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松沢喜久夫氏への追悼の意
 2020年6月27日、さいたま市サッカー協会理事長の松沢喜久夫(まつざわ・きくお)氏が逝去されました。享年68歳でした。突然の訃報に関係者一同、深い悲しみに包まれております。クラブを代表して哀悼の意を表するとともに、安らかにご永眠されますよう、心よりお祈り申し上げます。

 松沢氏は大宮アルディージャの誕生、そして、これまでのクラブの歩みにおいて、多大なる貢献をしてくださった方です。同氏の存在なくして大宮アルディージャの歴史を語ることはできません。それほど大事な存在を失った悲しみを、的確に表現する言葉を持ち合わせておりません。

 96年12月、Jリーグが2部制になるとの発表を受け、松沢氏を代表とする大宮市サッカー連盟の有志の方々が動き出されました。翌年1月に「大宮にJリーグを呼ぼう会」を立ち上げ、5月に5万人近い署名と招致の要望書を大宮市長に提出。6月にはNTT関東支社にJ2リーグ加盟申請の要望書を提出されています。

 大宮アルディージャとしてスタートを切ってからは、99年に「アルディージャ後援会」を発足され、松沢氏は初代理事長に就任されました。以来22シーズン目を迎える今日まで、長きにわたってホームタウンのサッカー協会の役員として、時には我々と一緒にホームゲームの告知チラシを配る熱心なサポーターとして、様々な角度からクラブを支え続けてくださいました。

 クラブ創立20周年を迎えた2018年、プロサッカークラブを誘致しようと思われた理由を、次のようにお話しされていました。

「この地域において、夢を持てるかどうか、夢を持って何かに取り組めるかどうか。絵空事に近いかもしれませんが、夢があるというのは非常に素晴らしいことです。子どもたちにも夢を与えられますし、大人にとっても勝った負けたで一喜一憂できるのは、本当に素晴らしいことだと思います」

 新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が4か月以上中断になり、我々はJリーグのある日々の尊さを痛感しました。当然のように過ごしていた日常は、松沢氏の熱い思いによって築かれたものです。同氏の多大なる功績にあらためて敬意を表すると同時に、必ずや皆さまとともにJ1昇格を果たしたいと強く願います。

 7月11日(土)、NACK5スタジアム大宮で行われる2020明治安田生命J2リーグ第4節・東京ヴェルディ戦において、選手やスタッフが喪章をつけ、キックオフ前に黙とうを行う予定です。皆さまのご理解とご協力、何卒よろしくお願い申し上げます。

2020年6月29日
大宮アルディージャ
代表取締役社長
森 正志



※クラブ創立20周年を迎えた2018年、創立当時の出来事や思いなどを松沢氏にもお話ししいただきました。ぜひ、ご覧ください。

◇クラブ公式YouTube:2018大宮アルディージャ新体制発表会での特別映像(10:50~)

◇クラブ公式サイト:クラブ創立20周年記念誌 巻頭コラム特別掲載(第1回~第4回)

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