WEリーグ クラシエカップ グループA 第4節
2024.10.9 [WED] 19:00 NACK

大宮V

0 - 1
0 前半 1
0 後半 0

S広島R

  • 21' 中嶋 淑乃
試合経過
監督コメント
マイ仙台も勝点がなかなか取れていなかった中で、前にパワーを持ってくるだろうと思っていましたし、そこに対して受け身にならないっていうところであったり、相手のミスで勝つのではなくて、自分たちがボールを握った中で勝ち切ろうっていうことは、試合前選手たちに話をしました。

前半はFWの守備の立ち位置とプレスのかけ方がうまくいかなかったところで、マイ仙台に少しボールを持たれるシーンは長かったと思いますが、後半はしっかりと修正をかけた中で、自分たちがボールを握るシーンを増やすことができたと思います。ただ、シュートを10本以上打っているので、それをいかに決め切れるのかっていう部分はとても大事だと思います。

粘り強く守備をしている中で、ビッグチャンスと呼ばれるシーンが何回かありましたし、そういったチャンスを決め切れなかったことで、苦しい展開に自分たちでしてしまっていたと思います。逆に言えば、しっかり決め切ることで自分たちの自信にもつなげられると思うので、今後積み上げていかなければならない部分だと思います。

マイ仙台の今までのゲーム運びを観た中で、後から井上を出した方が最後に勢いを持ってクロージングできるのかなっていうところもあって、前節は途中交代で起用しました。たとえ自分たちが先制していた場合でも、井上で相手を押し込むっていう部分も含めて、そのようなプランでしたし、押し込んでくれたときに船木のような選手が中盤で前を向いてボールを運ぶ、ということもイメージしていた中で、彼女たちはそういったところをしっかりと表現してくれたと思います。

個人的にS広島Rはリーグの中で一番戦力が高いチームだと思っています。ターンオーバーであったり、いろいろなことを各クラブが考えていると思いますが、それを綺麗にできるほどの戦力が整っているのは、S広島Rなのかなと思います。サブに控えている選手であったり、カップ戦を主に戦っている選手の能力を見ても、クオリティの高さを感じますし、すばらしい選手が多いと思いますが、そこに対して私たちもしっかりと個人個人の積み上げたものをピッチで表現できればいいと思いますし、そのときのコンディションも含めて、どのようなメンバーでどのように戦うかっていうことは考えなければならないと思います。

前節もそうですが、男子のトップチームの試合もあった中で、ホームでもアウェイでも、あれだけの方が来てくださることはとてもありがたいことですし、そこは選手たち自身も感じている部分ではあるので、私たちはそういった方々に勝ちを届けるということだけだと思います。
選手コメント
前節の前半は特に相手にボールを持たれる時間が長かったですし、中央を通されるシーンも何度かあって、なかなか積み上げてきたものが出せなかったと思います。うまく修正できずに45分が終わってしまったところもあったので、そこは本当にもったいなかったですし、チームとして戦ううえで、ベンチから見ていてもっと伝えられることはあったと思うので、そこは改善していく必要があると思います。

得点が欲しい時間帯での出場で、いつもより一つ前のポジションで入ったということもあって、まずゴールを目指すということはつねに考えてプレーしていましたし、イノさん(井上)や同時に入った船木もそうですが、前線はフレッシュな選手がほとんどだったので、そこはガンガン前にパワーを持って行くことはマストでやったうえで、ゴールに直結するようなプレーを最初に選択することを意識しました。ただ、最後の部分もそうですが、短い時間の中で結果を出すことができる選手にならなければならないとあらためて痛感しました。

S広島Rは、DFラインからのロングボールの精度やサイドの選手の個々の能力が高いので、そこは警戒していかなければならないと思います。そこに対して、チームとしてどう戦っていくのかっていう戦術的な部分はもちろん大切ですが、一人ひとりの戦う気持ちの部分が今一番大切なのかなと思います。前節の試合もそうですが、得点が入らなければFWがどうこう言われがちですが、そうではないと思いますし、チームとして戦ううえで、チーム全員の責任だと思います。

今季VENTUSに加入してまだそこまで時間は経っていませんが、サポーターの方の応援の熱量を毎試合感じていて、だからこそそれに応えていかなければならないと思います。チームとしても個人としても、なかなか結果が出せていない中で、ポジティブな声がけももちろん大切だとは思いますが、プロリーグを戦ううえで厳しさは持たなければならないですし、覚悟と責任っていう部分を見せていかなければならないと思います。
前節はベンチから前半戦を見ていて、自分たちの良さを出せていなかったと思いましたし、マイ仙台にボールを持たれたり、攻められている時間が長かったと感じたので、ベンチメンバーも含めて、そこはもう少し早くゲームの中で声をかけて修正できたらよかったと思います。

自分としては、0-0のスコアで試合時間残り10分くらいでの出場だったので、後ろに下がるよりとにかく前に出て行くことを意識して入りましたし、イノさん(井上)が一つポジションを下げてくれたぶん、自分はその一つ前でボールを受けるっていう共通認識をお互いで持つことができていたので、そこは日々の成果だと思います。

途中交代で出場した中で、前にボールが入る回数は少なかったですが、個人としては前半の反省を生かしてプレーできたところもあったと思いますし、ゴールに迫るシーンも増やすことができたと思います。ただ、チームとしてシュートを13本打っていましたし、最後のところで決め切れないところに関しては、引き続き課題として練習の中で取り組まなければなりません。

今季はブレイクするっていうテーマがある中で、そこにプラスアルファして自分のストロングポイントを出していくことであったり、何でもかんでもブレイクするとかではなくて、そのタイミングを感じることは自分も含めてやっていかなければならないのかなと思います。ただ、点を取るっていう気持ちに関して言えば、FWが一番見せていかなければならないと思いますし、FWが一番持っていなければならないと思うので、ゴールへの迫力っていうところはもっと意識していく必要があると思います。

S広島Rは前にも強いですし、チームとしてバランスがしっかりしているので、そこをどうやって崩すかっていうところは大事だと思います。守備陣はいつも安定した守備をしてくれていると思うので、あとは攻撃陣がしっかりと点を取り切るっていうところがすべてなのかなと思います。

カップ戦を戦う中で、いろいろなチームがターンオーバーでメンバーを変えたりしていて、対戦したことのない選手も多くいるので、なかなか特長をつかみづらかったりするところはありますが、やっぱり自分たちは自分たちのプレーを出していかなければならないと思います。相手どうこうっていうところもありますが、中3日でしっかりと選手同士で合わせて、そこに監督に言われたことを取り入れて、チーム全員で修正していくことが今一番大切だと思います。

本当に勝つことができなければ、また観に来たいとかまた応援したいって思ってもらえなくなってしまいますし、それぐらいの覚悟を一人ひとりが持って戦わなければならないと思います。自分は今季終盤に出ることが多いですが、どの時間から出たとしても戦う姿勢を見せていきたいですし、流れを変えられるようにいい準備をしていきたいと思います。
メンバー

スターティングメンバー

61'
78'
53'
61'
46*'

控えメンバー

61'
78'
46*'
61'
53'

監督

柳井 里奈

スターティングメンバー

GK 1 木稲 瑠那
DF 20 島袋 奈美恵
DF 3 呉屋 絵理子
75'
DF 5 市瀬 千里
DF 25 塩田 満彩
MF 18 渡邊 真衣
MF 29 笠原 綺乃
66'
MF 23 柳瀬 楓菜
MF 11 中嶋 淑乃
75'
MF 16 早間 美空
85'
FW 13 髙橋 美夕紀
66'

控えメンバー

GK 31 福元 美穂
DF 6 左山 桃子
75'
DF 15 藤生 菜摘
85'
MF 8 小川 愛
MF 9 上野 真実
66'
MF 10 瀧澤 千聖
66'
FW 30 李 誠雅
75'

監督

吉田 恵
試合詳細
3 シュート 9
12 GK 7
1 CK 6
4 直接FK 7
3 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

松尾 久美子

副審

萩尾 麻衣子

副審

井口 朋恵

第4の審判員

坊薗 真琴

入場者数

488人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

17℃/63%
監督コメント
日々みんなが努力している中で、連戦ということもあり、一番コンディションが良い選手を使うというところで、今日のメンバーを選びました。また、その選手一人ひとりの良さを出すという点で、後ろを3枚にして試合に入りました。

前半の立ち上がりはうまくハマるかなというところもありましたが、そこから少しずつ押し込まれ出して、自分たちの攻撃からボールロストをして、取り切らなければならない場面で取り切れず、失点をしてしまったっていうところは、今季私たちが特に多い失点の仕方だと思うので、そこは突き詰めていかなければならないと思います。

完全に崩されてしまった中での失点は今季少ないですし、自分たちの自滅からが多いので、そのクオリティっていうところに目を向けていかなければならないと思いますし、そこのクオリティがS広島Rの方が上だったのかなと思います。ただ、なかなか勝てていませんが、選手たちには顔を下げずにっていうところは伝えているので、またしっかりと練習からやっていければと思います。

なかなかゴールが取れない中で、前半に一度、佐藤(百)のクロスがゴール前を横切ってしまったシーンがあったと思いますが、あそこは絶対に入らなければならないところだったと思います。私たちは強いヘディングができるヘッダーがいるわけではないので、低いクロスをしっかり上げていくっていう中で、上がってきたボールに対して人がいないっていうことは、やはりチームとして本当に課題としてとらえなければならないと思います。

ミドルシュートの数が少ないとかそういうわけではなく、確実に決めるポイントに人がいなければならないっていうところは、日常の中で選手たちも意識してくれていますが、なかなかそれができていないのが現状です。ゴール前で相手が頭でクリアしているのに対して、私たちが足を出してるシーンもあったので、あれは自分たちも体ごと突っ込まなければならないですし、そういった最後のきわが重要になるところで少し腰が引けてるっていうところは、日常からさらに厳しく取り組まなければならないのかなと思います。

今日は佐藤(百)をスタートで使いましたが、彼女は今できることを懸命にやってくれたと思いますし、中嶋選手とのマッチアップを見ていても、今後楽しみな選手だと思いました。彼女は期待したこと以上のものを出してくれたと思います。クラブとしても大事に育てていかなければならない責任もあると思いますし、難しい表現ですが、男子で言う市原(吏音)選手のような、今後日本を背負う存在になっていってくれれば、VENTUSのアカデミーの選手たちにも良い影響が出ると思います。ただ、まだまだ若いのでケガだけには気をつけてやって欲しいと思います。
選手コメント
今季、チームが始動してからケガで1ヶ月ぐらい練習に入れてない状況だったので、練習環境も変わった中でコンディションにはとても気をつけていましたし、日々の練習で苦手な部分を少しずつ減らすことができていたので、自信が少しついたうえでの久々の公式戦でした。

チームとして初めて3バックに挑戦した中で、不安な気持ちは一切なくして臨もうと自分自身も思っていましたし、そこに対してチームメートも同じ気持ちだったと思うので、選手間でのコミュニケーションがより増えた試合だったと思います。

ピッチの外からだったり映像で見ると、攻守の切り替えの部分はまだまだチームとしてやっていかなければならないですし、フィールドは後ろ向きに下がってくるので、一番全体が見えている自分が味方に対してもっと声かけはしなければならないと思っているので、そこは継続してやっていきたいと思います。

ここのスタジアムは自分の中で思い入れのあるスタジアムでしたし、客席が近いぶん、歓声も大きく聞こえて、コーチングもかき消されてしまうので、それ以上に声を出さなければならないという部分もありますが、サポーターの熱量がとても伝わって気持ちも高まりました。

チームの課題は毎試合出ますが、今回の試合では前からプレスはかけれていたので、今までの試合からの積み上げっていう部分で言えば、できたところもあったと思います。それを続けてやっていきたいですし、いい守備からいい攻撃はハイプレスから始まっていくと思うので、次の試合でも継続して、フィニッシュの部分はこだわっていきたいと思います。そのぶん、GK陣は次の試合を絶対にクリーンシートで終わらせなければならないと思っています。
DF 33 佐藤 百音
今日の試合は、チームとして勝つことにこだわっていたので、その中で自分も試合の入りは特に気をつけていましたし、最初ははっきり大きくプレーすることを意識しました。

失点シーンは自分のファーサイドの相手に決められてしまって、あそこは声をかけ合わなければならなかったところでしたし、コミュニケーションをしっかり取って改善していかなければならないと思います。逆に、(奥津)礼菜さんが前向きで持ったときに追い越して、1対1でクロスまで持っていけたことは自分の中で良かった点だと思いますし、このゲームの中で一番印象に残っています。

C大阪戦よりも緊張はしましたが、1対1の対応の部分で言えば、通用するところも多くあったと思います。監督からも思い切ってプレーしてこいと伝えられていたので、それによって自分も立ち上がりから積極的にプレーすることができたかなと思います。

守備の1対1の場面では絶対に負けたくないなって思っていますし、今日の試合でもその部分では、手応えを感じました。ただ、今日できた部分もありましたが、できなかった部分も多くあったので、できた部分は続けていくべきですし、空中戦のところはまだ課題に感じたので、身長があるぶん、そこを生かしてどんな相手にも勝っていかなければならないと思いました。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)