日頃、アスリートはどんなものを食べているのか、興味ありませんか?選手たちのあいだでもよく話題に上がるのが、“食”です。そこで、選手たちが作る一品を紹介してもらおうというのがこの新企画。簡単、スピーディ、そしてお財布にも優しい一品を。ということで、調理時間は20分以内、一人前ワンコイン(500円)以内に収まるレシピをご紹介していきます。
文・写真=早草 紀子
「鶏むね肉とミョウガのワサビぽん酢」by 牧野美優
材料 一人前(300円)、所要時間 約10分
・鶏ムネ肉…125g(テキトーで大丈夫! )
・ミョウガ…4本(好きなので多めです)
・大葉…2枚
・塩・コショウ(下味用)
・タレ(ぽん酢 大さじ3、ごま油 大さじ1、わさびチューブ5㎝)
作り方
1. 一口サイズに切ったムネ肉に塩、コショウをする(ちょっと時間をおいても〇)。
2. フライパンにムネ肉を入れ、中火で焼く(私は油ナシでいきます)。
3. 色が変わったら、ひっくり返して蓋をして弱火で火を通す。
4. ミョウガ、大葉を千切りにする。
5. タレとミョウガを合わせる。
6. お皿にムネ肉を並べ、その上にミョウガ、最後に大葉を散らしてでき上がり!
牧野シェフ's アドバイス
「SNSでレシピを調べていたときに、このレシピのベースとなる動画を見つけました。これでミョウガが大好きになって、どんどん量が増えていっちゃいました(笑)。
ワサビも多いかな?って思うんですけど、意外ともっと多くてもいいくらい。チューブでも粗削りタイプのものが手に入るとよりパンチがあるかもしれません。
個人的なこだわりとしては、塩、こしょうはミックスされてるものじゃなくて、塩とあらびきコショウをしっかり使った方が絶対においしい! と信じています(笑)。
アスリートといえば、良質のたんぱく質が必須です! ムネ肉は低カロリーだからダイエットメニューにもいいし、ごま油が効いてるからお酒のツマミにも最適だと思います。その際はせせりで作った方がお酒に合うかも(笑)。ムネ肉をササミに変えてもOK!
タンパク質を取るときに一緒に摂取したい各種ビタミンがミョウガや大葉に含まれているのもうれしいところ。今回はミョウガをタレにじっくり漬けてますが、レシピにあるようにお肉を焼いてるあいだに刻んでサッと合わせると、もっとミョウガのフレッシュさを感じます。
一つ注意点! ムネ肉は火を通し過ぎるとパサパサしたり、固くなったりするので、ひっくり返したら必ず蓋をして弱火で火を通すことはマストで(笑)。蒸し焼きにすることでパサパサ感は軽減されます。
私はたっぷり作って一気に食べちゃいますけど、ちょっとおかずが足りないな~という食卓に加える一品としても、あっという間にできちゃうのでおすすめです」
試食
練習終わりの和田哲治 ヘッドオブコンディショニングと、山守杏奈 フィジカルコーチに試食してもらいました。
牧野「ガチで食レポしていただいて大丈夫なんで(笑)」
山守「じゃ遠慮なく(笑)。ミョウガだ! 好きなんだよね~」
和田「ネギ食べれないくせに?いただきまーす! え?おいしい! 」
山守「和田さんが食べたそばから、ミョウガのいい香りがしてきた~」
和田「大人の味だね」
山守「ホントだ、おいしい!お店の味がする…。アスリートに向いてるね」
牧野「そういう企画です」
山守「最初にそれ言ってくれます(笑)?でも、試合後とかでもいいと思う。もう一個食べていい?」
牧野「どうぞ、どうぞ」
和田「これ、お酒にも合うね。豚肉でも合いそうだよね。絶対家で作ってもらお! 」
大好評な中、食べ慣れているはずの牧野シェフもたまらず試食に加わっていました。本当に簡単にできるのに、箸が止まりません。それぞれの味覚に合わせてアレンジの幅も広い牧野シェフの一品でした。
早草 紀子(はやくさ のりこ)
兵庫県神戸市生まれ。東京工芸短大写真技術科卒業。1993年よりフリーランスとしてサッカー専門誌などへ寄稿する。女子サッカー報道の先駆者であり、2005年から大宮アルディージャのオフィシャルカメラマンを務める。