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「国際交流基金アジアセンター 大宮アルディージャサッカー教室 in ラオス」実施レポート
 2月4日(月)から7日(木)までの4日間、「国際交流基金アジアセンター 大宮アルディージャサッカー教室 in ラオス」を実施しました。

 この取り組みは、大宮アルディージャによるサッカー教室および指導者講習会を行うもので、東南アジアにあるラオスの首都ヴィエンチャンにて、今回はU-16ラオス女子代表チームに所属する選手と、ラオス国内のサッカー指導者約20名に対して指導を行いました。
 
 このサッカー教室は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたアセアン各国のサッカー競技の強化を目的とし、アジアセンターおよびJリーグと協働でサッカーの指導を行っています。また、競技力の向上だけではなく、本活動を通じて実際に日本のサッカーを体験し、指導者も含め、日本での経験をラオスに持ち帰ってもらうこと、そして、日本の文化に触れてもらい日本文化を直接感じてもらうこと、日本人の選手、指導者が東南アジア、特にラオスの文化について学ぶ機会をつくることを目的としています。
※今回の国際交流基金アジアセンター 大宮アルディージャサッカー教室は、「スポーツ・フォー・トゥモロー認定事業」として実施しました。

■2月4日(月)
 気温が30度を越えるなか、夕方5時にU-16ラオス女子代表チーム29名の選手たちと、ラオスサッカー連盟トレーニングセンターにて顔合わせをし、パスやコントロールの練習を重点的に実施。はじめは緊張した様子の選手たちでしたが、選手・スタッフ全員で最後に実施したフルコートの試合では、緊張も解けたのか笑顔をみせながら元気にプレーしていました。

■2月5日(火)
 朝8時30分から、ラオスのナショナルスタジアムにて現地の指導者講習会を実施。伊東真吾U-12コーチによる座学から始まりました。会議室に集まった指導者の皆さんはとても真剣な眼差しで、積極的に質問も出るなど、有意義な意見交換をすることができました。その後、太陽が照りつけるグラウンドに場所を移し、「攻守の切り替え」を意識したトレーニングを行いました。約40分間という短い時間でしたが、実りある講習会となりました。
 午後は、前日に引き続きU-16ラオス女子代表のトレーニングを行いました。冒頭からパスとコントロールの練習を行いましたが、初日とは見違えるほど質の高いプレーを見せ、コーチを驚かせていました。その後、1対2や2対3の対人練習を行い、守備の強度を高める練習に取り組みました。

■2月6日(水)
 この日は、2日間で学んだプレーをより実践で発揮できるように、GKを入れた6対6のミニゲームを実施。選手たちはコーチのアドバイスをしっかり聞き実践しながら、とても激しく厳しいトレーニングをこなしました。最後は、2チームにわかれ紅白戦を行いました。実戦形式でどれだけ学んだことを発揮できるか、全選手が果敢にトライする姿が印象的でした。

■2月7日(木)
 トレーニング前にラオスサッカー協会のヴィペット会長が会場へ訪れ、大宮アルディージャのスタッフにラオス代表ユニフォームを贈呈いただきました。クラブからも大宮アルディージャのユニフォームをお渡しし、記念撮影を行うなど交流を深めました。
 最終日となったこの日は、ラオス男子U-13の選手とトレーニングマッチを行いました。男子相手ということもあったのか、練習の成果を出せている場面もあった一方、消極的なプレーでミスが重なり、コーチからは厳しい指示が飛んでいました。しかし、最後まで選手たちはコーチングに耳を傾け、一生懸命に取り組んでいました。
 大きな事故やケガもなく無事に4日間の練習を終え、最後は笑顔で別れの挨拶をかわし、今回のサッカー教室は終了となりました。


<関係者のコメント>
□ライオスサッカー ヴィペット協会会長コメント
「今回は4日間という短い間でしたが、彼女たちにとってとても素晴らしい経験になったと思います。今後機会があれば2週間くらいに期間をのばし、ぜひ大宮アルディージャのトレーニングを行ってほしいです」

□ソムサック ラオスサッカー協会技術委員長コメント
「技術委員長として、まずは大宮アルディージャと一緒に今年も練習ができてよかったですし、子どもたちにとっても、刺激的でいつも以上に積極的にプレーする姿勢が見受けられました。4日間の練習を経て、守備の動きや技術がとてもよくなりましたし、女子サッカーは動きが少ないのですが、今回のトレーニングを受けてとても予測して動くことができるようになったと思います。素晴らしい練習をありがとうございました」

□秋元利幸 事業本部グローバル推進担当 コメント
「今年度で4年連続となるこの国際交流基金アジアセンター大宮アルディージャサッカー教室inラオス。回を重ねるごとに、現地ラオスの皆さまとのコミュニケーションも深まってきていると実感します。今回は3週間後にAFCカップを控えるという大事な時期のU−16ラオス女子代表チームを指導させていただく機会をいただけたことは、カウンターパートであるラオスサッカー協会さまとも、信頼関係を構築できてきているからではないかと思います。
 この先クラブの国際交流活動としても、ラオスサッカー協会、ラオスサッカーの競技力向上のため、コミュニケーションを深め、少しでも力になれるように動いてまいります」

□伊東真吾 育成普及本部 地域プロデュース部コーチ コメント
「今回このような機会を与えてくださった国際交流基金様をはじめ、ラオスサッカー協会様に御礼申し上げます。ラオスサッカー協会様につきましては、U-16女子代表が3週間後に大切な公式戦を控えている時期にも関わらず、快く現場指導を任せていただき、とても良い経験をさせていただきました。
 選手達は炎天下の中、普段とは違うテーマでのトレーニングに戸惑いがあったと思いますが、みんな素直に一生懸命取り組んでくれ、ラオスの国民性の素晴らしさを改めて感じました。
 言葉が通じない中でも通訳さんのサポートもいただきながら、ジェスチャーやデモンストレーションを交えて指導できたことは、私にとってまたひとつ大きな財産となりました。
 今後もこう言った機会をいただけるのであれば、ラオスサッカーの発展に微力ながら貢献できるよう、今後も日々精進していきたいと思います。改めて今回のこの活動にお力添えをいただいた関係者の皆様に御礼申し上げます」

□遠藤竜助 育成普及本部 地域プロデュース部コーチ コメント
「昨年に引き続き、今年度も参加させていただきましたが、改めて感じたことは選手の素直さと献身さでした。初めて見る伊東コーチの話に耳を傾け、少しでも吸収しようと取り組んでいたのが印象的です。
 4日間の中で主にボールを奪うということに重きを置きましたが、暑い中でも一生懸命取り組み、ケガを恐れず激しくボールを奪いにいけるようになっていきました。
 私自身、青年海外協力隊でラオスに派遣されていた時に指導していた選手も、U-16ラオス女子代表の中にいて、成長を見ることができましたし、元職場であるラオスサッカー協会のコーチ・スタッフとも会えたのもうれしかったです。選手もコーチもサッカーに対する意識が高くなっていて、ラオス人から学ぶことも多く、良い経験をさせていただきました。
 またこのような機会をいただけるのであれば、もっと良いものを伝えられるように、私自身も成長できるよう尽力してまいります。
 最後になりますが、このような機会を与えてくださった国際交流基金様、AFC U-16女子選手権の2次予選が控えているにも関わらず受け入れてくださったラオスサッカー協会様、ご理解・ご協力してくださったクラブスタッフの皆さまに感謝申し上げます」
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