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FC東京U-18所属だった16歳のとき、2種登録選手としてJリーグデビューを果たした。翌年もJ3リーグのピッチで14試合に出場し、自信を増した。明治大学に進んで21歳となった昨年には特別指定選手に認定され、FC東京でJ1リーグの舞台に立っている。
ところが、プロ1年目の今季は出場機会が訪れない。「夏に向けて調子も上がってきて、ケガ人もいたので、メンバーに絡めるかもという期待があったのですが」チャンスは巡ってこなかった。大宮アルディージャからオファーが届いたのは、そんなときだった。
「迷いとか恐さは、全然ありませんでした。大宮が僕を必要としてくれたことがうれしかったですし、ものすごいチャンスだと感じました。僕自身、サッカー界で自分という人間を表現して価値を高めていきたいという野心を強く持っていますし、大宮も残留ではなく少しでも高い順位に行くためには野心が必要だと感じました。お互い野心と覚悟を持って戦わなければいけない。そういった思いもあって、移籍という決断を下しました」
岡庭愁人の持ち味――思い切りの良さ、試合終了まで尽きない運動量、攻守ともにアグレッシブな姿勢――は、加入当初から存分に発揮されている。岡庭が右サイドで発散している爆発的なエネルギーが仲間たちに伝播し、チーム全体に躍動感がみなぎってきた印象だ。
「自分の特長って、やっぱり思い切りの良さで、そこは相馬さんが目指すサッカーにも合っていると思います。だから考え過ぎず、攻撃でも守備でも強さを前面に出す自分らしいプレーを心掛けています。あとはマインドの部分。マインド一つで個人もチームもすごく変わる。僕が来る前はネガティブなところが多かったと思うので、不安な気持ちをなくし、できるだけポジティブになれるような声掛けをする。それくらいしか考えていません」
リーグ上位の横浜FCとベガルタ仙台を破り、3連勝を懸けて臨む今日のFC町田ゼルビア戦。上昇気流に乗り、少しでも順位を上げるためには勝利が欠かせない。岡庭自身、横浜FC戦で初めて味わった“ホームでの歓喜”を胸に刻んでおり、ファン・サポーターと一緒に再び喜びを噛み締めることを願っている。
「あの雰囲気のなか、試合前から鳥肌が立ちましたし、入場したとき、拍手をもらったときは何が何でも勝ってやろうという気持ちになりました。試合のあと“寝ても大宮”で盛り上がれるような最高の試合をするために、自分たちのすべてを出し切ります」
(粕川 哲男)
先頭集団を走る横浜FCと仙台を連破し、勝点6を上積みできた事実は大きい。今季を終えたとき「あの連勝があったから……」と、振り返ることができるはずだ。
何にも代え難く、誰もが切望している結果に加え、最近の戦いぶりは内容も伴っている。前半に3得点を奪って辛勝した前節、仙台の中島元彦選手が振り返った「相手のほうが強度が高かったし、試合に挑む気持ちも前半から上だった」が、大宮の変化を的確に表しているのではないだろうか。メンタル面を含めたプレー強度こそが、今季これまでの大宮に足りなかった要素だろう。
2季ぶりの3連勝が懸かる町田戦は、上位食いの価値を高めるためにも必ず勝点3を手にしたい。0-3で敗れた前回対戦の借りを返し、ポジティブな雰囲気を持続したいところだ。
警戒すべきは、前節の千葉戦で2得点を決めるなど絶好調のドゥドゥか。諦めない姿勢や高度な決定力を誇り、献身的なプレスバックも効いている。運動量豊富な2シャドーに競り負け、翁長、奥山の両ウイングバックに押し込まれるようだと苦しい展開となる。反対に中盤で主導権を握り、大宮のサイドプレーヤーが相手3バックの両脇を突けば好機が増えるだろう。両チームともベストメンバーを組めないであろう状況だけに、総合力が問われる一戦となる。
(粕川 哲男)
大宮アルディージャ | FC町田ゼルビア | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ゴール | アシスト | ゴール | アシスト | ||||
河田 篤秀 | 7 | 柴山 昌也 | 6 | 平戸 太貴 | 9 | 平戸 太貴 | 8 |
富山 貴光 | 5 | 矢島 慎也 | 3 | 太田 修介 | 9 | 太田 修介 | 6 |
矢島 慎也 | 4 | 小島 幹敏 | 3 | ドゥドゥ | 6 | 翁長 聖 | 4 |
菊地 俊介 | 4 | 河田 篤秀 | 3 | 鄭 大世 | 4 | 髙江 麗央 | 2 |
新里 亮 他2名 | 2 | 茂木 力也 他1名 | 2 | 長谷川 アーリアジャス―ル | 3 | 安井 拓也 他2名 | 2 |
20年に発足したポポヴィッチ体制は3年目を迎え、今季はJ1昇格を目標に掲げてシーズンイン。しかし、現状はJ1参入プレーオフ圏に一歩及ばない7位に位置する。まずは6位以内に食い込み、そこからは可能性がある限り自動昇格を目指す。
前節の千葉戦はチーム得点王であり、主将でもある平戸が体調不良による欠場を余儀なくされた。現状、特別指定選手の平河を含め、30名に満たない少数精鋭の陣容で、指揮官は厳しいやりくりを強いられているが、「動じない選手たちのメンタリティ」(ポポヴィッチ監督)を拠りどころに、チーム全体のインテンシティは高い次元にあり続けている。前節を見る限りでは大宮のプレー強度が劇的に上がっているとはいえ、町田も強度では大宮と互角以上に戦えるはずだ。
ボールを中心軸に密集地帯を作ってくる大宮に対して、常日頃から遠くを見てプレーすることを意識づけられている町田にとっては、普段の延長線上に大宮の守備組織攻略のポイントがある。“相馬サッカー”を体感している奥山は「自分が経験しているぶん、ボールサイドとは反対サイドにボールが入ったときのプレー精度にはこだわっていきたい」と不敵に語る。また、その奥山や深津、福井ら、相馬監督の教え子たちは「結果で成長を認めてもらいたい」と鼻息も荒い。
(エル・ゴラッソ町田担当/郡司 聡)
「至って普通。ノーマルな心境」。大宮との古巣戦を控えても、自然体を強調する翁長は町田移籍1年目からリーグ戦全試合に出場中。控えが手薄なSBのポジションを奥山とともに埋めている貴重な存在だ。また平戸が欠場濃厚のため、セットプレーのキッカーとしても古巣に立ちはだかる。
前回対戦は1アシストを記録。激しい上下動を苦にしないサイドのスペシャリストのパフォーマンスは必見だ。
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