をしてしまって、今度はゴールを取りに行って前がかりになったところを突かれてしまいました。

Q:次節の鳥栖戦は中断期間前最後のリーグ戦になりますが、どのような試合にしたいですか?
連敗しないことが重要ですが、引分けではなくて、勝利に持っていけるように、良い準備をして頑張りたいです。
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