NEWS

ニュース

U-20ラオス代表選手招聘プログラム実施レポート
 2月20日(月)から2月25日(土)にかけて、U-20ラオス代表選手・スタッフが大宮アルディージャユースの練習に参加しました。この活動は、国際交流基金アジアセンター、Jリーグのサポートにより、東京オリンピックに向けた強化施策で、大宮アルディージャではラオスのU-20世代の強化サポートを2015年より行っております。

■2月20日(月)
早朝の成田空港に到着したU-20ラオス代表選手3名とコーチ1名は、さいたま市内のホテルにチェックインしたあと、すぐにNTT東日本志木総合グラウンドへ。移動の疲れも見せず、翌日から始まるユースチームへの練習参加に備えて、軽めのトレーニングを行いました。練習後はトップチームが活動する、クラブハウス「オレンジキューブ」・アルディージャ練習場の見学に訪れ、「凄い施設。綺麗だしダイナミック!集中出来る環境で本当に驚きました!!」と話してくれました。

■2月21日(火)
午前中は「オレンジキューブ」にて事業本部のスタッフに挨拶をし、トップチームの練習を見学しました。選手やコーチングスタッフから「サバイディー(おはよう)」と声をかけてもらえたラオスの選手たちは、嬉しそうに、そして、真剣にトップチームの練習を見学しました。そして午後は、いよいよユースチームの練習に参加。毎日30℃を超える暑さのラオスから一転し10℃に満たない寒い日本の気候の中、かつフィジカルトレーニング中心のメニューだったため、ラオスの選手たちは「汗が出ず、息をするのも大変だった」と話すほど厳しい状況でしたが、全力で練習に取り組んでいました。

■2月22日(水)
本日も午前中はトップチームの練習を見学しに「オレンジキューブ」へ。播戸竜二選手から積極的に話しかけてもらったときは嬉しそうにしていたラオスの選手たちも、トップチームの練習が始まると熱心にその様子を見つめていました。「大宮の選手は、とにかく上手い。特にファーストタッチが上手く、常に何でもできる状態にしている。そしてトレーニングメニューも新鮮!」と話してくれました。 午後はユースチームの練習に参加。前日のフィジカルトレーニングに続き、この日もハードな対人練習やインターバルトレーニングなど行いましたが、ユースチームの大塚真司監督が「ラオスの選手たちは一生懸命にプレーする姿勢が素晴らしい」と話すぐらい、全力でプレーしていました。また練習終了後、ユースの選手たちがこれから寮に戻って勉強すると聞いたラオスの選手たちは「信じられない!」と感心するとともに、とても驚いておりました。

■2月23日(木)
午前中にラオス大使館を表敬訪問し、ラカワン・ケオマニー二等書記官に、これまでの大宮アルディージャのラオスでの活動報告と、今回の来日した選手たちを紹介しました。 選手たちは初めての日本ということもあり、大使館のある六本木の街並みに圧倒されつつ、電車での移動も楽しみながら東京を満喫しました。この日の午後もユースチームの練習に参加。ポゼッショントレーニングやゲームを行い、練習後にはユースの選手たちと一緒にUEFAチャンピオンズリーグのビデオを鑑賞しました。

■2月24日(金)
この日も午前中はトップチームの練習を見学。開幕戦を明日に控える選手たちの練習を食い入るように見ていたラオスの選手たちに、練習後トップチームの選手たちが、サッカーシューズをサプライズでプレゼント。ラオスでは高価でなかなか買うことができないプレゼントに、ラオスの選手たちはとても感動していました。午後は、ユースチームでの最後の練習です。ウォーミングアップをし、シュート練習、そして最後にゲームを行い、大塚監督からは「すごく馴染んできている」と言ってもらえるほど、ユースの選手たちとスムーズに連携の取れたプレーで締めくくりました。練習後には選手全員の前で一人ひとり挨拶をし、ユースの選手たち記念写真を撮りお別れをしました。

■2月25日(土)
この日は待ちに待ったトップチーム開幕戦。キックオフ前にスタジアム内の諸室や設備を見学したラオスの選手たちは、キックオフのホイッスルから興奮しながらも、この光景を目に焼き付けようと集中して観戦していました。選手たちの迫力のあるプレーと、満員で一体感のある素晴らしいスタジアムでのゲームに、ラオスの選手たちから「とても感動した」「全てが素晴らしい」を大興奮の様子で、今回のプログラムは終了となりました。大きな怪我もなく、ユースチームへの練習参加や、トップチームの選手との交流、試合観戦など、様々な体験をすることができができ、とても充実したものとなりました。


□カンラヤー シソンヴァン(ヤー)コーチ:ラオスサッカー協会
「まず始めに大宮アルディージャ、国際交流基金アジアセンター、Jリーグの皆さま、私たちを日本に招待してくださり、感謝申し上げます。ユースチームの練習にラオスの選手が参加させていただきましたが、コーチたちが分担してトレーニングを行い、選手が休みなく、集中して行える体制が整っていました。トップの練習も一つひとつこだわって取り組んでいるのを見て、レベルが高いと感じました。 さいたま以外にも大使館に訪問した際に東京を見ることができ、とても発展していて綺麗な国だと思いました。食事も美味しく日本は素晴らしかったです。短い期間ではありましたが、選手は成長することができ、たくさん良い経験ができました。もしまた日本に来ることができるのであれば、今度は寒くない夏に来たいです。」

□ソムチット シーブンフアン(ドゥック)選手:U-20ラオス代表
「ユースチームの練習は、全員の技術が高くスピーディーで、常に集中してトレーニングしなければ付いていけませんでした。切り替えがとても早く、本当の試合と同じ感覚で取り組むことができました。トップチームの選手たちも常に100%で練習に取り組んでいて、プロの世界を感じることができました。日本の清潔なところ、発展しているところも見ることができ、この一週間すべて楽しかったです。ラオスサッカー界のために、またこういった機会があることを望んでいます。本当にありがとうございました。」

□ソンサヴァン ヴァンナサイ(ター)選手:U-20ラオス代表
「トップチームの選手は、ジムや仮眠室が用意され、ユニフォームの洗濯もやってもらえることを知り、本当にサッカーだけに集中して取り組める環境に驚きました。ユースチームの練習では、今まで経験したことがない練習ばかりで、とても新鮮でした。できることならもっともっと練習したかったです。今回の経験をラオスに持ち帰り、東京オリンピック出場に向けてみんなと頑張りたいと思います。ありがとうございました。」

□プーミー チャンタランシー(ヒア)選手:U-20ラオス代表
「日本はビルが多く、電車もたくさん本数があり、とても発展していると感じました。食事も美味しく、素晴らしい国だと思いましたが、とても寒かったです。ユースチームの練習はフィジカル、ポゼッション、パス、トラップなど、どれを取っても質が高く、さらに試合をイメージしやすい練習でした。トップの練習はそれ以上に全員が集中して練習に取り組んでいて、レベルの高さを感じました。短い期間でしたが大宮アルディージャでの経験で自分自身もレベルが上がったと思います。是非、大宮アルディージャのコーチがラオスに来て練習を指導してほしいです。」

大宮アルディージャでは、「国際社会における交流および親善への貢献」というJリーグの理念に基づき、これからも東南アジア諸国でのサッカー教室開催などの国際交流、社会貢献活動を継続的に実施してまいります。今後ともご支援とご声援をよろしくお願いいたします。

  • クラブ

FOLLOW US

パートナーバナー

アーカイブ