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「国際交流基金アジアセンター 大宮アルディージャサッカー教室 in ラオス」実施レポート
 11月17日(金)から19日(日)にかけて、「国際交流基金アジアセンター 大宮アルディージャサッカー教室 in ラオス」を実施しました。大宮アルディージャによるサッカー教室ならびに指導者講習会を行うもので、U-19ラオス代表チームに所属する選手約26名、指導者約26名に対して指導を実施しました。

 このサッカー教室は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたアセアン各国のサッカー競技の強化を目的とし、アジアセンター及びJリーグと協働でサッカーの指導を行うものです。また、競技力の向上だけではなく、本活動を通じて実際に日本のサッカーを体験し、指導者も含め、日本での経験をラオスに持ち帰ってもらうこと、そして、日本の文化に触れてもらい日本文化を直接感じてもらうこと、日本人の選手、指導者が東南アジア、特にラオスの文化について学ぶ機会をつくることを目的としています。なお今回は3日間の活動を通して、選手3名にスタッフ1名を加えた計4名を、後日日本に招待する予定となっています。
※本期間中の国際交流基金アジアセンター 大宮アルディージャサッカー教室は、「スポーツ・フォー・トゥモロー認定事業」として実施しました。


■11月17日(金)
午後3時30分にラオスサッカー連盟トレーニングセンターに集まったU-19ラオス代表チームの26名の選手たち。ウォーミングアップのあと、今回のテーマである「ディフェンス」に重点を置いたポゼッションや、連動したDFラインの動き、そして最後のゲームまで、真剣な表情で取り組み、「少しでもこの練習で上手くなりたい」という気持ちを見せてくれました。初日から2時間を超える練習となりましたが、あっという間に1日目の練習が終了しました。

■11月18日(土)
午前中に現地の指導者講習会を行いました。実践の中でのテーマは「攻守の切り替えとポゼッション」で、ポゼッショントレーニングの中に細かなルールを設け、攻守の切り替えを意識させる練習を中心に、最後はゲーム形式といった一通りの流れの練習を実施しました。午後はU-19ラオス代表選手の練習で、こちらもテーマを「攻守の切り替えとポゼッション」とし、攻守の切り替えを早く、奪われたらすぐ奪い返す。奪ったら安全な所に運び失わないこと、全員が良いポジションをとり常に顔を出すことなどを意識づけさせながら練習を行い、昨日と比べてよりレベルアップした内容で2日目を締めくくりました。

■11月19日(日)
U-19ラオス代表とラオスA代表のトレーニングマッチを行いました。A代表と試合ができることは、U-19の選手たちにとってもまたとないチャンスで、この2日間の練習の成果を発揮しようと試合前のミーティングから集中していました。試合では今回のテーマであった“ディフェンス”を意識しながらプレー。残念ながら1−2で惜しくも敗れましたが、A代表相手にもしっかりとディフェンスができ、多くのチャンスを作るなど、選手たちも手応えをつかんだのではないかと思います。


<関係者のコメント>
□マイクA代表監督 兼 技術委員長コメント
「今回はU-19ラオス代表の指導に来ていただき、ラオスサッカー協会を代表して感謝申し上げます。日本から素晴らしい指導者が来てくれて、とても嬉しく思います。A代表との試合が1-2という結果になったことはとても驚いています。今後もこのような活動を続けてくださると幸いです。またラオスでお待ちしております。」

□岡本武行 育成普及本部 本部長 コメント
「まずはじめに、3年連続でラオスでのトレーニングができたことを感謝します。実施にあたりご尽力いただいた、Jリーグ、国際交流基金アジアセンター、ラオスサッカー協会の皆さまに御礼申し上げます。今回は最終日にA代表と試合ができるということで、試合に向けてのトレーニングを行いました。試合では2日間練習で取り組んできたことを意識してプレーして欲しいと選手に伝えました。1つ目は、ボールを持っていない時に周りを観ること。2つ目は、コーチング(声を出す)をすること。3つ目は、攻めから守りへの切り替えを早くすること。特に守備では練習で取り組んだコンパクトさを保ち連動してボールを奪うということを、選手たちが90分間、意識して取り組んでくれました。試合には敗れましたが、時間が経過するとともに、プレーの質が高くなっていることを感じることが出来ました。全力で戦ってくれた選手たちに感謝しています。年々選手のレベルが上がっていることを実感しました。この中から1人でも多くの選手がA代表に選出されることを期待しています。また、指導できる日を楽しみにしています。」

□遠藤竜助 育成普及本部 地域プロデュース部 U-12コーチ コメント
「JICAボランティアとして、2017年1月まで派遣されていたラオスに、立場が変わっても帰ってこれたことを嬉しく思います。このような機会を与えてくださった国際交流基金、Jリーグ、また元職場であるラオスサッカー協会をはじめ、協力してくださった方々に感謝申し上げます。
以前からラオス人選手、指導者は連動した守備や、切り替えを早くすることを苦手としていましたが、今回のトレーニングで改善が見られました。A代表との試合では練習の成果も出ていて、皆でコーチングし合い、連動した守備でハードワークしてくれました。岡本育成普及本部長の指導に耳を傾け、気負いせず一生懸命戦ってくれました。JICAボランティアとしてラオスサッカー協会にいた当時と、大宮アルディージャのコーチとして来た今回と、毎年関わらせていただいていますが、ラオスのサッカーはどんどんレベルアップしていると感じました。また、サッカーには私たちを含め、たくさんの人が笑顔になれる力があることを改めて感じ、素敵なスポーツだと再確認することができました。今後もこのような機会で良い刺激を与えられるよう、私もたくさん学び、共に成長できるようがんばります。」

□秋元利幸 事業本部グローバル推進担当 コメント
「この『国際交流基金アジアセンターサッカー教室inラオス』も今年で3年目となりました。現地でも国際交流基金アジアセンター、Jリーグ、そしてラオスサッカー協会のみなさまの協力をいただき、とても充実した活動となりました。この場を借りて感謝申し上げます。特に今年は、我々が指導に当たったU-19ラオス代表の練習の締めくくりとして、最終日にラオスA代表とのトレーニングマッチを組んでいただき、本当に貴重な体験となりました。これらは、毎年関係を続けてきたことで、カウンターパートであるラオスサッカー協会のみなさまとの信頼関係が構築できていることによるものだと思いますので、この先ももっと深く繋がれるように活動していきたい思います。そして、また今年もU-19ラオス選抜選手3名とスタッフ1名をを日本へ招待することができるので今から楽しみです!」
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