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塚本泰史アンバサダー チャレンジレポート
 9月4日(日)~9月11日(日)、塚本泰史クラブアンバサダーが大宮から佐賀県までの約1,200kmを自転車で走破するチャレンジを実施しました。

 「同じ病気で闘っている人たちを勇気づけたい」、「これまで支えてきてくれた人たちに、自分が頑張っている姿を見せることで少しでも恩返しをしたい」という思いで、2012年に東京マラソン、2013年にゼロ合目からの富士登山、2014年には大宮から仙台までの自転車移動、2015年にはトライアスロンと、毎年チャレンジをしてきましたが、今年は大宮から佐賀までの約1,200kmの道のりを自転車で走破するというものでした。

 今回ゴール地点とした佐賀県小城市は、骨肉種で亡くなった梅崎太助さんの出身地であり、2013年からご両親と交流を続けています。9月11日(日)に太助くんをきっかけに誕生した「三・九カップ」の会場を訪問し、子どもたちにメッセージを伝えることを目標にしました。

 9月4日(日)の早朝、氷川神社にて安全祈願を行い、出発地のNACK5スタジアム大宮で約100人のファン・サポーターの皆さまにお見送りいただき、壮大な目標に向けたチャレンジをスタート。1日目の大きな目的であるFリーグ・湘南ベルマーレの久光重貴選手との面会も果たしました。Fリーグが開催される小田原アリーナにて、試合前にもかかわらず20分ほどの時間をいただき、久光選手から心強い激励をいただきました。また、塚本アンバサダーからも試合前の久光選手へエールをお送りしました。

 2日目には富士山付近を通り愛知県豊橋市へ、3日目には滋賀県近江八幡市に向けて自らの脚で前へと進んでいきました。三重県と滋賀県の県境にある石榑峠(標高約690m)や、峠最大の難関である石榑トンネル(全長約4.5km)は疲労が蓄積した体に想像以上のダメージを与えるものでした。

 折り返しを迎える4日目の9月7日(水)には、琵琶湖を横目で見ながら大阪府、兵庫県と進み、兵庫県ではFリーグ・デウソン神戸の鈴村拓也選手と再会を果たしました。鈴村選手は約4年前に上咽頭癌を患い闘病生活を余儀なくされましたが、現在もFリーグでプレーを続けており、2人は現在の体調や今回のチャレンジなどについて話に花を咲かせました。最後には鈴村選手から激励を受け、笑顔で出発しました。

 5日目は兵庫県をスタートして岡山県を通過、夜には広島県までたどり着きました。突然の雨に加えて強風に見舞われたばかりか、県境にある山々のアップダウンで体力を消耗しましたが、広島県ではサポーターの皆さまに激励に来ていただいたことで、パワーを回復させることができました。

 6日目には本州最西の山口県に到着。名勝・錦帯橋を通過した後、長くてきつい峠道を日が落ちて暗くなるまで走り続け、翌9月10日(土)についに本州を抜けて九州に上陸しました。海底約51メートル下にある関門トンネルを歩いて関門海峡を越えると、アウェイ広島戦観戦前にかけつけた多くのサポーターに出迎えていただきました。

 その後、ホームゲームを翌日に控えたギラヴァンツ北九州の柱谷幸一監督をはじめ、期限付き移籍中の福田俊介選手や、かつて大宮でフィジカルコーチを務めていた吉満樹フィジカルコーチ、他選手有志の皆さんが横断幕を持って激励にかけつけてくださいました。

 チャレンジ最終日となる9月11日(日)、最終ゴール地点の佐賀県小城市に向かって福岡市をスタート。蓄積された疲労で思うように体が動かない中、一漕ぎ一漕ぎ自らの脚に気持ちを込めて前に進んでいきました。

 そして13時15分、ゴール地点の牛津総合運動公園に到着。三・九カップに出場している子どもたち、指導者やご家族の方、ファン・サポーターの皆さんが、梅崎さんが手作りされたという背番号「2」が描かれたオレンジ色の画用紙を手に花道を作っていただき、塚本アンバサダーは気持ちをこらえることができず、大粒の涙を流しながらゴールテープを切りました。ゴールした後、涙をぬぐいながら今回の挑戦を終えた気持ちを、会場にいた約200人の子どもたちにお伝えしました。


■塚本アンバサダーからのコメント
「5回目のチャレンジとなった大宮から佐賀までの約1,200kmの道のりは、想像以上に辛く厳しいものでした。高く険しい山道や暑さ、さらには雨風など厳しい環境の中での挑戦でした。日に日に疲労が蓄積し思うように体が動かないときもありましたが、自分をゴールに向かわせたのは、自分が立てた目標を達成したいという強い気持ち、いいときも悪いときも一緒に時を過ごしてきた自分の脚、そして皆さんからの熱いサポートでした。毎日激励に来てくれたサポーターの皆さんや友人、家族へは感謝の気持ちでいっぱいです。体のケアをしに来てくれた皆さんにも厚く御礼申し上げます。
 今回のチャレンジで強く感じたことは、自分の挑戦が誰かの大きな力になるということです。どれだけの人に思いを届けられたかは分かりませんが、これからも同じ病気になった方に少しでも勇気を届けたいと思います。この先も今回のチャレンジ以上に厳しい道のりが待っていると思いますが、必ずゴールにたどり着けると信じて前に進んでいきます。
 最後になりますが今回、サポートしていただいたクラブスタッフの皆さん、毎日のように体のケアをしていただいた皆さん、全国各地で激励をしていただいたファン・サポーターの皆さん、支えていただいたすべての皆さんに感謝申し上げます。そして、これからも変わらぬご声援の程、よろしくお願いいたします」


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